サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
衆院選
gendai.media
「偶発」というのは本当なのか 2024年6月24日の午後4時頃、江蘇省蘇州市に所在する蘇州日本人学校のスクールバスが下校する子供たちを乗せて虎丘区塔園路の停留所に到着した時、バスから降りた子供と迎えに来ていた母親(日本人)が男(周某某、52歳、無職)に刃物で切り付けられて負傷した。その時、バス案内係の胡友平(女性)はバスに乗り込もうとした犯人の男を阻止しようとして後方から抱き付き、不運にも刃物で刺された。彼女は医院へ搬送されたが、必死の救命処置の甲斐なく2日後に死亡した。 この事件に対して中国外交部の報道官である毛寧は6月25日に行われた記者会見で、「私の知る限りでは、警察はこの事件を初歩的に偶発的なものと判断としており、目下更に調査中である。これに類似した偶発事件は世界のいかなる国家でも発生する可能性がある」と述べて、事件が反日に起因したものではないことを強調した。 一方、9月18日の午
張又侠、踊り出る 今年10月に入ってからの中国軍上層部の動きを時間列順に追っていくと、大きな異変が静かに起きていることに気がつく。解放軍に対する習近平主席の指揮権は実質上解除され、それに取って代わって、共産党中央軍事委員会筆頭副主席で制服組のトップの張又侠氏がすでに軍の掌握に成功している模様である。 まずは10月14日、15日、解放軍の「全軍軍事理論工作会議」が北京で開かれた。習主席がその間、福建省などで地方視察中であって会議に出席しなかった中で、前述の張又侠氏は会議を主宰し講話を行なった。 会議は一応、「軍事理論の構築」に関する習主席の「重要指示」を受けて開催されたものではある。しかし、解放軍各軍種と五大戦区のトップたちが揃って参加する重要会議に習主席が欠席するのはやはり異様なことである。特にそれは「軍事理論」に関する全軍会議であれば、軍の方向性を示す立場の習主席こそが本来、自ら参加して
コレクションは3000本!「DVDに変わった時に『世の中からなくなってしまう』と激しいショックを受けた」…今でもビデオテープにこだわり続けるコレクターの《VHS愛》 「この世からなくなってしまう」という強迫観念 NetflixやAmazonプライム、Huluなど、各種配信サービスにより、家にいながらにして大量の動画が見られる時代に、TSUTAYAに代表されるレンタル店は急激に店舗を減らしている。ところが、そんな令和の時代に、DVDよりさらに前の時代のメディアであるVHSにこだわり続ける漢がいた! ホラー監督の川松尚良氏と共に「Team V.H.S」を結成し、資料提供や雑誌への寄稿、配信など、ビデオにまつわる活動をしている神宮慎也さんは、まだ40歳という年齢ながら、VHS愛を貫き、大量のVHSを自宅に保有。VHSにちなんだ発信をX(旧Twitter)で続けている。その情熱は一体どこから来るの
総選挙で「国民民主が大躍進」「維新は大阪以外で完敗」ナゼなのか…?ここにきて維新がぶち当たった「限界」の正体 「元祖」は維新だったのに… 前回の記事では、自民党・石破政権の混乱と衆院選の歴史的大敗にいたった背景について書いた以上、やはりこちらにも触れておかなければならないだろう。 どこよりも早く「社会保障費の持続可能性(医療・介護制度改革)」「社会保障の世代間格差」をトップイシューに据えて活動してきた日本維新の会が、今回の総選挙では目論見通り政治的争点にそれらが浮上したにもかかわらず、思ったほどの支持拡大に結びつかなかったばかりか、むしろ議席を減らしてしまった。 この結果を受けて、日本維新の会共同代表で大阪府知事の吉村洋文氏や、維新の創設者である元大阪市長の橋下徹氏、党参院幹事長の猪瀬直樹氏らが、相次いで馬場伸幸代表の責任を問う発言を口にしてもいる。 〈日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪
大惨敗の石破首相、たった1ヵ月で「退陣危機」へ…あの「腹出し集合写真」が予言していた「絶望的な人望のなさ」が命取りになった 総選挙で石破自民党が喫した、歴史的大敗――その原因が「石破失脚をねらった陰謀・クーデター」の類いではないとしたら、自民党内の「石破首相のために」という“熱量”が小さかったからではないか。 前編記事【石破自民が無惨なボロ負け、「誰も気付かなかった本当の原因」とは…麻生太郎の陰謀でも、高市早苗のクーデターでもなかった】に続いて考察してゆく。 だれも「まずいですよ」と言ってくれない いま思えば、石破氏が総理に就任したときに撮影したあの集合写真の騒動も、人望のなさとそれに起因する周囲の熱量の小ささによって重大なインシデントが起こることを暗示する、ある種の「伏線」だったように見える。 皆さんも覚えているはずだ、内閣発足時に撮られた写真の騒動を。石破氏はサイズ感が合ってないダボダ
石破自民が無惨なボロ負け、「誰も気づかなかった本当の原因」とは…麻生太郎の陰謀でも、高市早苗のクーデターでもなかった 「交付金2000万円」への違和感 第50回衆院議員選挙の投開票が行われ、自民党の大幅な議席減が確定した。自公あわせても過半数に満たず、大物議員や現職大臣、さらには公明党代表などが次々と落選する、近年まれにみる与党の大敗となった。 自民党は今回、「裏金問題」が決着を見ることなくくすぶるなかで、苦しい選挙戦に臨むこととなった。その逆風をさらに強める「ダメ押し」の一手となったのが、共産党の機関紙である「しんぶん赤旗」の10月23日の報道だった。非公認の候補が代表者を務める自民党の政党支部に、総選挙の公示後、党から政党交付金2000万円が支給されていたことが明らかになったのだ。 〈今回の衆議院選挙で自民党から公認されなかった候補者が代表を務める政党支部に、党本部が選挙の公示後に20
もう持たない 10月27日に投開票された衆院選は、自民党が大幅に議席を減らし惨敗する情勢となっている。 石破茂首相の責任問題となることは不可避で、自民党内では早くも「石破辞任説」が流れ始めた。 政界の大激変に自民党内は混乱状態に陥っている。 「本当にここまで議席を減らしてしまうのか」 10月26日夜、自民党関係者は永田町で出回る大手マスコミの獲得議席予測を見て絶句した。まだ投票日の前日だったが、マスコミが実施した情勢調査や期日前投票の出口調査の数字などを加味して数字が算出されていたのだ。 議席予測によると、自民党は野党と接戦の選挙区で軒並み落選し、200議席を大きく割り込むと見られ、しかも、最も悪く結果を見積もった場合には、獲得議席数は150台にまで落ち込むとされていた。 「最悪の場合、議席数で立憲民主党に負けて、比較第一党も奪われてしまうのではないか。本当に政権交代が起きるかもしれない」
中国共産党の四川省規律検査委員会は10月23日、大ヒットSF小説『三体』の編集者として知られる姚海軍氏(58歳)を重大な規律違反と違法行為の疑いで調査していると発表した。現在、同省科学技術部紀律検査監督委員会紀律検査監督班が、姚氏の取り調べを行っているという。 拘束された中国SF界の名伯楽 そもそもSF小説『三体』とは、中国の作家・劉慈欣によるSF長編シリーズで、全世界累計発行部数は3000万部以上、20ヵ国以上の言語で翻訳されている世界的ベストセラー。アジア圏の翻訳作品として2015年「SF界のノーベル賞」とも形容されるヒューゴー賞長篇部門にも輝いている。 日本でも2019年に日本語版が刊行され、SF小説のファンはもとより、中国ファンも取り込み、三部作シリーズ売り上げ合計100万部を超えるベストセラーとして記憶に新しい。 そのあらすじを駆け足で紹介すると――。 物語は、文化大革命の時代、
西洋と東洋の違い 一般的にそのように言えるが、仏教の「空」という概念が日本に受け入れられたときにも、──蓮如の『御文章』の「はかない」とか、「あわれ」という表現に端的に見られるように──単なる理論的な概念としてではなく、情緒と深く結びつくような仕方で受けとられた。そのように情意のレベルで受けとられた「空」を西谷は「情意における空」ということばで言い表している。 もちろん、「空」という概念は中国においてもすでに情意的なものと結びついて受けとられたということも言える。空、つまりシューニヤ(śūnya)というインドで成立した概念が「空」という中国語に移されたとき、純粋に理論の上でというよりも、「空」ないし「虚空」のもともとの意味である「目に見えるそら」と結びつく形で受容されたと西谷は指摘している。目に見えない永遠無限なものであるシューニヤが、人間にとって目で見ることのできる唯一の永遠なるものであ
わたしたちはいつまで金銭や時間など限りある「価値」を奪い合うのか。ベストセラー『世界は経営でできている』では、気鋭の経営学者が人生にころがる「経営の失敗」をユーモラスに語ります。 ※本記事は岩尾俊兵『世界は経営でできている』から抜粋・編集したものです。 経営とは、誰のものか。はたして、企業や社長のものなのだろうか。 〈経営を「企業のお金儲け」と同一視する「二重の間違い」も蔓延している。 経営するのは企業だけだと思い込むのは無知と傲慢のなせる業だ。学校経営、病院経営、家庭経営……はどこに消えたのか。むしろ世の中に経営が不足していることこそが問題なのである。現代の学校や病院や家庭が不合理の塊なのは誰もが知っていることではないか。 また人類のさまざまな側面に関わる広義の経営において、利益・利潤や個人の効用増大が究極の目的になりえないのも明らかだ。比較的それらを重視する企業経営においてさえ、本来そ
今年(2024年)は、太平洋戦争末期の昭和19(1944)年10月25日、初めて敵艦に突入して以降、10ヵ月にわたり多くの若者を死に至らしめた「特攻」が始まってちょうど80年にあたる。世界にも類例を見ない、正規軍による組織的かつ継続的な体当り攻撃はいかに採用され、実行されたのか。その過程を振り返ると、そこには現代社会にも通じる危うい「何か」が浮かび上がってくる。戦後80年、関係者のほとんどが故人となったが、筆者の30年にわたる取材をもとに、日本海軍における特攻の誕生と当事者たちの思いをシリーズで振り返る。(第7回・最終回) 第6回<大勢の部下を死なせて「おとり」作戦を成功させたのに、謎の「突入取りやめ」ですべてを無にした中将が戦後に語った「真実」>より続く 特攻隊は時間の問題 ところで、大西瀧治郎中将がいつ特攻隊の編成を決意したか、なぜ、艦上爆撃機出身の関行男大尉が戦闘機隊の第二〇一海軍航
過半数割れが見えてきた 裏金問題の影響で自民党や公明党にかつてないほどの逆風が吹いている衆院選。 報道各社による情勢調査では、自公合わせた与党で過半数割れする可能性も出てきており、永田町には衝撃が走っている。 自民党は終盤にかけてテコ入れする重点区を絞り込み、応援演説に幹部を投入するなど攻勢をかけているが、予想以上の苦戦に各陣営では焦りの色がにじんでいる。 10月21日の午後9時ごろ。 自民党本部に集まった石破茂首相、菅義偉副総裁、森山裕幹事長、小泉進次郎選対委員長らの表情は一様に暗かったという。 永田町関係者は語る。 「今回の衆院選は序盤から自民党が約30議席ほど減らし、単独過半数に届かないという厳しい情勢が伝えられていたが、選挙中盤に各政党や報道各社が実施した情勢調査によって、自民党は約50議席ほどを減らし、公明党と足し合わせた与党でも過半数に届かない可能性が出てきた。このような結果に
100年前の女性たちの姿に、私たちはなぜここまで共鳴するのか。最終回を迎えてもなお反響を呼び続けるドラマ『虎に翼』の脚本家・吉田恵里香さんと、「ケア」の研究者として、そして視聴者としてこのドラマを追ってきた小川公代さんの「群像」11月号特別対談。その後編を再編集してお届けします。後編の話は、さまざまな反応を呼び起こしたあの場面から始まります。【「前編:その声が誰かの力になる」はこちら】 花束を渡さなかった寅子 小川:今回、吉田さんに事前にどんな本がお好きか聞いたところ、クローンたちが主人公のカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』を挙げて下さいました。この作品では、人間のために臓器を提供する運命を背負っているキャシー、ルース、トミーといったクローンたちが人間のような感情を持ち、互いに想いを伝えられなかったり、嫉妬から嫌がらせをしたりする。ルースは親友のキャシーが思いを寄せるトミーとの仲を邪
100年前の女性たちの姿に、私たちはなぜここまで共鳴するのか。最終回を迎えてもなお反響を呼び続けるドラマ『虎に翼』の脚本家・吉田恵里香さんと、「ケア」の研究者として、そして視聴者としてこのドラマを追ってきた小川公代さんの「群像」11月号の特別対談を再編集してお届けします。ひとりひとりが魅力的な人物造型や、主人公・寅子の「スンッ」「はて?」は、どのように生まれたのでしょうか。 寅子とよね、対照的なふたり 小川:吉田さんとは初対面なのですが、あのNHK連続テレビ小説『虎に翼』の脚本を書かれた人、ということで非常に緊張しております。私は最近、どこへ行っても『虎に翼』の話ばかりしていまして、すっかり作品の世界に漬かっております。本日は、視聴者の皆さまを代表して、いろいろ聞いていきたいと思います。 吉田:脱稿もクランクアップもしましたので、ネタバレしないように頑張ります(笑)。 小川:事前に吉田さん
この国にはとにかく人が足りない!個人と企業はどう生きるか?人口減少経済は一体どこへ向かうのか? なぜ給料は上がり始めたのか、経済低迷の意外な主因、人件費高騰がインフレを引き起こす、人手不足の最先端をゆく地方の実態、医療・介護が最大の産業になる日、労働参加率は主要国で最高水準に、「失われた30年」からの大転換…… 話題書『ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」』では、豊富なデータと取材から激変する日本経済の「大変化」と「未来」を読み解く――。 (*本記事は坂本貴志『ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」』から抜粋・再編集したものです) 変化6 急速に減少する労働時間 労働力は経済の最も大きな投入要素であるから、経済を拡大させようと考えるのであれば労働投入量を増やす必要がある。しかし、個々人の厚生を考えれば、いくらたくさんの稼ぎが得られたとしても、生活のほとんど
パワハラや贈答品の「おねだり」に関する内部告発で失職した、齋藤元彦前兵庫県知事(46歳)。「職員を自殺に追い込んだ」と非難されても仏頂面を貫き、11月17日の出直し選に再出馬を表明している。「鋼のメンタル」と揶揄され、今や「全国民の敵」と言っても過言ではない扱いだ。 だがここにきて、ハラスメントの証拠が乏しいことや、齋藤氏の前に5期20年の長きにわたって県知事を務めた井戸敏三氏(79歳)との対立などの論点が浮上し、空気が変わりつつある。 なぜ齋藤氏は「あきらめようとしない」のか。そして、齋藤騒動の本質とは何なのか? 現在発売中の「週刊現代」が報じたスクープ記事を特別に全文公開する。 始まりは「自民党の内部抗争」 「ぜひ次の兵庫県知事選に立候補してください」 2020年11月、大阪市内の某会議室。県知事選を翌年7月に控えたベテラン自民党県議数人が、当時、大阪府財政課長だった齋藤氏に直談判した
間近に迫る衆院選の投開票。石破総理は「裏ガネ議員」の一部非公認、比例重複を認めない方針を決め、勝負に出たと思われた。しかし、これは国民を欺く罠だった。選挙区を回り、その実態に迫る。 前編記事『「このままではマズいですね」石破総理が真っ青に…自民党が行った総裁選「極秘調査」衝撃の中身を公開する』より続く。 「今回だけは許せん」松野の不義理にいらだつ人々 旧安倍派の幹部でありながら、運良く非公認を免れたのが元官房長官の松野博一だ。しかし、ネガティブなイメージが払拭されないのか、地元の千葉3区では逆風が吹いている。市原市の市議会議員が語る。 「松野が配っているチラシを見てください。『派閥が告発された事案に関して、私自身は関係した事実がなく、嫌疑なしとなりました』と書いてある。まるで他人事です」 地元のドンとして知られる松野の後援会幹部も、「今回だけは許せん」と息巻く。 「裏ガネも含めて色々あった
職場健診、メタボ健診、老人健診…、健康でも検査を受け続けるのは日本人だけ。病名がつき、薬が出され、それがヨボヨボ道の入り口となるとしたら…。欧米の大規模な臨床試験で健診には予防効果がないどころか医療の厳しい管理でかえって命を縮める可能性もあるわかった。 それにもかかわらず基準値はなぜ厳しくなるのか。残りの人生を楽しんで生きる高齢者が一人でも多くなってほしい、という目的で書かれたのが『医者にヨボヨボにされない47の心得 医療に賢くかかり、死ぬまで元気に生きる方法』。今回は本書から健診のレールに乗せられない新常識をお伝えします。 長いあいだ、職場健診を受けてきた人は、定年退職後も引き続き、特定健診(メタボ健診)を受ける人が多いようです。自治体から受診のお知らせがくるので、「年に一度だから、受けておくか」と軽い気持ちで受診したりする人も多いでしょう。 でも、この行動こそ、飛んで火にいる夏の虫。6
「人類学」という言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべるだろう。聞いたことはあるけれど何をやっているのかわからない、という人も多いのではないだろうか。『はじめての人類学』では、この学問が生まれて100年の歴史を一掴みにできる「人類学のツボ」を紹介している。 ※本記事は奥野克巳『はじめての人類学』から抜粋・編集したものです。 日本研究の名著 アメリカ人類学における重要人物、ルース・ベネディクトの著作として『菊と刀』を取り上げてみましょう。この本のタイトルを聞いたことがある人も多いかもしれません。日本国内では日本研究の書としてよく知られています。 ベネディクトは日本を一度も訪れないままこの本を書いたのですが、だからといって彼女がフィールドワーカーでなかったわけではありません。ベネディクトは1922年にセラノ、1924年にズニ、翌年にズニとコチティ、1927年にピマのフィールドワークを行い、1
市の職員は「把握しきれない数です」とポツリ…!止まらない「メガソーラー開発」、外資系企業が釧路に群がる「裏事情」 釧路市内を車で走っていると、雄大な湿原のなかに、突如として太陽光パネルの海が現れる。なぜ、釧路なのか。なぜ、外資系業者の参入を止められないのか。住民、土建業者、市長、徹底取材した。 国立公園内にも太陽光パネル 「これ以上大切な湿原が壊されれば、観光業も落ち込んでしまう。エゾシカなどの野生動物にも大きな影響が出るでしょう。もうメガソーラーを作って欲しくないと思っている人はたくさんいますよ」 釧路市内で旅館業を営む女性は、うんざりした様子でこう語った。 北海道東部に位置する釧路市は、人口約15万人、面積約1300㎢の広大な都市だ。市内には2万8000ha(東京ドーム6100個分)もの「釧路湿原国立公園」があり、'80年には湿地の保全を目指す「ラムサール条約」に日本で初めて登録された
釧路市内を車で走っていると、雄大な湿原のなかに、突如として太陽光パネルの海が現れる。なぜ、釧路なのか。なぜ、外資系業者の参入を止められないのか。住民、土建業者、市長、徹底取材した。 前編記事『市の職員は「把握しきれない数です」とポツリ…!止まらない「メガソーラー開発」、外資系企業が釧路に群がる「裏事情」』より続く。 言い出したのは小泉進次郎 開発によって災害リスクも高まるとして、今年5月には地元住民が2万人の署名と計画中止を求める要望書を市長に提出した。音別町で歯科医院を経営する村上有二氏は、こう怒りを露にする。 「日本海溝・千島海溝沿い地震の想定津波高は20mを超えますが、メガソーラーの計画場所は津波災害警戒区域なのです。もし津波が起きてパネルが湿原に散乱すれば回収はほぼ不可能だし、パネルから火災が起きた場合には消防のアクセス道路がありません。大雨時の増水で湿原の中を走るJR根室線が脱線
2024年7月10日、日経平均株価は史上最高値の4万2224円2銭を記録した。その一方で、8月には過去最大の暴落幅を記録し、株価乱高下の時代に突入している。インフレ時代の今、自分の資産を守り抜いていくために私たちはどのような対策をすべきなのか。NVIDIA急成長の背景や新NISAとの向き合い方を見直しながら、日本経済の未来について考えていかなくてはならない。 本連載では世界的経済アナリストのエミン・ユルマズ氏と第一生命経済研究所の永濱利廣氏が語る日本経済復活のシナリオを、『「エブリシング・バブル」リスクの深層』より一部抜粋・再編集してお届けする。 『「エブリシング・バブル」リスクの深層』連載第5回 エミン・ユルマズ:トルコ出身のエコノミスト・グローバルストラテジスト。レディーバードキャピタル代表。1996年に国際生物学オリンピック優勝。1997年に日本に留学し東京大学理科一類合格、工学部
2024年7月10日、日経平均株価は史上最高値の4万2224円2銭を記録した。その一方で、8月には過去最大の暴落幅を記録し、株価乱高下の時代に突入している。インフレ時代の今、自分の資産を守り抜いていくために私たちはどのような対策をすべきなのか。NVIDIA急成長の背景や新NISAとの向き合い方を見直しながら、日本経済の未来について考えていかなくてはならない。 本連載では世界的経済アナリストのエミン・ユルマズ氏と第一生命経済研究所の永濱利廣氏が語る日本経済復活のシナリオを、『「エブリシング・バブル」リスクの深層』より一部抜粋・再編集してお届けする。 『「エブリシング・バブル」リスクの深層』連載第2回 エミン:エミン・ユルマズ。トルコ出身のエコノミスト・グローバルストラテジスト。レディーバードキャピタル代表。1996年に国際生物学オリンピック優勝。1997年に日本に留学し東京大学理科一類合格
そもそも免許の確認がない場合も 最近、外国人観光客によるレンタカーでの交通事故が急増している。観光に人気の富士五湖地域では、今年7月末時点で事故件数は440件にのぼり、昨年1年の458件に迫っている。8月31日には富士河口湖町の国道の交差点で男女2人が信号無視の車にはねられ、女性が死亡、男性が意識不明の重体となる事故もあった。事故を起こしたのは中国籍の女が運転するレンタカーだった。 コロナ禍が明けて以降、外国人観光客は増えているが、日本での移動手段として人気なのがレンタカーだ。単なる移動手段としてだけなく、車に乗ることそのものを目的に借りる外国人も少なくない。 日本のアニメやゲームの影響もあって、日産スカイラインGTーRやホンダS2000、シビック、トヨタスープラ、マツダRXー7といった日本製スポーツカーが人気だ。 「日本でスカイラインGTーRに乗ってみたかったんだ! 夢がかなったよ」 筆
「上司代行」という言葉をご存知だろうか? 「上司代行」とは、その名の通り、第三者が上司の役割を担うことを指す。自社の上長ではなく、外部から来たプロフェッショナルが上司となり、社員の育成を行うサービスだ。 この「上司代行」サービス=メンタープロパートナーズ事業を運営する株式会社Hajimariのメンタープロパートナーズ事業責任者の高橋氏によれば、「上司代行に就くのは、ほとんどが起業家や企業の役員など、豊富なビジネス経験を持つ人物」。現在、100社以上が利用するという「上司代行」、その需要は日増しに高まっている。 企業において、足元の作業を外注することや、外部から派遣された社員の力を借りることはよくあるが、なぜ上司までをわざわざ外部から呼び込み、職務を代行してもらう必要があるのか。本稿ではこの意外なニーズと効能に迫っていく。 管理職になりたくない若手社員 前提として、上司代行が広がる最大の理由
週刊誌に身を置く自分は騙されないはず――大きな勘違いだった。好みの女性に下心を抱いたとたん、何でも信じてしまっている愚か者だった。いまも心のどこかで、彼女が実在することを望んでいる。 「柴田明美、齢41歳」 しばし、AI熟女に騙された男の告白にお付き合いいただきたい。 週刊現代編集部に5年近く在籍している私(36歳)は、25歳で大学の同級生と結婚した。ところが、お互いの仕事が多忙だったことから生活はすれ違うばかり。次第に会話も少なくなり、入籍から2年で離婚してしまう。 それ以来、女性とは縁遠い、さびしい独身生活を過ごしていた。そんな私の前に「運命の熟女」が現れたのは、今年6月のことだった――。 家のベッドで寝転がりながらX(旧Twitter)を開いてみると、ある女性の投稿が目に入った。〈X始めました。どうでしょうか。好みだと嬉しいです〉という文章とともに、自宅で撮ったであろう写真(上)もあ
世界で唯一、日本だけが承認――。そのことに疑問を持った「反ワク」の人々が、怒りの声をあげている。一方、メーカー側もトンデモな噂に怒り心頭。次世代型ワクチンが巻き起こした騒動を追った。 「日本が大変なんです!」 残暑が続く9月28日朝10時、東京・有明の東京臨海広域防災公園は、異様な熱気に包まれていた。 報道受付で本誌記者が名刺を差し出すと、事務局の女性が熱っぽい口調でこう語りかけてきた。 「いま、日本が大変なんです!報道をお願いします!」 大手メディアがワクチン問題をきちんと報じてくれていないと、イラだっているようだ。 特設ステージが設置された公園内の広場に移動すると、大勢の参加者が芝生に腰を下ろしている。20代と思しき若者から高齢者まで、1万人近くいるだろうか。 「3発目の原子爆弾と懸念される、自己増幅型人工遺伝子注射mRNAワクチン! 日本の危機、世界の危機に敢然と戦おうではありません
世界で唯一、日本だけが承認――。そのことに疑問を持った「反ワク」の人々が、怒りの声をあげている。一方、メーカー側もトンデモな噂に怒り心頭。次世代型ワクチンが巻き起こした騒動を追った。 前編記事『このワクチンは日本に落とされる3発目の原発だ…!デモに3万人が集結「レプリコンワクチン」に反対する人々の「驚愕の主張」』より続く。 「レプリコンは生物兵器!」 会場には、ジャーナリストの堤未果氏や元TBS記者の山口敬之氏のほか、立憲民主党の川田龍平氏や原口一博氏といった政治家の姿もあった。 川田氏は取材に、 「治験が行われたベトナムでは18人が死亡しています。mRNAワクチンの有効性が疑われるなかで急いで承認する必要はない」 と語り、原口氏もこう語気を強めた。 「レプリコンワクチンは止めなくてはいけない。カネ儲けのために人類を殺したり、健康を壊したりする人間を絶対に許すことはできません」 世界で唯一
家系ラーメン店が客の「ライス残し」に血眼で激怒する「切実な理由」…有料にしたくてもできない、という本音も 「ライス有料」に踏み切るか 永田氏の言葉通り、10月1日には横浜家系ラーメン発祥の地、神奈川県横浜市の「吉村家」が、麺類を40円値上げすることを発表し、話題を呼んだ。また、吉村家直系で知られる同市の「杉田家」が6月1日に、直系ではないものの、一大グループを築いている千葉県柏市の「王道家」も7月1日に、それぞれ値上げに踏み切っている。 話を戻そう。この一連の状況を踏まえると、今回騒動となった「三郷家」も、〈ライスを有料にすればいいのでは?〉というSNSで多数見られた指摘にある通り、ライスの無料をやめることが、一つの落としどころのように思える。 だが、前出の家系ラーメン店店主はこう呟く。 「吉村家の直系筋などの常に行列ができるような有名店であれば、値上げやライスを有料にしても客足への影響は
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『現代ビジネス [講談社]』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く