かつて時代の流れで少年誌が月刊から週刊になるにつれて、その物量についていけない漫画家や作家が消えていった時代があった。 大衆文化というものはそういうマスによって消えていくものであるのは確かだ。 そして、今、インターネット時代になって大量に消費されるテキストやイラストやマンガのスピードや物量についていけない人たちが淘汰されていっている。 それも時代の流れ……。 と言いたいのだが、「少年誌が月刊誌から週刊誌になった」ときに比べて一つだけ大きな違いがあるのだ。 現場に金が回ってきていない。 少年誌が週刊化したときも労働力が急増していったが、それに従って漫画家の収入が激増して、ヒットすれば大ヒットでなくても家が買えるような時代になったのである。 しかし、インターネットでテキストやイラストやマンガが大量消費されるようになった今は、その大量消費に経済の仕組みが全く追いついておらず、現場の作家や漫画家や