欧州政治共同体(EPC)の会合に出席したウクライナのゼレンスキー大統領(左)とフランスのマクロン大統領=ブダペストで7日、ウクライナ大統領府報道室提供・ロイター 「米国第一」を掲げ、欧州との防衛協力やウクライナ支援に消極的なトランプ前米大統領の返り咲きが確実となり、欧州では不安が広がっている。移民排斥などでトランプ氏と政策が一致する欧州右派勢力が勢いづく可能性もある。 警戒するウクライナ 「トランプ氏がどんな行動に出るかまだ分からない。だが強い米国を欧州は必要とし、強い欧州こそ米国が求めている」 7日にハンガリーの首都ブダペストで開かれた欧州連合(EU)加盟国と周辺諸国の連合体「欧州政治共同体(EPC)」の会合で、ウクライナのゼレンスキー大統領はこう語り、欧州の結束を呼び掛けた。 トランプ氏は来年1月の大統領就任までにウクライナとロシアの停戦を実現すると公言。トランプ氏がロシアの占領を容認