「国民皆保険」は、 半世紀以上前の1961年に始まりました。 これまでの公的医療保険の歴史を ふりかえってみましょう。 国民皆保険は 1961年にスタート 国民皆保険が実現する前は、医療を受けられずに亡くなる人も大勢いました。 1956年の『厚生白書』には「1,000万人近くの低所得者層が復興の背後に取り残されている」と記されています。この頃までは、国民のおよそ3分の1にあたる約3,000万人が公的医療保険に未加入であり、「国民皆保険」の達成は日本の社会保障の大きな課題となっていました。 その後、1958年に新しい「国民健康保険法」が制定され、1961年に現在の「国民皆保険」が完成することになったのです(表4-1)。