中間貯蔵施設の建設に向けた調査受け入れを巡り、反対する住民らに詰め寄られる山口県上関町の西哲夫町長(中央)=2023年8月18日午前8時53分、上入来尚撮影 日本の原子力政策では、原発の使用済み核燃料は必ず再処理して、核物質のプルトニウムを分離し、原発で再利用することになっている。この使用済み核燃料は現在、原発内に設けられた水のプールで冷却・保管されている。だが、原発の再稼働が本格化し、プールが満杯になる事態が現実味を帯びてきた。使用済み核燃料はどこへ向かうのか――。鍵を握る「乾式」の貯蔵方法を巡る現状を3回に分けて報告する。 初回 関西電力が抱える特殊事情 第2回 欧米でも「長期保管」に(15日午後4時公開予定) 最終回 たまり続けるプルトニウム(16日午後4時公開予定) 水を使わない保管方法 使用済み核燃料は、原子炉から取り出した後も放射性物質の変化に伴って出る放射線の影響で高温の「