理系的な発想力を問う短編小説を公募・表彰する第12回日経「星新一賞」の受賞9作品が決まりました。人工知能(AI)を一部活用した作品が優秀賞に選ばれています。一般部門(対象制限なし)のグランプリは吉野玄冬氏の「ユウェンテルナ」、ジュニア部門(対象は中学生以下)のグランプリは小林宗太氏の「将来ドック」。9作の全文を一挙に紹介します。【関連記事】一般部門グランプリ「ユウェンテルナ」2075年、地球人類は遂に宇宙進出の嚆矢(こうし)を放とうとしていた。およそ千人が居住可能な月面移民船。現在、その中にある屋外ステージで出発セレモニーが行われており、著名な乗客が一人ずつ簡単な言葉を送っていた。…続きを読む