サンマやサバなど北太平洋公海漁業資源の保存や持続利用について協議する北太平洋漁業委員会(NPFC)の第4回会合が3日、東京の品川プリンスホテルで始まった。日本はサンマ資源が低下傾向にあることを訴え、今回も漁獲数量規制の導入を働き掛ける。ただ、昨年同様数量規制に反対する加盟国が出るのは必至で、サンマ資源管理をどこまで前進させられるかに注目が集まる。 冒頭、開催国を代表してあいさつした長谷成人水産庁長官は「昨年の日本のサンマ漁獲量は8・5万トンと、この記録的な不漁は資源の悪化を実感させ、漁業者に限らずすべての国民が強く懸念している」とサンマ資源の悪化に強い危機感を示したうえ、NPFCに対し、「責任ある地域漁業管理機関として早急な管理措置導入を強く望む」と訴えた。また依然やまない違法・無報告・無規制(IUU)漁業問題についても、「資源管理の大きな脅威」と指摘し、IUU漁業廃絶に向けた公海乗船検査