デザイン思考やスペキュラティブデザインといった方法論がいかに現代アートの方法論と重なり合うか──。以下の重なり合う方法論を見ていただきたい。依頼主がいるからデザインだとか、自由な自己表現がアートだとか、単純に切り分けられる時代ではなくなっています。 1)リサーチや観察を重ねて、見えない文脈を読みとり、やるべき課題を選択する。 2)関わることで問題を引き出す→たとえば、地域社会を巻き込むプロジェクト型。エスノグラフィの方法論の導入。 3)「作り手と受け手」「作品と人」「道具・空間・環境・人」の関係性(インタクラション)を問い直す。 4)従来の受け手だった人を作品制作プロセスに積極的に巻き込む。 5)スピーディーなプロトタイピングで、多くの人とつくるプロセスを共有し検証を繰り返す。 →ちなみに、つくるプロセスの可視化や共有化は、逆に「その人」しか出来ない、交換不能の領域を浮き立たせる。結果的に