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ブックレビュー
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本連載「100円均一でモノの仕組みを考える」では、実際に100円均一ショップで販売されている商品を分解、観察して、その仕組みや構造を理解し、製品開発の過程を考察します。連載第1回のお題は「スプレーボトル」です。 製品開発をする過程で類似の既製品を分解して、その仕組みを調べるということがよく行われます。 製品を分解することで、その内部構造や機能をより深く理解できます。これにより、製品がどのように動作し、どんな部品で構成されているのかが明確になります。 また、類似製品を分解し、その構造を理解することで既製品とこれから開発する自社製品との差別化を図ることもできます。そのため、既製品を分解するという行いは、製品開発の初期段階において非常に重要な過程だといえます。 連載「100円均一でモノの仕組みを考える」では、実際に100円均一ショップで販売されている商品を分解、観察して、その仕組みや構造を理解し
産業界で使い倒せる日本語LLMを リコーが自前のモデル開発に取り組み始めたワケ:製造業×生成AI インタビュー(1/3 ページ) 世界中で大規模言語モデル(LLM)の開発成果が次々に発表されている。国内でも日本語対応のLLM開発に取り組む企業が表れているが、その1社がリコーだ。130億パラメーターの日英両言語対応LLMを作った同社に、開発の狙いや今後の戦略を聞いた。
デンソーは「人とくるまのテクノロジー展 2024 横浜」において、ソフトウェア人材の育成制度「SOMRIE」について紹介した。 デンソーは「人とくるまのテクノロジー展 2024 横浜」(2024年5月22~24日、パシフィコ横浜)において、ソフトウェア人材の育成制度「SOMRIE(ソムリエ)」について紹介した。自動車に関わるソフトウェアは、車内の組み込みソフトウェアにとどまらず、クラウドやサービスなど車外にも広がっている。広い視点で開発をリードできるソフトウェア人材を育てるための制度だ。 これまでのデンソーの人事制度は管理職を目指す前提で業務内容を評価する側面が強く、ソフトウェア開発者としての成長やスキルアップ、技術的な成熟度を考慮した評価基準が定められていなかった。管理職にならないものの、技術者として能力のある人材を評価する制度も十分ではなかった。 また、これまでの人材育成ではデンソー独
東芝が再興計画を発表、繰り返してきた計画未達の悪循環から抜け出せるのか:製造マネジメントニュース(1/2 ページ) 東芝が、2024~2026年度の新規中期計画となる「東芝再興計画」を発表。同社の構造的課題の根本的な解決に向け、2024年度中に固定費の削減を中心とする損益分岐点の引き下げで収益力を強化し、2025~2026年度に中長期的な成長に向けた道筋を付ける。 東芝は2024年5月16日、東京都内で会見を開き、2024~2026年度の新規中期計画となる「東芝再興計画」を発表した。同社の構造的課題の根本的な解決に向け、2024年度中に固定費の削減を中心とする損益分岐点の引き下げで収益力を強化し、2025~2026年度に中長期的な成長に向けた道筋を付ける方針。2026年度の目標は、営業利益率(ROS)10%とフリーキャッシュフロー2000億円を掲げ、固定費率は2023年度比で5ポイントの削
この記事は、2024年5月16日発行の「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。 2024年4月から物流/運送業などにも時間外労働規制が適用され、これに起因する労働力不足などの課題は「2024年問題」として注目されています。MONOistでもサプライチェーンと密接にかかわる「物流の2024年問題」を中心に、この話題を何度も取り上げてきました。 正直なところ一消費者としてはあまり実感がなく、宅配便の「置き配」指定を心掛けていたくらいでしたが、先日、思わぬところで2024年問題の影響を食らいました。 突然届いたおわびの文書 関係者の心情を想像すると…… 我が家には中学3年生の子どもがおり、5月中に修学旅行に行く予定です。行き先は定番の広島と京都。先日、その旅行を手配している代理店から、中学校を通して「貸し切りバスが手配できなかったため行
太陽誘電は2024年4月22日、一度の充電で最大1000kmの走行を可能とする回生電動アシストシステム「FEREMO(フェリモ)」を開発したと発表した。ニデックが開発した回生システム対応の高効率な電動アシスト自転車用モーターを搭載している。 同システムは、ブレーキをかけた場合の減速時や下り坂で速度を抑えているときに、モーターを使って発電しバッテリーに充電するため、運動エネルギーの回収と再利用を可能とし省エネにも寄与する。加えて、下り坂では回生ブレーキが作動して速度が抑えられるため安全に走行できる。 今回、ニデックが新規開発した回生システム対応の電動アシスト自転車用モーターは、これまでのモデルと比べて回生電力が30%向上している。同モーターと太陽誘電の省電力技術や電源制御技術を掛け合わせることで、一度の充電で最大1000 kmもの長距離走行ができる回生電動アシストシステムの開発を可能とした。
連載「テルえもんが見たデジタルモノづくり最前線」では、筆者が日々ウォッチしているニュースや見聞きした話題、企業リリース、実体験などを基に、コラム形式でデジタルモノづくりの魅力や可能性を発信していきます。連載第1回のテーマは「3D CADに搭載されはじめたAI機能と自動化」です。 皆さん、こんにちは! 小原照記(おばらてるき)と申します。普段は岩手県の「いわてデジタルエンジニア育成センター」という施設で3D CADを中核とした、デジタルエンジニアの育成と“企業の困りごと”を聞いて支援する仕事をしています。当センターではいろいろな3D CADをはじめとしたデジタルモノづくりに関する設備を保有しており、学生や企業の方たち向けに講習会を開催したり、3Dプリンタでの試作や3Dスキャナーを使用しての検査/リバースエンジニアリングなどの受託を行ったりしています。また、筆者個人のSNSやブログでは「テルえ
東芝は、あらかじめ作成したデータでロボット制御に用いられるAIの機械学習を行う「オフライン強化学習」において、少量の画像データで複雑なロボット操作を高精度に制御する技術を開発した。 東芝は2024年5月10日、あらかじめ作成したデータでロボット制御に用いられるAI(人工知能)の機械学習を行う「オフライン強化学習」において、少量の画像データで複雑なロボット操作を高精度に制御する技術を開発したと発表した。これまでロボット制御AIのオフライン強化学習では数千以上のデータが必要だったが、新技術は10分の1以下のとなる100程度のデータで精度を向上できる。公開ベンチマーク環境によるシミュレーション評価の結果、平均成功率が従来比で2倍となる72%に向上した。少量の画像データから複雑なロボット操作を高精度に制御するAI技術は「世界初」(東芝)、公開ベンチマーク環境における72%の成功率は「世界最高精度」
FDDからブートできる「MenuetOS」とCPUキャッシュにOSが載る「KolibriOS」:リアルタイムOS列伝(46)(1/3 ページ) だんだんと連載テーマであるリアルタイムOS(RTOS)から外れつつある気もしなくもないのだが、今回ご紹介するのは「MenuetOS」と「KolibriOS」である。KolibriOSはMenuetOSからフォークしている(ただしフォーク後に開発は完全に分離)ので、まずはMenuetOSからご紹介したいと思う。【訂正あり】 【訂正】初出の記事タイトルで「FDDにOSとアプリ一式が入る」と表記しておりましたが、装置であるFDD(フロッピーディスクドライブ)にOSとアプリ一式が収まるわけではないため「FDDからブートできる」に変更しました。 ⇒連載記事「リアルタイムOS列伝」バックナンバー 「MenuetOS」の開発動機は「スクリプト言語の処理が遅すぎる
DMG森精機が新たなHMIを開発、高い操作性とDXで製造現場の生産性向上:工作機械(1/2 ページ) DMG森精機は同社の伊賀事業所(三重県伊賀市)を報道陣に公開し、直近の工程集約への取り組みや最新製品について紹介した。その中から、DMG森精機が新たなHMI(ヒューマンマシンインタフェース)として発表した「ERGOline X with CELOS X」について取り上げる。 DMG森精機は2024年4月17日、同社の伊賀事業所(三重県伊賀市)を報道陣に公開し、直近の工程集約への取り組みや最新製品について発表した。 本稿ではその中から、同月18日にDMG森精機が新たなHMI(ヒューマンマシンインタフェース)として発表した「ERGOline X with CELOS X」や同社が目指す製造現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)に関する説明を紹介する。 使用シーンに応じて必要な機能を自動
連載「設備設計現場のあるあるトラブルとその解決策」では、設備設計の現場でよくあるトラブル事例などを紹介し、その解決アプローチを解説する。連載第1回は「若手エンジニアにありがちな強度設計ミス」をテーマに取り上げる。 本連載は、前回シリーズ「いまさら聞けない 製品設計と設備設計の違い」をイントロダクションと位置付け、設備設計の現場でよくあるトラブル事例などを紹介し、その解決アプローチを解説していきます。 今回のテーマ:若手エンジニアにありがちな強度設計ミス 新年度が始まり、設計現場は「これから会社に貢献できるよう設計を頑張るぞ!」と意気込む若手エンジニアと、「今後の活躍が楽しみだ」と若手に大きな期待を寄せるベテランエンジニアとで活気づいていることかと思います。皆さんの現場はいかがでしょうか? この春から、あなたの現場にもやる気みなぎる若手エンジニア(Aくん)が配属され、ベテランの立場であなたが
ソニーセミコンダクタソリューションズは2024年4月8日、IoT用ボードコンピュータ「SPRESENSE」対応のマルチIMUボードを開発したと発表した。独自のマルチIMU合成技術を搭載しており、低バイアス変動と低ノイズ密度で過酷な環境下でも高い信頼性を提供する。 同マルチIMUボードは、3軸加速度センサーと3軸ジャイロスコープを搭載した6軸IMUボードだ。16個の民生MEMS IMUをリアルタイムで合成し、FOG(工業用光ファイバージャイロスコープ)に匹敵するバイアス安定性0.39deg/h以下を達成した。
お年寄りもはっきり聞こえる“曲面サウンド” 急成長のミライスピーカーの秘密:小寺信良が見た革新製品の舞台裏(30)(1/5 ページ) 耳の聞こえづらい高齢者でもしっかり聞こえる特殊な「音」を発生する特許技術を持つスピーカーのメーカーがある。「ミライスピーカー・ホーム」を手掛けるサウンドファンだ。同製品はこれまでに累計20万台を売り上げ、大きな注目を集めている。高齢者からの需要も多いが、そもそもどのような「音」を、どのような機構で発生させているのか。サウンドファンの皆さんにお話を伺った。 高齢者はテレビのボリュームがデカくなりがち、という問題は筆者が子供のころからすでに存在していた。だが、日本社会の高齢化が進むにつれて、問題の規模も大きくなっている。それを解消するために、別途スピーカーを追加して高齢者のそばに設置するという手法が取られるようになった。 ところが同じような方法を取りながら、全く
1.はじめに 山浦恒央の“くみこみ”な話の連載第170回から、入門者をターゲットとして、「イチから全部作ってみよう」というシリーズを始めました。このシリーズでは、多岐にわたるソフトウェア開発の最初から最後まで、すなわち、要求仕様の定義、設計書の作成、コーディング、デバッグ、テスト、保守までの「開発フェーズ」の全プロセスを具体的に理解、経験することを目的にしています。第170回を読んでいない方は、以下のリンクから一読することをおススメします。
トロンフォーラムは、会員向けに「2023年度組込みシステムにおけるリアルタイムOSの利用動向に関するアンケート調査報告書」を公開した。報告書によると、組み込みシステムに組み込んだOSのAPIにおいて、TRON系OSが約60%のシェアを達成した。 トロンフォーラムは2024年4月2日、会員向けに「2023年度組込みシステムにおけるリアルタイムOSの利用動向に関するアンケート調査報告書」を公開した。調査は、2023年11月15~17日に実施した。 報告書によると、組み込みシステムに組み込んだOSのAPIにおいて、TRON系OSが約60%のシェアを達成。内訳は、ITRON仕様が27%、μT-Kernel 2.0仕様が19%、μT-Kernel 3.0仕様が7%、MP T-Kernel仕様とT-Kernel 2.0仕様が各2%、その他のTRON仕様が3%となる。 調査開始以来、組み込みシステムのO
「デザイン経営」とは? なぜデザインが経営に貢献できるのか:設計者のためのインダストリアルデザイン入門(10)(1/3 ページ) 製品開発に従事する設計者を対象に、インダストリアルデザインの活用メリットと実践的な活用方法を学ぶ連載。今回は「デザイン経営」の定義や特長、そして“なぜ企業経営にとってデザインが重要なのか”について詳しく解説する。 「デザイン経営(Design Management)」という用語を聞いたことがあるでしょうか。デザイン経営は、経営の意思決定や実行においてデザインの視点を取り入れる経営手法として、製造業に限らず、サービス開発や地方自治体の運営などにも活用されています。 国内では、2018年に経済産業省 特許庁から発信された「『デザイン経営』宣言」の中で紹介されたことで、広く知られるようになりました。また、連載第8回、第9回で取り上げた「デザイン思考」という用語も「デザ
「マイコンでAI」は画像認識へ、Armが処理性能4TOPSの「Ethos-U85」を発表【訂正あり】:人工知能ニュース Armは、マイコンなどを用いた組み込み機器でエッジAIを可能にする第3世代NPU「Ethos-U85」を発表。第2世代の「Ethos-U65」と比べて4倍となる最大4TOPSのAI処理性能を実現し、リアルタイムでの画像認識も行えるとする。 Armは2024年4月9日、マイコンなどを用いた組み込み機器でエッジAI(人工知能)を可能にするNPU(Neural Processing Unit)の第3世代プロダクトIP「Ethos-U85」を発表した。第2世代の「Ethos-U65」と比べて4倍となる最大4TOPSのAI処理性能を実現し、リアルタイムでの画像認識も行えるとする。併せて、IoT(モノのインターネット)向け検証済み統合型サブシステムの新ラインアップとして、Ethos-
今回紹介する「CapROS」は、もともとは1977年から開発がスタートした「GNOSIS」にさかのぼる。GNOSISは米国のTymshare(ティムシェア)で開発されていた実験的なOSである。GNOSISという名称は“Great New Operating System In the Sky”という言葉に由来しており、全くのスクラッチから開発したことを明示している。 ⇒連載記事「リアルタイムOS列伝」バックナンバー 源流はIBMのSystem/370向けの「GNOSIS」から GNOSISの目標は“Capability-based OS”の実装である。Capability-based OSという言葉にはあまりなじみがない(そもそも実装例が少ない)が、要するにユーザーの資格、あるいは役割に応じて利用できるOSの機能やリソースを制御できる仕組みである。似た物にACL(Access Contro
⇒ 連載バックナンバーはこちら 製品やサービスが広がる時間 製品やサービスが世の中に認められ、広く使われるようになることは、それらを作った技術者にとって最高の喜びといえるでしょう。では、製品やサービスが世の中に広まるまでに、どれほどの時間がかかっているのでしょうか? ユーザーが5000万人に達するまでにどれくらいの時間がかかったのかを調査した結果があります(図1)。 飛行機だと68年、テレビで22年、携帯電話で12年かかっています。このあたりまではハードウェア、つまり製品です。インターネットが世界規模のネットワークとして使用者が5000万人に達するまで7年です。インターネットによって、それをベースとしたサービスの拡散速度は飛躍的に上がりました。YouTubeで4年、X(旧Twitter)では2年です。ちょっと属性は異なりますが、Pokemon GOに至っては、何と19日(!)でユーザーが5
製造業DXで日本が欧州から学ぶべき点、学ばなくてもよい点は何か:製造マネジメント インタビュー(1/2 ページ) 製造業のDXは広がりを見せているが、日本企業の取り組みは部分的で、ビジネスモデル変革など企業全体の価値につながっていないと指摘されている。製造業のDXに幅広く携わり、2023年12月に著書「製造業DX EU/ドイツに学ぶ最新デジタル戦略」を出版した東芝 デジタルイノベーションテクノロジーセンター チーフエバンジェリスト/アルファコンパス 代表の福本勲氏に話を聞いた。 DX(デジタルトランスフォーメーション)があらゆる産業で大きな関心を集めている。ただ、日本の製造業のDXへの取り組みは、部門や工程の中の効率化にとどまり、企業全体や企業間、業界全体のような幅広いプロセス改革や新価値創造につながっていない点などが問題点として指摘されている。こうした中で日本の製造業は、どういうことを考
合体!変身!そして変形!? 新開発モビリティ「Raptor」が乗り物の概念を変える:ロボット開発ニュース(1/2 ページ) 千葉工業大学 未来ロボット技術研究センターとRDS、両者の連携を通じて設立されたROIDZ TECHは、新開発のプラットフォーム型モビリティ「Raptor(ラプター)」を発表した。 千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター(fuRo)と研究開発型企業のRDS、両者の連携を通じて設立されたROIDZ TECHは2024年4月3日、東京都内で会見を開き、新開発のプラットフォーム型モビリティ「Raptor(ラプター)」を発表した。最大の特徴は、前2輪/後1輪の3輪構造に走る機能を集約した下部パーツの「ベースユニット」をプラットフォームとして、さまざまなデザインや用途、機能に合わせて自在に設計可能な上部パーツの「デザインユニット」を組み合わせることで、自動配送ロボットなどを
製造業も強い関心 NTTが独自LLM「tsuzumi」のソリューションサービス提供開始:製造ITニュース(1/2 ページ) NTTは2024年3月25日、独自開発した大規模言語モデル「tsuzumi」を活用した、生成AIのトータルソリューションサービスを提供開始した。 日本電信電話(NTT)は2024年3月25日、独自開発した大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi」を活用した、生成AI(人工知能)のトータルソリューションサービスを提供開始した。企業の固有データに合わせた業務自動化や効率化、高度化を実現する。 導入後まで一気通貫で生成AI活用支援 tsuzumiはNTTが独自開発した大規模言語モデルで、モデルのパラメータサイズの軽量さや日本語処理性能、図表やイラストの読解性能の高さなどを特徴とする。ラインアップの1つである「小型版」は70億パラメータで、GPT-3の約25分の1のサイズと
近年、学生たちから就職先としての製造業の人気が低下している。本連載ではその理由を解説し、日本の製造業が再び新卒学生から選ばれるために必要な「発想の転換」についてお伝えする。第1回は、製造業における新卒採用の現状と課題を見る。 かつて就職先として人気を誇った製造業が、近年、新卒学生から選ばれにくくなっている。なぜ今、学生たちの「製造業への支持」が低下傾向にあるのか。本連載ではその理由を解説し、日本の製造業が再び新卒学生から選ばれるために必要な「発想の転換」についてお伝えしていく。第1回では、製造業における新卒採用の現状と課題を見ていきたい。 製造業における新卒採用の現状 「2022年版ものづくり白書」によると、製造業の就業者数は約20年間で157万人程度減少し、34歳以下の若年就業者数は約20年間で121万人程度減少している。 ※参考:経済産業省・厚生労働省・文部科学省『2022年版 ものづ
「価格転嫁に応じない」企業として、ダイハツ工業、京セラなど10社の社名公開:製造マネジメントニュース 公正取引委員会は、「独占禁止法上の『優越的地位の濫用』に係るコスト上昇分の価格転嫁円滑化の取組に関する特別調査」の結果公開の一環として、多くの取引先に対し協議なしに取引価格を据え置きする行為などが確認された事業者名を公開した。ダイハツ工業や京セラ、三菱ふそうトラック・バスなど10社が挙がっている。 公正取引委員会は2024年3月15日、「独占禁止法上の『優越的地位の濫用(らんよう)』に係るコスト上昇分の価格転嫁円滑化の取組に関する特別調査」の結果公開の一環として、多くの取引先に対し協議なしに取引価格を据え置きする行為などが確認された事業者名を公開した。ダイハツ工業や京セラ、三菱ふそうトラック・バスなど10社が挙がっている。 公正取引委員会では2023年5月から「独占禁止法上の『優越的地位の
鉛バッテリーを組電池システムに仕立てる制御アルゴリズム コマツのFE25-1に採用されたEV鉛蓄電池 組電池システムは、新開発の鉛バッテリーを6直列×6並列で組み合わせたものである。電池容量は72V360Ah(26kWh)で重量は774kgとなっている。 EV鉛蓄電池 組電池システムの開発では、新開発の鉛バッテリーだけでなく、組電池システムにもさまざまな工夫が凝らされた。組電池システムにおける開発要素は、従来必要だった電源コントローラの廃止と、電源コントローラの廃止を代替する充電制御アルゴリズムの導入になる。 鉛バッテリーの組電池システムの場合、冷却しやすい外側と冷却しにくい内部で充電時に発生する温度にばらつきが出てしまう。この温度ばらつきをそのままにすると、充電状態にもばらつきが出てしまうので、充電状態を均一にする電源コントローラが必要だった。
生成AIによって、製造業の業務はどのように変化するのだろうか。マイクロソフトで製造産業およびモビリティー担当コーポレートバイスプレジデントを務めるドミニク・ウィー氏に話を聞いた。 「特に日本では、生成AI(人工知能)の活用が重要になる」――。こう話すのは、Microsoft(マイクロソフト)で製造産業およびモビリティー担当のコーポレートバイスプレジデントを務めるDominik Wee(ドミニク・ウィー)氏だ。 マイクロソフトは、テクノロジープラットフォーマーとして製造業のDX(デジタルトランスフォーメーション)をさまざまな形で支えている。OpenAIとの長期的パートナーシップや新ソリューションの展開などによって、生成AIについてもさまざまな形で世界に先駆けて取り組んでいる。 なぜ、日本の製造業が生成AIを使いこなすことが重要になるのだろうか。マイクロソフトとしての考えと、日本市場での取り組
NVIDIAの新アーキテクチャ「Blackwell」は生成AI特化、汎用人型ロボットにも適用:人工知能ニュース(1/2 ページ) NVIDIAは「GTC 2024」において、新たなGPUアーキテクチャ「Blackwell」を発表。AI処理性能で前世代アーキテクチャ「Hopper」の5倍となる20PFLOPSを達成。生成AIの処理性能向上にも注力しており、Hopperと比べて学習で4倍、推論実行で30倍、消費電力当たりの処理性能で25倍となっている。 NVIDIAは2024年3月18日(現地時間)、米国サンノゼで開催中のユーザーイベント「GTC(GPU Technology Conference) 2024」(開催期間:同年3月17~21日)の基調講演において、新たなGPUアーキテクチャ「Blackwell」を発表した。浮動小数点演算ベースのAI(人工知能)処理性能で、2022年3月発表の前
1.はじめに 山浦恒央の“くみこみ”な話の第170回から、入門者をターゲットとして、「イチから全部作ってみよう」というシリーズを始めました。このシリーズでは、多岐にわたるソフトウェア開発の最初から最後まで、すなわち、要求仕様の定義、設計書の作成、コーディング、デバッグ、テスト、保守までの「開発フェーズ」の全プロセスを具体的に理解、経験することを目的にしています。連載第170回を読んでいない方は、以下のリンクから一読することをオススメします。 ⇒連載「山浦恒央の“くみこみ”な話」バックナンバー 要求仕様フェーズでは、発注者から「どんなソフトウェアを作ってほしいのか?」をヒアリングし、要求仕様書を作成します。要求仕様書は、開発の根幹に関わる文書で、これがないと開発に取り掛かれず、最悪の場合は、プロジェクトが頓挫します。 要求仕様書をきちんと書くためには、高度な技術が必要です。前回も述べたように
発売と同時に人気商品となったこのStudioの誕生の背景には、やはりHHKBの長い歴史の積み重ねがある。今回はHHKBの歴史とともに、Studio登場に至るまでの経緯を伺うことにした。 お話を聞いたのは、PFU ドキュメントイメージング事業本部 販売推進統括部 統括部長の山口篤氏、同本部 エバンジェリストの松本秀樹氏、同本部 販売推進統括部 SSKB販売推進部 HHKBプロモーション課 課長の八野裕氏である。 筆者としても、キーボードメーカーの方にお話を伺うのは初めてのことで、貴重な話をたくさん聞くことができた。PCの歴史をひもときながら、じっくりお読みいただきたい。 初代HHKBが登場した時代 ――そもそもPFUさんは、HHKBの初号機を出す前からキーボードを作っていたんですか? 松本秀樹氏(以下、松本氏) 私たちは以前、富士通グループの一員でしたが、富士通のビジネスPCやオフィスPCな
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