サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
体力トレーニング
beinspiredglobal.com
媒体名の変更やウェブサイトのリニューアルを控えたBe inspired!が送るシリーズイベント「NEUtalk(ニュートーク)」。業種、年齢、性別、人種といったバックグラウンドとなるすべての壁を取っ払い、いままで交わらなかった人を招き、そこで「新しい会話(ニュートーク)」を生み出そうという試みだ。 その記念すべき第1回目が6月30日(めちゃくちゃ余談なのだが、この日は偶然にも“一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)”といって、何かを始めるにはかなり縁起のいい日ということをあとから知る編集部一同でした)、国連大学で毎週末開催されている「Farmer’s Market」の主な活動場所である、「Farmer’s Market Community Lounge」で開催された。 トークテーマは、「いま話したい、食とメディアのこと」。ゲストは「東京生まれ、無農薬育ちの野菜」を栽培する「Ome farm(青
ギャラリーの壁一面に広がる多種多様な“落ち込んだ様子のちんこたち”の絵が「I’m sorry」と必死に謝っている。それとは対照的に別の壁の一面には、エネルギーに満ち溢れた“力強いマンコ”の絵が「I DON’T DANCE NOW I MAKE MONEY MOVES- 私はもうダンスはしない。お金を動かすの」と、嬉々と叫んでいる。 2018年4月に半蔵門のギャラリーanagraで開催されたMick Johan(ミック・ヨハン)の個展「I’m Sorry」の話だ。 ミックさんは自称「Tokyo expatwife : 東京・駐妻」。奥さんの仕事の関係で2年前に母国オランダから家族で日本に移り住み、主婦&子育てをしながら制作活動を行うアーティストだ(本人は「主夫」より「主婦」と呼ばれることを好んでいる)。anagraで披露したビジュアルアートに止まらず、これまでバンドマンとしてアルバムをリリー
前時代のルールに縛られず、新しい価値観を生み出してきたのは、いつだって若者だった。「若者の〇〇離れ」という言葉が示すのは、盛者必衰の理だ。 数々の変遷を重ねてきた「お金」に対する価値観も、また変わり始めている。 お金に振り回されるのは、もうダルくないですか? だからお金がなくても生きていける環境を作ったんです。 言葉の主は、24時間365日無料で使用できるコワーキングスペース、「Chat Base(チャットベース)」を運営する、株式会社MIKKE(ミッケ)の井上 拓美(いのうえ たくみ)さん。彼いわく、Chat Baseは「クリエイターのためのベーシックインカム」だ。 経済活動から離れた瞬間に、自分が“ヤバい”と思うものに時間を投資できるようになるじゃないですか。そうするといいクリエイションが生まれる。人間って余裕がないとダメ。明日食えるかどうかの心配をしてるやつがクリエイティブになれるワ
5月26日(土)に東京・渋谷で「音楽×アート×社会をつなぐ都市型フェス」が開催される。「Make All(すべてをつくる)」というメッセージ、そして「カルチャーの集まるショッピングモール(Mall)のような場所」という意味が二重に込められたイベント名は『M/ALL(モール)』。 クラウドファンディングが目標に達成し、すでに無料開催が決定している。 イベント開催に向けて『M/ALL』の運営メンバーや参加アーティストに取材をしていく連載の第4弾として、今回Be inspired!は、シンガーソングライター・トラックメーカーであるマイカ ルブテ(Maika Loubté)さんにインタビューを行なった。 日本人の母とフランス人の父を持つ今注目のアーティスト、マイカさんが語る多様性とはなにか。そして、分断された社会にもたらす音楽の喜びとは。 世界には、個人しか存在していない 2017年3月にリリース
日本を代表する世界的アーティスト、坂本龍一。 2012年から“脱原発”を掲げた音楽フェス「NO NUKES FES」を開催するなど、長年、平和活動や環境活動に積極的に取り組んできた。日本の音楽シーンを変革し続けているだけでなく、声をあげるアーティストとして、政治への向き合い方、社会問題への関わり方を模索し続けた第一人者である。 そんな坂本龍一の姿勢に多大な影響を受けて始まったのが、5月26日に渋谷で開催される、音楽×アート×社会をつなぐ都市型フェス『M/ALL』だ。 イベント開催に向け、『M/ALL』の運営メンバーや参加アーティスト、賛同者に取材をしていく連載の第3弾として、今回Be inspired!は、坂本龍一に独占インタビューを行なった。 『M/ALL』への賛同をいち早く表明し、「職業に関係なく社会・政治に参画するのは、民主主義の基本」と言い切るアーティストは、私たちに何を語るのだろ
政治家が平然と嘘をつき、差別が蔓延する社会。世界中で経済格差が広がり、戦争が煽られている。ポストトゥルースが叫ばれて久しいが、現代を象徴する言葉を考えると「虚偽」「不安」「疎外」「分断」という絶望的な文字が思い浮かぶ。「だったら自分だけ楽しければいいじゃん」と社会に背を向け、SNSで必死に自分を取り繕いながら生きる人が増えているのも偶然ではないだろう。 この時代に渦巻くのは、綺麗に語られた言葉ではない。AをとってもBをとっても、何かが違う。果てしない選択肢の海に溺れ息ができないのに、何かを表明しないと食べていけないし、生きていけない。そんな「社会のジレンマ」、そして「個人の葛藤」だ。 ジレンマと葛藤を乗り越えるもの。それが、いつの時代もアートであり、音楽だった。 「だったらすべて新しくMAKEしちゃえば?」音楽×アート×社会をつなぐ都市型フェス『M/ALL』 アートと社会、そして個人として
筆者が臨床心理士のKANAの存在を知ったのは、何気なくインスタグラムを見ていたときだった。そこでたまたま見つけたのが彼女の、渋谷で統合失調症を抱える女性と出会ったときの話を綴った投稿で、現在までに27,500以上の「いいね!」を集めている。知り合いに伝えるつもりで発信した彼女にとって、その反響は予想外だったという。 今回Be inspired!は、20代の臨床心理士である彼女にコンタクトをとり、彼女が自分自身の目を通して、人に悩みを打ち明けにくい日本社会をどう見ているのか話を聞いてみた。 プロフィールに“臨床心理士”って書いているのは、モデルの子がモデルって書くとの同じ 「臨床心理士」という職業名を聞いても、それがどんなものかわからない人も少なくないだろう。だから筆者はKANAにまず、その「臨床心理士」という職業についての基本的な話から聞いてみることにした。すると彼女は、「臨床心理士ってい
こんにちは、そしてお久しぶりです、谷村リサです。 前回の記事でもサラッと書いたけれど、私は今ベルリンに住んでいる。 2015年の欧州難民危機以降、ヨーロッパで最も多くの難民を受け入れたドイツ。 そのドイツのなかでも多くの移民が暮らす街、ベルリン。 ベルリンには近年シリアからの移民だけでなく、トルコ系やベトナム系のルーツを持つ人々、そしてほかのヨーロッパ都市からより活動しやすい環境を求めてやってきたアーティストたちなど、多くの異なる文化的、そして人種的背景を持つ人々が住んでいる。 実際私の住んでいる家の近くを走る大通りのコットブッサーダム通りに並ぶ店のほとんどは中東系で、道を歩いていても半数ほどの人がドイツ語以外の言語を話しているように感じる。 そしてベルリンといえば、有名クラブであるベルグハインなどに代表されるようなLGBTQカルチャー。1920年代にはすでに世界初のゲイタウンが存在してお
きっかけは、写真部の友達から写真展の作品のモデルをやって欲しいと声をかけられたことでした。脱いでみないかと誘ってくれた写真部の友達に、コンプレックスだった“幸が薄そうなところ”や“蛇顔”がとてもいいと言われて、そのとき大失恋で傷心中だったこともあって引き受けることにしました。相手に大切にしてもらえなかったことで自分のなかの劣等感が大きくなっていて、「死にたい!」と思うほど落ち込んでいて、脱いだことによって自分が大きく変わることができるのではないかと思いました。だから脱ぐ前は自分の劣等感とかコンプレックスを打破したい一心でした。 嫌いは嫌いなまま、コンプレックスを大事にしていきたい。 自分を好きになるために、コンプレックスをなくすために脱いだ目黒だったが、彼女は嫌いな自分との新しい向き合い方を見つけた。 脱いだ後、自分の弱さや嫌いな部分を否定し続けるのはやめようと思いました。それと同時に、今
トレンドがめまぐるしく回り続ける今、たとえば10年間、あなたの箪笥を支え続けている服はあるだろうか。いやそもそも、10年という月日を考えて作られる服がどれだけあるだろう。 もし10年間着たいと思える服があるとすれば、それはもう服というより、思い出の媒介、アルバムのような役割すら帯びているはずだ。 そんな人生に寄り添う服を作ろうというのが、“10 Years Clothing”と名付けられた、新進気鋭のブランド「10YC」。この今までにない挑戦の原動力は、意外なところにあった。 「これって自分たちが作りたいものを作ってるだけなんですよ」。 いったいどういうことだろう。
今から4年前、カネボウ化粧品の化粧水を使用した約2万人の肌に「白い斑点」ができた事件が起こったのを覚えているだろうか。(参考:日経新聞) 「ぼく/私は化粧水を使わないから関係ない」とか「自分には起こってないし関係ない」と思う人もいるかもしれないが、実際にはそうでもない。なぜなら普段使用している「動物実験で安全と判断された化粧品や医薬品」は、30%~60%しか人体への安全性を予測できていないからだ。日本では化粧品大手の資生堂などが社内外での動物実験を廃止しているが、いまだに多くの化粧品や医薬品が動物実験を使って開発され、市場に出回っている。 安全性30%~60%ということは、平均して約50%。口に入れたり、目に入れたり、肌に塗ったり…命や人体の健康に関わる化粧品や医薬品の「約半分が危険」と聞いたら、誰もが「え、安全性低すぎるよ(汗)」と思わないだろうか?その安全性の低さゆえに起こったのがカネ
海外旅行先で、言葉が通じなくて困った経験はないだろうか。そんなとき、あなたはどうするだろう?なんとかジェスチャーを組み合わせて伝えようとするか、はたまた聞かなくて済むように、前もって完璧な準備をしておくか。 今回Be inspired!は、旅行先で言葉が通じなくて困ったことをきっかけに“あるビジネス”を始めたゲオルク・ホルンさんにインタビューにした。そのビジネスとは、絵を指すことによって誰とでもコミュニケーションが図れるTシャツ、『ICONSPEAK』の開発。どのようなトラブルがあって、なぜこのTシャツを作ろうと思ったのか。ゲオルクさんにこのアイデアが生まれるまでの道のりを根堀り葉掘り聞いてみた。 異国のトラブルから生まれた、コミュニケーションツール たくさんのアイコンがプリントされているTシャツ、その名も『ICONSPEAK』。このTシャツの製作者の一人であるスイス出身のゲオルクさん。
東京都世田谷区、下高井戸。閑静な住宅地が広がり、世田谷線の電車がのんびりと走って行くような、小さな街。商店街は子供でワイワイと賑わっていて、のどかで平和な空気が漂っている。 人の明るさで溢れる商店街の先に、ひっそりと佇む一軒のBARがある。「HATOS OUTSIDE」だ。ほんのり暗い店内には数々の絵が飾られていて、一種の「アート空間」とも 表現できそうな雰囲気を醸している。什器のほとんどは手作りだそう。
スウェーデンと聞いてあなたは何を思い浮かべるだろうか?IKEAやH&Mなどのグローバル企業、社会保障制度が充実している、ジェンダー間格差が他国と比べて小さいなどのポジティブな印象を持っている日本人が大半かもしれない。 だが、そんな「先進的で憧れの的」というイメージが強いスウェーデンで実際に生活すると、どんなことが見えてくるのか。また、スウェーデンなど北欧諸国は「北欧」というカテゴリーで一括りにして語られることが多いのも事実。これについてはどう考えたらいいのだろうか。 Be inspired!は今回、スウェーデンに住んだことのある若者6人にインタビューを実施。彼らにはスウェーデン事情に加え、日本がスウェーデンから学べることはあるのかを聞いてみた。本記事ではその回答の前編を紹介していく。 片波見 せるさ(学生、24歳) ーどれくらいスウェーデンに住んでいますか? 住み始めて今年で3年半になりま
すべてのクラブ、またクラブに来ているすべての人がそうではない。でも「クラブ=外では許されない卑猥な行為も許される空間」なんて思い込んでいる人たちもいる。そんな空間で誰かが「痴漢にあった」と訴えたら、どんな言葉が返ってくるか、想像できるだろうか? NEW ERA Ladies(新時代のレディース*1、以下NEL)は、ある女性がクラブで痴漢被害を受けたことをきっかけに始まった、フェミニストのzineだ。彼女はTwitterですぐに怒りを表した。「勘違いじゃないの?」「クラブはそういうもの」なんてセカンドレイプ、「告発されたことで楽しい気持ちが台無し」と黙らせようとする人もいた。 だが、同じ経験をした人から「私も!」といった共感も届き、男女を問わず「応援してます」という賛同の声もあった。友達同士で話し合うきっかけにもなった。女性のことでも、ひとりでは気づかない視点が沢山ある。 「フェミニズム」は
3.11後の原発事故の対応に関する政府のウソや、飲食業界・ファストファッションにおける原材料の調達、トレーザビリティ(物流経路の透明性)などの生産背景が問題となり、最近では「もの」や「こと」の背景、そしてストーリーが重要視されるようになってきた。 そういったものづくりの “裏側” と呼ばれるすべてをデザインしているクリエーターがいる。2拠点生活をしながら、伝統工芸の職人に密着し、工芸品のストーリーテリングや顧客とのコミュニケーションまでもデザインし、芯から伝統工芸のファンになってもらうことで、地方の活性化に取り組んでいる*1コミュニティエンゲージメント/アートディレクターの石井 挙之(いしい たかゆき)氏だ。 国連が掲げた”持続可能な社会”を実現するための指標、SDGsをテーマにした合宿が2017年にデンマークで開催された。このグローバルリーダーを育成することを目的とした合宿に呼ばれた、少
FacebookやInstagramなどのSNSがあれば、誰とでも、遠く離れた会ったことのない人とでも“友達”になれる。いつからか“友達”の定義は、一緒にいた時間に関係ないものへと変わってきた。SNSの存在によって、人と人との関係性がフラットなものへとシフトしてきたといえるかもしれない。 そして、インフルエンサーと呼ばれる多くのフォロワーを持つ“誰か”が、SNS上で情報をシェアすれば、一瞬にして何万人、何十万人へと情報が拡散され、地球の裏側の情報さえも一瞬で手に入る。 そんな21世紀に台頭したSNSは、ヒッピーカルチャーに酷似していると語るのが、鯉谷 ヨシヒロ(こいたに よしひろ)氏、38歳だ。渋谷区在住の彼は、都心の資本主義のなかでヒッピー的な暮らしを実践していることから、現代版ヒッピーという意味を込め、自身を「ソーシャルヒッピー」と呼ぶ。今回Be inspired!は、ソーシャルヒッピ
皆さんはイギリス、と聞いて何を思い浮かべるでしょうか? まず頭に浮かぶのは紅茶、王室、不味い料理、ハリーポッターなどでしょうか。私にとってのイギリスは「分断」という言葉が一番よく表してくれる気がします。 初めまして、谷村リサです。9月に早稲田大学国際教養学部を卒業し、今現在はドイツのベルリンに住んでいます。 日本の幼小中高大一貫のエスカレーター学校に通っていた私は、特に勉強せずともそれなりの大学に入れてしまう、敷かれたレールの上を歩いているだけのような毎日に飽き飽きしていました。 中学2年生の時、英語の成績が良かったのと、イギリスの伝説的DJエイフェックスツインが好きだったからというたった二つの理由でイギリスに留学することを決めました。 そうして15歳から18歳までの3年間、イギリス中部のミッドランズに位置するボーディングスクール(寄宿学校)に留学し、創立450年を超える歴史ある寄宿学校で
日本で人種や国籍の異なる親から生まれた子ども(“ハーフ”と呼ばれることが多い)の数は年々増えている。2016年には日本人と外国人の間に生まれた子どもの割合は、日本人の出生数のうち約30人に1人(厚生労働省の数値を基に算出)だった。 だが、見た目が“日本人らしく”ない人を「日本人ではない」とみなす日本人がいまだ多い。 2015年のミス・ユニバース日本代表に選ばれたアフリカ系アメリカ人の父親を持つ宮本エリアナに対して賛否両論が巻き起こったのも、その一例だ。だが“ハーフ”であることは、日本以外の国であっても簡単ではないという。 「黒人」と「白人」のはざまで生きる、“混血児”ラッパー 日本ではもう死語となりつつある言葉「混血児」。そんな言葉をあえて自分につけた人物がいる。東京とアメリカのニューヨークを行き来し、Z.Konketsuji名義(Z.混血児、以下Z)でラッパーとして活躍するアーティストS
「音楽に政治を持ち込むな?だったら恋愛も持ち込むな」。インタビューの冒頭からそんな言葉が飛び出した。牛田悦正(うしだ よしまさ)aka UCD、25歳。 UCDは大学で哲学を学びながら、2015年夏に解散した学生団体SEALDsの中心メンバーとして、路上でマイクを持ち続けた。そして今年の10月18日、初のヒップホップアルバム『BULLSXXT』をリリース。今回Be inspired!は、マルチな才能を持つUCDに政治や哲学、音楽に対する思いを聞いた。 「自分の問題を解決すること」と「世界の問題を解決すること」は同じこと UCDが社会の問題や政治への関心を持ったきっかけは、両親が離婚したことや父親が他界したこと。そんな「個人的な傷」だった。 「自分の問題を解決すること」と「世界の問題を解決すること」は同じことだと思う。自分が生きて、悩んで。その自分を救済するためには他者を救済するしかないと、
「仕事を選ぶうえで大切にしていること」って何ですか? 不況の時代「やっぱ安定と収入だよね」という現実的な声も多いだろう。でも、心のどこかでは「自分が好きなこと」「趣味に近いこと」で何かを成し遂げたい、フルタイムの仕事でそれができて本当の自己実現…という“本音”を持っている人、少なくないと思う。 実はその考えこそ働くあなたを苦しめているかもしれない。 「自分が好きなことをフルタイムでやらなければ幸せになれないという考えが嫌なんだよね」 「自分が好きなことだけでやって食べて生きたい、という考えに固執していると幸せになれない」 冒頭から重いテーマになってしまったが、これは先日Be inspired!を運営するHEAPS.株式会社(以下、HEAPS)が主催した公開取材イベント「MEET HEAPS ~Public Interview Studio~(パブリックインタビュースタジオ)」で交わされたリ
「環境活動=まじめ=つまらない」。そんなイメージを吹き飛ばす環境NGOが日本に存在する。それが「国際環境NGO 350.org Japan (以下、350)」だ。 年齢、職業、性別、人種もとにかく多様。下は6歳の子供から上は70代のおばあちゃんまで。また、シングルマザーや障がいを持った人、外国人もメンバーにいる。そこで主体的に動いているのは主にミレニアル世代(1980年代から2000年代初頭までに生まれた世代)の若者たち。上も下もないフラットな組織である350は、気候の公平性と訳される「*1クライメート・ジャスティス」の角度から、お金と気候変動にまつわる問題を楽しく広めていく活動に取り組んでいる。 少しでも多くの人に、楽しみながら環境活動ができることを知ってもらいたい!その一心で、今月からBe inspired!では、以前本誌でも紹介した350のフィールド・オーガナイザー イアン氏が、35
「イエローフィーバー」という言葉を聞いたことがあるだろうか。欧米文化でアジア人を差別的に指す「イエロー(黄色い肌の人種)」と、病気を示唆する“熱”という意味を持つ「フィーバー」を掛け合わせたこの言葉はアジア人フェチを皮肉的に表現している。 中国系オーストラリア人のライターMichelle Zhu(ミシェル・ヂゥー)はジャーナリズムの勉強のために日本に一ヶ月ほど滞在していた。彼女はそのときに目撃した日本にいる一部の外国人と彼らのイエローフィーバーについて本国のメディアGlobal Hoboで発信。記事の名は『I HOPE YOU CATCH YELLOW FEVER AND DIE(イエローフィーバーにかかって死んじゃえばいい)』。オーストラリアで中国系としてイエローフィーバーの対象とされてきた長年の体験と、日本で目撃した一部の外国人の日本人への横暴な態度に対して爆発した怒りをユーモアたっぷ
1960年代から1970年代にかけて、アメリカで始まった「ウーマン・リブ」と呼ばれる女性解放運動が日本にも波及して行われ、その一貫として「自らの自由(性的な自由も含む)を制限してきたもの」の象徴であるブラジャーを燃やすという「ブラ・バーニング」をしたり、ブラジャーを捨てたりする日本人女性たちが多くいた。 その時代から40年が過ぎた現在、日本では女性はブラジャーをつけるのが“当たり前”だと思っている人が多いのではないだろうか。それはもしかしたら、「ブラジャーをつけない選択」があると考えたことがないからかもしれない。そう感じたBe inspired!は、日本でブラジャーをつけないことのある女性たちに「ブラジャーをつけない選択」をするとはどういうことなのかインタビューをしてみた。 Noel Kenny(20歳)学生/フォトグラファー ーいつから“ノーブラ”になったの? “子ども用のブラ”をつけさ
いつから「インスタグラマー」は消費者を騙す職業になったのだろうか。ソーシャルマーケティングが盛んになり、ソーシャルメディアで影響力を持ついわゆる“インフルエンサー”が商品をPRする手法を「インフルエンサーマーケティング」と呼ぶ。 インフルエンサーのファンは、彼らに対して非常に高いロイヤリティを誇っていることから、莫大な広告費用をかけてCM宣伝を行うよりもより安価で効果的にリーチできる方法として注目されてる。ファンたちは、憧れの人が愛用するコスメが欲しくてたまらないからだ。 しかしながら、ファンの多くは、裏で金銭のやりとりを行っていながらそれを分かる形で記載しないステルス・マーケティングが横行していることを知らない。特に若い世代に人気のSNS・Instagramがその温床だ。 今回Be inspired!はSNSコンサルタント、COMPASS編集長の石井リナさんにインタビューを敢行。「嘘をつ
こんにちは、伶奈です。今日から連載を始めることになりました。月に一回読者から、最近悩んでいることや、社会に対して疑問に思っていることを募り、わたしなりに哲学的に考えたことを書き綴ります。一方通行ではなくみんなで協働的に考えられるようにしたいので、時に頷き、時に突っ込みながら読んでくれると嬉しいです。 伶奈だれ?っていう人は、是非セルフインタビュー記事をお読みください。 ▶︎「当たり前」を疑わない人へ。「哲学」という“自由になる方法”を知った彼女が「答えも勝敗もない対話」が重要だと考える理由。 一度に一人としか恋愛しちゃいけない、という社会の前提に疑問を感じています。私は付き合ってる人が大好きなまま、他の人に惹かれることがよくありましたが、それに対して罪悪感を感じていました。 現在、私には彼氏と彼女がいて、ポリアモリーの関係にいます。ポリアモリーとは、関係者全員が、合意の上で複数の人と性愛関
悲しいことに、ある意味私たちの生活に身近な存在「痴漢」。女性専用車両の是非や痴漢冤罪の問題はマスメディアでも幾度となく議論されている。特に痴漢冤罪は「被害を訴える側に有利な仕組み」になっていると、世間は“罪のない一般男性”に同情の目を向ける傾向があるのではないだろうか。それはその通りである。 しかし今回は、そういった議論が行われる以前の根本的な問題にもう一度目を向けたい。 警視庁の調査によると2016年度中、都内で強姦は約140件、強制わいせつは約800件、痴漢(迷惑防止条例違反)は約1,800件報告された。(参照元:警視庁)性犯罪は報告をしない被害者が多いことを考慮すると実際の数はさらに多いだろう。 日々、痴漢に苦しむ人々が存在しているのだ。 今回Be inspired!は過去に痴漢をされたことのある女性たちにそのときの話をシェアしていただいた。彼女たちの話してくれた体験を通して、この記
かなり乱暴な言い方になるが、日本人にとって「セックス」とは何であろうか?子供をつくるための手段?それとも欲を満たすための行為?みなさんは、セックスがコミュニケーションツールの一つであるという認識はあるだろうか? 最近ヤッてないカップルに贈る、「セックス推進キャンペーン」 「旅先でセックスしよう!」こんな大胆なテーマを掲げキャンペーンを行っているのは、デンマークの旅行会社『SPIES』だ。実はデンマークは日本と同じで、少子化が近年社会問題となっている。ならばその少子化を少しでも「食い止めましょう!」と、旅先でセックスをして子どもを作ることを促進する名目の“社会的”キャンペーンが同社によるものだ。 旅先でセックスをして子どもができたらベビー用品を3年分プレゼント、さらに、早く孫の顏が見たい母親たちが息子や娘のためにツアーを予約すると約18000円割引になるという。『SPIES』によると、旅先で
あなたは読み終わった本を、どうしているだろうか。古本として蘇らせたり、そのまま捨ててしまう人もいるかもしれない。しかしその1冊の本が多くの人の運命を変えることもあり得るのだ。南アメリカ北西部に位置するコロンビアではゴミとして捨てられていた1冊の本が、多くの人の「希望」となっている。 コロンビアの首都ボゴタには、捨てられた本が集められた図書館がある。この図書館を作ったのは、生まれたときからこの地に住む55歳のホセさんだ。ゴミ清掃員として働く彼が図書館を作るきっかけになったのは20年前のある日のこと。ゴミとして捨てられている1冊の本を見つけたことから始まる。 私は多くの人が本を捨てていることに気が付いたんだ。だからそれらを救出しなければと思ったんだよ。(引用元:BBC) ホセさんが住む地域にはその頃、図書館というものがなく、そもそも本に触れる機会さえも貴重であった。それにも関わらず、ないがしろ
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『Be inspired!』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く