21世紀における語ることの倫理 〈管理人〉のいない場所で作者: 助川 幸逸郎,堀 啓子出版社/メーカー: ひつじ書房発売日: 2011/10/04メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 52回この商品を含むブログを見る 塚本英樹氏が、助川幸逸郎・堀啓子編『21世紀における語ることの倫理』(ひつじ書房)において、「歴史を記述する倫理 近年における『史料改変問題』を事例に」という論文を書いている。この論文は中島岳志・北大准教授が史料を改変していることを告発し、なおかつそれに同調する芹沢一也・荻上チキ(シノドスグループ)を批判するものである。 中島岳志の議論の成否も問題だが、この論文から見えるものは論壇・学界の馴れ合い、もたれ合いの構造である。塚本氏が言うように、論者の肩書きで成否が決定され、論者同士が馴れ合って言論の交換がなされる。 権威を持っている、あるいはどこかの大学院を修了しているか