自身のパワハラ疑惑などを告発する文書への対応を巡り、県議会や県民からの批判が高まる中で就任3年を迎えた兵庫県の斎藤元彦知事。県内首長に対する本紙アンケートでは、文書問題で県政が混乱に陥る以前から、首長たちがコミュニケーションの不足や情報共有のあり方について、知事や県に対し不満や違和感を抱いていたことが明らかになった。 ■「井戸さんは親しくしてくれたが…」 アンケートでは、県政への注文や、文書問題をはじめ斎藤知事について思うことを尋ねた。多くの首長が苦言を呈したのはコミュニケーションの少なさだ。 「元日の能登半島地震で日本海沿いに津波警報が出たときも、知事から連絡はなかった。一言でいいから『大丈夫ですか』と気遣いが欲しかった」。但馬地域の首長は不満を漏らした。