集会で発言する「選択的夫婦別姓制度を願う香川県民の会」の山下紀子代表=高松市で2024年5月26日午後4時6分、佐々木雅彦撮影 27日に投開票された自民党総裁選では、選択的夫婦別姓制度の法制化が一大争点になった。新総裁に選ばれた石破茂氏は法制化に賛成の立場を示している。「選択的夫婦別姓制度を願う香川県民の会」(通称・ぼそぼその会)代表の山下紀子さん(51)=高松市=は「石破さんは以前から制度導入に賛成を明言してくれていた。首相になったら、スピード感を持って実現してほしい」と期待する。 法務省の法制審議会は1996年、同制度の導入を盛り込んだ民法改正を答申した。しかし、「家族の一体感を損なう」などと主張する自民党保守派の反対を受けて国会提出が見送られてきた。 同制度が実現すれば、夫婦が希望すれば結婚後もそれぞれの姓でいられるようになる。現行の民法は夫婦同姓を定めており、夫婦どちらの姓でも選べ