昨年、新人ながら37セーブを上げ、新人王を獲得した山﨑 康晃。150キロを超える速球、フォークのように曲りが大きいツーシームのコンビネーションで次々とセ・リーグの強打者をねじ伏せ、横浜DeNAベイスターズに欠かせない投手へ成長。そして愛嬌溢れる笑顔と爽やかなファン対応で、大人気となっている。 そんな山﨑の高校時代は2009年夏と2010年春に甲子園出場。バランスが取れたオーバーハンドから140キロ台の速球を投げ込む右の本格派としてドラフト候補に挙がる存在だった。能力以外の一面を知るべく帝京の前田 三夫監督に伺ってみた。 「山﨑ですが、入学当初は本当に体が華奢な子でした。でも身体能力は素晴らしく、肩、足が抜群に良かった。最初はそれを生かそうと投手兼外野手としても考えていたんです。でも、打撃がダメで、また体も細いので、打球も前へ飛ばない。ですので打者としては諦めて投手1本に。ただ投手としてもス