衆院選での議席数は国会の運営でどれだけ主導権を握れるかに直結する。与党の現有勢力は自民党256、公明党32の計288。自民党派閥の政治資金問題によって低下していた自民党の政党支持率は岸田文雄前首相の総裁選不出馬表明以降、上昇傾向にある。自民党総裁選を経て石破茂首相に代わり、どこまで議席を確保できるか。 法案を本会議で可決するのに必要なのは「過半数」233議席だが、法案の審議はまず委員会が担う。委員会の採決で可否が同数ならば委員長が決裁するため、すべての常任委員会で委員長を出し、委員の半数を得る条件となる244議席の「安定多数」も重要だ。さらに全委員会で、委員の過半数を握るには261議席の「絶対安定多数」が求められる。