押し寄せる観光客に悲鳴 渋滞や家賃高騰で住民反発―欧州 時事通信 外経部2025年01月04日20時34分配信 サグラダ・ファミリア教会の前を行き交う観光客=2024年7月、スペイン・バルセロナ(AFP時事) 【ロンドン時事】欧州各地の観光都市が旅行者急増によるオーバーツーリズム(観光公害)に悲鳴を上げている。コロナ禍明けの旺盛な旅行需要を背景に、格安航空会社(LCC)や大型クルーズ船の利用客が押し寄せ、街の混雑や交通渋滞、物価高などが深刻化。日々の暮らしを脅かされた地元住民の反発は大きい。 古代遺跡ポンペイ、入場者数制限へ 1日2万人、観光公害抑制―イタリア 「観光客は帰れ!」。世界遺産のサグラダ・ファミリア教会で知られるスペイン北東部のバルセロナでは昨夏、住民による「反観光」デモが相次いだ。数千人の参加者はシュプレヒコールを上げながら街中を行進し、旅行者に向けて水鉄砲を撃つなどした。