サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
体力トレーニング
fukushimak.iza.ne.jp
■ごぶさたしております。福島香織です。本当はこのブログにログインするのに、ものすごく勇気がいりました。親不孝をして家を飛び出した娘が、ん十年ぶりに実家にかえってきたものの、敷居が高くて玄関を開けられない、みたいな。 ■でも、こんな不良娘(もう娘という年齢ではないが)でも、まだ帰ってきていないのかな、と気にかけていてくれる方が2000人以上もいらっしゃると知って、ちょっと目頭が熱くなってきました。 ■ブログを更新していない間、私が何をやっていたかといいますと、まず「失業者」を卒業いたしました。昨年の11月までは、私はパソナさまに再就職支援していただきながら、就職の道を模索しつつ、失業保険もちゃっかり戴いておりましたが、肝心の就活はどこにいってもと丁寧にお断りされてしまいました。中には「え、福島さんを雇用すると公安に睨まれるんじゃないの」とおびえる方も。冗談ですが。たぶん、冗談です。 ■で、、
■1989年の天安門事件のときの学生指導者のひとり、ウーアルカイシさんが、天安門事件21周年の4日、東京の中国大使館に侵入しようとして、日本の警察に建造物侵入で現行犯逮捕された。結局不起訴処分になったけれど。このニュースを聞いて、日本の人は何を感じただろうか。天安門事件の記憶が風化するなか、体を張ったパフォーマンスと思った?あるいは、馮正虎さんの事件を思い出して、民主活動家がまた日本でトラブルを起こしたと思った?あるいはウーアルカイシってだれよ?とか。 ■ウーアルカイシさんはウイグル族なので、正しい名前の発音はウルケシ。しかし、中国語で会話すると呼びかけはウーアルカイシさん、となるので、そのまま慣れている方で呼ばせていただく。本人はどっちでもいいそうだ。 ■天安門事件当時は、まだ面影に幼さなさものこる青年で、ハンストで倒れて担ぎこまれた先で李鵬首相と会見した話とかは、日本でも報道されたから
■中国人的にいうと、菅新首相は 火爆?実務主義者?経済通? ■またまた日本の総理大臣が変わりました。菅直人新総理については中国はどうみているんでしょう。当初の報道には「狂暴」とか「火爆」といった枕詞がついていましたが、あとになると直心口快(けっこういい意味)という形容詞がふえています。一部報道では「経済通」という評価が。財政再建派だから?消費税に言及したから?そーなんでしょうか。私は初耳でした。というわけで、中国報道をかるーくみてみると、ちょっと褒め殺しっぽいものも。 ■江瑞平・外交学院院長助理の見方(CCTV「環球財経オンライン) 対中政策は、鳩山とそう変わらんよ、たぶん。 http://news.sina.com.cn/pl/2010-06-04/180820413645.shtml ■菅直人が首相に選ばれたのち、国会で一連の法案を通さなければならない。その中には、日本経済の構造と体制
■今年にはいってipodの城と呼ばれていた富士康国際の工場(富士康国際は台湾の鴻海科技集団の中国法人、工場は深センにある)で工員が次々自殺していることは、すでに報道されているのでご存知の方も多いだろう。今のところ、13人(16人という説も)が連続して自殺(うち10人死亡、3人治療)事件が発生し、ネットでは「自殺するなら富士康へ」なんて、ブラックジョークがあふれている。 ■富士康といえば、私が北京に駐在していた2006年ころ、汗血工場(労働搾取)の実態を勇気ある中国人女性記者(第一財経日報)が現場取材してルポを発表したが、その記者に対する企業と当局による圧力問題も発生、最終的には微妙な手打ちで、うやむやになったという事件があった。その後、労働法が改正され、労働条件も最低賃金もそれなりにマシになって汗血工場はずいぶん減った、というふうに思いこんでいたところに、この連鎖反応のような自殺である。
■最近は手軽なツィッターばかり開くので、ブログの方が完全に放置していました。ほんとうに、おひさしぶりです。でも、いつまでもイザブログにいるというのも、ちょっと別れた彼氏の家に居座っているような居心地悪さを感じますね。かといって、これっという引っ越し先は見つからず。中国でも必ず開けるサイトでないと困るし、物色中です。 ■さて、極東地域がにわかに緊迫してきた今日この頃、北朝鮮がらみのテーマでも書こうかなあ、と思っていたのですが、偶然、東京で、上海万博関係者の中国人とお会いして、またもや万博の悪口で盛り上がってしまいました。万博に企業としてかかわっている中国人自身が「上海万博は国家の恥ですよ!」「大失敗」と怒っているのだから、よほどひどい、ということですね。というわけで、先日、参観してきた上海万博の裏話がテーマです。上海万博についての原稿は、月刊「WiLL」にも書いてますんで、よろしければ、みて
■今、北京におります。本当なら全人代のホットなニュースを、というところなのですが、私が注目していた農村戸籍統一への動きは、ほぼ完全にぽしゃりましたので、いまひとつ、関心が薄いです。中国のアパルトヘイトといわれたの農村戸籍の廃止を訴える地方紙13紙の合同社説(1日付)、あれは何だったんでしょうね?私は絶対、中央指導部のアドバルーンだと思ったんですが、編集責任者解任という事態になってしまいました。北京にいる間に、関係者に背景をきけたら、きいときますよ。 ■今、北京のデニーズでお替わり自由の珈琲店で、無線LANが使えるので、ひさびさにブログ更新しようかと思いました。人待ちです。で、本日の話題は、きのう、とある店で、たまたまお会いした役者の木幡竜さんのことです。誰や、それ、とお思いの方は下をクリック。 http://news.goo.ne.jp/entertainment/talent/M05-0
■中国版ツイッター(人民微博)に胡錦濤総書記が参加しているときいて、私もさっそくログインしてきたよ。でも、正直、宣伝色が強すぎて、いまひとつ、フォローしたい気分にならなかった。 ■しかし、中国共産党がインターネットをかくも積極的に利用する時代がこようとは。私はネットとは言論の自由の象徴と思いこんでいたので、その対極に位置すると言論統制の象徴みたいな中国共産党とはなじまないものだと思っていた。党中央政治局の集団学習会で、共産党はもっと積極的にインターネットを利用しろ、と初めて胡総書記から号令がかかったときから五年ほどしかたっていないのに、中国当局がこんな風にネットを使いこなすなんて、驚きだよ。 ■GoogleVS中国の決着はまだ、みていないが、これがたとえば、Newsweekの2週間前の特集が指摘するように一種の文明の衝突だとすると、ここでGoogleがひよると、ひょっとすると本当にインター
■オバマ大統領とダライ・ラマ14世の会談が無事にすみ、中国はめちゃめちゃ怒るのか、と思いきや、実はそうでもない感じだ。いちおう、駐華米国大使を呼びだして厳重注意したのだが、そのかげで香港では米原子力空母ニミッツ乗り組み員が地域の春節イベントに参加して米中友好アピールなんて報道もある。 ■一方、米国側も中国側にタンカを切ったようにみえて、微妙に中国に気をつかっている。春節休みの中国庶民が外国ニュースなんて気にしないような時期に会談を設定して、なにより法王様を裏口のゴミ袋の積み上げているようなところから、出入りさせた(島田洋一ブログでとりあげられている)。本当のところ、この2大国家の対立は、新婚夫婦のケンカレベルなのか、本気で先鋭化しているのか、みわけにくい。というわけで、最近の中国メディアにみられる論評をもとに、中国の本音を想像(妄想ともいう)してみたい。 ■米中は仲がいいのかわるいのか 中
■ほんとっにごぶさたしています。少々ひきこもりぎみですが、元気にやっています。山手線の外に引っ越ししました。で、新しい巣作りにかまけているうちに、あれよあれよと日々が過ぎ。しかし巣作りしても卵を産む予定はありません。 ■私なりに一段落ついたので、このブログも中国ネタで本格的に再始動していきたいと思います。 ■為政者ですら自国の経済がわからない? “被統計”の中国市場は相変わらず鉄火場だ! ■さて、記者時代にやってみたくて出来なかったことで、これからやるつもりなのが、中国株だ。というのも、身銭をきって中国経済にかかわらないと、やっぱりその動向に敏感になれない、というのが一点。私の周りの中国人があまりに株をやっている人が多くて、自分もやっていないと話題がついていけないというのがもう一点。友人の元記者の女性起業家(日本人)は中国株で起業資金をつくったそうで、ひょっとすると、儲かる場合もあるらしい
■このブログでときどきリポートしてきた成田空港籠城中の馮正虎さんが、いよいよ籠城の日々に終止符をうつ。11月4日からかぞえて91日目の2日午後2時から、成田空港第一ターミナル南ウィングで「成田空港籠城終了記者会見(仮称)」を開くそうだ。 制限区域内の記者会見だから、一般人の私は会見には参加できないけれど、まあ、あとでいろいろ聞くからいいや。 ■馮さんに電話できいたところによると、3日に空港を出て日本に入国したあと、とりあえず健康診断などして、その後、普通に航空券を買って上海に帰国する予定。具体的な日程はまだきめていないが、春節(2月14日)は故郷で家族とともに迎える、そうだ。「あたりまえだろ、中国人にとって春節はすごく重要なんだ」と言っていたから、本人も春節前に帰国というシナリオは頭の中で描いていたのかもしれない。というわけで、解決(予定)までの道のりを簡単にまとめておく。 ■馮正虎さんが
■内田一ノ輔さんが、桂林・平楽県の暴動についての情報をお求めなので、とりあえず、写真をはっつけとけます。これらの写真はシークレットチャイナという、サイトからコピーしました。けっこう激しい衝突のようですが、私としては新聞記者にたくさん拘束者が出たこっちの事件の方が http://gz.focus.cn/news/2010-01-19/842205.html 興味あります。 ■平楽県流血衝突事件の概要 2010年1月19日に桂林・平楽県で農民と武装警察の官民衝突事件が発生し、平楽県政府は約700人の武装警察を出動させ、多くの農民が殴られ重傷を負った。 原因は平楽鎮同楽蒋家村の土地収用問題で、茶江大橋、すなわち平楽県桂梧拘束道路平楽出口付近の数100ムーにわたる耕地について、2、3年前から土地収用がはじまっていたが、この用途について村民には説明されていなかった。土地収用に当たっては県政府は合法的
■実は今、北海道です。雪景色みながら朝ごはん。もうすぐ東京にもどります。ですが、その前に、成田空港の馮正虎さんからおととい届いた文書をアップしておきます。「馮正虎の日本政府に対する見方」。これは21日、民主党きっての人権派、牧野聖修議員が馮さんと会見したときのやり取りをもとにしているそうです。 ■馮さんがときどき口にする日本批判に、むっとしている日本人は多いようですが、私は彼の主張に納得する部分もあります。みなさんはいかがでしょうか。 馮正虎(私)の日本政府に対する見方 2010年1月20日は私が日本に“野宿”しはじめて78日目でした。この日の午後3時、日本の政権党である民主党の衆議院で、公職選挙法改正特別委員長牧野聖修先生一行が日本法務省職員の同伴で、私が間借りしている(成田空港内の)現場に慰問にきました。私は非常に彼の訪問に感謝しています。彼は私のみるところ、中国人権問題に関心をもつ日
■ただいま。北京の友人宅に居候中です。自由の身になって、さっそくふらふら北京にきてしまいました。友人を訪ね歩きお年賀を渡したりしています。今回うかがえなくても、また2月にくるんで、そのときも年賀あるきしていると思います。待っててね。 ■さて阪神大震災15年目のメモリアルを前に、ハイチ大地震が起き、多くの方が苦しんでいらしゃる状況に一番関心をよせるべき時なのでしょうが、さきにグーグル撤退について、ちょこっただけ、リポートします。 ■いまさら書くのもあれですが、グーグルが中国から撤退(するかも)宣言をしました。1月3日夕の突然のネット検閲解除や、11日の百度に対する「イランのサイバーアーミー」によるハッカー攻撃など、年明け早々、中国インターネットはなにやら、不穏な空気が流れているなあ、と思っていたやさきの事件であります。 ■中国グーグル本社の門の前には薔薇の花がささげられたり、お酒やろうそくが
■あけましておめでとうございます。大晦日から正月までは、賀状書きと実家の大掃除にあけくれ、3が日はほぼ10年ぶりに一族郎党が両親の実家にあつまりローカルなお正月を迎えていました。ところでその間、世界では中国とASEANのFTAがスタートしましたね。32億人市場が登場し、人民元決済が急激に広がっていく雰囲気に。China13億のお客さまが所望すれば、そりゃ人民元決済も広がるでしょうよ。というわけで、これからは人民元をもっているヤツが勝ち組? ■なら、虎の子退職金をいっそ、人民元に換金して中国工商銀行に全額定期預金しちゃいませんか、というアドバイスを先日うけました。人民元はユーロのような、アジア統一通貨になるんでしょうか。円やドルの資産は今のうちに人民元に換えておいた方がお得なんですかね。たしかに、私が北京勤務になったとき、全財産を人民元に換金して定期預金にでもすれば、いまごろかなり、増えてい
■メリークリスマスです。 しばらくパソコンのない世界にいっており、更新が滞っておりました。ごめんなさい。すでに記者ブログでもない拙ブログですが、やはりおいでになってくださるかたが結構いらっしゃる。感激です。 ■さて、私はこれから奈良の実家に帰省しようと、荷物をパッキング中です。失業者らしく夜行バスで帰ります。でも夜行バスって寝ている間に移動できるから、お金だけでなくすごい時間の節約ですね。私の場合、中国の三段ベッド式の「濡れた子犬の臭い」でむせかえるような長距離バスで鍛えてますから、日本の夜行高速バスなんて、動くホテルに感じます。 ■で出発の前に、さくっと更新しておきます。またか、とあきれられるかもしれませんが、成田空港に籠城中の馮正虎さんの話です。彼から、26日に成田空港でくばるビラを翻訳してくれ、でもってブログでも掲載してくれ、と頼まれたので、最近の馮正虎さんの写真とともにご紹介します
■13日、世田谷区の区民会館ホールで、南京・史実を守る映画祭というのが催されていて、ちょうど時間もあったので、観にいった。1937年12月13日というのが、旧日本軍が南京市を陥落させた日、つまりいわゆる「南京メモリアルデー」である。 というわけで今回のエントリーは南京映画と歴史観についてである。 ■南京映画を観て考えた 自虐史観は日本人的美意識? ■映画と映画の間に一水会最高顧問の鈴木邦夫(男?ちらしには夫という字で書かれていたけど)氏と「引き裂かれた記憶」を撮影した武田倫和監督をゲストにまねいたシンポジウムが行われた。 ■へぇ~、右翼と左翼の討論があるのか、とシンポジウムに一番興味をひかれていったのだが、鈴木氏は普通の右翼ではなくて「進歩的右翼」(主催者いわく)だったので、期待したほどにはがちんこ対決というふうにならなかった。残念。右翼も左翼も表現の自由は認めなきゃいけないね、映画を見る
■毎日、ブログ更新するのってやっぱり大変だな。とりあえず更新、ひとりごとみたいなエントリーがふえてしまうがお許しを。 ■というのも、私は時間の使い方が下手なのだ。ちゃんと会社勤めして、豊かな友達づきあいもあって、本まで書いて出版してしまう立派な記者がたくさんいらっしゃるなかで、私は記者時代、本当になにもかも中途半端だった。効率的な時間配分が自分でできないタイプ。かといって仕事をいっぱいいっぱいしましたと胸をはれるか、というとそうでもない。今は仕事辞めているからブログぐらい毎日更新できるだろう、と思っていたら、なんかあっという間に一日がすぎていたりする。 ■よく考えてみると、私の一日はムダが多い。動きにロスが多い。最初からきっちり調べてから電車にのれば一回の乗り換えで目的地につくところに、行きあたりばったりで3回くらい電車を乗り換えてしまう。 ■かとおもえば、朝目覚ましがなったときに、すぐ起
■おはようございます。昨日早く寝てしまったんで、朝ブログです。今メールみたら北京の友達(中国人)から、みんな君のことを注目している、がんばれ、とのおたよりが。でリンクのアドレスをひらいててみると、こんな記事がありました。 http://www.ycwb.com.cn/ePaper/xkb/html/2009-11/26/content_666396.htm 自分のブログでこれを紹介すべきかどうか、悩んだのですが、やっぱり面白いので、恥をしのんで訳します。羊城晩報という広州の新聞(夕刊紙)です。毎度お騒がせいたします。(照れ隠しに赤字でつっこんでみた) (引用開始) ■やまとの国の物語 「元北京駐在記者、大口たたいて下崗(失業)」 ■「11月30日、私失業します!」日本のツイッターで産経新聞著名記者(じゃないって)、元北京駐在記者、福島香織のやるせない私語が日本のツイッターで伝わってきた。
■上野の森美術館で1月11日まで催されている「聖地チベット展」に、チベット亡命政府オフィシャルプレスの記者のシェーラップ・ウーセルさんと、法王庁所属カメラマンのテンジン・チョジュルさんと一緒にいって感想をいいあう、という催しが11月8日にあったのだけれど、そのリポートをまだ載せていなかった。遅ればせながら、紹介する。 ■ちなみに、あす日曜、12月6日13:40から、第7回「チベットの歴史と文化学習会」(小野田俊蔵/渡辺一枝/テンジン・タシ/福島香織他)というのを文京区民センター(3-A会議室)でやるよ。よかったら来てください。詳しくはhttp://tibet.cocolog-nifty.com/blog_tibet/2009/11/1267-9140.html で。 ■プロパガンダか冒涜か?聖地チベット展 でも、チベット人記者は大感激 ■今回のエントリーは、『殺劫』を読んで上野の森美術館
■きのう、離職票が郵送されてきた。これをもって来週はじめには国民年金の手続きして、ハローワークいく予定。というわけで「初めてのハローワーク」体験は来週にご報告しよう。きょうは、「成田空港にただいま籠城中」。①、②ときたんだからやはり③ぐらいまでは続けないとね。もうあきた? ■あきられても続ける。いや、なぜこんなに力を入れてしまうかというと、彼のキャラクターがいいんだ。結構悲惨で厳しい状況なのだが、ひょうひょうとしている。さすが3年もの間、冤罪で服役し、55日間の尋問にも41日の監禁にも耐えてきた64(天安門事件)世代だ。 ■こういう中国人のたくましさ、しぶとさというのを目の当たりにすると、私は頭をたれてしまう。彼ほどの学歴と経歴があれば、たとえ逮捕歴があっても、その気になれば経営コンサルタントとして昇竜の上海の勢いに乗じて蓄財することだって可能だったのにね。 ■というわけで今回のエントリー
■馮正虎成田籠城事件を日本の友達が意外に知らないことに驚いた。不謹慎だけど、映画みたいに面白いじゃないか。友人のマダム・チャンによると、実際、班忠義さんがドキュメンタリー映画をとるつもりらしい。班さんは、「ガイサンシーとその姉妹たち」などの作品で知られる映画監督で、中国のマイケル・ムーア?的な存在といったらいいか。マダム・チャンも「どうして日本のマスコミは報じないの?」と言っていた。そう、どうして日本のマスコミはあんまり騒いでいないの? ■で、調べてみたらけっこう報道されていた。当然だ。成田空港といえば立派な記者クラブがあり、記者がほぼ常駐している。取材しないわけがない。だが、その記事があまり目立たない。朝日新聞は大きく紙面をさいていたが、夕刊だ。夕刊ってあまりよくよまないから、朝日新聞をとっている友達も気づかないでいた。その内容もちょっと腫れものに触る感じだ。どうしてだろう。というわけで
■11月30日午前中、まだ記者証をもっているうちに、最後の仕事をしたいと思って成田空港にいった。目的は成田空港の入国審査前の制限エリアで11月4日から1か月近くも生活している馮正虎さんに会うことだ。空港の制限エリアは旅客以外は記者証と腕章がないと入れないのだ。こういうのを考えると、記者の権利って大きい! というわけで、私の最後の記者証を使った仕事として、成田で中国の人権問題を訴え続ける馮さんのターミナル籠城ライフを紹介する。 ■映画「ターミナル」を地でいく! 中国人権活動家、馮正虎さんの成田空港籠城記 「これは日中関係の不平等性が背景にある」 ■まず馮さんとはいかなる人物か紹介しよう。 このブログの前の前のエントリー「日本が米国にどうしても勝てない点」でもちょっと触れたが、彼は中国で著名な人権活動家。市再開発のために上海で強制立ち退きにあった住民に法律を教えたり、弁護士を紹介したりして、訴
■ツイッターで一度いってみたかった。下野なう。 11月30日をもって福島は産経新聞を退社した。記者賞記者章その他を返却。で、そのあと下野なう、とツイッターでつぶやいたところ、新聞社をやめると、なぜ下野なのか。産経新聞は与党なのか、という突っ込みがやはりツイッターで入ったので、一応説明しようと思う。 ■下野とは、官職を辞職して民間にくだること。一般には与党から野党になることをさす。要するに権力の座からおりることだ。では新聞記者は権力の高みにいるのか。というと、実はそれに近いと思う。新聞・テレビ、つまりマスコミは第四の権力といわれる。建前かもしれないけれど、世論民意を代表するものがマスコミだと思われ、民主主義というのは、世論こそ王様の政治システムだからだ。世論を味方につけることができたものが、政権の座につくことができる。ということで、大マスコミのもつ力は政権と対等、ときには大きいこともあるとい
■あと2万アクセスで700万アクセスになる。退社までに、大台にのるよう、もう少しがんばろうかな。退社後は、一般ユーザーブログになるようだ。いきなり閉じたりしないので、引き続き見に来てやってください。失業記者の生態がわかるやもしれない。 ■前回エントリーでは、チベット族女流作家ツェリン・オーセルさんの著書「殺劫」について紹介したが、本当なら今月中旬(16日) 、オーセルさんの夫、王力雄さんが来日して、同書のプロモーションをかねて東京工大で講演会を行う予定だった。私もその機会にインタビューしようと思っていたのだが、それがドタキャンになった。これはすごく残念だ。そのかわり16日には東工大で王さんのビデオレターが公開されるらしい。 ■彼の訪日がなぜキャンセルになったのか。ひょっとして日本側がビザを出し渋ったのかと心配した。王さんは4月から親族訪問のために米国に行っていた(弟さんが米国在住なのだ)。
■このブログでもときどき取りあげてきた、北京在住のチベット族女流作家、ツェリン・オーセルさんの初の邦訳本『殺劫』が集広舎から出版された。ツェリン・オーセルさんと同書がうまれた背景については、過去のエントリーも読み直してほしい。オーセルさんも、夫の王力雄さんも私の尊敬するノンフィクション作家であり、ノンフィクションとはかくあるべし、と私が思う作品を発表し続けている。翻訳した劉燕子さんは関西の大学の講師をしながら、強い意志をもって日中の文学交流に尽くしてきた人でもある。 http://www.shukousha.com/item_192.html ■きょうは同書のレビューエントリー。この本はなんと4600円(税別)もするのだ。しかも分厚い。私は集広舎さんに献本していただいたが、この価格を支払うのには、よほどの高給取りか、書籍資料費で領収書がきれる研究者か、チベット大好き人間以外はかなり勇気がい
■このシリーズまだ続いているのか、と思われるかもしれないが、続いているのだ、じつは。更新亀のごとく。 ■鳩山政権発足1カ月あまり、まだこの政権がどこに向かうのか見極めがついていない。26日の所信表明演説をきけばわかるかも?でも「友愛社会」とか「経済合理性にかたよらない経済」とか定義の難しそうな言葉でケムにまかれるかもしれないなあ。 ■さて、さまざまな政策の中にあって、外交というのはいかに高い理念があっても、相手があるので、結局リアリストでなければつとまらない分野でもある。というわけで、鳩山政権の外交はどこに向かうのだろう、ということを私なりに考えてみよう、というのが今回のエントリー。正直言って、手あかつきまくっているテーマだな、ごめん。 ■岡田外相は原理主義者か現実主義者か アフガンでプレゼンスを強めて めざすは日本主導で東アジア共同体って、 ほんとう? ■先日、夜勤で本社編集局にいた。そ
■ツイッターでさきにつぶやいてしまいましたが、実は11月30日付で退職することになりました。家庭の事情やらなにやらが重なったところへ、早期退職制度の募集があったので、利用させていただきました。きょう、人事部にいって、離職届にサインしたり、失業保険の説明をうけたりして、えー税金ってこんなにとられるの、とか、国民健康保険ってどのくらいかかるんだ?とか、驚いたり不安がったり、なかなか新鮮でありました。 ■初めての失業経験です。どきどき。失業のあとはワーキングプアの道、まっしぐら??かもしれません。とりあえずは、早期退職制度なので、それなりの退職金が上乗せされますから、すぐに飢え死にすることはなさそうです。失業保険も240日出るそうです。じっくりリスタートの戦略をねることとします。 ■あと一カ月あまり時間があるので、その間は記者として取材もしますし、このブログも更新します。臨時国会のゆくえも追いま
■街(ぺきん)に戦車がやってきた!!↓ ■新中国成立60周年を迎える国慶節、テレビでごらんになりましたか?私はわざわざ北京にまで見に行ってしまいましたよ。ですが、天安門広場はもとより長安街に近づくことすらできませんでした。外交人員公寓の中国総局の窓から長安街が見えるんじゃないかとと思って、行きたいと総局長に頼んだのですが、部外者は入れてはダメだと通達がいっていたそうで、断念。それで友達の家にこもってCCTVの中継をみたのでした。でも、大望路近くの友達の家の前を戦車がごろごろ通ったり、上空を戦闘機がぶんぶん飛ぶ、北京らしさは堪能できた! ■さて、あの大閲兵式と60周年祝賀行事をみて、どう思われましたか? なーんだ、この程度の兵器、米軍の水準とくらべれば1世代半は遅れているな、と軍事好きの友人は言ってました。私は兵器音痴なので、空を飛んでる戦闘機がどの程度のものかぜんぜんわかりません。 ↑これ
■お久しぶりです。更新ペースが遅くてもうしわけありません。 鳩山首相の外交デビュー、いかがでしたか?個人的にはつっこみたいところはいっぱいでしたが、これは後日のエントリーとしたいと思います。今回は鳩山内閣の顔ぶれについて。 ■ほんのりファッショの香り 鳩山内閣の「オレがルールだ!」大臣たち ■新政権ができると、ナントカ内閣と名称をみんなでつける。とあるテレビ番組のコメンテーターが「雑巾がけ内閣」とか呼んでいた。自民党政権時代の負の遺産を大掃除。官僚組織を大掃除。という意味らしい。でも、雑巾がけというのは、もともとある構造物はそのまま、母屋は建て替えずに、整理整頓して綺麗にするという意味だから、きっとそのコメンテーターは潜在的には、本当は今の政治システムを大きくいじってほしくないんだなあ、と思う。 ■とある国会議員さんは、「東京ナツメロ内閣」と呼んでいた。なんとなく分かる。もっと若手をばりば
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『北京趣聞博客 (ぺきんこねたぶろぐ)』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く