米国・カーネギー研究所などの研究チームは、すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラ Hyper Suprime-Cam (ハイパー・シュプリーム・カム, HSC) を使い、太陽系の外縁部に新たな天体を発見しました。この新天体は、冥王星よりも大きな軌道を回っており、その軌道の性質は、太陽系外縁部に存在すると理論的に予測されている新惑星の存在を支持すると研究チームは考えています。 図1: 2015年10月13日にすばる望遠鏡が撮影した、新天体 2015 TG387 の発見画像。3時間ごとに撮影された画像から、新天体の動きが見て取れます。(クレジット:Dave Tholen, Chad Trujillo, Scott Sheppard) この新天体「2015 TG387」は、太陽-地球間の距離の約 80 倍 (80 天文単位) という、たいへん遠くにあるところを発見されました。現時点の冥王星