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Ubuntu Weekly Recipe 第824回Dockerコンテナをダイレクトに動かせるようになった「Incus 6.3」を、Ubuntu 24.04で試す 世間はDocker一色と言っても過言ではない中、本連載では何度も、LXDとそのフォークであるIncusを紹介してきました。そのIncusのバージョン6.3では、Dockerコンテナを直接起動できるようになりました。今回はUbuntu 24.04 LTSに最新安定板のIncusをインストールして、Incusのシステムコンテナと、Dockerのアプリケーションコンテナを共存させる方法を紹介します。 昨今のコンテナ事情 IT業界にいると、避けては通れない技術トピックというものがいくつか存在します。Linuxやサーバーの分野では、ここ数年はやはりコンテナでしょう。 コンテナについて簡単におさらいしておくと、特定のプロセスを、ホストO
筒井(@ryu22e)です。2024年7月の「Python Monthly Topics」は、Cloudflare WorkersのPythonサポートについて解説します。 前半ではCloudflare WorkersでPythonを使う方法について、後半ではCloudflare WorkersでPythonを動かす仕組みと技術的制限について解説します。 なお、Cloudflare WorkersのPythonサポートは本記事執筆時点(2024年7月24日)でオープンベータ版です。正式リリース時には仕様が変更される可能性があります。また、一部機能はローカル環境でしか利用できません。 Cloudflare Workersとは Cloudflare Workersは、Cloudflareが提供するサーバーレスアプリケーションを構築・デプロイするためのプラットフォームです。主に以下のような特徴が
OpenAI、AI検索機能「SearchGPT」のプロトタイプをリリース OpenAIは2024年7月25日、Webの検索情報にAIモデルを組み合わせて、素早く正確な回答が得られる検索機能「SearchGPT」のプロトタイプを一部のユーザーとパブリッシャー向けにリリースした。プロトタイプの利用希望者は待機リストへの登録が必要。 SearchGPT is a temporary prototype of new AI search features | OpenAI We’re testing SearchGPT, a temporary prototype of new AI search features that give you fast and timely answers with clear and relevant sources. We’re launching wit
The Rust teamは2024年7月25日、プログラミング言語Rustの最新バージョンRust 1.80をリリースした。 Announcing Rust 1.80.0 | Rust Blog Rust 1.80では遅延初期化を行うLazyCell型とLazyLock型が標準ライブラリで採用される。これらの「遅延」型は、リソースへの最初のアクセスまでデータの初期化を遅らせることができる。これによりプログラムの実行時間を短縮し、無駄な計算やメモリの確保を抑えることができる。1.70で採用されたOnceCell型とOnceLock型に似ているが、LazyCell/LazyLockでは初期化関数がセルに含まれているためこれまでの遅延型よりも安定化されている。 LazyLockはスレッドセーフなので同じ初期化を何度も行わず、最初の1度だけ初期化を実行する。LazyCellもスレッド同期なしで同
皆さんこんにちは。スリーシェイク代表の吉田です。 今回より生成AIを、金融業界や製造業、医療業界など各事業ドメイン固有の課題解決にどう使われているのか、具体的なユースケースを提示しながら、それを実現するアーキテクチャについて解説していきます。この連載を通して、これまで生成AIを実際のシステムに組み込むイメージが湧かない方への第一歩として手助けになれば幸いです。 第1回は、生成AI自体の一般的な得意不得意を踏まえながらユースケースを解説します。 生成AIが得意とする処理とは? 生成AIが得意とするのは、「専門性のない一般的な知識をベースにした」テキスト生成、コード生成、画像認識や画像生成が挙げられます。RAG(Retrieval-Augmented Generation)やプロンプトエンジニアリングにより固有ドメインに特化させることは可能ですが、教師あり学習データを前提としたMLやDeep
データオーケストレーションという言葉を聞いたことがあるでしょうか?データマネジメントにおいて重要な役割を担う概念であり、Future Market Insights社によれば、世界のデータオーケストレーションツール市場は2024年には13億米ドル、2034年までに43億米ドルに成長するとも予測されています(Future Market Insights発表)。 本記事では、データオーケストレーションという言葉にあまり馴染みがない人に向けて、データオーケストレーションとは何か、その意義、よく課題となることについて説明し、そして実践するためのツールやサービスとその導入事例を紹介できればと思います。 データオーケストレーションとは? オーケストレーションという単語はあまり日常では耳馴染みがないかもしれません。楽団を指すオーケストラという言葉の派生語であり、さまざまな要素を組織化、編成することを
Ubuntu Weekly Recipe 第823回軽量で期待どおりに動作するMarkdownエディター、ghostwriterを使用する 今回はKDE Gearに属するMarkdownエディター、ghostwriterを紹介します。 ghostwriterとは ghostwriter、ライターにはちょっとドキッとしてしまう名称ですが、なかなかに歴史のあるMarkdownエディターです。 CHANGELOGによると、最初のリリースは2015年、パッケージのchangelogによると、Ubuntuのリポジトリに入ったのは19.04の頃です(図1)。 図1 Ubuntu 19.04でインストールできるghostwriter。バージョンは1.7.4 実は過去にも紹介しようと思ったことはあったのですが、日本語で使う上での致命的な問題がありました。候補ウィンドウが変なところに表示されるのです
Googleは、Googleドキュメントにおいて、Markdownのインポートとエクスポートが可能になる機能を追加したことを発表した。順次展開されている段階で、今月中にはすべてのユーザーが利用できるようになる予定。 2022年にGoogleドキュメントでMarkdownの編集記号を使って見出しなどの書式をあてることが可能になっていたが、今回の発表によって以下の機能が追加された。 貼り付け時にMarkdownをドキュメントのコンテンツに変換する ドキュメントのコンテンツをMarkdownとしてコピーする ドキュメントをMarkdownとしてエクスポートする([ファイル]>[ダウンロード]から) Markdownをドキュメントとしてインポートする([ファイル]>[開く]から、またはドライブの[Googleドキュメントで開く]から) これにより、MarkdownファイルとGoogleドキ
この本の概要 国内でのエンジニア採用は年々難しくなっており,開発組織をグローバル化してグローバル人材を受け入れる体制を整えることは,これからの企業/組織の成長に不可欠なものとなりつつあります。コロナ禍を経験してリモートでの勤務・チーム運営のための仕組みは一般的なものになり,グローバルなチーム運営を後押しする環境は十分に整備されてきました。その一方で,さまざまな日本企業がこれまで英語化/グローバル化の取り組みに苦戦してきたのも事実です。これは,単に共通言語を英語に変え,社員に英語学習を促すだけでは不十分であり,コミュニケーションやマインドセットの変革が必要であると理解されていなかったことが一因です。本書は「エンジニア組織の英語化」をテーマに,著者がさまざまな企業で英語化/グローバル化を実践する中で得た知見を整理して解説します。どのようにしてグローバルで魅力的な開発組織へと変革していくか,その
前々回の第820回では「改めてUbuntuに入門したい人向けのUbuntuサーバー講座2024」と題してUbuntu 24.04 LTSのサーバー版のインストール方法を紹介しました。もちろんUbuntuはインストールしただけで終わりではありません。豊富なパッケージ資産の利用や、自分なりの環境のカスタマイズなどを行って初めて、「Ubuntuを使う」状態になるのです。そこで今回は、Ubuntuサーバーを使い始めてまず実施するであろう定番の作業をいくつか紹介しましょう。 UbuntuのCLIを使えるようになると、他のLinuxディストリビューションやWSL、Raspberry Pi OSなど他の環境におけるハードルもぐっと下がります。その人の使い方に合うか合わないかは別にして、一度は経験しておくことをおすすめします。 図1 fastfetchでUbuntuの情報を表示した様子 SSHサーバーの
本連載では分散型マイクロブログ用ソフトウェアMisskeyの開発に関する紹介と、関連するWeb技術について解説を行っています。 今回はWebページで3Dモデルを簡単にレンダリング(+AR表示)できる、model-viewerについて解説します。 3Dってめんどくさい Web開発を行っていると、3Dモデルを表示したくなるケースがたびたび発生します。 たとえば、何かの商品のWebサイトであればその商品の3Dモデルだったり、ゲームが遊べるWebサイトであればキャラクターやアイテムの3Dモデルだったりと、何かと3Dモデルをレンダリングする機会はあると思います。 通常3Dモデルを表示するには、画像や動画とは違って、モデルそのものだけでなくそれを照らす光源や、それを映すカメラの配置・設定も必要になります。他にも、モデルが鏡面を持っているなら、周囲に映り込む景色も環境マップ等で用意しないと、それが鏡面で
Appleの「探す」エコシステムは「みんな!オラに元気を分けてくれ!」と言わんばかりで、Appleデバイスを使うユーザーが協力し合うことを前提にして、AppleデバイスやAirTagを追跡できるネットワークが構築されます。 使うと結構便利なもので、たとえば、いつも持ち歩いている小銭入れが手元にないとき、「どこかに置き忘れてきたのか?」それとも「家に忘れてきたのか?」をアプリで確認できます。どこかに忘れてきたならば、すぐさま行動を起こすこともできますし、家に忘れたのであれば、そのままにしても良いので、心の平穏が得られます。 Googleでも同じことができればと考えるのはあたりまえで、4月の段階で「デバイスを探す」がリニューアルされており、5月以降はアプリがバージョンアップされて、Bluetoohタグを追跡できる機能が追加されています。 5 ways to use Android's new
本連載は、iOS/Android向けのアプリでUIの表現力を高めることを目標に、Unity製アプリにFlutterを導入した例を具体的な実装方法を交えながら紹介する記事の4回目となります。 前回の記事ではUnityからExportしたXcodeプロジェクトに対してFlutterを組み込む方法を解説しました。4回目となる今回は実際にFlutterとUnityで連携を行う方法を紹介します。 前回までの記事で、UnityからExportされたAndroid/iOSプロジェクトにFlutterを組み込みビルドする方法を紹介していますのでまだ見ていない方はまずそちらをご覧ください。 Unity製のAndroidアプリにFlutterを組み込む Unity製のiOSアプリにFlutterを組み込む FlutterとUnityの連携概要 2回目の記事でも少し触れたのですが、アプリ内にFlutterEng
前編の振りかえり 前編ではOSSのハニーポットであるT-PotをAWS、Azure、Google Cloudの3大クラウドサービスの日米両リージョンにデプロイしました。後編となる本記事ではT-Potを24時間程動かした結果をご紹介していきます。 T-Potの実行結果について 各クラウドサービスの日米両リージョンで収集したデータをT-Potのダッシュボードに表示した様子のスクリーンショットを以下に掲載します。なお表示期間はデータ収集を行った2024年6月12日17時から翌日の2024年6月13日17時までの24時間に揃えています。 24時間という比較的短時間かつ各リージョンで1インスタンスのみでしかデータ収集していないため統計学的な考察というよりは一参考情報としてお読み頂けますと幸いです。 図1 AWS東京リージョン(ap-northeast-1) 図2 AWS米国東部リージョン(us-ea
はじめに 近年、顧客情報漏洩やランサムウェア被害などのセキュリティ関連ニュースが頻繁に報道されています。 情報システムを侵害する行為は「クラッキング」、加害者は「クラッカー」と呼ばれます。 さて、AWS、Azure、Google Cloudは、3大クラウドサービスとして広く利用されていますが、これらのサービスはリージョンごとに利用可能なIPアドレスを公開していることをご存知でしょうか? AWS:https://ip-ranges.amazonaws.com/ip-ranges.json Azure:https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=56519 Google Cloud:https://www.gstatic.com/ipranges/cloud.json 上記のように、リージョンごとのIPアドレスが公開され
Linux Daily Topics Linux 6.10のエラーメッセージは2次元コード!? ―Red Hat開発者、DRMパニックスクリーンに新たなパッチを追加 7月中旬のリリースが予定されている「Linux 6.10」の新機能のひとつに、仮想端末(VT)を切り替えるCONFIG_VTが無効になっている状態でカーネルパニックが発生した場合に、視覚的なエラーメッセージを表示する「DRM(Direct Rendering Manager) Panic Handler」がある。Windowsのブルースクリーンに似た機能で、6月中旬にカーネル開発者のひとりであるJavier Martines Canillas(Red Hat所属)により最初のイメージ(スクリーンショット)が公開された。完全に青い全画面の中央に「KERNEL PANIC!」というテキストが表示され、左上にはASCIIアー
1978年4月に九州工業大学情報工学科に入学して初めてコンピュータに触れてから,さまざまなソフトウェア開発に従事してきました。しかし,大学・大学院での6年間や社会人になってからも,ソフトウェア開発におけるAPI(Application Programming Interface)設計とは何かを教えてもらったことはなく,試行錯誤してきました。今から思えば,最初のころはかなりひどいAPI設計を行っていたのではないかと思います。 たとえば,C言語で実装を隠ぺいするAPI設計の方法を覚えたのは,社会人となってから7,8年が過ぎたころでした。防御的プログラミングを始めたのは,社会人になってから15年もすぎたころでした。当然,それまでに設計したさまざまなソフトウェアでは,そのAPI仕様に防御的プログラミングを反映したような仕様は書いていなかったことになります。 防御的プログラミングを反映して,かなりき
Cloudflare、ワンクリックでAIボット、AIクローラーをブロックする設定を追加 Cloudflareは2024年7月3日、AI学習用のデータを収集するAIボットやAIスクレーパー、AIクローラーのアクセスをワンクリックの設定でブロックできる機能を実装したことを発表した。 Declare your AIndependence: block AI bots, scrapers and crawlers with a single click -The Cloudflare Blog Cloudflareは2023年に、robots.txtに従い動作するAIボットをブロックできる機能を発表している。しかしこのブロック機能は、ボット運営者がrobots.txtに正しくしたがったユーザーエージェントを使用している場合のみ機能する。ユーザーエージェントはボット運営者が簡単に変更して偽装
Googleの長年のアプローチが実ったのか、それともAppleが根負けしたのか、iOS 18でRCS(Rich Communication Services)がサポートされることになります。WWDCでも、さらっと触れています。 RCS対応になると何か便利になる? RCSのサポートにより、AndroidとiPhone間のメッセージングが大幅に改善されます。SMSと比較すると以下の点が強化されます。 最大100MBまでの高品質な音声や動画を送受信可能 メッセージ送信相手が入力しているかのステータス表示が可能 メッセージが相手に届いたか、既読になったのか確認可能。動画メッセージは再生されたか確認可能 最大256人までのグループチャットが可能 メッセージを送信した相手とリアルタイムの位置情報の共有が可能 送信したメッセージを相手側も含めて消去可能 Wi-Fi環境で利用可能 すでにあるLINEやFa
Microsoft、RAGの機能を拡張、強化させたGraphRAGを一般利用可能に Microsoftは2024年7月2日、LLMが生成する出力の精度を向上させるために利用するRAG(検索拡張生成)の機能を拡張/強化した「GraphRAG」をGitHub上で公開した。 GraphRAG: New tool for complex data discovery now on GitHub -Microsoft Research Blog Welcome to GraphRAG RAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)は、ユーザーのクエリに基づいて特定の分野や組織の内部ナレッジベースの情報を検索し、その結果を参照してAIの回答に組み合わせる技術。モデルを再トレーニングすることなく、これらの情報を生成結果に即座に反映できる。 一方、通常のRAG
2024年もいつの間にか半分が過ぎました。夏越の祓も終わり、なぜか既に始まっている気もする本格的な夏に向けて心機一転気合を入れる時期です。 今回は、研修期間が終わった途端にもう誰がメンテナンスしているかもわからなくなった古いサーバーのリプレースを依頼された不幸な新社会人に向けて、改めてUbuntuサーバーの初歩的なインストール方法について紹介します。 ちなみにUbuntuデスクトップや基本的な部分については、第811回「ゴールデンウィーク特別企画 新学生・新社会人向けのUbuntuデスクトップ講座2024」を参照してください。 図1 Ubuntuサーバーのインストール画面 Ubuntuサーバーとは まず最初にUbuntuサーバーに関する一般的な話をしましょう。「とりあえずUbuntuのインストール方法がわかれば良い」のであれば、「Ubuntuサーバーのインストール手順」まで読み飛ばして
Linux Daily Topics OpenSSHにリモートコード実行の脆弱性、約20年ぶりの“回帰バグ”が発生 セキュリティソリューションベンダのQualysは7月1日(米国時間)、OpenSSHサーバ(sshd)に認証されていないリモートコード実行(RCE)につながる重大な脆弱性「regreSSHion」(CVE-2024-6387)を発見したことを明らかにした。 この脆弱性はOpenSSHサーバのシグナルハンドラ競合状態で、glibcベースのLinuxシステムでrootとして認証されていない任意のリモートコードが実行されるおそれがあり、悪用された場合、システムが完全に攻撃者に乗っ取られ、マルウェアのインストールやデータの操作、永続的なアクセスのためのバックドア作成などを実行される可能性がある。OpenSSHはすでに修正バージョン「OpenSSH 9.8」をリリースしており
Thorium Readerのバージョン3.0がリリース ~本棚画面のUIを一新し、読書画面では注釈機能を新たに搭載 6月26日、EDRLabがOSSとして開発しているThorium Readerのバージョン3.0.0(以下3.0と表記)がリリースされた。 Thorium ReaderはEPUBやPDF、オーディオブックの電子書籍を読書するためのアプリケーションで、クロスプラットフォームで動作する。GitHubのプロジェクトのリリースページから各OS用のインストーラーをダウンロードでき、Windowsユーザー向けにはMicrosoft Storeでも配布されている。 以下、バージョン3.0の新機能を新機能を紹介する。 UIが一新され、ダークモードも追加 画面のユーザーインターフェース(UI)が一新され、本棚画面では画面左にグローバルメニューが表示されるようになった。あわせてUIのダー
Googleは2024年6月27日、同社の開発するAIオープンモデル「Gemma」の新バージョンGemma 2をリリースした。 Google launches Gemma 2, its next generation of open models -Google Blog Today, we’re releasing Gemma 2 to researchers and developers globally. Available in both 9 billion and 27 billion parameter sizes, it’s much more powerful and efficient than the first generation. Learn more ↓ https://t.co/oQGTlokaPY — Google (@Google) June 27, 20
Canonicalによる『Everything LTS』/12年サポートのDockerイメージ構築サービス Ubuntuを使った、しかしUbuntuだけではないサービスの提供が開始されます。Canonicalから、『Everything LTS』有償サービスの提供が開始されることがアナウンスされました。 これはDockerイメージを設計&構築(design-and-build)する有償サービスで、オープンソースソフトウェアやその依存関係にあるライブラリについて、「Ubuntuに含まれているかどうかにかかわらず」(whether or not that software is already packaged in Ubuntu.)、12年間のセキュリティメンテナンスを提供するサービスが付随するものです。作成されるDockerイメージは「Ubuntuベース」と「Distroless」
2024年5月15日から17日まで、沖縄県那覇市の那覇文化芸術劇場なはーとでRubyKaigi 2024が開催されました。3日目の基調講演はRubyの作者である、まつもとゆきひろさんが登壇し、「Better Ruby」というタイトルで講演を行いました。 まつもとさんは、Rubyの良さ、Rubyをより良くするための4つの側面、Rubyの未来像について話しました。 まつもとさんによるキーノート Rubyの良さ 「Rubyは本当に素晴らしい言語で、これを日本語で自画自賛と言います」とまつもとさんは話し始め、Rubyの良さについて順に紹介しました。 楽しい まず最初にRubyの良いところとして、コードを書いていて楽しいという点を取り上げました。Rubyの公式サイトにある「A PROGRAMMER'S BEST FRIEND」というスローガンは、「プログラマーがコードを書くときにRubyが友であ
LLM開発にもオープンソースの哲学を ―Red HatがIBMとともにInstructLabで挑むAI民主化へのアプローチ ここ最近、大手テクノロジベンダが開催するカンファレンスでは必ずと言っていいほどメインテーマに生成AIが掲げられています。5月6日~9日(米国時間)にかけて米デンバーで開催されたRed Hatの年次カンファレンス「Red Hat Summit 2024(RHS 2024)」も同様で、カンファレンス期間中に発表された10数本のリリースはすべて生成AIに関連した内容でした。 また、Red Hatの親会社であるIBMが米ボストンで開催した「IBM Think 2024」(5/20~5/23)も同様で、同社のアービンド・クリシュナ(Arvind Krishna)CEOは「企業が生成AIを活用し、大規模にビジネス価値を創出できるようにする」と基調講演で明言しています。 両社
鈴木たかのり(@takanory)です。今月の「Python Monthly Topics」では、Python製の静的サイトジェネレーターSphinxを使用してWebサイトを構築し、テーマを適用、外部へ公開する流れについて紹介します。後半ではSphinxの便利な拡張機能を紹介し、Webサイトをより便利にしていきます。 Markdownでドキュメントを書くだけで、きれいなWebサイトが簡単に公開できるので、ライブラリのドキュメントなどでもよく使われています。 Sphinxとは SphinxはPython製の静的サイトジェネレーターです。静的サイトジェネレーターとは、Markdown等の軽量マークアップのテキストファイルから、静的なWebサイトを生成するアプリケーションのことを言います。Python製の静的サイトジェネレーターにはSphinxを含め以下のツールなどがあります。 Sphinx:h
今回はリモートデスクトップ機能に関して、Ubuntu 24.04 LTSでの挙動、またコマンドラインでの設定方法を解説します。 リモートデスクトップ機能の変更点 リモートデスクトップに関して、22.04 LTSに実装(バックポート)されるまでのドタバタは第713回で詳しく述べたので、繰り返しません。今から振り返ると、このドタバタは24.04 LTSリリースのドタバタと比べるとまだかわいいものだった気もします。 それはさておき、リモートデスクトップ機能を簡単に説明すると、別のPCからデスクトップを閲覧また操作するための機能です。 Ubuntu 22.04 LTSから23.10までのリモートデスクトップ機能の変更点は、VNC機能が削除されたことくらいです。すなわち、プロトコルとしてRDPのみのサポートになりました。 23.10から24.04 LTSの変更点は、リモートデスクトップ機能の設定箇所
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