時間かかるが… 乗り換えなく安価 北陸新幹線が敦賀まで延伸開業した3月以降、北陸-名古屋間の交通手段が鉄道から高速バスにシフトしている。北陸新幹線に接続する特急「しらさぎ」の利用客は前年から半減した一方、金沢、福井発着の高速バスの4月の利用客は1・6倍に。延伸によって鉄道は新たに敦賀駅で乗り換えが発生。乗り換えの不便がなくて安価な高速バスを選ぶ人が増えたとみられる。(中平雄大、伊東浩一) 金沢、富山、福井の各駅前と名古屋を結ぶ高速バス3路線(白川郷経由の金沢-名古屋線は除く)は、北陸鉄道(金沢市)や富山地方鉄道(富山市)など北陸のバス会社と、名古屋やJR系のバス会社が共同で運行している。 3路線とも共同運行に参加している名鉄バス(名古屋市)によると、3月の利用客数は金沢-名古屋線が前年同月比1・2倍の1万5千人、福井-名古屋線が1・4倍の1万3千人、富山-名古屋線が1・1倍の1万2千人だっ