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間違いなく自分の腹から生まれたのに、自分の分身ではない子ども。いや、そんなの当たり前なんだけども、生まれて1年も経てば「こうしたい、ああしたい」と自我が芽生えるし、2年も経てばだんだんと子ども自身の「好きなもの・嫌いなもの・得意なもの・苦手なもの」が見えてきて、これまでなんとなく頭の片隅でわかっていたとはいえ、「やっぱり、まじのまじで、自分とは違う人間なのねえ」と実感する。そのたびに「親の思い通りにしようと思ってはいけない。子ども自身の『好き』を応援したい!」と気を引き締めるように過ごしているし、きっと同じ気持ちになる親は多いだろうなあと思う。「好き」に対峙しているときの子どもって、もう目ん玉がきらきら光って、まさにスパンコールの輝き。「好き」のパワーって尋常じゃないのよね。“新幹線柄”のスプーンに変えただけでいつもの10倍食べるわ、キャラクターが描かれた歯磨きをちらつかせただけで「はみが
パーティーが終わって、中年が始まる 2024.09.17 公開 ポスト 「なぜ、みんなパートナーがいるのだろう?」40代独身男性が思う“恋”と“性”pha 最新刊『パーティーが終わって、中年が始まる』が話題の元「日本一の有名なニート」phaさん。シェアハウスで過ごした20代、30代を経て一人で暮らす40代。あらためて考える誰かと親密な関係になること。本書より抜粋してお届けします。 また、9月28日には、「phaさんはなぜ自分のことを正直に書けるのか?」講座を開催します。ご参加お待ちしています。 ひとりでいるのに慣れすぎた シェアハウスをやっているとき、取材などで「新しい家族のかたち」みたいに紹介されることが多かったのだけど、ずっと、そういうのじゃないのにな、と思っていた。訂正するのも面倒だったので、そこまで強く反発したわけではないけれど。 みんな、家族という概念がとても好きみたいだ。自分は
魂の退社 2024.09.16 公開 ポスト 50歳、夫なし子なしで、無職になりました - アフロえみ子が「高い給料・恵まれた立場」を手放した理由稲垣えみ子 会社を離れて自由に生きたい。でも、辞めて食べていける? お金がなくても幸せな人生なんてあるの? アフロえみ子こと稲垣えみ子さんが、朝日新聞社を辞めて「50歳、夫なし、子なし、無職」になるまでの悪戦苦闘を明るくリアルに綴った『魂の退社 会社を辞めるということ。』より、プロローグをお届けします。 9月28日(土)には、フリーアナウンサー堀井美香さんとのトークイベント「おばさん、人生を二度生きる!」を開催します。こちらのご参加もお待ちしています。 * * * まさか自分にこんなことが起きるとは思っていなかった。少なくとも10年前までは。 大学卒業以来、28年間勤めていた会社を辞めることになったのである。 50歳、夫なし、子なし、そし
大人ぼっちマニュアル 2024.08.27 公開 ポスト 仕事において実は微妙な時期に差し掛かる40代が覚えておきたい「42.5歳の壁」とはよしたに(漫画家) 『ぼく、オタリーマン。』などの人気シリーズで知られる漫画家・よしたにさんの新刊『大人ぼっちマニュアル 40代からの人生攻略を専門家に教えてもらいました』が発売になりました。ゆるく婚活をしつつも同世代の友人と楽しく過ごしていたよしたにさん。しかしある「きっかけ」を経て、この先について不安を抱くようになります。本書ではそんなよしたにさんが不安を解消すべく、お金や投資、健康問題や家事、人間関係など7つのトピックについて専門家を直撃取材! ひとり暮らしの人はもちろん、そうじゃない人も人生後半に備えておきたいあれこれが分かります。本書から一部ですが試し読みを掲載します。今回のテーマは40代になったら考えておきたい「これからの仕事と人生」につい
純喫茶図解 2024.08.22 公開 ポスト 吉祥寺【くぐつ草】‐商店街の地下に広がる、海底の洞窟のような優しい空間塩谷歩波 昼夜問わず煌々とした明かりで照らされる商店街から、下へ下へと延びる薄暗い階段を降りる時、私はそんなセリフを思い浮かべる。明るい地上から海に飛び込み、暗く果てしない深海に向けて潜る潜水艦。その乗組員になった気分で、柔らかなカーブを描く階段を一歩一歩重々しく下っていく。覗き穴が設けられた鉄のドアを通ると、そこにあるのは長細い洞窟のような空間だ。 幅は3.5メートル、奥行きは13メートル。窓はなく、人の拳大の凹みが模様のように広がる壁にぐるりと囲まれている。船舶照明(船に使われる防水の照明器具)に照らされる室内は、その明かりがなければ闇に沈んでしまいそうなほど暗い。その薄暗さに紛れるように、至るところに小物が置かれている。タイプライター、船の碇、樽、潜水艦の窓のような金
大人ぼっちマニュアル 2024.08.13 公開 ポスト 40代独身が「保険は買わなくていいし持ち家もいらない!」理由よしたに(漫画家) 『ぼく、オタリーマン。』などの人気シリーズで知られる漫画家・よしたにさんの新刊『大人ぼっちマニュアル 40代からの人生攻略を専門家に教えてもらいました』が発売になりました。ゆるく婚活をしつつも同世代の友人と楽しく過ごしていたよしたにさん。しかしある「きっかけ」を経て、この先について不安を抱くようになります。本書ではそんなよしたにさんが、不安を解消すべく、お金や投資、健康問題や家事、人間関係など7つのトピックについて専門家を直撃取材! ひとり暮らしの人はもちろん、そうじゃない人も人生後半に備えておきたいあれこれが分かります。今回は、投資について分かりやすく面白く伝えてくれた故・山崎元さんに教わった40代からのお金の基本です。 * * *
大人ぼっちマニュアル 2024.08.07 公開 ポスト 40代からの人生攻略を専門家に教えてもらいました 40歳独身だけど危機感がちっとも湧いてなかった男が急変した話よしたに(漫画家) 『ぼく、オタリーマン。』などの人気シリーズで知られる漫画家・よしたにさんの新刊『大人ぼっちマニュアル 40代からの人生攻略を専門家に教えてもらいました』が発売になりました。ゆるく婚活をしつつも同世代の友人と楽しく過ごしていたよしたにさん。しかしある「きっかけ」を経て、この先について不安を抱くようになります。本書ではそんなよしたにさんが、不安を解消すべく、お金や投資、健康問題や家事、人間関係など7つのトピックについて専門家を直撃取材! ひとり暮らしの人はもちろん、そうじゃない人も人生後半に備えておきたいあれこれが分かります。 * * *
今年9月1日で発生から100年を迎える関東大震災は、民俗学や民藝運動の誕生、民謡や盆踊りの復興の契機になると同時に、愛国心を醸成し、戦争への流れを作った歴史の分岐点でした。7月26日に発売された『関東大震災 その100年の呪縛』では民俗学者・畑中章宏さんが、大震災が日本人の情動に与えた影響をその後の100年の歴史とともに検証。その一部を本書より抜粋してお届けします。 〈関心〉と〈無関心〉のはざま 芥川龍之介が震災直後、『中央公論』に発表した「大震雑記」によると、芥川自身が大火は朝鮮人の仕業だという流言蜚語を鵜呑みにしていたことから、友人の作家・菊池寛に「一喝」されたことを述べている。 僕は善良なる市民である。しかし僕の所見によれば、菊池寛はこの資格に乏しい。 戒厳令の布かれた後、僕は巻煙草をくわえたまま、菊池と雑談を交換していた。もっとも雑談とはいうものの、地震以外の話の出たわけではない。
最新刊『パーティーが終わって、中年が始まる』が話題の元「日本一の有名なニート」phaさん。ロスジェネ、超氷河期世代といわれるphaさんが青春時代を過ごした2000年代とは、どんな時代だったのでしょうか? その片鱗を本書より抜粋してお届けします。 デフレ文化から抜けられない たまにファミレスに来ると、高くなったな、と思う。 ちょっとちゃんとしたものを食べようとするとすぐに1000円を超えてしまう。1500円、2000円くらいするメニューも珍しくない。そんなのちょっといい料理屋さんみたいな値段じゃないか。ファミレスってもっと、600円とか700円くらいでいろいろ食べられる手軽なところじゃなかったっけ。 営業時間も短くなった。昔は24時間営業が普通だったけれど、深夜も営業している店舗はほとんどなくなって、22時や24時に閉まるようになってしまった。 ファミレスといえば、夜中に友達と集まって、ドリ
かつて「日本一有名なニート」と呼ばれ、定職につかず、家族を持たず、気ままに生きることを最上の価値としてきたphaさんが、年を重ねるなかで感じた自身の変化。最新刊『パーティーが終わって、中年が始まる』から、若さの魔法がとけた人生と向き合う日々を抜粋してお届けします。 ずっと練習のような気持ちで生きてる 壇上に上がると、客席はすでに人で埋まっている。照りつけるスポットライト。正面にはオンライン中継用のカメラ。自分の名札が置いてある席に座って、最後に一瞬だけ、今日話すことを書いたメモを見返す。 話の流れというものがあるので大体いつも用意した内容はほとんど話さずに終わるのだけど、それでもあらかじめ準備をしてしまうのは、とっさに何か話さないといけなくなったときに頭が真っ白になって黙り込んでしまいがちだからだ。保険としてある程度の話題のストックを持っておかないと不安なのだ。何も持たずにステージに上がっ
あやふやで、不確かな 2024.04.20 公開 ポスト 登場人物と喧嘩しながら書き上げた最新作「受け取り手がいて、初めて完成する小説です」宮田愛萌 「自分以外の人間と完全にわかりあうことなんて不可能であるのに、わかり合えたらと願ってしまう」――。そんな思いから生まれてきた4組の恋人たちを描いた連作小説のテーマは「コミュニケーションの難しさ」。アイドルを卒業後も様々な本にまつわる活動に携わっている宮田愛萌さんが、2作目の小説集『あやふやで、不確かな』を上梓しました。 「自分のなかには、まだ名前のついてない感情のボックスがいっぱいあって、時々それらに自分だけの名前をつけている」という繊細な作業を、日常のなかで繰り返してきたと語る宮田さんが、この一冊に込めたいくつもの思いとは――。 * * * ――この一冊には4つの物語が収められていますが、そのすべてに「冴」という女の子が登場します。
かつては水産物の争奪戦で中国に敗れ問題になった「買い負け」。しかしいまや、半導体、LNG(液化天然ガス)、牛肉、人材といったあらゆる分野で日本の買い負けが顕著です。7月26日発売の幻冬舎新書『買い負ける日本』は、調達のスペシャリスト、坂口孝則さんが目撃した絶望的なモノ不足の現場と買い負けに至る構造的原因を分析。本書の一部を抜粋してお届けします。 頭打ちの外国人技能実習生 2022年末に韓国に出張した。サムギョプサルを食べに入店すると、ベトナム人らしき女性が迎えてくれた。どこから来たのか、と知人が訊くと、やはりベトナム人学生で情報工学を学びに来たという。「日本は選ぼうとしませんでしたか」と訊くと「韓国しかありません」と答えてくれた。「私の友だちも韓国に来ています」。外国人で日本語を学ぶ人が少なくなっている、ともよく聞く。 日本で働いてくれる外国人労働者数を見てみる。厚生労働省は5年間の推移を
カレー沢薫『人生で大事なことはみんなガチャから学んだ』 幻冬舎plusで立ち読み・購入 Amazon 楽天ブックス 紀伊國屋書店 セブンネット 引きこもり漫画家の唯一の楽しみはソシャゲのガチャ。推しキャラ「へし切長谷部」「土方歳三」を出そうと今日も金をひねり出すが、当然足りないのでババア殿にもらった10万円を突っ込むかどうか悩む日々。と、ただのオタク話かと思いきや、廃課金ライフを通して夫婦や人生の妙も見えてきた。くだらないけど意外と深い抱腹絶倒コラム。 幻冬舎plusで立ち読み・購入 Amazon 楽天ブックス 紀伊國屋書店 セブンネット
日本語の大疑問 2024.03.02 公開 ポスト 高校生が戦国時代にタイムスリップ…したら現代の言葉は通じるのか?国立国語研究所 ことばのスペシャリスト集団・国立国語研究所が叡智を結集して身近ながらも深遠な謎に挑む、人気シリーズ第2弾『日本語の大疑問2』より、一部を抜粋してお届けします。 * * * 現代の高校生が戦国時代にタイムスリップしたら、言葉は通じますか 回答=村山実和子 戦国時代は「古代語」と「近代語」のはざま まず、戦国時代がいつ頃のことを指すのか、というところから考えてみましょう。一般的には、おおよそ室町時代(1336~1573年)の後半がその時期に当たるようです。と言っても、当時どういった言葉が用いられていたのか、あまりピンとこない方が多いのではないかと思います。そこで、ここからは、室町時代の「話し言葉」を実際にのぞいてみることで、意思の疎通がはかれるかどうかを考
岩井圭也『プリズン・ドクター』 幻冬舎plusで立ち読み・購入 Amazon 楽天ブックス 紀伊國屋書店 セブンネット 奨学金免除のため、しぶしぶ、刑務所の医者になった是永史郎(これなが しろう)。患者たちにはバカにされ、ベテランの助手に毎日怒られ、憂鬱な日々を送る。そんなある日の夜、自殺を予告した受刑者が、変死した。胸をかきむしった痕、覚せい剤の使用歴……これは自殺か、病死か?「朝までに死因を特定せよ!」所長命令を受け、史郎は美人研究員・有島に検査を依頼するが――手に汗握る、青春×医療ミステリ! 幻冬舎plusで立ち読み・購入 Amazon 楽天ブックス 紀伊國屋書店 セブンネット
毎年、書店の閉店するニュースは定期的に流れてくるが、その中でも今年は、しばし人を感慨にふけさせるような、ひとつの時代の終わりを想起させる話が多い。 具体的に言えば、一月には名古屋の七五書店の閉店があった。三月には東京駅八重洲口の八重洲ブックセンターが閉店し(この店は移転のための一時閉店)、四月は鳥取の定有堂書店、そしてこの七月末には名古屋のちくさ正文館書店本店(以下ちくさ正文館)が、その六十余年の歴史に幕を降ろした。 書店閉店のニュースが流れてくれば、それを惜しむ声、憤慨する声が、毎回決まって聞こえてくる。それを聞くのがあまり好きではないので、そうした話からはなるべく距離を置くようにしているのだが、ちくさ正文館が閉店する少し前に見かけた、店長の古田一晴さんのコメントだけは、思わず身を乗り出して読んだ。それは何というか、閉店直前の店とは思えない、あまりにも古田さんらしいコメントだったからだ。
買い負ける日本 2023.08.01 公開 ポスト 「日本向けは面倒くさい」“細かい”品質要求と“空気を読まない”値下げ要求に外国企業は辟易坂口孝則 かつては水産物の争奪戦で中国に敗れ問題になった「買い負け」。しかしいまや、半導体、LNG(液化天然ガス)、牛肉、人材といったあらゆる分野で日本の買い負けが顕著です。7月26日発売の幻冬舎新書『買い負ける日本』は、調達のスペシャリスト、坂口孝則さんが目撃した絶望的なモノ不足の現場と買い負けに至る構造的原因を分析します。本書を抜粋してお届けします。 住宅市場が受けた衝撃 「そんなに遅れるの?」。キッチン用品の展示場では来店するお客から、そのような感想が多数寄せられたという。2020年から2022年にかけて、システムキッチンを展示しているのに、売れても納品ができない。給湯器等も仕入れられない。納期が遅延する前提で売らなければならない。 建設資材では
「100分de名著」(NHK Eテレ)で取り上げる作品を九年にわたり選び続けてきたプロデューサー、秋満吉彦さんが最も戦慄を覚えたのは、現代社会のありようを言い当てる「名著の予知能力」でした。秋満さんによる新書『名著の予知能力』から番組の制作舞台裏をお届けします。 通説を揺るがし、常識的な読みを解体するミッチェル「風と共に去りぬ」(2019年1月放送) 「風と共に去りぬ」の講師を担当してくれた鴻巣友季子さんとの出会いは、「翻訳対談」というタイトルで行われた、翻訳家の古屋美登里さんとのトークショーの会場だった。メモによれば2017年9月11日とあるから、もう五年以上も前のことだ。 それまで研究者や作家を講師として招いたことはあるのだが、専門の翻訳家を呼んだことはついぞなかった。ただ翻訳文学好きだった私は、原文と取っ組み合い、その一つひとつの言葉の深い意味を探りながら格闘し続けている翻訳家の人た
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって、まもなく1年半がたちます。いまだに終わりの見えない戦争の現状とこれからの展開、そして日本が向き合わざるをえないシビアな現実とは……。安倍晋三元総理の通訳をつとめた元外務省交渉官・中川浩一さんによる注目の新刊『プーチンの戦争』から内容の一部をご紹介します。 * * * スマホは戦場で命を落とすツール 安倍晋三元総理は生前、総理時代から一貫してガラケーを使い続けていました。 死去する当日朝も、羽田空港から伊丹空港に向けて出発する前の航空機の座席で、新聞を広げてガラケーを使う姿が目撃されています。そのガラケーには、当然ながら盗聴されないよう、通信を暗号化したアプリが入っていました。 ガラケーとは、日本で開発されたボタン式の携帯電話のことで、「ガラパゴス携帯」を略して「ガラケー」。太平洋の赤道直下にあり、どの大陸にも接した歴史がなく、独自の進化
武器になる教養30min.by 幻冬舎新書 2023.07.21 公開 ポスト このままでは日本語が消滅する…早すぎる英語教育がもたらす恐ろしい弊害武器になる教養30min.編集部 このままでは日本語が消滅する……。「まさかそんなことがあるはずない!」と思う人もいるでしょう。しかし、今も世界のあちこちで民族固有の言語が消滅しているように、日本語も油断できない段階へと足を踏み入れているのです。日本語学の第一人者で、著書『日本語が消滅する』を上梓した山口仲美さんに警鐘を鳴らしていただくとともに、日本語を大切にすることがいかに重要かを教えてもらいました。 * * * 英語が母語になる日が来る? ── 最近、日本語が消滅する可能性がますます高まっているとうかがいました。 そうなんですよ。2020年に、小学3年生から英語教育を始めることがカリキュラムになりました。でも、小学3年生では日本語す
2023年6月22日に名古屋高裁がマクドナルドに判決を下した「変形労働時間制の無効」。忙しい時期と暇な時期の差が大きい業界で採用される「変形労働時間制」は、実は適切な運用が難しい制度だといいます。弁護士の林孝匡さんによる解説です。
謎とロマンにあふれている古代文明。あの建造物や不思議な絵などは、いつ、誰の手で、何のためにつくられたのか……? 世界中に残る謎に満ちた遺跡や神秘的なスポットについて解説。今回は「カッパドキアの地下都市」の謎をお送りします。
謎とロマンにあふれている古代文明。あの建造物や不思議な絵などは、いつ、誰の手で、何のためにつくられたのか……? 世界中に残る謎に満ちた遺跡や神秘的なスポットについて解説。今回は「馬王堆(ばおうたい)のミイラ」の謎をお送りします。
「100分de名著」(NHK Eテレ)で取り上げる作品を九年にわたり選び続けてきたプロデューサー、秋満吉彦さんが最も戦慄を覚えたのは、現代社会のありようを言い当てる「名著の予知能力」でした。5月31日に発売された新書『名著の予知能力』は、まったく新しい名著の読み方を提案する書。 講師が青ざめるとき――シェイクスピア「ハムレット」(2014年12月放送) 日本を代表する……いや国際的にも高い評価を受けているシェイクスピア研究の第一人者の顔が青ざめていた。モニター越しに見えた表情なので、スタジオ照明の加減もあり、やや誇張が入ってしまっているかもしれない。もっと正確にいえば、表情がこわばっていた。次の句が継げないでいる。明らかに挙動がおかしい。 東京大学大学院総合文化研究科教授・河合祥一郎さん。「ハムレットは太っていた!」「謎解き『ハムレット』」といった著作に惚れ込んだ私が、「ハムレット」解説講
逆境を生き抜くための教養 2023.06.18 公開 ツイート 世界的ベストセラーが明らかにした、実は「世界はどんどん良くなっている」という事実 出口治明 脳出血で倒れ、失語症・右半身まひという後遺症を抱えながら、懸命なリハビリを経て、大学の学長職に復帰した出口治明さん。その支えになったのは、それまでに読んできた1万冊以上の本から得た「知の力」「教養」でした。新刊『逆境を生き抜くための教養』の一部をお届けします。 * * * 「大きな目」で見れば世界は良くなっている 『ファクトフルネス』(ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド著/日経BP)という本が、日本を含めて世界中でベストセラーになりました。僕も大事にしている「ファクト」や「数字」に基づいて、人がつい抱きがちな世の中に対する間違った思い込みを正す本です。 そこで取り上げられている思い込みのひとつ
テロや大災害など、恐怖で国民が思考停止になっている最中に、為政者や巨大資本家がどさくさ紛れに過激な政策を推し進める……。その悪魔の手法を「ショック・ドクトリン」といい、日本でも3.11やコロナ禍の裏で、知らず知らず国民の情報や資産が奪われようとしています。 パンデミックで空前の利益を得る製薬企業や、マイナンバー普及に隠された政府の思惑など、強欲資本主義の正体を見抜き、私たちの生活を守るにはどうしたらいいのでしょうか? 国際ジャーナリスト 堤未果氏が警鐘を鳴らす、最新刊『堤未果のショック・ドクトリン』より、一部抜粋してお届けします。 * * * 政府のやりたい放題を止める方法 まず、今動いている法律をチェックする ショック・ドクトリンの特徴は、国民に考える暇を与えずに、社会を作り変えてしまうこと。政治家個人に焦点を当てたスキャンダル報道に目を奪われている間に、その裏で粛々と国会に提出
夫婦別姓 家族と多様性の各国事情 2023.05.28 公開 ポスト ドイツでは「親同士」も「親子」も姓が違うのが普通田口理穂(ジャーナリスト、ドイツ語法廷通訳・翻訳士) 夫婦同姓が法律で強制されているのは今や日本のみ。 別姓が原則の中国・韓国・ベルギー、別姓も可能なイギリス・アメリカ・ドイツ、通称も合法化したフランス。各国で実体験を持つ筆者達がその国の歴史や法律から姓と婚姻、家族の実情を考察し「選べる」社会のヒントを探る書籍『夫婦別姓 家族と多様性の各国事情』より、一部を抜粋してお届けします。 * * * 別姓、同姓、片方だけが連結姓、の3つの選択肢があるドイツ 2021年秋まで16年間首相を務めたアンゲラ・メルケル(67歳)は夫婦別姓である。実はメルケルという姓は、東ドイツ時代に23歳で学生結婚したときの元夫の姓。5年後に離婚したが、物理学の博士号を持つ研究者としてキャリアを積
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