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組合員OB有志によるブログ This Page is Japanese Animation labor union's Weblog. We point out the problems of the Japanese animation. 特定秘密保護法は国際人権規約・ツワネ原則・憲法に全違反。NO WAR by anirepo
映産労(映像文化関連産業労働組合/旧:日本映画放送産業労働組合)は、1965年に結成された労働組合法にもとづく個人加盟(オープンショップ)の労働組合で、映像・文化関連の仕事で働く人なら誰でも加入できました。2019年1月に高齢化その他の理由により、解散となり、現在は、元組合員OB有志が研究団体と情報発信の場として継続しています。 1960年代、ガリ版刷りのペラのレポート発行に始まり、1975年には、不定期の「アニメれぽーと」(B5版冊子)が初めて発行。商業アニメーションの現場で働く、オープンショップ組合員たちの手によって発行された、日本ではじめての本格的・小冊子の登場でした。 制作現場の実態を、誰にもわかりやすく伝え、改善の手立てにする目的で、発行は1980年代の半ばまで続きました。多くのアニメ研究が政治の問題をタブー視するなか、アニメ現場の問題点は政治問題と繋がっているという視点を外さず
アニメの作り方の奇妙な変化が顕著となった2000年 1990~2000年頃に生まれた方は気づかないかもしれませんが、それ以前からアニメーションを見続けてきた方の中には、商業アニメーションが「1990・2000年を境に大きく変化した」と聞くと、いろいろ思い当たる点が出てくるのではないでしょうか。 特徴的な点としては、IT・デジタル化、海外下請化のさらなる拡大などがあげられます。 デジタル化によって、動画の作画手順が煩雑になりました。(線をとぎらせない、色鉛筆を自由に選べない、影の指定を裏から塗る、など。単価は変わらぬままです)。 海外下請けの動画ミスを未然に防ぐため、参考(動画の下描きのようなもの)の作画が、さらに原画マンにおしつけられました。(単価は上がらないままです)。 過密スケジュールはますます過密になり、本編の前後の脈略無くばらばらに寸断し原画にばら撒く多人数制原画が波及しました。そ
当時の「アニメれぽーと」には、こう書かれています。 「この8年間に制作費(受注単価)は1.9倍、平均賃金は3.6倍(になった)。 それでも、虫プロ労働者の賃金は世間の水準以下であった。 この賃金の上昇テンポと制作費の上昇のテンポの歪みが、外注の増加を生んだ」 これは36年前の記事ですが、この状況は、現在でも同じです。 違う事といえば、「労働者の雇用」という文字・言葉・発言が消え「フリー・スタッフへの業務委託」という名目に変わった事、アニメ制作企業に支払われる、番組制作費の支払元の呼称が、「放送局・代理店・スポンサー」から、アニメ利益複合体である「製作委員会(Projectとも呼称)」に変わった事、そして「日本のアニメは儲かる」といった神話が生まれた事ではないでしょうか。 「いざとなったら海外丸投げ」から、「最初から海外丸投げへ」 安い賃金、もしくは報酬で働かせられている現場スタッフ(巨大な
(1990年夏頃、アニメ制作各現場に配布された署名用紙) アニメーションに関わるすべての人々に向けた、アニメーション事業者協会による初めての「制作費大幅アップを要望するアピール文」、そして署名用紙が見つかりました。 1990年、アニメーション制作会社・38社が練馬に集結 映産労(アニメーション共闘会議)や映演共闘などアニメーションに関係する労働組合は、1980~1990年にかけ、労働者・未組織スタッフの組織化だけでなく、事業者(アニメ制作会社)自身も、国・自治体ほか、様々なセクション間で生ずる問題処理(著作権問題含む)の「受け皿」となるよう、団体を作る必要がある、と、意見交換したり、現状分析をしたりするようになりました。 組合と事業者らは、石神井庁舎会議室など練馬区内の会議室を借りながら、何回も話し合いを重ねていきました。 そしてついに1990年7月、「アニメーション事業者協会」が発足しま
2008年11月5日と6日、映産労が参加する映演共闘(映画演劇関連産業労組共闘会議)は、テレビ番組制作や、大道具小道具の美術部門、テレビアニメなどの制作労働条件の改善を求めて、在京キー局と民放連(民間放送連盟/経営者団体)に、申し入れ行動をしました。 この行動は、毎年、春と秋に、定期的に行われているものです。 9月28日付の朝日新聞には 「CM不況で民放苦闘、制作費を圧縮、再放送増やす、制作会社にしわ寄せ」 などの見出し文字が並びました。 アニメ番組の制作本数が大幅に減少したため、仕事が減って倒産、解散するアニメプロダクションが相次いでいます。 1クールから、3クールまでの短い放映期間のアニメが多く、また、NHK(BS含む)、深夜アニメ、CS放送などの単価はとびきり低いとも聞きます。 新番組の企画が途中で没になったり、スポンサーがつかなかったり、放映枠も決まらなかったりで、途中まで制作に参
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