サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
画力アップ
mikiki.tokyo.jp
人気アニメ「ガールズバンドクライ」から飛び出したリアルバンドがいよいよ躍進! 物語を彩ったエモーショナルな名曲たちを実体化するアルバムが早くも登場! いろんな場面が浮かぶアルバム メディアミックス作品「ガールズバンドクライ」の劇中バンドと連動して結成された、〈既成概念ぶち壊し系エモり散らかしロックバンド〉ことトゲナシトゲアリ。リアルバンド活動と声優活動を並行して行う5人のメンバー、井芹仁菜役の理名(ヴォーカル)、河原木桃香役の夕莉(ギター)、安和すばる役の美怜(ドラムス)、海老塚智役の凪都(キーボード)、ルパ役の朱李(ベース)による同バンドが、今年4月から6月にかけて放送されたTVアニメの人気と共に大躍進している。 〈バンド〉や〈音楽〉の夢を追って不器用ながらも真っ直ぐに進む5人の姿を描いた胸を熱くさせるストーリー。葛藤を抱えながらも純粋で現代の若者らしいリアリティを感じさせるキャラクター
2023年にSUMMER SONICのヘッドライナーを務め、2024年4月のコーチェラ・フェスティバルでのライブをもって活動休止したブラー。一方でライブアルバム『Live At Wembley Stadium』のリリースやドキュメンタリー映画「Blur: To The End」の公開など、話題は尽きない。そんなブラーの代表作『Parklife』が1994年4月25日にリリースされてから、30年が経った。今回は名盤『Parklife』と当時の英国で花開いたムーブメント〈ブリットポップ〉について、音楽ライターの新谷洋子に振り返ってもらった。 *Mikiki編集部 ★連載〈94年の音楽〉の記事一覧はこちら 逆境のなかUKロックが試みた復権 ブリットポップとは何かと問われれば、究極的にはグランジへの反動であり、自分たちを呑み込まんとするアメリカンカルチャーに対する、英国人ミュージシャンたちからの押
1986年9月21日にリリースされ、当時少年少女たちに愛されたカセットテープ『キン肉マンのザ・ヒット・パレード 超人の歌ベスト20』。キン肉マン(CV:神谷明)とミートくん(CV:松島みのり)の軽快な掛け合いによるラジオDJ形式のトークとともに、名曲“キン肉マン Go Fight!”から“キン肉マン倶楽部”“キンケシ子守唄”といったレア曲まで20曲がランキング形式で楽しめる作品だ。本作がなんと、38年の時を経て初CD化された。新作アニメ「完璧超人始祖編」も話題の今、これを記念して「キン肉マン」を愛する岸田繁(くるり)に特別寄稿してもらった。 *Mikiki編集部 キン肉マンは、ほんまもんのスーパーヒーロー 私たち〈キン肉マン育ち〉の世代も、気がつけばアラフィフです。キン消しを集め、数々の必殺技を真似して学友たちと遊んでいた放課後も、遠い昔の記憶です。 「キン肉マン」の素晴らしさは、そんな昔
2023年に結成から20周年を迎えた Negicco。3人が、前作『MY COLOR』(2018年)以来実に6年ぶりのフルアルバムにして5作目となる『What A Wonderful World』をついにリリースした。作詞・作曲・編曲には、connieらおなじみの作家から、ノンブラリ・阿佐ヶ谷ロマンティクス・辻林美穂といった初顔合わせのアーティストまでが参加。出産などそれぞれが過ごしたパーソナルな時間も反映し、〈今のNegicco〉を詰め込んだ本作は、今後の活動への期待も膨らむ内容になっている。そんなアルバムについて、リーダーのNao☆へ音楽ライターの南波一海が話を聞いた。 *Mikiki編集部 再び3人で大きな舞台に立つために ――2023年に配信でリリースされた結成20周年記念作『Perfect Sense』が今年の7月にフィジカルリリースされたばかりだったので、まさかその1ヶ月後にフ
これを終わらせなければ次に進めなかった――新時代のポップ・サウンドを撹乱する恐るべき才能がブレインフィーダーから届けた『魔法学校』は、音楽の現在と未来を圧倒的な刺激で輝かせる! 予期していなかった新たな可能性 ポップでカオティック、緻密にして奔放、複雑かつ刺激的なサウンドと自由で美しいメロディーの邂逅。エレクトロニカからジャズ、ロック、現代音楽に至るまで、多様なジャンルを攪拌する独創的な作風で支持を広げ、いまやポップ・ミュージックの未来をリードする存在となった長谷川白紙が、ニュー・アルバム『魔法学校』を完成させた。『エアにに』(2019年)から約5年ぶりのオリジナル・アルバムとなる本作は、フライング・ロータスが主宰するブレインフィーダーからのリリース。LAビートのシーンを起点に世界各地の先鋭的な顔ぶれをフックアップしてきた人気レーベルなだけに、長谷川としてもこの巡り合わせは創作への刺激にな
暴動クラブは2022年春に本格始動するやいなや、都内の各ライブハウスを席巻。現在もビンテージなロックンロールパーティ、オルタナティブなロックシーンからオールジャンルのフェスまでに活動の幅を広げながら、プロップスを高め続けている。 そんな彼らが1stフルアルバム『暴動クラブ』を完成させた。プロデューサーにTHE NEATBEATSの眞鍋“Mr.PAN”崇を迎え、彼の所有するアナログ機材オンリーのスタジオ、Grand-Frog Studioでの一発録りを決行。50年代、60年代のロックンロールやR&B、ガレージロックやパンクといった自らのルーツへの愛とクリエイティビティが相まって未来を示す、新たなムーブメントの誕生を予感させる作品に仕上がっている。 今回はバンドのアティチュードや作品に込めた想いについてメンバー全員にインタビュー。それぞれの想いのケミストリーという、バンドだからこそのエネルギッ
発表されるのと同時に大きな話題になった、BLANKEY JET CITYのサブスク解禁およびオリジナルアルバムの再発。2024年7月28日に全カタログの配信がついにスタート、往年のファンは歓喜に沸き、彼らのレガシーを初めて知る若い聴き手は衝撃を受けている。数十年越しのブランキー旋風が巻き起こる今、BLANKEY JET CITYとはどんなバンドだったのかを振り返りたい。時代を並走した音楽評論家・小野島大が、出会いの衝撃から終焉の意味合いまでを綴った。 *Mikiki編集部 解散から24年、きちんと評価される日が訪れた BLANKEY JET CITYの全10アルバムの音源がついにサブスク解禁された。同時にアナログ盤も発売。そのうち7作は初アナログ化だ。待ちに待った待望の再発プロジェクトである。 ブランキーは長いことサブスク未配信で、CDも品切れ状態が続いていた。DL配信は細々と続いていたし
「メトロイド」や「ドクターマリオ」「MOTHER」シリーズなど数々の人気ゲームの音楽を手がけ、またテレビアニメ・映画「ポケットモンスター」主題歌の作曲者として、さらに近年ではChip Tanaka名義でのアーティスト活動など、多岐にわたる作品で世界的に知られる音楽家、たなかひろかず。彼が1980~1990年代に残した多くのデモテープやプライベート録音までを編集し、CDで2021年に発売した『Lost Tapes』が好評を得、それに続く決定版ともいえる『More Lost Tapes』が50曲入り2枚組CDで2024年7月24日に発売された。これを機に、監修者として膨大なテープから選曲作業に携わってきた佐藤優介が、たなかひろかずに話を訊いた。 *Mikiki編集部 世界的作曲家のルーツ ──まず、ひろかずさんのルーツ的なお話から伺いたいんですが、子供のころ、学生時代にはどういった音楽を聴いて
ガザ危機を目の当たりにして生まれた反戦歌 世界情勢が混沌としている。ロシアによるウクライナ侵攻の開始から2年以上が経ったが、解決の糸口は見いだせていない。さらに今、恐ろしいことに、新たな戦争が進行中であることは、誰もが知るところだろう。 2023年10月7日、ハマスがイスラエルに対しておこなった攻撃への報復として、イスラエルはガザ地区への空爆を開始した。このことに端を発するパレスチナとイスラエル間の戦争は激化の一途をたどり、停戦案は合意にほど遠く、特にイスラエルによる苛烈な攻撃に対しては〈虐殺だ〉〈民族浄化だ〉と非難の声が国際社会であがっている。ガザ地区の死者数は、2024年5月の時点で35,000人を超えた。 音楽の世界も、この戦争と無関係ではない。 〈Ceasefire Now(即時停戦を)〉〈Free Palestine(パレスチナを解放せよ)〉〈Stop The Genocide(
BLANKEY JET CITYの全曲サブスク解禁と全オリジナルアルバムのアナログレコード再発が発表され、大きな話題になっている。浅井健一(ボーカル/ギター)、照井利幸(ベース)、中村達也(ドラムス)からなる伝説的なトリオは、もちろん演奏やロックサウンドこそが魅力だが、浅井による独特な歌詞世界に惹かれる者も多いはず。今回は、そんな浅井がブランキー時代に書いた歌詞に注目。小説家・奥野紗世子が3曲を選び、それぞれについて綴った。 *Mikiki編集部 やっぱり不良に憧れます。年々不良への憧れが強くなっています。もちろんTelegramで隠語を使って薬物のやり取りをしたりしないタイプの不良。 2024年にBLANKEY JET CITYを聴くことでしか得ることのできないものって、そういうもう失われつつある不良性、〈トッポさ〉(ググってください)みたいなもので……、なんか、身も蓋もなく言えば、映画
CD直撃世代のミュージシャン/ライターであるKotetsu Shoichiroがその魅力を伝える連載〈CD再生委員会〉。CDが再注目されている中、モノを手に入れても、グッズやインテリアにしてしまっていませんか? それはもったいない! というわけで第3回は、CDを気軽に再生できる最新の機器やプレーヤーを取り巻く状況について。タワーレコード オンラインで取り扱っているCDプレーヤーの一覧やAV機器/オーディオのページも、ぜひあわせてご覧ください。 *Mikiki編集部 ★連載〈CD再生委員会〉の記事一覧はこちら 再生機がなければCDはただの光る円盤 CD再生していますか? 個人的な話ですが、私つい先日、20年以上住んだ四国・香川の地を離れ、都内某所に拠点を移しました。しかし、マニアと引っ越しの相性の悪さ。あきらかに全てを持ち出すことは出来ない量の書籍やレコード、機材の数々。その大半を譲渡、売却
歌心いっぱいの、緩急に富んだアコースティックギターソロ。しかもすべて即興で展開されたというのだから、驚くほかない。 日本のジャズのプラットフォームとして精力的な活動を続けるレーベル、Days of Delight(ファウンダー&プロデューサー:平野暁臣)から、要注目の一作がリリースされる。多方面の音楽カテゴリーで才能を発揮するギタリスト、鬼怒無月の新譜『フォーヴィスム』だ。 Bondage Fruit、Salle Gaveau、Warehouse、Coil、是巨人、FRETLAND、Play Rock!!、ARCANA、Eraなど、30年以上のキャリアにおいてさまざまなプロジェクトで多忙な日々を送ってきた鬼怒だが、〈アコギの即興でアルバム一枚〉というコンセプトの作品は今回が初めて。2011年2月に六本木ヒルズアリーナで行われた岡本太郎生誕100年バースデーイベント〈TARO100祭〉にSa
このアルバムは今の僕そのもの ――絵画運動の〈野獣派〉を意味するフランス語『フォーヴィスム』というアルバムタイトルはどのように決まったのですか? 「少し前にアンリ・マティスの展覧会を見て感動したんです。どうやらその印象が頭に残っていたらしくて、平野さんから〈アルバムタイトルはどうする?〉と言われたときに、咄嗟に『フォーヴィスム』というワードが口をついて出てきちゃったんです。そうしたら平野さんが〈それ、イケてる!〉って(笑)。即興だからそもそも曲名はないので、アルバム全体を“組曲「Fauvisme」”という組み立てにしました」 ――今回は全編アコースティックギターによる演奏ですが、ファンの中にはエレクトリックギターでロック色の強いプレイを展開する鬼怒さんの印象が強い方もいらっしゃると思います。タイプの異なる楽器を、鮮やかに弾き分けるコツは? 「アコースティックギターとエレキギターで自分が目指
1990年、突然の解散から34年の時を経て、奇跡の再結成と35年ぶりの来日公演をおこなった伝説のグループ、フェアーグラウンド・アトラクション。活動再開の地に選んだのは、バンドと特別な縁を持つここ日本。世界中のファン垂涎の奇跡の瞬間を捉えた、2024年6月27日の東京・SHIBUYA CLUB QUATTRO公演のオフィシャルライブレポートが届いた。 *Mikiki編集部 音楽っていいな、歳を重ねるのも悪くないことだなと心から思える、贈り物のような一夜だった。 人気絶頂にあった1990年、たった1枚のオリジナルアルバム『The First Of A Million Kisses』を残して突然解散してしまったフェアーグラウンド・アトラクション。その印象があまりにも鮮やかだったので、昨年12月、34年ぶりのリユニオンが伝えられたときには心底驚いた人も多かったはずだ(筆者もその1人)。実際、来日ツ
新曲をリリースするたびに音楽的な試みが注目を集めるNewJeans。彼女たちの日本デビューシングル『Supernatural』は、表題曲がニュージャックスウィングを取り入れたことや過去のJ-POPとの共通点が話題になっている。本邦での初の単独公演〈NewJeans Fan Meeting ‘Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome’〉の熱狂が冷めやらぬ中、hiwattがこの曲のサウンドからMV、歌詞まで包括的に論じた。 *Mikiki編集部 特別な曲にニュージャックスウィングを取り入れた理由 NewJeans、3年目の夏。彼女達の第1章が終わろうとしている。 2022年7月22日にHYBE LABELSのYouTubeチャンネルから“Attention”が公開され、NewJeansはデビュー。チョップされたボイスサンプルから始まり、1980年代中期〜1990年代初頭にかけて
スタジオに到着するとレコードとプレイヤーがお出迎え。 なんとこちらはカメラマン・平間至さんの私物レコードコレクションと、平間さんのアシスタント・三輪僚子さんの私物のポータブルプレイヤー! スタジオスタッフさんによるとプレイヤーを持ってきて撮影をするのは世界初とのこと。(信じるかどうかはあなた次第(笑)?) こちらはオーストラリアを代表する実験音楽家/サウンドアーティストのオーレン・アンバーチがスウェーデン人ベーシストのヨハン・バットリング、ドラマー/パーカッショニストのアンドレアス・ヴェリーンとコラボしたアルバム『Ghosted』。 早速スピーカーに繋いでこちらをBGMに撮影準備開始!
Corneliusの新作『Ethereal Essence』は、Corneliusが近年発表してきたアンビエント色が強い作品を中心に再構築したアルバム、という位置づけだ。カップリング曲や展示への提供曲などが含まれる作品だが、本作のために再編集や再レコーディングが施された曲が多数あり、雑然とした印象はもちろん皆無で、スムーズな一貫性をもったアルバムに仕上がっている。単なる〈仕事集〉に留まらず、新たな側面やモードが垣間見える、Corneliusのディスコグラフィの中でも類を見ない響きとたたずまいが実に美しい。 そんな『Ethereal Essence』のリリースとともに、活動開始から30周年を祝って、Corneliusは2024年5月から中国・ヨーロッパ・アメリカを回るワールドツアーを開催している。さらに日本では7月7日(日)に東京ガーデンシアターで、13日(土)にロームシアター京都で30周年
話題のベストセラー、三宅香帆「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」。誰もが読みたくなってしまう書名のインパクトもさることながら、日本人の仕事・労働と読書の関係を掘り下げたユニークな視点が示唆に富む一冊だ。今回は本書を、批評家/ライターでYouTuberの伏見瞬に評してもらった。 *Mikiki編集部 日本人が歓びのため読書した時代などなかった 本書は、自己啓発書のマスクをかぶった歴史書・批評書である。 批評家・三宅香帆は、読書好きの自分が就職して本が読めなくなった体験から、労働と読書の関係を考え始めたという。本書では、明治から現代にいたるまでの、日本における読書の社会的価値の変化について述べていく。明治では立身出世のために、エリート層にとって読書は必要な営為だった。大正では日露戦争以後の時流に端を発する社会不安から、社会主義を説く本が読まれた。戦後にはサラリーマンの娯楽として、バブル期に
加藤和彦という人は果たして、知性の人なのか、感性の人なのか? 今井裕が語る音楽家・加藤和彦 「SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」、「音響ハウス Melody-Go-Round」などのドキュメンタリー作品を手掛けた相原裕美監督の作品、「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」をいち早く見せてもらった。以前から高橋幸宏の提案で、加藤和彦のドキュメンタリーを作っているらしい、ということは聞いていたが、60年代から加藤和彦の音楽作品の数々を聞いてきた人間にとって、あの多才な加藤和彦を映画にまとめるのは至難の業となるだろう、と危惧していた。しかし、完成した作品は、高橋幸宏を筆頭に、北山修、松山猛から、小原礼、高中正義、つのだ☆ひろなどのバンドメンバー、坂本龍一、清水信之などのミュージシャン、クリス・トーマスや元マネージャー、レコード会社スタッフなど、各時代の関係者や友人たちの証言をもとに、
今、じわじわと再注目されつつあるCDという媒体。直撃世代のミュージシャン/ライターであるKotetsu ShoichiroがCDを掘り下げる連載〈CD再生委員会〉の第2回は、Kotetsuの音楽仲間でもあるtofubeatsさんへのインタビューです。 *Mikiki編集部 ★連載〈CD再生委員会〉の記事一覧はこちら CDみたいに傷ついて飛んだ記憶(shing02“殴雨”)……。CDについての連載を始めた所、第1回から各方面より様々なリアクションをいただいております。まるでいつの間にか忘れていた記憶の扉が開いたかのように……! さて今回は、新作EP『NOBODY』をリリースしたばかりのtofubeatsさんをゲストに迎えます! ワタクシと同じく90年生まれのCDど真ん中世代、CDというテーマに絞ったインタビューは珍しくもかなりマニアックな内容になると思います! 新作のテーマだという〈J-CL
ジンジャー・ルート(Ginger Root)4年ぶりのアルバムは『SHINBANGUMI』 テレビ局をクビになり起業する物語を描く ジンジャー・ルートがニューアルバム『SHINBANGUMI』を2024年9月13日(金)にリリースする。 米南カリフォルニア出身のマルチインストゥルメンタリスト、プロデューサー、ソングライター、ビジュアルアーティスト、キャメロン・ルー(Cameron Lew)によるプロジェクトのジンジャー・ルート。〈アグレッシブエレベーターソウル〉と自ら呼ぶ音楽性のEP『Spotlight People』を2017年にリリースして以来、YouTubeでのカバー動画、映画のセットで働いた経験から生み出されるこだわりのミュージックビデオを発信し、ハンドメイドでありながらも洗練されたシンセポップや、オルタナティブディスコ、ブギー、ソウル、シティポップにインスパイアされたサウンドを作
季節によって服装を変えるように――毎年恒例で開催している冬のコンサート、東京公演の模様を完全収録 人生の何処かを彩ってくれた音楽と再会し、大好きな音楽との掛け替えのない瞬間を楽しむ、また、それを誰かと共有する。ライヴに足を運ぶ大きな理由はそんなところだが、そこに明日へと繋がるなにかがあればもっと幸せなはずだ。音楽には、ぼくらが知らない魔法がまだまだあるかもしれない。漠然とだが、そんな想いに駆られることがある。例えば、大貫妙子は、世の中の流行や情報などには目もくれず、歌と演奏だけでライヴに向き合い続けている人だ。しかも、近年は、フェビアン・レザ・パネや林立夫などによる熟練のバンドを軸に、歌と演奏だけの姿勢はそのままにいろんな形でライヴを行っている。地味にみえるその行為だが、ライヴというメディアを通じてポップ音楽の可能性にもかかわるような、実は大切な挑戦なのではないか、ふと、そう思えたりもする
躍動する肉体を通して己の精神を表現する強靭な〈ダンス・アルバム〉――ジャズをプログレッシヴに革新してきたカリスマが、豪華なゲスト陣を招聘した恐れ知らずの新作で見据える新たな地平とは? 強いリズムに包まれるような 21世紀のもっとも重要なジャズ・サックス奏者のひとりであるカマシ・ワシントン。2018年の『Heaven And Earth』以降は、ミシェル・オバマの伝記映画「Becoming」のサントラや、ロバート・グラスパーやテラス・マーティンらとのディナー・パーティーで2枚のアルバムを手掛け、そして6年ぶりのニュー・アルバム『Fearless Movement』と共に帰ってきた。サンダーキャット、テラス・マーティン、ブランドン・コールマンら旧知の仲間に加え、アウトキャストのアンドレ3000、BJ・ザ・シカゴ・キッド、Dスモーク、コースト・コントラのタジとラス・オースティンなど、ヒップホップ
世界的なレコードブームがますます加熱する一方、じわじわと再注目されている媒体がCD。国内外のメディアでもCDリバイバルが語られる今、〈CD集めが趣味〉なんて若い方も増えてきているようです。そんな状況を受けて、CD直撃世代のミュージシャン/ライターであるKotetsu Shoichiroによる〈CD再生委員会〉が発足。CDの魅力や文化をコラムやインタビューで掘り下げる連載がスタートです! *Mikiki編集部 ★連載〈CD再生委員会〉の記事一覧はこちら 普通の人はCDなんてもう買わなくなった? いや~やっぱりレコードっていいですよね! なんか黒いしデカいしオシャレだし。「POPEYE」を全号持ってるシティボーイならレコードですよ。あとカセットもいいですよね、振るとカタカタいうし。まあでも一番音楽聴いてるのはサブスク、あとYouTubeですね~ってちょっと待って下さいよ! あっ、Kotetsu
日本におけるソウルミュージック研究の第一人者、鈴木啓志が10年ぶりに書き下ろした「メンフィス・アンリミテッド――暴かれる南部ソウルの真実」。米南部ディープソウルの中心、メンフィスソウルの奥深い世界を解き明かした一冊だ。そんな本書について、音楽ブロガーのアボかどがヒップホップ視点で綴った。というのも、同地はヒップホップにおける重要な場所でもあるからだ。メンフィスソウルからメンフィスラップへ、音楽の豊かな系譜を追う。 *Mikiki編集部 優れた奏者が集まったメンフィスソウルの魅力 メンフィスという地の魅力は奥深い。メンフィスブルース、メンフィスソウル、メンフィスラップ……と、地名を冠した音楽をいくつも生み出したこの地は、アメリカの音楽史における最も重要な地と言えるだろう。現代のヒップホップにおいても、先日新たなミックステープ『Ehhthang Ehhthang』をリリースしたグロリラや、サン
〈ビヨンセに会えた〉という人生最高の成功体験 ――ありがとうございます。改めて、今回はサイン会に行くことができて本当によかったですね。 「行かれた方はみんな言っているんですけど、もういつ死んでもいいですね(笑)。私はビヨンセが好きで去年ライブを観に行ったことも同僚とかに話しているんですけど、サイン会の後で会社のお客さんと会った時にもビヨンセの話をされたんですよ。〈ビヨンセがサイン会をしたらしいですね。僕の妻も好きだからずっとその話をしていたんですけど、行かれましたか?〉って。〈あの時ね、仕事を仮病使って抜けたりとか、色々と予定を調整して行かれた方もいるみたいですね〉と言われて、〈……それはSNSで回ってきたやつですかね?〉〈そうですね。結構リツイート数も多かったです〉〈……それは私めでございます〉ってやりとりもありました(笑)。 今日のお昼に予定していたお客さんとの数億円の契約締結のアポイ
ビヨンセのサイン会……? 2024年3月29日、日本のビヨンセファン、R&Bファン、音楽ファンはその現実感のない言葉に釘付けとなった。ビヨンセが新作アルバム『COWBOY CARTER』のリリース日、突如来日してタワーレコード渋谷店にてサイン会を行ったのだ。 サイン会ではビヨンセの真摯な対応も話題となったが、参加したファンがSNSで発信する姿にも注目が集まった。中でもX(旧Twitter)で大きなバズを巻き起こしたのが、仕事の予定を変更してサイン会に駆け付けたBEYONCE JPNさんだ。その当日の一連の投稿には、熱心なファンの興奮が詰まっていた。そこで今回はその喜びを分かち合うべく、BEYONCE JPNさんに取材を依頼。サイン会の様子やビヨンセの魅力を聞いた。 〈やったるで!〉なディーバマインドに共感 ――ビヨンセを好きになったきっかけはどういうものでしたか? 「ビヨンセをちゃんと認識
亀川千代が2024年4月7日に死去した。 亀川千代が亡くなったことは本日4月9日、ギタリストの田畑満によって発表された。亀川の家族のコメントによると、以前から病気の療養中だったという。54歳だった。 悲しいお知らせです 亀川千代君が先日4月7日にお亡くなりになられました 亀ちゃん 一緒に音楽ができて本当に嬉しかった 今まで本当にありがとう また会おうね 御家族には静かに過ごしていただきたいので どうかご配慮をよろしくお願いいたします 田畑 満 pic.twitter.com/1YTiLcSMIo — Tabatamitsuru (@Tabatamitsuru) April 9, 2024 亀川は、69年生まれのベーシスト。リーダーの坂本慎太郎らによって89年に結成されたバンド、ゆらゆら帝国に加入し、98年に同バンドでメジャーデビューを果たした。ゆらゆら帝国は、97年に加入したドラマーの柴田
音楽的な革命が起こっていた1990年代という時代を振り返る機運が高まっている。2023年末に掲載した〈93年の洋楽名盤〉〈93年の邦楽/J-POP名曲〉の2記事が好評だったこともあり、今年2024年は30年前の1994年を現在の視点から捉え直すために、Mikikiは〈94年の音楽〉と題して今年限定の連載を展開する。第1回は同年にリリースされた名盤、TLCの『CrazySexyCool』について。 *Mikiki編集部 ★連載〈94年の音楽〉の記事一覧はこちら 90年代を象徴する“Waterfalls”と『CrazySexyCool』 95年を舞台にした映画「キャプテン・マーベル」(2019年)で、TLCの“Waterfalls”がかかる。キャロル・ダンヴァース(ブリー・ラーソン)とニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が車に乗っている場面で、“Waterfalls”のスムーズ&メ
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『Mikiki by TOWER RECORDS | タワーレコードの音楽ガイドメディア』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く