ロンドン(CNN) 2度にわたり盗まれ、英ロンドンのバス停でビニール袋に入っているのが見つかったイタリアルネサンスの巨匠ティツィアーノの絵画が7月、競売に掛けられる。最高3200万ドル(約50億3460万円)の値が付くとみられている。 競売大手クリスティーズの声明によると、「エジプト逃避途上の休息」はクリスティーズで競売に掛けられ、推定落札額は1900万ドル~3200万ドルに上る見通し。 この絵には、ユダヤの王ヘロデが幼子イエスの殺害を望んでいることを知ったイエスと聖母マリア、ヨセフがエジプトへ向かう途中、休息を取る場面が描かれている。 ティツィアーノの本名はティツィアーノ・ベチェッリオ。キャリアの初期、1500~1510年の時期に絵を制作した。 絵の大きさは縦46.2センチ、横62.9センチと、後年のティツィアーノの代名詞となる巨大作品に比べ小さい。 この油絵には特筆すべき歴史がある。