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どうも、朝ドラ見るるです! ついに原爆裁判が幕を閉じた今週。雲うん野の先生の遺志を継いだ岩居弁護士とともに法廷に立ったのは、よねさんと轟とどろきでした。そして判事の一人を務めるのはトラコ(寅とも子こ)。かつて共に学び、働いていたメンバーで、あの戦争に向き合う……感慨深すぎて、涙があふれてしまいそうでした。 しかし、裁判の結果は国側の勝訴。原爆被害の損害賠償を国に求めた原告の訴えは通りませんでした。裁判長の汐見さんが判決文を読み上げる、トラコたちがそれを真剣な表情で聞いている……とっても印象的な回だったけど。ここ、大事なことだから、もう一回、専門家に詳しく解説してもらいたい! というわけで、第20週の解説(「“原爆裁判”――トラコが担当する歴史的裁判を解説!」①)に続いて、NHK解説委員でドラマの制作にも関わっていらっしゃる清永聡さんにお話を伺いました。 それじゃあ、今週もさっそく。教えて、
どうも、朝ドラ見るるです。 トラコ(寅とも子こ)、航一さん、“事実上の結婚”、おめでとう! 悩んで悩んで決めたことだもんね。何はともあれ、2人が納得できる結論に落ち着いてよかった! でも、朝ドラヒロインの事実婚って珍しくないですか? というか、ほぼ初めて? トラコのモデルになった三み淵ぶち嘉よし子こさんのリアルは? やっぱり、そのあたりが気になってきちゃいますよね。 というわけで、今回、お話を伺ったのは、「虎に翼」で法律考証をご担当されている、明治大学法学部の村上一博教授です。三淵さんのお話だけでなく、当時の結婚に対する考え方からドラマの制作裏話まで、いろいろ伺っちゃおうと思います。 それでは今週もいってみよ〜! 教えて、村上先生! 三淵嘉子さんの再婚、実際はどうだったの? 見るる 今週の放送、なんだかとっても新鮮でした。あんなに「結婚」について理屈っぽく考える主人公、初めて見たので。とは
「作る側の人間として、このアニメに関わりました」原作・阿部智里インタビュー(前編)~アニメ「烏は主を選ばない」ができるまで 八や咫た烏がらす*1の一族が暮らしている異世界「山やま内うち」を舞台に、東西南北四家の貴族たちが権力闘争を繰り広げてきた、アニメ「烏からすは主あるじを選ばない」。皇太子・若わか宮みやの后きさき選びは、予想外の形で決着した。 アニメ第14話「禁断の薬」からは、原作小説「八咫烏」シリーズ第1部第3作にあたる『黄き金んの烏』の物語がスタートしたところだ。「黄金の烏」編では、山内にかつてない脅威が出現。巨大な「猿」のような異形の怪物が八咫烏たちを襲い、さらに謎の薬「仙せん人にん蓋がい」の存在が山内の社会そのものを揺るがせていく! ここから展開する物語は、どのように生まれたのか? アニメの制作過程にも深く関与した原作者・阿部智里に話を聞き、前・後編で紹介する。 *1 八咫烏:3
どうも、朝ドラ見るるです。 航一さんと「永遠を誓わない愛」を育むことに決めたトラコ(寅とも子こ)、ついに東京にカムバッ〜ク! 東京地方裁判所の民事二十四部の裁判官に任命されました。そこで、どうやらとっても大変な事案を担当することに。それが「原爆裁判」! なわけだけど、その詳しい内容って……? 本格的な裁判が始まる前に、しっかり押さえておきたいですよね。 というわけで、戦中から戦後の司法の歴史が専門のNHK解説委員で、ドラマの制作にも関わっていらっしゃる清永聡さんにお話を伺います。 さあ、さっそく行ってみましょう! 教えて、清永さん〜! 「原爆裁判」って何? 誰が、誰を、訴えたの? 見るる 「1945年8月に広島と長崎に投下された原子力爆弾の被害者が、日本政府に賠償を求める裁判を起こした」と、ドラマでは言ってました。まず、これは、実際にあったことなんですよね? 清永さん もちろん、そうです。
ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、星航一役・岡田将生さんから! ──今週、ついに寅とも子こ(伊藤沙莉)と思いが通じあいました。互いに亡くした大切な人のことも思い続けよう、という素敵な関係ですが、実は、寅子の夫・優三を演じた仲野太賀さんが、取材の際に「“優三ロス”と言っていただけるのはうれしいことですけど、きっと岡田将生さんが出てくるまでのことでしょ!(笑)」とおっしゃっていました。岡田さんから見て、優三さん、また仲野さんはどういった存在ですか? それがですね、太賀とは去年、映画で共演しているんですよ。一緒にご飯を食べたとき、2人とも「虎に翼」に出ると知って。それで、「何の役なの?」と聞いたら、「夫になる役」と言われて「え!?」となりました(笑)。 10代の頃から知っている仲で、すばらしい俳優だということもわかっ
どうも、朝ドラ見るるです。 今週は、名探偵ならぬ名判事トラコ(寅とも子こ)の推理とヒャンちゃんの協力で、かろうじて冤罪えんざいを出さずに済んだわけですが……いや〜危なかった! 差別意識はもちろんのこと、言葉の壁が誤審につながってしまったかもしれないなんて。本当にあってはならないことです。 それにしても、こういう具体的な事件が出てくると、気になるのが元ネタの有無ですよね。実際にこんな事件あったのかな……? それを言ったら、ついに明らかになった航一さんの過去──戦時中に所属していたという「総力戦研究所」のことも、激しく気になるよ〜! というわけで、今回お話を伺ったのは、NHK解説委員の清永聡さん! 戦中から戦後にかけての司法の歴史が専門で、ドラマにも「取材担当」として制作に関わっている清永さんに、疑問をバンバンぶつけちゃいました。 それじゃ今週もお待ちかね、行ってみましょう! 教えて、清永さん
「虎に翼」杉田太郎役・高橋克実インタビュー「空襲で家族を亡くすという悲劇に直面した人を演じるのは、やっぱり難しい。自分なりの向き合い方で演じるしかないと思っています」 新潟地家裁・三条支部の支部長兼判事として赴任した寅とも子こ(伊藤沙莉)の前に現れた、地元の弁護士・杉田太郎。温かく歓迎してくれたかと思いきや、一筋縄ではいかない人物で、寅子は赴任早々、杉田との付き合い方に悩まされることに。しかし第17週のラストでは、そんな“くせもの”の杉田が、実は大切な家族を戦争で失って、心に大きな痛みを抱えていたことがわかりました。 太郎を演じるのは、ご自身も三条市出身の高橋克実さん。ドラマへの思いや、地元のPRにかける意気込みを、高橋さんに伺いました。 太郎は太郎なりのやり方で、町の平和を守ってきた ――ドラマの前半をご覧になって、感想はいかがですか? 僕はこれまで、ほとんどの朝ドラを見てきたのですが、
「虎に翼」タイトルバック制作 シシヤマザキインタビュー「ロトスコープという手法の面白さと豊かさが、画面上に結実したと感じます」 主題歌「さよーならまたいつか!」(米津玄師)に合わせ、アニメーションと実写で紡がれる「虎に翼」のタイトルバック。寅とも子こ(伊藤沙莉)の人生、彼女の内面や信念、ドラマのテーマなどが織り込まれ、多彩な筆致の絵が変化しながら、めくるめく映像が展開されます。放送開始以来、SNSなどで、その作り込まれた世界への賞賛が数多く書き込まれてきました。 この映像を制作したのは、アーティストのシシヤマザキさん。ロトスコープ*というアニメーションの技法を使った映像で知られるシシさんに、タイトルバック制作の裏側や、映像に込めた思いを聞きました。 *ロトスコープ……モデルの動きをカメラで撮影し、トレースしてアニメーションにする手法。マックス・フライシャーにより考案され、1919年に初めて
父は若くして亡くなり、弟はダウン症、母は下半身不随で車くるま椅い子す生活。世間からすれば「可か哀わい想そうな家」「大変な家」と言われる家庭に育ったヒロインが、七転八倒しながらも自分の人生を朗らかに闊かっ歩ぽしていく。「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」、略して「かぞかぞ」の話をしよう。 ドラマにしてはタイトルが25字と長い。近年の連ドラで長いタイトル「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(略して「いつ恋」、2016年/フジテレビ系)や「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」(略して「できしな」、2016年/TBS系)の23字を超えているが、最長ではない。 1976年に「六丁目のスパルタ寮母さんには、赤いバラのいれずみがあった!」(日テレ・京塚昌子主演)が君臨している。その次には「七丁目の街角で、家出娘と下駄バキ野郎の奇妙な恋が芽生えた」(日テレ・十朱幸代主演
主人公・寅とも子こ(伊藤沙莉)の女学校時代からの親友であり、義理の姉となった猪爪いのつめ(旧姓・米谷)花江。夫の直道(上川周作)は戦死、義父の直言なおこと(岡部たかし)も亡くなり、さらに義母のはる(石田ゆり子)もこの世を去りました。寅子が仕事で多忙を極める中、花江は家事や子どもの世話を一手に引き受けることに……。 花江を演じる森田望智さんに、激動する猪爪家、そして花江本人について、現在の思いを聞きました。 花江とトラちゃんの関係も変化し続けている ――ドラマでは、はるが亡くなって数年が経ちました。花江にはどんな変化があったと思いますか? 夫、お義父さん、はるさんと、家を守ってくれていた人たちがどんどんいなくなってしまって、いよいよトラちゃん(寅子)と2人で頑張らなくてはいけなくなった。「私たちがこの家を、家族を支えていく」と決意を固めただろうと思います。 それがよく表れていると思うのが、2
どうも、朝ドラ見るるです。 今回は、緊急特別編。信じたくない、突然の花岡の死。しかも餓死……。一体なにがあったの? どうやら、当時の日本の状況が深く関係している様子。NHK解説委員の清永さんに詳しくお話を伺います。 実際に起きていた判事の餓死──食糧管理法担当の山口良忠判事 見るる 花岡の餓死の知らせに驚いて、悲しくて仕方がありません……。 清永さん このエピソード、ドラマの完全オリジナルではありません。同じ時代に似たような事案が起きていて、それを参考にしています。 1947(昭和22)年10月、花岡と同じように「食糧管理法」違反事件を担当していた判事──つまり、闇市やみいちなどで不法な取引をした人を裁く立場にあった裁判官が、栄養失調で亡くなりました。佐賀県の生まれで、京都帝国大学出身の山口良よし忠ただ(1913〜1947)さんという方です。 見るる 佐賀県! お生まれが花岡と一緒です。
どうも! 朝ドラ見るるです。 家族を養うために「裁判官として雇ってほしい」と、司法省の桂場さんにじか談判(!)したトラコ(寅とも子こ)。その願いは叶わなかったものの、変わり者の“殿様判事”ライアンこと久く藤どう頼より安やすさんに見込まれて、司法省の「民事局民法調査室」で働くことに。仕事内容は、なんと民法改正に関わるもの! 何もかもが順調ってわけではないけれど、少しずつ前に進んでいるんだなあ。トラコ、ファイト! ところで、法律に明るくない見るるとしては、トラコたちが苦しんで成し遂げたことの重みが、イマイチピンときていない……ここはやっぱり、専門家に伺いたいと思います! 今回お話を聞いたのは、明治大学法学部の村上一博教授。「虎に翼」の法律考証をご担当の村上先生、専門はずばり民法! というわけで、久しぶりの特別講義をお願いします。教えて、村上先生〜! トラコが働いている「司法省民事局民法調査室」
「虎に翼」制作統括 尾崎裕和インタビュー「後半は “裁判官編”――寅子が法曹界で出会う新たな面々とどう対峙し、どう闘っていくかを描きたい」 日本で初めて法曹の世界に飛び込んだ三淵嘉子さんをモデルに、主人公・猪いの爪つめ寅とも子こ(伊藤沙莉)が困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてゆく姿を描く、連続テレビ小説「虎に翼」。4月の放送開始以来、SNSやWEBで大きな共感と感動の声が集まっている。 第9週、一度は法曹の道を諦あきらめ、愛する夫、兄を戦争に奪われ、父をも亡くした寅子が、新しい日本国憲法を胸に、力を振り絞って立ち上がるまでが描かれた。 そして第10週(6月3日~)から物語の舞台は戦後、“裁判官編”へ――。 ドラマの制作統括である尾崎裕和チーフ・プロデューサーに、これまでの反響をどう受け止めているか、また、後半の見どころなどを聞いた。 ――SNSなどでも、視聴者の方からたくさんのプ
美術スタッフが語る「虎に翼」セットの世界 「俳優さんのお芝居や華やかな衣装を際立たせるため、セットのトーンはグッと抑えています」 1931(昭和6)年から物語がスタートした「虎に翼」。主人公・寅とも子こ(伊藤沙莉)の自宅や明律大学、カフェー「燈台」、裁判所まで、さまざまな場所が舞台となり、ロケとセットで撮影が行われました。 今週(第8週)は、戦争により寅子たちが生家を離れることに。美術チームを代表して、日髙一平さん(美術統括)、川名隆さん(デザイナー)の2人に「虎に翼」でもなじみ深いセットの数々を解説してもらいました。 キャストの芝居と衣装が際立つセットに 「全体的なことで言いますと、まず、初期のセットはトーンをぐっと抑えています。というのも、脚本がとてもテンポが良いですし、寅子役の伊藤沙莉さんも感情豊かなお芝居をされる方。ドラマとしてはそれを生かした作りになると思ったので、セットのほうは
「光る君へ」第20回の振り返り! インタビュー 高畑充希「皆さん、涙が出てくるほど熱い熱量でお芝居を作ってくださって……」定子の出家に、ファーストサマーウイカ、吉高由里子は…… ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、藤ふじ原わらの定さだ子こ役・高畑充希さん、ききょう役・ファーストサマーウイカさん、まひろ役・吉高由里子さんから! 高畑充希さんの第20回振り返り ——定子が自ら髪を下ろすシーンについて、いかがでしたか? 当時のことを勉強して、出家することは“死”に近いと言うか、自殺に近いような感覚で出家するものと学んではいました。でも、今の感覚だと「髪切っただけかいっ!」となりそうで、そうならないようにするには、どうしたらいいんだろうって考えていたんです。 そうしたら、伊周これちか(三浦翔平)さんや、いろんな人のドラマ
「虎に翼」轟太一役・戸塚純貴インタビュー「轟の中では絶対的な、“男だから・女だから”を超えた、人としての正義がある」 花岡(岩田剛典)の郷里の友、轟太一。初登場時こそ「男と女がわかりあえるはずがない!」と主張して寅とも子こ(伊藤沙莉)たち女子部メンバーから煙たがられていましたが、ほどなく評価は一転。暑苦しいところもあるけれど、ド直球で裏表がない轟は、寅子たちとも、志を同じくする“戦友”としての絆で結ばれていきました。 轟役の戸塚純貴さんに、役作りで気を付けたことや、花岡との関係性をどう捉えているのかなどを伺いました。 日常会話ではありえない声量でしゃべろうというのは、最初から意識していました ――明律大学法学部のメンバーの中でも、ひときわ個性的な轟ですが、戸塚さんは轟をどんな人物だと思われますか? 寅子たちと出会ったころの轟は、「男は男らしく、女は女らしく」という、当時としてはわかりやすい
「虎に翼」崔香淑役 ハ・ヨンスインタビュー「自分が試験に合格できないなら、せめて女子部のみんなが合格する姿を見届けたい――香淑は人のために頑張れる、本当にいい子なんです」 朝鮮半島からの留学生として、明律大学で法律を学ぶ崔さい香こう淑しゅく。流(りゅう)暢(ちょう)な日本語と丸メガネ姿が印象的です。演じるのは、本人も韓国出身で、故郷を離れて日本で勉強をするなど香淑との共通点も多い、ハ・ヨンスさんです。演じる上で大切にしていることや、物語の魅力などを伺いました。 香淑は空気を読むのが早く、その上で自分なりに深く考えて行動できる人 ──2022年に俳優としての活動拠点を韓国から日本へ移されました。出演が決まった時のお気持ちは? 正直、え⁉︎ なんで私が⁉︎ という気持ちでした。オーディションではなく顔合わせということで監督とお話をさせていただいたのですが、韓国語以外で演技をした経験がなかったの
秋山竜次「道長に対しては“できるヤツ”と、光を感じてる。だから最初から実資は道長を教育する感じで接しています」 一条いちじょう天皇(塩野瑛久)ほか代々の帝に仕えた藤ふじ原わらの実資さねすけは、政治や儀式のしきたりに詳しい学識者で、頑固一徹な正義漢。道長みちなが(柄本佑)にとっては尊敬できる先輩であり、また煙たい存在でもある。演じる秋山竜次に自分の役柄や、作品について聞いた。 僕もクラスの端っこにいて、人の様子をネチネチ見ているようなタイプだったんです(笑) ——初めての大河ドラマ出演ですが、依頼を受けたときの感想は? 「いや、そんなわけないだろ!」と思いましたね。自分が出演するなんて、1ミリも考えていなかったので、ドッキリじゃないかな、と(笑)。以前「小河ドラマ 織田信長」というコメディー作品に出演したことがあるんですが、「小河」じゃなくて「大河」。マジなほうかと思って、驚きました。でも、
「虎に翼」脚本・吉田恵里香のグッときた日記 番外編~「虎に翼」第1週「街を歩く人々に全てに血が通っている素晴らしい演出にグッときました!」 またまたまたご無沙汰な更新になってしまいました。 執筆や私生活のあれやこれやに追われて、気づくと1日が終わっている。そんな感じです。 そしてずっと先だと思っていた、「虎に翼」の放送がスタート、無事第1週が終わった所でございます。いかがでしたでしょうか? 少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。 この連載も朝ドラ放送中は番外編として、作品についてのあれやこれや、関係者の皆さんへの感謝などを綴つづっていこうと思います。執筆の日々で完成した映像やスタッフさん演者さんの想いにグッときているので、ある意味グッときた日記であることは間違いないです。 色んなところで言っているのでアレなんですが、私はずっと朝ドラの執筆をするのが夢でした。「虎に翼」の制作発表した後、古く
紫式部の“ライバル”とも称される『枕草子』の作者・清せい少しょう納な言ごん。ドラマでは、自他ともに認める才女でありつつ、自己主張の強いキャラクターとして描かれている。演じるファーストサマーウイカに自分の役柄やまひろ、定子について、ドラマの印象などを聞いた。 ききょうは、“あえて空気を読まない”したたかさを兼ね備えている ――出演オファーが来たとき、どんなお気持ちでしたか? いつか出演できたらと夢みてはいましたが、まさか誰もが知る清少納言役で、とは思ってもみなかったので仰ぎょう天てんしました。でも特別大きな不安はなかったです。 というのも、正式オファーの前に、脚本の大石静さん、制作統括の内田ゆきチーフ・プロデューサー、チーフ演出の中島由貴さんとお話しする機会があったんです。思えばそれが“面談”だったのかもしれないのですが、女性ばかりの楽しいおしゃべり会みたいな時間でした。 なので、ある程度、
「虎に翼」猪爪はる役・石田ゆり子インタビュー「はるさんは、実は最初からわかっていたんじゃないでしょうか。寅子は諦めないって」 連続テレビ小説「虎に翼」で、主人公・寅とも子こ(伊藤沙莉)の母・はるを演じる石田ゆり子さん。はるは、法律を学びたいという寅子の前に立ちはだかる大きな壁となりましたが、第1週のラストでついに進学を認めました。 厳しくも優しく、娘の幸せを心から願うはるを、石田さんはどんな人物ととらえているのか。また伊藤沙莉さんとのお芝居や、第1週最大の盛り上がりを見せた第5回のあのシーンについても、語ってもらいました。 語尾の“キレ”には気を遣いました ――第1週、はるは、結婚せずに進学したいという寅子の前に立ちはだかる大きな壁として登場しました。かなり“強い女性”として描かれていますが、演じるうえで意識された点はありますか? そうですね……そもそもドラマ第1回の舞台は昭和6(1931
数多くのドラマや映画などで、名バイプレーヤーとして活躍している、俳優の野間口徹さん。4月1日(月)からスタートする夜ドラ「VRおじさんの初恋」では主人公の独身中年男性・遠藤直樹を演じます。 野間口さんにとって、NHKドラマ初主演となる本作、それにしても一体、「VR(バーチャル・リアリティー=仮想現実)おじさん」とはどんな人なのでしょうか? 演じる野間口さん自身、「まずタイトルを見て、5回ほど復唱しました。 分かりませんでした」と語ったほど。そんな野間口さんに、ドラマへの思いを伺いました。 【物語のあらすじ】 さえない中年の独身男性・直樹は、VRの世界では制服姿の少女・ナオキとして過ごしていた。人といるのが苦手でVR世界でも一人で過ごすナオキだったが、ある日、天真爛漫てんしんらんまんな美少女・ホナミに恋をする。おじさんが、女の子の姿で、女の子のアバターに恋をしてしまったのだ。 現実世界とバー
「光る君へ」#10 花山天皇退位! 寛和の変の直前に、道長とまひろが交わした和歌・漢詩の深い意味とは? 寛かん和なの変――寛和2年(986)、右大臣・藤ふじ原わらの兼かね家いえ一家による花か山ざん天皇を退位させんとする陰謀劇が起きたとき、藤原道みち長ながは数え年21歳でした。 ドラマでは、オリジナルストーリーとして道長とまひろ(紫式部)との恋が進行していますが、寛和の変の直前、権力欲にまみれた父たちに嫌悪感を抱いた青年道長は、まひろに駆け落ちを持ちかけます。二人が交わし合った和歌と漢詩が彼の心を駆り立てたのですが、そこにはどのような意味があったのでしょうか。 道長が和歌を贈るとまひろが漢詩の句を返す形で、二人は3度の贈ぞう答とうを交わしました。通常は男女ともに自作の和歌を詠み交わすもので、これはドラマ上の演出です。 道長の贈った和歌は、皆『古こ今きん和歌集』のものです。 思ふには 忍しのぶ
毎熊克哉「直秀が死ぬ第9回の台本を最初に読んだときは衝撃的でした。でも、すごくいいなと思ったんです。まひろと道長に強烈な影響を与えるなって」 表向きは散楽さんがくの一員の直秀。しかしその実体は、貴族宅に忍び込み、盗んだ品々を庶民に分け与える義賊だった。まひろや道長と偶然知り合い、いつの間にか不思議な絆さえ結んでいた彼が、この世を去った–––––。直秀なおひで役の毎熊克哉に役柄や作品について聞いた。 昼は陽気で、夜は悪い連中 でも、じつはやっていることは昼も夜も同じです ──大河ドラマは、去年の「どうする家康」に続いて2作目の出演です じつは先にお話をいただいたのは、「光る君へ」だったんです。ですので、自分としては、初めてオファーいただいた大河ドラマとして、しかもオリジナルキャラクターの役なので、「光る君へ」のほうが、ドキドキと不安とうれしさを感じましたね。 ──出演前に何か準備はしましたか
今から1000年の昔の日本は、いったいどのような社会だったのか? 天皇や貴族たちの生活は? はたまた、ドラマに登場する紫式部や藤原道長たちはどのような人物だったのか? 時代考証を担当する倉本一宏氏に、最新の研究成果も交えながら解説してもらった。その後編(前編はこちら)。 古記録から見えてくる紫式部、道長、そして晴明の実像は!? ――紫式部はどんな人物だったと思われますか? 私は歴史学者なので本当は専門外なんですけれども、一般的に歌集『紫式部集』から、ある程度少女時代と結婚・出産・夫との死別、つまり第1の人生は復元できるんです。すべてが本当の話じゃないとは思いますが。そして、夫と死別したのちに『源氏物語』と『紫式部日記』を執筆するという、世間でクローズアップされている第2の人生があります。 ですが、私はむしろ『源氏物語』を書き終わった後の人生の方が長いと考えています。これは第3の人生と言うべ
今から1000年の昔の日本は、いったいどのような社会だったのか? 天皇や貴族たちの生活は? はたまた、ドラマに登場する紫式部や藤原道長たちはどのような人物だったのか? 時代考証を担当する倉本一宏氏に、最新の研究成果も交えながら解説してもらった(後編はこちら)。 戦もなく、人々が比較的豊かだった平安時代はもっと評価されていい ――「光る君へ」の時代考証を担当することになった経緯を教えてください 2022年5月に「光る君へ」の内田ゆきチーフ・プロデューサーからご連絡をいただき、作品の内容について相談を受けて、それに応えるという日々が続いていたのですが、そのうちにスタッフのみなさんからも相談を受けるようになって、正式に時代考証を担当することになりました。 お引き受けした理由は、平安時代史、当時の政治状況や後こう宮きゅう(天皇のきさきや女官たち)の情勢、人々の生活を、より多くの方に理解してもらえる
「忍たま乱太郎」を彩る音楽を手がけてきた馬飼野康二。もちろん 、主題歌「 勇気100% 」も彼が作曲したものだ。そして、彼こそが「忍たま」アニメ化の仕掛け人だった......!! 30年以上前、私の娘たちが朝日小学生新聞に連載されていた「落第忍者乱太郎」を読んで、笑い転げていました。「そんなに面白いの?」と問いかけても、にこにこして笑い転げるばかり。私も読んでみると、確かに面白いんです。 「もしアニメになったら見てみたい?」と聞いたら、「毎日でも見たい!」と。まだ読んだことのない、ほかの子どもたちも楽しめるんじゃないかな?と思いました。それで早速、作者の尼子さんに連絡をしたんですよ。直接お会いすることができて、アニメ化する具体案もないまま、自分の思いや夢を語って......。それが、第一歩になりました。 自分で企画書を作りました 当時、私はNHKの「ヤダモン」というアニメの音楽を担当してい
「パパゲーノ」という言葉を知っていますか? これは、「死にたい気持ちを抱えながら、その人なりの理由や考え方で“死ぬ以外”の選択をしている人」のことを表した言葉です。 オーストリアのメディア研究では、こうした経験を持つ人のストーリーを伝えることが、自殺を思いとどまる抑止力になることが示されており、モーツァルトのオペラ『魔笛』の登場人物になぞらえ「パパゲーノ効果」と呼ばれています。 今回ご紹介したいドラマは、特集ドラマ「ももさんと7人のパパゲーノ」です。 番組タイトルの「もも」という名前は、NHKが運営するサイト「自殺と向き合う」に日々寄せられる投稿のなかで、最も多く使われるニックネームです。 主人公のももさんや、物語に登場する7人の「パパゲーノ」たちの人物像は、ここに寄せられた投稿や、当事者の方々への取材を元に描かれています。 ももさん(伊藤沙莉)には、これまで誰にも言わなかった言葉がありま
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