連合本部で芳野友子会長と会談後、記者の質問に答える立憲民主党の野田佳彦代表=東京都千代田区で2024年10月28日午前9時28分、新宮巳美撮影 27日投開票の衆院選の結果、衆院の過半数(233議席)を制する勢力が存在しなくなり、日本版「ハングパーラメント」(宙づり議会)が出現した。与野党は28日から政権枠組みの駆け引きに動き出した。衆院選後30日以内に特別国会を開き、新首相を選出することが憲法に定められているからだ。 注意が必要なのは、憲法では新首相を「議決で指名する」としているだけで「過半数」を条件としていないことだ。その詳細を定める衆院規則では、過半数を得た者がいない場合は上位2人の決選投票で「多数を得た者」が新首相に指名されたことになる。決選投票で棄権が多ければ過半数を得なくても新首相に選任されることがあり得る。 その観点で今回の各党議席をカウントすると、政党間の協議次第で「野田佳彦