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都知事選
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「バブルは終わったあとで、バブルだったとわかる」と言われるが、崩壊前に把握することは可能か。例えば、新聞の折り込みチラシを見るだけでも市況はわかる。各種情報、データから認識できる市況のつかみ方について、『不動産バブル 静かな崩壊』(幸田昌則著)から抜粋・再構成して解説する。 バブルの最中に、バブルを認識する 第2次安倍晋三政権誕生後、異次元の金融緩和政策と超低金利によって、日本ではバブルが膨らんでいった。しかし、現在でも「不動産市場はバブルである」と認識している人は少ない。 「住宅や土地の価格が高くなっている」という程度の認識をする人は、3大都市圏や地方中核都市では多くなってきている。しかし、実態はまぎれもなくバブルである。 「バブルは終わったあとで、あの時がバブルだったことがわかる」と言われる。真っただ中にいる時にバブルを認識するのは難しい。 しかし経済の専門家でなくても、「バブル期とそ
産業ロボットのスタートアップ、Mujin共同創業者の滝野一征(いっせい)がユニクロに売り込んでいた物流倉庫の無人化システム。そのプレゼンをきっかけに事態は急展開、滝野は柳井正と孫正義という2大起業家の間で板挟みになる……。ノンフィクション『ユニクロ』(杉本貴司著)より抜粋・再構成。見えてきたのは、柳井正が後輩起業家たちに伝えたかった熱い思いだった。(文中敬称略) 「なぜ会社を売ってしまうんですか」 「このチャンスを逃しちゃいけない」 産業ロボットのスタートアップ、Mujin最高経営責任者(CEO)の滝野一征には心中期するものがあった。パートナーで人工知能(AI)などの研究者であるデアンコウ・ロセンの研究成果をもとに開発した物流倉庫を無人化するシステムをユニクロに売り込もうとしてきたが、なかなか話が進まない。 この日はある企業経営者の仲介でユニクロの総帥である柳井正に直接プレゼンするチャンス
「なんで澤田さんだけが……」 2002年5月に開かれた緊急役員会。駐在先のロンドンから駆けつけた玉塚元一は耳を疑った。自分をユニクロに引っ張ってきた張本人であり、20代の頃から兄貴分と慕ってきた澤田貴司が経営不振の責任を取って副社長を退任するという。 何も知らされていなかった玉塚はその場で激高した。思えば、柳井の目の前でこれほど怒りをあらわにしたのは、後にも先にもこの時だけだろう。 「おかしいじゃないですか。なんでこんなことになるんですか。こうなったのはここにいる俺たち全員のせいでしょ。それなのになんで澤田さんだけが……。澤田さんだけが責任を取るって、どういうことですか! 俺にはこんなの、到底納得できないですよ!」 一同が黙りこくる。時間が止まったかのような張り詰めた空気を破ったのは、澤田の一喝だった。視線を玉塚に向けると、大声でまくし立てた。 「おいゲン! お前、いいかげんにしろよ!」
米Uberや米Stripeといったテック企業の急成長時に在籍し、ソフトウエアエンジニアやマネジャーとして活躍した著者ウィル・ラーソン氏が、エンジニアリングマネジャーとして成長して活躍し続けるための秘訣をまとめたのが本書です。 ラーソン氏は自らの経験に基づいて実践的なマネジメント手法を構造化したうえで、それらを「組織」「ツール(手法)」「アプローチ(問題解決)」「文化」「キャリア」に分類、それぞれにおいてマネジャーが遭遇する問題や課題および具体的な対策を分かりやすく解説します。 例えば、成長する組織は、遅延(人の採用)、現状維持(仕掛かりの解消)、負債返済中(対策時間の確保)、革新(生じたゆとりによる新たな活動)という4段階を経るとし、各状態に応じて、マネジャーが取るべき適切な対策を提示します。 マネジャーは、個性豊かなエンジニアをまとめ、組織成果を出すことが求められます。その過程で部下の成
「仕事と読書を両立するのは難しい」。でも、だからこそなんとかしたい!と思っている人も多いのではないでしょうか。『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社)著者で文芸評論家の三宅香帆さんが、働きながら読書する日々を綴り、「働いているからこそ面白く読める本」を紹介します。今回は話題のNHK朝ドラ『虎に翼』で考える3冊を取り上げます。 4月某日 4月から始まったNHK朝の連続ドラマ『虎に翼』がすっごく面白い。それはもう面白い。毎週、展開にぐっとくる。キャラも好きだ。衣装や家や学校のセットがなにより美しくて好きだ。 『虎に翼』は、日本ではじめて弁護士、裁判官になった女性をモデルとして主人公に据える物語である。4月現在、時代は昭和初期。主人公・寅子はお見合いを嫌がり、まだ女性には法曹界への扉が開かれていないにもかかわらず、先んじてつくられた私立大学の女子法科に入学する。そして寅子は、法学の世界
内容紹介 エンジニアリングマネジャーとして成長し続けるための秘訣を明かそう― 『スタッフエンジニア』著者が、エンジニアが活躍できる効率的でやりがいのある組織を作りたいリーダーへ贈るマネジメント本、待望の日本語版。 「人は会社を去るのではなくマネジャーのもとを去る」という言葉がある。マネジメントはあらゆる組織で重要だが、どうするべきか誰からも教わらないことが多く、構造化もされていない。複雑なマネジメントの課題に対してよい解決策を得られるか否かで、チームが満足するか不満を感じるかの違いが生まれる。そして最終的には、企業の成否を左右する。 チーム編成から、士気・成果向上、キャリア形成、プロダクト管理、文化醸成、技術継承、技術的負債、上層部との調整まで、エンジニアリングマネジメントのあらゆる課題について、よりよい解決策への道筋を示す。 【目次】 第1章 導入:重要なパズルを解くために 第2章 組織
【はじめに】 認知科学が教える コミュニケーションの本質と解決策 伝えたいことがうまく伝わらなかった、という経験は、誰もが一度はしたことがあると思います。 何回説明しても、伝わらない。 依頼した通りのものができあがらなかった。 厳守と伝えた締め切りが守られなかった。 勘違いされて、物事がうまく進まなかった。 一生懸命説明しているのに、部下や子どもの理解度が上がらない。 大切な約束を忘れられて、トラブルやけんかになった。 仕事に限らず、家庭でも学校でも、こうした悩みは後を絶ちません。 本書では、私たちが抱えるコミュニケーションの困り事について、認知科学と心理学の視点から、その本質と解決策について考えていきます。 認知科学や心理学に興味をお持ちの方はもちろん、上司や部下・同僚、取引先ともっと円滑に仕事を進めたいビジネスパーソンの方、指導法を学び日々工夫して子どもたちと向き合ってこられている教員
東京進出を果たし、フリースブームで快進撃を続けるユニクロは、柳井正を取り囲むように続々と集い始めた新しい才能たちの手で動き始めた。柳井が掲げていた社長中心主義からプロ集団への脱却である。その一方で、慌ただしいブームと急成長のただ中で居場所をなくしたのが古参幹部たちだった。ノンフィクション『ユニクロ』(杉本貴司著)より、その「成長痛」の内幕を紹介する。(文中敬称略) 「岩村君。俺はもう辞めようと思うちょるんや」 ちょうど柳井が信頼するクリエイターのジョン・ジェイが「新しいユニクロ」を伝えるCMの作成に取り組んでいるただ中の1999年8月のことだ。ユニクロにとって最古参となる浦利治が、やはり古くから柳井を支えてきた岩村清美にこう打ち明けた。 浦は柳井がまだ小学生だった頃から住み込みでメンズショップ小郡商事で働き始め、柳井が店を継ぐようになると、たった2人で出発した。柳井にとっては社員というより
この春、新しく管理職やリーダーになった人、毎日忙し過ぎてマネジメントの学びを深めることができていない人…そんな人におすすめのビジネス書を紹介した記事をまとめました。メンバーのやる気を高めたい、部下を上手に育てたい、マネジメントの極意をおさらいしたい、自分なりのリーダー像を持ちたい、組織の目標を達成したい、面談のやり方、話し方を学びたい…リーダーとしての心得から実務に役立つマネジメント術まで、おすすめのビジネス名著をまとめて紹介します。 部下のケアも学べるマネジメントの名著5冊 リーダーを任されると、自分がプレーヤーだった頃とは、環境や求められるものが大きく変わり、想定外のことがたくさん起こります。初めてのマネジメントでも、人をマネージするためのスキルを学習することで、部下やメンバーとの関係性がぐんと良くなることがあります。今回は、「部下のケア」も含めたマネジメント術が学べる5冊を紹介。 順
1951年生まれ。千葉県出身。74年慶応義塾大経済学部卒、キッコーマン醤油(現キッコーマン)入社。95年には、つゆや焼き肉のたれの商品開発を担当するプロダクト・マネジャーに抜擢される。関東支社長、専務執行役員などを経て、2011年キッコーマン食品社長、13年キッコーマン社長CEO、21年6月から会長CEO。23年6月から現職。19年5月から日本醤油協会会長、22年6月から食品産業センター会長、23年6月から経済同友会監事(写真:大槻純一、以下同)。 だめですか。 堀切:と思いますよ。そこで働いている人たちの顔を見ているか、体調やメンタルはどうか、現場でいま何が問題になっているか。それを所属長が知っているか知らないかで、職場のコミュニケーションがまったく変わってきますよね。どれも、自分の席で数字だけ見ていても分からないことです。 鳥越淳司・相模屋食料社長(以下、鳥越):数字は原因ではなくて、
茶道具作りと茶室デザインに興味 落合さんが茶道を始めたきっかけは、茶道や美術の専門出版社である 淡交社 から執筆依頼があったことでしたね。 2018年に日本科学未来館で「計算機と自然、計算機の自然」の常設展を企画したとき、楽焼の16代当主、樂 吉左衞門の茶わんを3Dプリンターで再現した作品を出したりしていました。 その頃、淡交社の編集者から茶道雑誌「淡交」で書いてほしいと言われ、「茶道はまったく知らないです」と答えたら、「じゃあ、習いましょう」ということで、東京の茶道会館でお稽古を始めました。習ったことをひたすら原稿に書くという連載を2021年1月号から始めました。 茶道をやっていて楽しいのは、茶道具に季節感があることですね。例えば、夏は「葉蓋(はぶた)」といって、水指(みずさし:水を入れる道具)の蓋の代わりに梶の葉を使ったりします。祖父がお茶をやっていたので、納戸から道具を探して持って来
ちょっと考え方を変えるだけで目の前の事象が違って見える、アイデアが生まれる、ビジネスヒントに気づきやすくなる、仕事の生産性が上がりクリエーティブになる、人間関係がうまくいく…。仕事も人生もうまくいく「思考法」が身につく5冊を選びました。新入社員からベテランまで、どんなビジネスパーソンにも役立つノウハウが詰まっています。 1. 『余白思考 アートとデザインのプロがビジネスで大事にしている「ロジカル」を超える技術』 著者/山崎晴太郎 「余白=埋めるもの・まだ何も書かれていないスペース」だと思っていませんか? その発想をやめ、「いかに“いい余白”をつくるか」に考え方を変えること。それだけで、物事の捉え方・見え方が変わり、思考の幅が広がります。 TBS「情報7daysニュースキャスター」、日本テレビ「真相報道 バンキシャ!」に出演する気鋭のコメンテーターで、アーティスト・デザイナー、経営者の著者が
茶道具をNFTに結びつけた実験 伊藤さんは、ネットで「Henkaku Discord Community(以下Henkaku)」というコミュニティーを主宰しています。茶道の世界にも、変革を起こすことを考えていますか。新しいプロジェクトがあれば教えてください。 変革といっても、変えていい部分と残すべき部分があると思います。茶道がもともと持っている思想や本質をきちんと理解してルールを分かったうえで、新しいことに挑戦したい。今はそれを探究している段階です。 Henkakuで行ったのは「茶道具をNFT(非代替性トークン)に結びつけ、コミュニティー内を循環させる実験」です。 コミュニティーでは、金銭的な価値がないソーシャルトークン(コミュニティー内だけで使われる暗号資産)を発行しています。1時間当たり100トークンという目安を作り、イベントの開催や手伝いなど様々な貢献をしてトークンをためることができ
5年生存率がわずか8.5%しかない「膵臓がん」。政治家や芸能人などがこのがんで亡くなると大きなニュースとなり、最近は余命わずかな膵臓がん患者の主人公が登場するTVドラマが放送されたり、膵臓がんに罹患したことを公表する著名人もいらっしゃいます。 メディアで語られる膵臓がんのイメージは「不治の病」でしょう。膵臓がんの根治が期待できる治療は外科手術ですが、がんが見つかったときに手術ができない段階だったケースが多いために、膵臓がんの5年生存率が低くなっているという事情があります。 しかし、それに挑戦したのが「尾道方式」でした。膵臓がんの危険因子をもつ方に地域の診療所やクリニックで腹部エコー(超音波)などの検査を受けていただき、疑わしい症状が見られた場合には積極的に中核病院で詳しい検査を行うことで早期発見を実現し、5年生存率を約20%にまで改善したのです。 開業医に怒られながら始めた早期診断 今では
多様性の時代といわれて久しいが、期待されて職場に入ったのに、いまひとつ評価が上がらない人がいる。理屈ではなかなか理解ができない人たちの深層心理を分析し、その思考法を受け入れるヒントを提供する。今回は心が折れすぎる人に対して、どのように対応すればよいかを解説する。日経プレミアシリーズ『「指示通り」ができない人たち』(榎本博明著)より抜粋。 落ち込み方が激しくなかなか回復しない いつの頃からか「心が折れる」という言葉を耳にするようになった。かつてはそのような言い回しはなかったと思うが、それだけ落ち込みやすい人が増えているということなのだろう。 頑張ったのに思うような成果が出ない場合、だれだって気分は落ち込むはずだ。それは、何も仕事に限らず、学校時代の勉強や部活でも、だれもが経験したことがあるのではないだろうか。だが、その落ち込みが極端な人がいる。 そうした落ち込みやすい従業員の処遇に困っている
話し方のキモは「口を開く前」にあり ──『伝え方が9割』(ダイヤモンド社)、『人は話し方が9割』(すばる舎)など、コミュニケーションについての本は世に多くのベストセラーがあり、類書も続々と刊行されています。安達さんの著作『頭のいい人が話す前に考えていること』は、この激戦区に近いジャンルで既に55万部超と、2023年を代表するビジネス書の大ヒットとなりました。自身では勝因をどう分析していますか? まず前提として、伝え方や話し方の本が求められ続けている背景には、製造からサービスへと比重が推移してきた日本の産業構造の変化があります。その変化の中で、知識や情報の受け渡しが必要な「知識労働者」の割合が増えていきました。企業が新卒採用で重視する点も、かつては「協調性」といわれていたのが、今はコミュニケーション能力がぶっちぎりのトップです。 さらに、ビジネスで求められるコミュニケーションのレベルも、時代
「昭和」が終わって30数年。あなた自身が「昭和人間」の場合も、身近な「昭和人間」についても、取り扱い方にはちょっとしたコツが必要です。「昭和人間」ならではの持ち味や真価を存分に発揮したりさせたり、インストールされているOSの弱点をカバーしたりするために、有効で安全なトリセツを考えてみましょう。 このところしばしば目にするのが「おじさんLINE」「おばさんLINE」という言葉。それぞれに独特の特徴にあふれたLINEのことで、「おじさん構文」「おばさん構文」と呼ぶこともあります。またの名を「おじさん」「おばさん」とも言う昭和人間としては、気になったり身構えたりせざるを得ません。 今回は、より早い段階から「あれは迷惑」「あれは気持ち悪い」と問題視されたり笑いものにされたりしてきた「おじさんLINE」について、その傾向と対策とトリセツを考えてみましょう。注目度急上昇中の「おばさんLINE」は、次回
「昭和」が終わって三十数年。あなた自身が「昭和人間」の場合も、身近な「昭和人間」についても、取り扱い方にはちょっとしたコツが必要です。「昭和人間」ならではの持ち味や真価を存分に発揮したりさせたり、インストールされているOSの弱点をカバーしたりするために、有効で安全なトリセツを考えてみましょう。今回は日本に対する“セルフイメージ”について。 人は「過去の栄光」が、なかなか忘れられません。そして、漠然と抱いている「セルフイメージ」は、最も輝いていた時期をベースにしがち。今は「セルフイメージ」から遠くかけ離れていると分かってはいても、素直に認めるのは至難の業です。 いや、個々人の過去と現在の話ではありません。確かに昭和人間は、自分自身に関しても「セルフイメージ」と実態とのギャップを折に触れて感じさせられています。微妙に重なる話かもしれませんが、ここで考えたいのは、「日本」という国に対する認識につ
微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)を活用した食品やバイオ燃料などを開発・販売して急成長しているベンチャー企業、ユーグレナ社。同社のCo-CEOを務める植村弘子さんは、毎月15冊以上の本を読む読者家です。植村さんが仕事をする上で実際に役立っている本を3冊挙げてもらいました。10年以上繰り返し読んでいる本や、植村さんの前職で上司だった一休の社長がデータドリブン経営の秘訣を明かす本などを紹介します。 読む度に刺さる言葉が違う本 ユーグレナ社は、世界で初めて微細藻類ユーグレナの食用屋外大量培養に成功した会社です。現在はサプリメントや化粧品といった主力のヘルスケア事業に加え、バイオ燃料や肥料といった領域にも事業を広げています。 私は2023年4月にユーグレナ社に転職し、現在はCo-CEO兼COO(最高業務責任者)を務めています。Co-CEOは2人体制で、私が主に人・組織、事業領域、もう1名の若原
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