2012年度に学生7人の逮捕者を出したのを受けて、山形大の「学生不祥事防止検討プロジェクトチーム(PT)」が2日に発表した中間報告は、社会性を身につけるための体験型授業の必要性を強調した。 ただ、こうした授業は以前から行われており、学内では「効果があるのか」と疑問の声も。「規範意識は大学で教えることではない」との本音も聞かれ、関係者は対応に苦慮している。 中間報告によると、12年度は窃盗や器物損壊容疑などで7人の逮捕者が出たほか、万引きをして店側から注意されるなど、不正・犯罪に類する行為が5件あった。 04~11年度は、こうした不正・犯罪の発生は年平均3・4件。12年度が突出して多いことが分かる。 PTが10年度以降の19件のうち11件について、学内記録や学生の反省文を確認したところ、実名報道などの社会的制裁や停学処分を受けることになるという「結果の予見性」が、7件でなかったことが判明。普