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アメリカ大統領選
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1.「パーフェクトブルー」と他のアニメとの差別化は何だとお考えですか。 映画の公開とビデオのリリースを通じて、国内のアニメ雑誌よりむしろ一般誌や新聞などに取り上げられたことは、結果的に他のアニメーションとの一番の差 別化になったかもしれません。国内で濫造されるアニメーションのほとんどは、アニメ雑誌が唯一の宣伝媒体といってもよく、その読者層を意識した狭い市場を 形成しているように思えます。 アニメーション雑誌が取り上げなかった理由を考えると、本作と他のアニメーションとの差別化という点が分かるかもしれません。まず第一に、本作は国産ア ニメーションの一番の「売り」である「親しみやすいキャラクター性」という点を排除しています。ビジュアル面でのキャラクターデザインということではな く、主人公の人格的設定が分かりにくい作品なのでしょう。 アニメーションの視聴者層は、定型化されたキャラクターを好むようで
さて“私の戦記”等と大仰な見出しなどを付けてはおりますが何のことはありません。私が監督をさせていただいた“PERFECT BLUE”と言うアニメーション作品の制作過程よもやま話であります。 こんな裏話だの苦労話だのは業界の人間同士の酒飲み話で終わらせておく物ですが、自分のホームページならこんなことを書くのも良いかと思って暇暇に書いていこうかと思ってます。 但し、あくまでこれは私の素晴らしいうろ覚えと、アンモナイトの様にねじれた主観による物なのでお忘れおきなく。 では、どうぞ。 ■発端 前触れもなく届けられた一通の角形封筒。中にはオリジナルビデオ「PERFECT BLUE」企画提案書とそのシナリオ第3稿。中をめくると、アイドル、サイコホラー、メディアミックス展開など、近頃じゃめっきり信用できない文字が踊る。 ストーリーはといえば、「清純派アイドルがイメージチェンジを図るが、その転身を許せない
8、9、10話とちょっと番外編的な話数が続いて11話からはいわば「妄想代理人」の本筋に戻ってくるが、その前にオープニングとエンディングについて振り返る。 私は「妄想代理人」の視聴者のリアクションを積極的に知ろうとしたことはないが、それでも巨大有名掲示板に垂れ流されている感想やら勘違いやら独りよが りを人づてに聞くことはあるし、私の管理している掲示板にもリアクションは書き込まれる。制作中には随分多くのインタビューを受け、インタビューアーから たくさんの感想も聞いた。とりわけ好評だったのがオープニングのようで、お褒めをいただくことが多かった。好評を賜ることは素直に嬉しいのだが、ただ私と してはちょっとチンピラくさい発想になってしまったことが少々恥ずかしいとは思っている。「チンピラくさい」というのは、説明が厄介だがなるべく簡単にい うと「けれん」に過ぎるという感じだろうか。分かりやすすぎる。イン
『妄想代理人』全13本完成後、私はしばらくぶりに「暇」というものを手に入れた。特に手に入れたいわけではなかったが、何となくそういうことになってしまっ た。約2年に渡って『千年女優』を制作、完成後まったくインターバルをおかずに『東京ゴッドファーザーズ』制作に着手、その2年半の制作最中に『妄想代理人』を立ち上げ、『東京ゴッド〜』完成後、なだれ込むように『妄想代理人』制作に入り、約10ヶ月間全力疾走してきた。 私個人の日誌によると、2003年の10月半ばから、『妄想』完成までの5月上旬までの約半年間、日曜日もまったく休みなく働いていたらしい。休んだの は正月に1日、2月にインフルエンザで倒れた数日だけである。けっこう働き者だと思うが、別に強制されて働いているわけではなく、好きで働いている。とい うより私から仕事を取り上げるとただのダメ人間になる。実際、「暇」を手に入れてこうして愚にもつかないテキ
電子書籍で2012年8月26日発売 概要 2010年8月24日に膵臓癌で他界したアニメーション監督 今 敏 の第2エッセイ集。 日常の雑感、作品や創作姿勢についての論考、後進へ向けたアドバイス、愛する音楽や落語についてなど、独特の知的なユーモアのあふれる文体で書かれたブロク「NOTEBOOK」からのベスト・セレクション。 さらには、40万PV近いアクセスとなった遺稿「さようなら」に至るまでの「最後の3か月」を克明に記した日誌を収録。日々の記録は、死後発表されることを前提にした長文のエッセイでもあり、病気や医療に関する考え、家族、友人、スタッフ、そして制作中の新作『夢みる機械』へ思いが綴られている。 表紙や本文は 今 敏 がスケッチブックに描き留めた「落書き」が飾る。 発売日・発行元・値段 書名: KON'S TONE II (コンズトーン・ツー) 著者: 今 敏 発売・発行元: 株式会社K
Kon's Retrospective 今 敏 回顧展 「千年の土産」 あの日から1年――。 2010年8月24日に46歳で急逝した 今 敏 の回顧展が、3年前の「十年の土産」展と同じあの空間で再び。 会期 2011年8月12日(金)〜24日(水) 12:00〜20:00 * 8月18日(木)は休廊です * 初日(8月12日)は18:00まで、最終日(8月24日)は17:00まで *入場無料 主催: KON'STONE,Inc. / 新宿眼科画廊 協力: マッドハウス 場所 新宿眼科画廊 東京都新宿区新宿5-18-11 03-5285-8822 http://www.gankagarou.com/ http://www.gankagarou.com/sche/201108konsatoshi.html 今 敏 がアニメーション作品のために制作したイラストレーション
あの日から1年――。 2010年8月24日に46歳で急逝した 今 敏 の回顧展が、3年前の「十年の土産」展と同じあの空間で再び。 会期 2011年8月12日(金)〜24日(水) 12:00〜20:00 * 8月18日(木)は休廊です * 初日(8月12日)は18:00まで、最終日(8月24日)は17:00まで *入場無料 場所 新宿眼科画廊 東京都新宿区新宿5-18-11 03-5285-8822 http://www.gankagarou.com/ http://www.gankagarou.com/sche/201108konsatoshi.html 今 敏 がアニメーション作品のために制作したイラストレーション、監督デビュー以前に描いた漫画作品の原画、さらには私的なスケッチなど貴重な作品も展示します。 今 敏 が遺した「お土産」を千年の時を超えて伝えたい。 そんな思いを込めた回顧展で
2004年2月から5月にかけてWOWOW系で放送された今 敏による唯一のTVシリーズが、ブルーレイ・ディスクのボックス・セットになって還ってきます。 妄想代理人 Blu-ray BOX(初回限定生産版) 2011年8月24日発売 ACXA-10833 発売: アスミック 販売:角川書店 価格: 26,250円(税込) 本編: 約325分(13話収録 /3枚組) ■特典映像 第1話 今監督直筆絵コンテ<マルチアングル収録> 今監督x平沢進(ミュージシャン)対談映像 今監督x斎藤環(精神科医)対談映像 予告篇・プロモーション映像 ■音声特典 妄想ラジオ(オーディオコメンタリ―) ■封入特典 豪華ブックレット 表紙書き下ろし&新規原稿掲載 設定資料&インタビュー入り ※初回限定生産版は出荷終了後、初回分特典(BOX・ブックレット)のつかない通常版に切り替わります 特設サイト http://www
東北地方太平洋沖地震により被災された皆さまに 心よりお見舞い申し上げます。 少しでも安らぎになればと、今 敏 が描いたイラストレーションから「壁紙」を作りました。お使いのPCやスマートフォンの画面サイズに合わせてダウンロードしてください。 (株)KON'STONE 一同 単位はピクセル、ファイル形式はJPEGです。 全タイプの一括ダウンロード(ZIP圧縮/18.5MB)はこちらをクリックしてください。 タイプ1(PC用) 1920x1200 1920x1080 1680x1050 1600x1200 1600x900 1280x1024 1024x768 800x600 タイプ2(スレイトPC用 / スマートフォン用) 768x1024 (iPadなど) 600x1024 (Galaxy Tabなど) 640x960 (iPhone4など) 480x800 (De
マッドハウスより「長編アニメ映画『夢みる機械』制作続行のお知らせ」が発表されました。 今 敏 監督が次回作として取り掛かっていた長編アニメ映画『夢みる機械』の制作を再開いたしましたのでお知らせいたします。 原作・脚本・監督:今 敏 監督代行・作画監督:板津 匤覧(いたづ よしみ)/共同作画監督:井上 俊之(いのうえ としゆき) 音楽:平沢 進 プロデューサー:丸山 正雄(マッドハウス) 制作:マッドハウス 公開:未定 『夢みる機械』作品概要 生きるものがいなくなった遥かな未来、電気ロボットのリリコと彼女が作り出したロボット ロビンを主役にした 子供から大人まで 多くの“人間”の心に響く感動のSFエンタテインメント。 本作では「生きることによって目的が生まれる」という至ってシンプルかつ 人間なら誰もが持っている可能性をめぐる深いメッセージが核となる。 詳細はこちらをご覧ください。 http:
未完のためこれまで単行本化されていなかった今 敏のマンガ連載作品『セラフィム』『OPUS』が徳間書店より刊行されることになりました。 http://www.tokuma.co.jp/ryu/ セラフィム 2億6661万3336の翼 アニメージュ (徳間書店)95年5月号〜96年11月号に掲載 全16回 原作・原案/押井 守 初回限定版 12月4日発売 1500円 A5判 http://ow.ly/3jgg9 通常版 12月13日発売予定 1200円 A5判 http://ow.ly/3jggm 初回限定版には関係者インタヴューなどを収録した追悼本がパッケージされます。 OPUS (オーパス) コミックガイズ (学研)95年10月号〜96年6月号に掲載 全19回 雑誌未掲載の「幻の最終回」も収録予定 上下巻 12月13日発売予定 予価各980円 A5判 http://ow.ly/3jghv
■修羅場ランバ 6月は決戦の時。あまりの事の煩雑さに出来事の時系列を定かに覚えていないが、思いつくままに記していくとしよう。 6月も半ばを過ぎると「ダビング」という最後のプロセスも視野に入ってくる。実際にダビングが行われたのは7月の10日前後であったと思うが、このダビングというプロセスは出来上がったフィルムに合わせてアフレコで録ったセリフ、音楽、効果音を付ける作業である。効果音はその一週間前くらいから出来上がったフィルムを見ながら足音から何から付けていくのだが、芝居が見えないと音の付けようもないので当然色の付いたフィルムが上がっていなければならない。だというのに。 この期に及んでもフィルムは半分も出来てはいない。およそダビングに全て完成したフィルムは間に合いそうにもない状況である。さてそのような場合長年業界に蓄積された対処法とは如何なるものであるか。 今まで万全な状態でばかりダビングが
下記の放送局で 今 敏 の監督作品・追悼番組が放送予定です。 NHK BS2 / BShi パプリカ BS2 10月4日(月) 深夜24:45〜26:16 ※10月5日(火) 午前0:45〜2:16と同じです MAG・ネット 今 敏 追悼番組 BS2 10月3日(日)23:50〜 BS2 10月8日(金)15:00〜 BShi 10月8日(金)24:20〜 ※10月9日(土)0:20〜と同じ BShi 10月13日(水)17:00〜 http://www.nhk.or.jp/magnet/ http://www.nhk.or.jp/bs/info/info.html#1 なお『MAG・ネット』『パプリカ』の番組告知として今 敏が監督した アニ*クリ 15「オハヨウ」が放送される予定です。 NHKワールド プレミアム 9月29日(水) 深夜24:15〜24:59 ※9月30日(木) 午前0:
以下の映画館で 今 敏 監督作品の追悼上映が行われます。 シネ・リーブル池袋 パプリカ 9月23日(木・祝)10:00 9月26日(日)21:00 9月29日(水)14:40 「筒井康隆映画祭」上映期間中(9/18〜10/1の2週間)にて計3回の上映 http://www.ttcg.jp/cinelibre_ikebukuro/ 福山駅前ピカデリー劇場 10月23日~10月29日 東京ゴッドファーザーズ 10月30日~11月5日 千年女優/パプリカ http://www.furec.jp/fc/cinefuku/ ※シネマモード(広島県)での上映は誤報でした。お詫びして訂正いたします。 早稲田松竹 10月30日~11月5日 千年女優/東京ゴッドファーザーズ/パプリカ http://www.wasedashochiku.co.jp/ 林原めぐみ & 三間雅文 出演予定! 新宿バル9『パプリカ
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『妄想代理人』全13本完成後、私はしばらくぶりに「暇」というものを手に入れた。特に手に入れたいわけではなかったが、何となくそういうことになってしまっ た。約2年に渡って『千年女優』を制作、完成後まったくインターバルをおかずに『東京ゴッドファーザーズ』制作に着手、その2年半の制作最中に『妄想代理人』を立ち上げ、『東京ゴッド〜』完成後、なだれ込むように『妄想代理人』制作に入り、約10ヶ月間全力疾走してきた。 私個人の日誌によると、2003年の10月半ばから、『妄想』完成までの5月上旬までの約半年間、日曜日もまったく休みなく働いていたらしい。休んだの は正月に1日、2月にインフルエンザで倒れた数日だけである。けっこう働き者だと思うが、別に強制されて働いているわけではなく、好きで働いている。とい うより私から仕事を取り上げるとただのダメ人間になる。実際、「暇」を手に入れてこうして愚にもつかないテ
8月24日午前6時20分、今 敏は膵臓癌(膵癌)により永眠いたしました。 享年46歳。 故人の意向により葬儀は親族のみで行います。 ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでお知らせ申し上げます。 株式会社KON'STONE 代表取締役 今 京子
去年2003年11月から劇場公開された長編アニメーション「東京ゴッドファーザーズ」。2004年7月現在、すでにビデオ・DVD化もされている。 当ウェブサイトを御覧いただくような方ならすでにご存知かもしれないが、私は「東京ゴッドファーザーズ」という作品の原作者であり監督である。他にも脚本(共同)とキャラクターデザイン(共同)としてもクレジットされている。 そんな私にとって非常に大切な作品でありながら、これまで「東京ゴッドファーザーズ」という作品について、当ウェブサイトではほとんど取り上げてきていない。 単純に忙しかった。 何しろ「東京ゴッドファーザーズ」制作中からテレビシリーズ「妄想代理人」を立ち上げ、「東京ゴッド〜」制作終了後からインターバル無しで「妄想」の制作に突入し、息つく暇も無く制作に追われてなんとか今年2004年5月に無事に放送も終了し、こちらの作品も7月に全6巻のビデオ・
猪狩の怒りは実際に体を動かし、バットを振るい、そして風景を叩き割る行為の中でさらに増大して行く。怒りというのは得てしてそういうものではないか。 怒りのエネルギーが最初から蓄えられていて、それが一気に放出されるという図式的なものより、怒り出したらもっと怒りが湧いてくる。そんなイメージだ。 怒りのテンションはどんどん上がって行かねばならない。 風景も人も関係なく猪狩はぶち壊す。C.152で煙草屋のおばあさんまでブン殴っているが、作監・鈴木さんには「おばあさんまで殴るのはひどい」と言わ れた。いいや、そんなことはない。ババアだろうがオッサンだろうが、記号の町はすべて打ち壊すのだ。心底怒った人間に見境なんかあるものか(笑) それに「おばあさん」という弱そうなものまでブン殴る、ということが大事なのだ。C.151でオッサンを、152でばあさんをブン殴るからテンションが上がって行くのであって、この順
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