サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
体力トレーニング
bookplus.nikkei.com
円安はなぜ長引いているのか。どこから外貨が流出しているのか。デジタル関連分野やコンサルティング分野、そして研究開発分野のように、これまで為替市場との関連がさほど注目されていなかった分野から外貨が流出する構造が根付き始めている。今回は研究開発分野に焦点を当てて解説する。『弱い円の正体 仮面の黒字国・日本』(唐鎌大輔著/日経プレミアシリーズ)から抜粋・再構成。 日本に残らなかった研究開発 筆者が「新時代の赤字」と呼ぶ、その他サービス収支の赤字を構成する項目で議論しておきたい論点がある。それは「研究開発サービス」の赤字だ。この項目については日本銀行の分類でモノ関連収支に含まれてしまい、その動きが見えづらくなっているので、あえて別建てで議論することにした。「研究開発サービス」は「通信・コンピューター・情報サービス」や「専門・経営コンサルティングサービス」といった項目に匹敵するほどの赤字を記録してい
円安はなぜ長引いているのか。どこから外貨が流出しているのか。観光という「労働集約的な産業」で稼いだ外貨が、「資本集約的な産業」である海外の頭脳労働への支払いに充てられており、その帳尻は為替(端的には円安)に影響を及ぼすのではないか。『弱い円の正体 仮面の黒字国・日本』(唐鎌大輔著/日経プレミアシリーズ)から抜粋・再構成してお届けする。 「国内の肉体労働」vs「海外の頭脳労働」 クラウドサービスやインターネット広告などに代表されるデジタルサービスの提供は、多くの日本人が漠然と「海外(とりわけ米国)に後れを取っている」と感じていた分野ではないかと察する。その漠然としたイメージを数字で可視化したのがその他サービス収支赤字、すなわち「新時代の赤字」であり、日本銀行の分類でいえばデジタル関連収支ということになる。 こうして見ると、その他サービス収支赤字は為替需給という論点を超えて、日本経済が現在直面
気候変動、人口減、AI(人工知能)の進化――避けることのできない大きな波が雇用の未来をも大きく変えようとしています。私たち日本人にはどのような備えが必要でしょうか? 業務を離れて研修を受ける「Off-JT」を軽視してきた問題点を指摘します。夫馬賢治氏の著書『データでわかる2030年 雇用の未来』(日経プレミアシリーズ)から抜粋します。 新たな産業革命がやってくる イギリス産業革命では、教育制度や人事制度の抜本的な改革が行われた。それは、産業革命前と産業革命後では、求められる人材のあり方が大幅に変化したためだ。そして莫大な人材開発に向けた投資も行われた。 同様に、これから始まる21世紀の産業革命においても、社会で活躍する人に求められるスキルが大きく変わる。そして、それに応じて、「人づくり」の内容も変わっていくことになる。 しかし、日本では「人づくり」に対する投資が極めて少ないことで知られてい
政治学者ヘンリー・ファレルとアブラハム・ニューマンの最新刊『 武器化する経済 』によると、米国が経済を武器化して威圧する相手は、中国やロシアなどの敵対国だけではない。日本などの友好国もその対象になるという。特に、日本は、経済面でも安全保障面でも米国に依存しており、例えば、再びトランプ氏が大統領になれば、経済武器化により多大な損害を被る恐れがある。同書の解説を執筆した鈴木一人・東京大学政策大学院教授に、経済武器化時代に日本と日本企業が取るべき対応について聞いた。(聞き手は沖本健二=日経BOOKSユニット編集委員) (前編「鈴木一人・東大教授『自由貿易に背を向け経済武器化に突き進む米国』」から読む) 経済武器化で損害を被るのは競争力のある企業 グローバリゼーションの時代は、政治的な対立があっても経済と政治は別であるとされ、世界の国々と自由に取引できました。その結果、企業は自由に効率を追求するこ
近年、文化人類学はビジネスへの応用が進んでいる。文化人類学者の大川内直子さんにインタビューする連載第3回は、文化人類学のあり方を論じた本と、文化人類学と考古学の成果から人類史を見直した本を取り上げる。『人類学とは何か』では、文化人類学とは文化の標本を集める民族誌ではなく、他者と共にどのように生きるかを学ぶことだと説く。『万物の黎明』は、文化人類学者と考古学者の共著。単線的なこれまでの人類史観を覆す。 模索と内省を続けてきた文化人類学 今回は文化人類学のあり方を論じた本と、文化人類学と考古学の連携から見えてきた、スリリングな人類史の大著を取り上げます。 1冊目は『 人類学とは何か 』(ティム・インゴルド著/奥野克巳、宮崎幸子訳/亜紀書房)。本書はこれまでの文化人類学について語っているというより、今後、文化人類学はどうあるべきかという著者の考えが示されています。 実は文化人類学は、誕生以来ずい
日経BOOKプラスに掲載されている記事、本、著者を任意のキーワードで検索することができます。 ※ISBNも検索にご利用いただけます。ISBNとは出版物固有の13桁の番号で、裏表紙に記載されています。本サイトでISBNを使って書籍を検索する際は、ハイフン(-)を省略し、13桁の数字のみを半角文字で入力してください。
経営学者・宇田川元一氏の著書『企業変革のジレンマ 「構造的無能化」はなぜ起きるのか』は、「構造的無能化」という独自のキーワードで、今、多くの企業が直面する、必要な変化が生まれないという問題の構造を丁寧に読み解いている。今回は、私たちが「失われた30年」と呼ばれる停滞を乗り越え、組織で働く一人ひとりがそれぞれの立場で日々変革を続けることの意義について、同書の抜粋・再構成をもとに考える。 ある経営者との会話 少し前に、ある経営者の方と話をした。 ちょうど私と同い年で40代半ばの彼は、小学生の子供を育てつつ、経営者として日々、自社の企業変革に挑んでいた。彼はこう言った。 「子供たちのことを思うと、自分が頑張って日本をもっとよい状態に変えて、次の世代に引き継がないといけないと思っています。そのことに焦りを覚えるときがあるんです」 彼の気持ちは痛いほど分かる。私たちの世代は1990年代までの繁栄を極
家計簿アプリやクラウド会計ソフトを中心に事業を展開し、急成長を続けているマネーフォワード。創業者の辻庸介さんは読書家で、同社のリーダー研修で自ら選んだ本をすすめています。同社の人材育成・研修の責任者を務める竹内富貴・Talent Growth部部長に、本を活用した人材育成の取り組みを3回にわたって聞く連載、第2回。 第1回 「マネーフォワード 本からの学びを最大限に生かす人材育成法」 リーダーが押さえたいポイントを網羅 研修に本をフル活用している当社の施策の中でも、特に力を入れているのが「Leadership Forward Program(LFP)」という5カ月間におよぶリーダー研修です。 マネジメント初心者やマネジャー候補者を対象とした「Basics」と、ある程度マネジメント経験を積んだメンバーが対象の「Advanced」の2段階で実施していますが、いずれにおいてもCEO(最高経営責任
何度言っても期日通りに書類を出さない部下、報告したのに聞いていないぞという上司……。そんな“伝わらない”悩みに、「何度も繰り返して言う」、「リマインドメールを出す」では解決しません。コミュニケーションの本質と解決策について、認知科学の視点からひもといた、『 「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 』の著者、今井むつみさんに聞きました。 テクニックを講じても解決にはつながらない 認知科学や言語心理学が専門である今井さんが書いた、コミュニケーションの本が売れています。なぜだと、分析されていますか? こう書けば売れるだろうとか、考えたことがないからかもしれないです。ずっとアカデミアの世界にいて、ビジネスとは遠いところにいます。ただ、認知科学の分野で、子どもの言語発達の基礎研究をしているので、子どもの心についてはいつも考えています。 私が今一番力を入れて取り組んでいるのが、小学生・中学生の
「バブルは終わったあとで、バブルだったとわかる」と言われるが、崩壊前に把握することは可能か。例えば、新聞の折り込みチラシを見るだけでも市況はわかる。各種情報、データから認識できる市況のつかみ方について、『不動産バブル 静かな崩壊』(幸田昌則著)から抜粋・再構成して解説する。 バブルの最中に、バブルを認識する 第2次安倍晋三政権誕生後、異次元の金融緩和政策と超低金利によって、日本ではバブルが膨らんでいった。しかし、現在でも「不動産市場はバブルである」と認識している人は少ない。 「住宅や土地の価格が高くなっている」という程度の認識をする人は、3大都市圏や地方中核都市では多くなってきている。しかし、実態はまぎれもなくバブルである。 「バブルは終わったあとで、あの時がバブルだったことがわかる」と言われる。真っただ中にいる時にバブルを認識するのは難しい。 しかし経済の専門家でなくても、「バブル期とそ
産業ロボットのスタートアップ、Mujin共同創業者の滝野一征(いっせい)がユニクロに売り込んでいた物流倉庫の無人化システム。そのプレゼンをきっかけに事態は急展開、滝野は柳井正と孫正義という2大起業家の間で板挟みになる……。ノンフィクション『ユニクロ』(杉本貴司著)より抜粋・再構成。見えてきたのは、柳井正が後輩起業家たちに伝えたかった熱い思いだった。(文中敬称略) 「なぜ会社を売ってしまうんですか」 「このチャンスを逃しちゃいけない」 産業ロボットのスタートアップ、Mujin最高経営責任者(CEO)の滝野一征には心中期するものがあった。パートナーで人工知能(AI)などの研究者であるデアンコウ・ロセンの研究成果をもとに開発した物流倉庫を無人化するシステムをユニクロに売り込もうとしてきたが、なかなか話が進まない。 この日はある企業経営者の仲介でユニクロの総帥である柳井正に直接プレゼンするチャンス
「なんで澤田さんだけが……」 2002年5月に開かれた緊急役員会。駐在先のロンドンから駆けつけた玉塚元一は耳を疑った。自分をユニクロに引っ張ってきた張本人であり、20代の頃から兄貴分と慕ってきた澤田貴司が経営不振の責任を取って副社長を退任するという。 何も知らされていなかった玉塚はその場で激高した。思えば、柳井の目の前でこれほど怒りをあらわにしたのは、後にも先にもこの時だけだろう。 「おかしいじゃないですか。なんでこんなことになるんですか。こうなったのはここにいる俺たち全員のせいでしょ。それなのになんで澤田さんだけが……。澤田さんだけが責任を取るって、どういうことですか! 俺にはこんなの、到底納得できないですよ!」 一同が黙りこくる。時間が止まったかのような張り詰めた空気を破ったのは、澤田の一喝だった。視線を玉塚に向けると、大声でまくし立てた。 「おいゲン! お前、いいかげんにしろよ!」
米Uberや米Stripeといったテック企業の急成長時に在籍し、ソフトウエアエンジニアやマネジャーとして活躍した著者ウィル・ラーソン氏が、エンジニアリングマネジャーとして成長して活躍し続けるための秘訣をまとめたのが本書です。 ラーソン氏は自らの経験に基づいて実践的なマネジメント手法を構造化したうえで、それらを「組織」「ツール(手法)」「アプローチ(問題解決)」「文化」「キャリア」に分類、それぞれにおいてマネジャーが遭遇する問題や課題および具体的な対策を分かりやすく解説します。 例えば、成長する組織は、遅延(人の採用)、現状維持(仕掛かりの解消)、負債返済中(対策時間の確保)、革新(生じたゆとりによる新たな活動)という4段階を経るとし、各状態に応じて、マネジャーが取るべき適切な対策を提示します。 マネジャーは、個性豊かなエンジニアをまとめ、組織成果を出すことが求められます。その過程で部下の成
「仕事と読書を両立するのは難しい」。でも、だからこそなんとかしたい!と思っている人も多いのではないでしょうか。『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社)著者で文芸評論家の三宅香帆さんが、働きながら読書する日々を綴り、「働いているからこそ面白く読める本」を紹介します。今回は話題のNHK朝ドラ『虎に翼』で考える3冊を取り上げます。 4月某日 4月から始まったNHK朝の連続ドラマ『虎に翼』がすっごく面白い。それはもう面白い。毎週、展開にぐっとくる。キャラも好きだ。衣装や家や学校のセットがなにより美しくて好きだ。 『虎に翼』は、日本ではじめて弁護士、裁判官になった女性をモデルとして主人公に据える物語である。4月現在、時代は昭和初期。主人公・寅子はお見合いを嫌がり、まだ女性には法曹界への扉が開かれていないにもかかわらず、先んじてつくられた私立大学の女子法科に入学する。そして寅子は、法学の世界
内容紹介 エンジニアリングマネジャーとして成長し続けるための秘訣を明かそう― 『スタッフエンジニア』著者が、エンジニアが活躍できる効率的でやりがいのある組織を作りたいリーダーへ贈るマネジメント本、待望の日本語版。 「人は会社を去るのではなくマネジャーのもとを去る」という言葉がある。マネジメントはあらゆる組織で重要だが、どうするべきか誰からも教わらないことが多く、構造化もされていない。複雑なマネジメントの課題に対してよい解決策を得られるか否かで、チームが満足するか不満を感じるかの違いが生まれる。そして最終的には、企業の成否を左右する。 チーム編成から、士気・成果向上、キャリア形成、プロダクト管理、文化醸成、技術継承、技術的負債、上層部との調整まで、エンジニアリングマネジメントのあらゆる課題について、よりよい解決策への道筋を示す。 【目次】 第1章 導入:重要なパズルを解くために 第2章 組織
【はじめに】 認知科学が教える コミュニケーションの本質と解決策 伝えたいことがうまく伝わらなかった、という経験は、誰もが一度はしたことがあると思います。 何回説明しても、伝わらない。 依頼した通りのものができあがらなかった。 厳守と伝えた締め切りが守られなかった。 勘違いされて、物事がうまく進まなかった。 一生懸命説明しているのに、部下や子どもの理解度が上がらない。 大切な約束を忘れられて、トラブルやけんかになった。 仕事に限らず、家庭でも学校でも、こうした悩みは後を絶ちません。 本書では、私たちが抱えるコミュニケーションの困り事について、認知科学と心理学の視点から、その本質と解決策について考えていきます。 認知科学や心理学に興味をお持ちの方はもちろん、上司や部下・同僚、取引先ともっと円滑に仕事を進めたいビジネスパーソンの方、指導法を学び日々工夫して子どもたちと向き合ってこられている教員
東京進出を果たし、フリースブームで快進撃を続けるユニクロは、柳井正を取り囲むように続々と集い始めた新しい才能たちの手で動き始めた。柳井が掲げていた社長中心主義からプロ集団への脱却である。その一方で、慌ただしいブームと急成長のただ中で居場所をなくしたのが古参幹部たちだった。ノンフィクション『ユニクロ』(杉本貴司著)より、その「成長痛」の内幕を紹介する。(文中敬称略) 「岩村君。俺はもう辞めようと思うちょるんや」 ちょうど柳井が信頼するクリエイターのジョン・ジェイが「新しいユニクロ」を伝えるCMの作成に取り組んでいるただ中の1999年8月のことだ。ユニクロにとって最古参となる浦利治が、やはり古くから柳井を支えてきた岩村清美にこう打ち明けた。 浦は柳井がまだ小学生だった頃から住み込みでメンズショップ小郡商事で働き始め、柳井が店を継ぐようになると、たった2人で出発した。柳井にとっては社員というより
この春、新しく管理職やリーダーになった人、毎日忙し過ぎてマネジメントの学びを深めることができていない人…そんな人におすすめのビジネス書を紹介した記事をまとめました。メンバーのやる気を高めたい、部下を上手に育てたい、マネジメントの極意をおさらいしたい、自分なりのリーダー像を持ちたい、組織の目標を達成したい、面談のやり方、話し方を学びたい…リーダーとしての心得から実務に役立つマネジメント術まで、おすすめのビジネス名著をまとめて紹介します。 部下のケアも学べるマネジメントの名著5冊 リーダーを任されると、自分がプレーヤーだった頃とは、環境や求められるものが大きく変わり、想定外のことがたくさん起こります。初めてのマネジメントでも、人をマネージするためのスキルを学習することで、部下やメンバーとの関係性がぐんと良くなることがあります。今回は、「部下のケア」も含めたマネジメント術が学べる5冊を紹介。 順
1951年生まれ。千葉県出身。74年慶応義塾大経済学部卒、キッコーマン醤油(現キッコーマン)入社。95年には、つゆや焼き肉のたれの商品開発を担当するプロダクト・マネジャーに抜擢される。関東支社長、専務執行役員などを経て、2011年キッコーマン食品社長、13年キッコーマン社長CEO、21年6月から会長CEO。23年6月から現職。19年5月から日本醤油協会会長、22年6月から食品産業センター会長、23年6月から経済同友会監事(写真:大槻純一、以下同)。 だめですか。 堀切:と思いますよ。そこで働いている人たちの顔を見ているか、体調やメンタルはどうか、現場でいま何が問題になっているか。それを所属長が知っているか知らないかで、職場のコミュニケーションがまったく変わってきますよね。どれも、自分の席で数字だけ見ていても分からないことです。 鳥越淳司・相模屋食料社長(以下、鳥越):数字は原因ではなくて、
茶道具作りと茶室デザインに興味 落合さんが茶道を始めたきっかけは、茶道や美術の専門出版社である 淡交社 から執筆依頼があったことでしたね。 2018年に日本科学未来館で「計算機と自然、計算機の自然」の常設展を企画したとき、楽焼の16代当主、樂 吉左衞門の茶わんを3Dプリンターで再現した作品を出したりしていました。 その頃、淡交社の編集者から茶道雑誌「淡交」で書いてほしいと言われ、「茶道はまったく知らないです」と答えたら、「じゃあ、習いましょう」ということで、東京の茶道会館でお稽古を始めました。習ったことをひたすら原稿に書くという連載を2021年1月号から始めました。 茶道をやっていて楽しいのは、茶道具に季節感があることですね。例えば、夏は「葉蓋(はぶた)」といって、水指(みずさし:水を入れる道具)の蓋の代わりに梶の葉を使ったりします。祖父がお茶をやっていたので、納戸から道具を探して持って来
ちょっと考え方を変えるだけで目の前の事象が違って見える、アイデアが生まれる、ビジネスヒントに気づきやすくなる、仕事の生産性が上がりクリエーティブになる、人間関係がうまくいく…。仕事も人生もうまくいく「思考法」が身につく5冊を選びました。新入社員からベテランまで、どんなビジネスパーソンにも役立つノウハウが詰まっています。 1. 『余白思考 アートとデザインのプロがビジネスで大事にしている「ロジカル」を超える技術』 著者/山崎晴太郎 「余白=埋めるもの・まだ何も書かれていないスペース」だと思っていませんか? その発想をやめ、「いかに“いい余白”をつくるか」に考え方を変えること。それだけで、物事の捉え方・見え方が変わり、思考の幅が広がります。 TBS「情報7daysニュースキャスター」、日本テレビ「真相報道 バンキシャ!」に出演する気鋭のコメンテーターで、アーティスト・デザイナー、経営者の著者が
多様性の時代といわれて久しいが、期待されて職場に入ったのに、いまひとつ評価が上がらない人がいる。理屈ではなかなか理解できない人たちの深層心理を分析し、その思考法を受け入れるヒントを提供する。今回は、すぐにパニックになってしまう人の特徴を分析する。日経プレミアシリーズ『「指示通り」ができない人たち』(榎本博明著)より抜粋。 接客中に他のお客に怒鳴ってしまう 落ち着いて対処すれば、どうということなくこなせるはずなのに、何かとすぐにパニックになる従業員に手を焼いているという管理職がいる。 「ふだんは特に落ち着きのないタイプというわけでもないんですよ。むしろおとなしいし、落ち着いてるほうじゃないかとも思うんですけど……でも、何て言うか、気持ちに余裕がないんですかね。ちょっとしたことでパニックになるんです」 ちょっとしたことでパニックになる。例えば、どういうことがあるんでしょうか? 「彼女の仕事は接
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『日経BOOKプラス|日本経済新聞出版社』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く