かつて男性が穿くパンツといえば、白いブリーフと相場が決まっていたが、オヤジ臭いイメージが定着して売り上げが激減、近年は全盛期の半分程度にまで落ちていた。頼みの綱の子供にまで、汚れが目立つという理由で敬遠され、もはや風前の灯火か……と思いきや今夏、意外にも白ブリーフの売り上げが伸びているというのだ。白ブリーフの定番、B.V.Dの広報担当者が語る。「節電の影響もあり、見た目だけでも涼やかにしたいと、この夏は白やベージュなど薄い色のスラックスやチノパンが流行しました。しかし、色の濃いトランクスやボクサーパンツだと透けてしまう。そこで、白いブリーフの需要が徐々にではありますが伸びているのです」とはいえ、白ブリーフの最大のネックは女性に不評なことだ。「格好悪い」という声に気圧された男たちが、好き嫌いとは関係なくトランクスやボクサーパンツに走ったというのが実情である。しかし、恋愛コラムニストの菊池美佳