サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
iPhone 16
courrier.jp
iPhone受託製造会社が向かう先 電気自動車に本格参入を表明した台湾フォックスコンに勝ち目はあるのか? エヌビディアのファンCEOと登壇するフォックスコンの劉会長 Photo by Walid Berrazeg/SOPA Images/LightRocket via Getty Images
今回の米大統領選では、前回の選挙ではあまり見られなかった現象が起こっている。民主党・共和党の政治家たちが、政治的スタンスの異なるメディアに盛んに出演しているのだ。なかでも、運輸長官のピート・ブティジェッジはFOXニュースによく出演している。なぜこうした現象が起こっているのか、英紙「ガーディアン」が解説した。 8月に開催された民主党大会で、バイデン政権の運輸長官ピート・ブティジェッジは民主党員たちに向けて、少し変わった自己紹介をした。 「ピート・ブティジェッジです。FOXニュースで私を知っている人もいるかもしれませんね」 この発言は笑いを誘ったが、そこには確かな真実があった。大統領選挙までの最後の約2ヵ月間、政治家たちはまだ説得可能な有権者たちの票を得ようと、イデオロギー的に一致しないメディアにも出演しているのだ。 ブティジェッジは、「ハリス−ウォルズ陣営を代表して保守系放送局に出演すること
男性の年齢も、生殖能力や出生児の健康に影響する。オーストラリアの公衆衛生と予防医学の専門家が、最新の研究結果をひもとき、男性の生殖能力の改善策も紹介する。 女性の妊娠可能年齢や、年齢がいかに妊娠の可能性に影響するかについてはよく聞く。 新たな研究では、男性の生殖能力も年齢に影響されることが示されている。父親が50歳以上の場合、妊娠合併症のリスクは増す。 この研究では、米国で2011年から2022年までのあいだに産まれた4600万人以上のデータを使って、30代の父親と50代の父親を比較した。 母親の年齢と、妊娠結果への影響が知られている他の要因を考慮に入れたうえでわかったのは、父親の年齢が10歳上がるごとに合併症もより増えるという関連性だった。 父親が50代のカップルでは、父親が30〜39歳のカップルと比べると以下の傾向があった。 ・早産リスクが16%増 ・低出生体重のリスクが14%増 ・妊
世の中には、世界が「字幕付き」で見える人がいる──。もしかしたら、この記事を読んで初めて自覚する人もいるかもしれない。特定の音や数字、色が脳内で結びつく「共感覚」の一種とされ、「ティッカーテープ共感覚」とも呼ばれる、この特殊な脳を持つ人は、話す言葉、聞く言葉、想像する言葉がすべて脳内で「文字起こし」されるのだという。 自分の脳が「普通の人とは違う」ことにカロリーヌ・アンドリウが気づいたのは、かなり歳を重ねてから──45歳頃のことだった。だが、これはカロリーヌと同じ特異な脳を持つ人のあいだでは、さほど珍しい話ではない。 パリ在住のジャーナリストであるカロリーヌは言う。「以前は、他の人も私と同じように、人の話を聞きながら字幕が見えているのだと思っていました」 どうやらそうではないと気づいたのは2018年。仕事で編集を担当した記事で、世の中にはこんな独特な脳を持つ人がいると紹介されていたのを読ん
虚偽情報を垂れ流すX 8月30日、ブラジル最高裁判所は米ソーシャルネットワーク「X」のブラジル国内におけるサービス停止を命じた。 米紙「ニューヨーク・タイムズ」によると、その背景にあったのは、2022年の大統領選挙で敗れたボルソナロ前大統領に関する偽情報がX上で溢れていたことだ。前大統領は犯罪捜査を受け、選挙への出馬も禁じられている。しかし、2年前の選挙での敗北には不正があったなどの嘘がX上で流れ、ボルソナロ陣営は勢いづいていた。 ブラジル最高裁のアレクサンドル・デ・モラエス判事は、偽情報を拡散する数十のアカウントを停止するように4月からXに求めてきた。しかし、Xを所有するイーロン・マスクは、それを「言論の自由」に対する攻撃として命令に対応せず、ブラジルのオフィスを閉鎖し、裁判所と対立してきた。
『ワーク・シフト』『LIFE SHIFT──100年時代の人生戦略』の著者リンダ・グラットンが、変化の激しい現代のワーク・ライフ・バランスを論じる連載。 世代間対立ばかりが話題になるが、実は人生の規定コースが変化したことは、60代も30代も変わらない。全世代に向けて企業や国が取るべき施策と、ひとりひとりができる対策とは。 新型コロナウイルスに対する個人的、集団的な対応に追われた時代は過ぎ去った。コロナ禍から何を学び、何を未来への教訓とできるだろうか、と考えだした人は少なくない。 私たちの人生観というものは、部分的には私たちの「ナラティブ(物語)」、つまり人生に対する理解や思い込み、期待を反映している。新型コロナウイルスによるパンデミックの経験は、過去10年にわたりずっと続いてきた、私たちの労働者としての人生に関するナラティブに、転換をもたらしたように思う。 それは年齢を問わず、私たち全員に
独テューリンゲン州で投票する有権者 Photo: Martin Schutt / picture alliance / Getty Images 歴史的な結果 9月1日におこなわれたドイツ東部のザクセン州とテューリンゲン州の州議会選挙は、歴史的な結果となった。 いずれの州でも、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が単独で3分の1以上の票を獲得。テューリンゲン州では第一党に躍り出た。ナチ支配以後、初めて極右が勝利した形だ。 また、東ドイツで事実上の独裁を敷いていた社会主義統一党をルーツの一つに持つ「左翼党」の元幹部ザーラ・ヴァーゲンクネヒトが離党して新たに結成した左派ポピュリズム政党「ザーラ・ヴァーゲンクネヒト同盟(BSW)」も、両方の州で政権樹立のキャスティングボートを握れるほどの票を獲得した。BSWも移民制限を掲げるほか、ウクライナへの支援に後ろ向きで、AfDと政策が共通する部分も
世界記録を樹立した後に受けた暴言… パラ水泳選手の間でいじめ? 「障がいを疑われた」選手がメダル会見で涙 米国のパラ競泳選手のクリスティ・ローリー・クロスリー。パリ五輪は彼女にとってパラデビュー戦。女子100m背泳ぎS9で金、女子50m自由形S10で銀を獲得した。Photo by Adam Pretty/Getty Images
日本と同様、少子高齢化に苦しむ韓国の地方都市・堤川が、朝鮮半島にルーツを持つ旧ソ連領への移住者「高麗人」を誘致しはじめた。受け入れ側と移住者の双方が、この興味深い取り組みの課題とポジティブな変化を米紙「ニューヨーク・タイムズ」に語っている。 キム・チャンギュは韓国内陸部の都市・堤川(チェチョン)の出身だ。市長として40年ぶりに戻ってきたとき、「故郷が消滅の危機にある」と感じた。 十数校もの学校が廃校になり、映画館もひとつなくなった。近隣の鉱山も次々と閉鎖され、主要産業だったセメント業も衰退した。 人口13万人の街の中心部には空き店舗が目立ち、経営者たちは労働者の確保に悩まされている。 韓国の他の多くの地方都市と同様、堤川は急速に進む少子高齢化に頭を痛めている。過疎化が進む他の都市は、新婚夫婦に補助金を支給したり、学齢期の子供がいる家庭に住居を無償で提供したりといった対策を打ち出す。 だが、
ドナルド・トランプ前米大統領の支持者であるイーロン・マスク氏は、ハイテク投資家で民主党員のビノッド・コースラ氏が前大統領を嫌っていることに関して、ソーシャルメディアのXで同氏を「錯乱状態」と評した。 カマラ・ハリス氏の支持者で米クラウドコンピューティング企業ボックスの最高経営責任者(CEO)を務めるアーロン・レヴィ氏は、投資家のデービッド・サックス氏について、トランプ氏を支持するなんて、せき止めシロップを飲んでハイになっているに違いないと示唆した。 マスク氏を称賛していたグリーンテック(資源や環境に配慮したテクノロジーやサービス)投資家たちは今、彼がトランプ氏の側に付いたため、裏切り者呼ばわりしている。 シリコンバレーでは、異例の公の場での舌戦が起きつつある。ハイテク業界で最も知名度が高い人々の何人かが、大統領選を前にかつての友人や同僚を攻撃している。 ハイテク業界はこれまで左寄りだったの
地球の危機は「働き方」のせい ──人類は正しい道を進んでいると長らく考えられてきました。私たちは物を発明し、組み立て、創造してきました。自分たちの可能性に熱狂してきました。私たちが住んでいる地球を無視するようなことが、なぜ起こるのでしょうか。 地球がますます温暖化しているのも、仕事世界のあり方の結果なのです。 環境史家が言う「大加速」は、1950年代から始まっています。データを見ると、ダム建設や国際的な観光などの人為的なプロセスは、海洋の酸性化や熱帯林の消失などといったその他の地球上のシステムに関わる現象と同じく、指数関数的に増加しているとわかります。 こうした出来事の増加率を示すグラフを並べてみると、私たちの経済の興隆がエコロジー軽視と直に結びついていることがわかります。私たちのグローバル化した超高速経済は、化石燃料なしでは考えられません。 ──そのような観点から、気候変動を止めるために
楽しむために入れたはずの友達との予定が、どうしても億劫になる。外へ出れば気分転換になるとわかっているのに、動こうと思えない。そんなときは、楽しみや快楽を感じる「筋肉」が衰えているのかもしれない。米紙「ニューヨーク・タイムズ」が、心の筋肉の鍛え方を紹介している。 あなたの「幸福を感じる筋肉」は衰えている? 誰もが経験したことがあるだろう。自分にいま何より必要なのは気分を上げることなのに、楽しいとわかっているはずの体験を拒み、逃げ出したい衝動に駆られることが。 私たちは誕生日パーティーを欠席する。ランチの約束をキャンセルする。そのために努力する価値がないように思えるのだ。そして結果的に、かなりの確率で、そうしなかった場合よりも気分が落ち込む。 それなら気分が落ち込んでいるとき、ストレスが溜まっているとき、疲れているとき、あるいは孤独を感じているとき、外へ出る意欲を高めるにはどうしたらいいのだろ
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年9月2日(月)の「CNN」に次の一文がありました。 The lackluster performance in China comes as the company loses out to local EV brands, notably BYD, which also pose an increasing threat to its business in Europe.
「反・反労働」宣言 ──週休3日制や無条件ベーシック・インカムを求める人が多いなか、あなたは「反・反労働派」を宣言しています。その真意は何ですか。 歴史のなかで、多くの人々が労働時間の短縮のために戦ってきましたし、その戦いを続けることには意味があります。経済的にも、いまのように多く働く必要性はありません。そのため、労働時間を減らそうという動きは理解できます。 しかし私は、仕事の世界とは、きわめて重要な社会的空間であり、社会のなかで特別な性質を持つ領域だと考えています。それゆえに、あえて「反・反労働派」を名乗っているのです。 ──その特別な性質とは何ですか。 仕事では、意図的に選んだわけではない人との出会いがあります。同僚が、いわゆる運命をともにする仲間となります。それこそが、社会にとってとても重要なのです。仕事の世界とは、そこで議論をしたり、対立したり、解決策を探したりするなかで、社会的な
カナダが中国製EVに100%の関税を課すと発表し、米国やEUと並んで「対中包囲網」に加わることに。トルドー首相は「race to the bottom(底辺への競争)」という言葉を使って理解を求めたが、中国にしてみたら「トルドーよ、まさかお前まで」と衝撃が走ったという。 中国製EVをめぐる貿易問題で何が起こっているのか? 元NHK解説主幹でジャーナリストの池畑修平氏が深堀りする。 「輸入を拒否します」宣言 カナダ政府は8月26日、中国で製造されたEV(電気自動車)に対して新たな関税を課すと発表した。 その税率、なんと100%。それほど高い関税率をかけるのは、「輸入を拒否します」と宣言したに等しい。 カナダのジャスティン・トルドー首相は、この中国に対する強硬措置について説明するなかで、こう述べた。 “Unless we all want to get to a race to the bot
ドイツ西部ゾーリンゲンで、3人が死亡、8人が負傷するナイフを使った殺傷事件が起きた。殺人やテロ組織に関与した疑いで8月25日に逮捕されたのは、シリア人の男性(26)だ。これを受け、ドイツでは難民への反発が強まっている。 「過激派」による犯行なのか? カタールメディア「アルジャジーラ」によると、個人情報保護法に基づき、逮捕された男はイッサ・アル・Hと特定されている。男はISIS(いわゆる「イスラム国」)のメンバーである疑いがあるという。だが、これまでドイツの治安当局から「過激派」として認識されていなかった。 なお、容疑者は2022年12月にドイツに到着したシリア人で、難民申請中だった。
『ボーリング・フォー・コロンバイン』や『華氏911』などのドキュメンタリー映画で知られるマイケル・ムーア監督は、2016年の選挙前にトランプ大統領の誕生を予想するなど、近年は米大統領選のご意見番的存在になりつつある。11月に迫る今回の選挙について、英紙「ガーディアン」がインタビューした。 急に風向きが変わった 民主党は、再出馬に意欲を燃やすジョー・バイデンを前にして、選挙での大敗を危ぶんでいた。バイデンが身を引き、カマラ・ハリス副大統領が最有力候補となったいま、突如として、敗北の見込みを見据えているのはドナルド・トランプのほうだ、という雰囲気になっている(註:ハリスは8月22日に民主党の指名を正式に受諾)。 リベラルな映画監督で、民主党支持発言の多いマイケル・ムーアは、8年前にトランプが初の大統領選への出馬を表明をするためにトランプ・タワーのエスカレーターに乗って以来、いまが最も楽観視して
習体制を逃れたい中国の“頭脳流出”が止まらない 望む生き方ができない母国を離れ、東京に移り住む中国の知識人が増加 中国人の出版業者チャン・シージーさんはカートを引いて東京・神保町を歩き回る Photo: Noriko Hayashi / The Wall Street Journal チャン・シージーさん(47)はかつて中国大手出版社の経営幹部として年間数百万ドル相当の書籍販売を監督し、北京で開かれる宴会で契約を取り交わしていた。最近はショッピングカートを引いて東京の本屋街、神保町付近を歩き回り、自費出版業者として手がける3作品を置いてほしいと本屋に頼み込んでいる。 北京で彼が扱った書籍は月に何万部も売れることがあった。日本で売れたのは1月以降で合計2000部にも満たない。 チャンさんは、新型コロナウイルスの流行以降、総じて衰えずに続いている中国の広範な頭脳流出の一例だ。習近平国家主席の下
かつて欧米では傘は高級品とされ、主におしゃれで裕福な女性たちによって、そのステータスを示すために使われた。しかし、20世紀に入ってから、日傘は欧米ではほとんど使われなくなってしまった。 ところがいま、欧米の人々が日傘を使うべき理由が高まっていると、米国の歴史学者は主張する。 米国で忘れられた日傘 ビーチに行くときに日焼け止めを塗る人は多い。だが、夏の強烈な日差しの下では、ちょっと外出するだけでも体に負担がかかる。汗をかき、疲れ、危険な紫外線にさらされて日焼けもする。 アジア諸国では、そういうときに便利なものが使われている。日差しと紫外線を遮ぎる「日傘」だ。
米国のディズニー・ワールドやディズニーランドの値上げが止まらない。かつては無料サービスだったものが有料化し、入園料やホテルの宿泊料も高騰している。果たして、海外旅行にかかる費用にも劣らぬ金額を払う価値はここにあるのだろうか? 忠実なファンたちが、疑いはじめた。 トロント在住の映画製作者でコンテンツクリエイターのジェイク・ウィリアムズは2024年の初めに、地球上で一番のお気に入りスポットを久しぶりに訪れた。それは、フロリダ州オーランドにある「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」だ。 子供の頃から、ディズニー・ワールドと「ディズニーランド」を1年に何度も訪れてきたウィリアムズは、大人になってから年間パスポートの所持者となるも、2019年以降はどのディズニーのテーマパークにも行っていなかった。 ウィリアムズは「しょっちゅう行っていたのに、これだけ長い期間ご無沙汰しているのは自分でもクレイジ
いまよりはるかに多様だった日本語 ──奈良時代の日本の人口は500万~600万人ほどと推定されています。その頃の日本の言語事情は、どれくらいわかっているのですか。 これは難しい話です。いまの日本語には関西弁や東北弁などがちょっと残っているけれども、かなりの統一性があります。それに比べると、奈良時代の日本語は全然そうではなかったと考えられます。 いま私たちのもとにある当時の日本語の痕跡は、あくまでも文学的な言葉で書かれた歌集です。『万葉集』に出てくる日本語が当時、本当にそのまま話されていたかというと、おそらくそうではないんですね。書き言葉と話し言葉のあいだに完全な断絶があったとは考えられませんが、隔たりはかなりあったはずです。 当時の日本語には統一性がなく、複数のものがあったわけですが、大雑把にいえばふたつに分けられました。ひとつは西の日本語、すなわち奈良の日本語であり、もうひとつは東歌、す
貧困や気候危機といった地球規模の問題は、中国やインドなど、60億人の人口を擁する中所得国にかかっているといっても過言ではない。だが、彼らの多くは「前世紀型のアプローチ」にこだわっており、それでは先進国の仲間入りをするのに相当な時間がかかると、世界銀行上級副総裁のインダーミット・ギルは指摘する。 いつまでも超えられない壁 「富めることは栄光なり」 これは、過去半世紀で最も成功した開発戦略の一つを鼓舞した格言である。開発途上国で広く共有されている願望であり、それには充分な理由がある。国が豊かになれば、輝かしい結果を実現できるからだ。生活水準は向上し、貧困は減退する。製品や生産方法が改善されることで、環境汚染も改善される。 そのため、ますます多くの開発途上国が、国家目標として先進国に到達する期限を設定している。中国は2035年、ベトナムは2045年、インドは2047年といった具合だ。
『万葉集』と『星の王子さま』の共通点? ──日本では、作家のリービ英雄が『英語でよむ万葉集』という新書を書いています。『万葉集』の全訳に取り組む詩人・翻訳家のピーター・J・マクミランも『英語で味わう万葉集』という新書を書いています。日本人が英語で『万葉集』を読むのを推奨しますか。 推奨はしません。いちばん重要なのは、どんな言語でも構いませんから『万葉集』を読むことです。でも、なぜ英語なんですかね。これも『万葉集』は簡単だから、英語にしてもいいという意識の表れだと思いますね。それはいいことでもあれば、悪いことでもあります。 やはり面白いのは、英語で味わう対象が『古今和歌集』ではなくて『万葉集』だというところです。 たぶん『古今和歌集』の日本語は、やはり教育の場で勉強する対象のひとつですので、当時の日本語といまの日本語には一種のつながり、連続性があるという意識が働くのだと思います。 でも奈良時
──フランスのどちらのご出身ですか。 いちおう、パリの出身です。パリ郊外のヌイイで生まれ、シャトネで育ちました。高校でパリに移り、それからずっとパリで学業を続けてきました。 ──日本に関心を持ったきっかけは何でしたか。 子供時代の友達のお父さんが、日本語の先生だったんです。その友達の家に行くたびに、日本の食べ物や本、DVDなど日本の文化との出会いがありました。 そこで初めて「おにぎり」というものを見たとき、「それって、本当にそうやって食べるんですか」と半信半疑でしたが、食べてみると、うまいことがわかりました。 DVDは、黒澤明の映画が多かったです。小津安二郎の映画も見ていたと思います。『東京物語』は、子供が見てもちょっとわからないかもしれないので違ったかもしれませんが(笑)。そういったところから日本に興味を持ちはじめました。 高校のとき、その友達が日本語の勉強を始めたので、自分も始めました
米ネバダ州の砂漠の荒野で開催される音楽とアートの祭典「バーニングマン」。 毎年夏の終わりに開催される同祭典のチケットは、販売されるやいなや、すぐに売り切れることで知られてきた。 電気も水道もガスも通っていない陸の孤島に、祭典中の7日間だけ巨大な街を作り上げ、世界各地から集まった数万の人々と過ごす経験を「一生に一度は経験したい」と思っていた人は多かったはずだ。 過去10年ほどは、メタCEOのマーク・ザッカーバーグやテスラCEOのイーロン・マスクなどの億万長者からハリウッドスター、そのほか多数の有名人やインフルエンサーなども参加しており、人気が沸騰していた。 しかし、今年は開催前から「2011年以来、初めてチケットが売れ残っている」と報じられていた。
子供よりも「自動車優先」 現代人は、道路といえば主に交通のために存在すると考えがちである。つまり、道路とは、車がある場所から別の場所へ、すばやく整然と移動するための設備である、という考え方だ。 しかし、ニューヨーク大学都市科学・都市発展センターの研究員マーセル・モランいわく、「自動車ができるより前から、道路は移動とは関係のない山ほどの役割を果たしてきた」のだ。 また、『遊びのためのデザイン 子供の広場と都市空間のポリティクス 1840-2010』(未邦訳)の著者である歴史家、ジョン・ウィンダーによれば、とりわけ米国とヨーロッパが工業化して以降、都市で増えつづける子供たちにとって、道路は主要な遊び場であった。
2023年秋、ヨーロッパ某所。あるセキュリティ・オペレーション・センターが、ある事態を通知した。通知を出すことこそセキュリティ・オペレーション・センターの本業だ。その役割はシンプルで、コンピューター・ネットワークの利用者を追跡し、組織を守ることである。 セキュリティ・オペレーション・センターは、しばしばその頭文字から「SOC」の略称で呼ばれる。SOCの仕事は、いうなれば、モニター画面の前に座る、ショッピングモールの夜間警備員のサイバーセキュリティ版だ。居眠りしないように気をつけながら監視、待機している。 さて、その事態とは、監視していた会社のある職員のアカウントが、ランダムなパスワードによってログインを試みられたというものだった。たった1日のうちに数千回の試行がなされたという。これは怪しい。SOCはその企業にむけてこのログインの試行と失敗を通知した。 このSOCも、不正ログインを試みられた
勝手に「性的コンテンツ」にされる女性たち 韓国ではいま、ディープフェイクによって性的な画像や動画に顔をあてはめられ、テレグラムのグループチャットで拡散される性犯罪に、大勢の女性が巻き込まれている。 知らぬ間に被害者となった女子生徒がいるとされる数百もの学校のリストが、Xで公開されている。この投稿内容の事実確認はまだされていない。だが、被害にあわないようSNSから自分の写真を削除し、また新しく投稿もしないよう、各学校が学生らに注意を促す事態となっている。 韓国紙「ハンギョレ新聞」によると、こうしたディープフェイクを使った性犯罪のターゲットには「国内最大規模の大学の学生から、中学や高校の生徒たちも含まれている」という。また、女性の軍人や教師、看護師など、特定の職種の女性にターゲットを絞ったチャンネルも多数確認された。
あくびは、それをしようと考えるまでもなく、口を大きく開けて息を深く吸い込んだときに自然と出てきます。あくびが出るのは、疲れていたり退屈していたり、目が覚めたときだったりします。その回数は、1日に6〜23回が多いようです。そして、あくびをするのは人間だけではありません。動物もあくびをするのです! 誰かがあくびをしているのを見たときにもあくびが出るというのも、よくあることでしょう。これは「もらいあくび」と呼ばれます。 こうした「もらいあくび」は、とくに意識しなくても「反射」と呼ばれる体の反応で、自動的に起こります。とはいえ、生まれたときからそれが備わっているわけではないことが科学者たちの研究によってわかっています。
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『クーリエ・ジャポン | 海外メディアから記事を厳選!』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く