宇都宮市のJR宇都宮駅東口を発着する次世代型路面電車「芳賀・宇都宮LRT」(ライトライン)の西口延伸への動きが本格化してきた。市が停留場の配置案を示し、11月の栃木知事選や宇都宮市長選では東武鉄道宇都宮線との接続の可能性が取り沙汰される見通しだ。LRTの累計乗客数は9月中旬に500万人を超え、沿線では人口増加や地価上昇といった経済波及効果も生んでおり、延伸に対して住民や商店街などで期待が広がる。 西側に12カ所の停留場LRTの整備は宇都宮市が平成25(2013)年に策定した「東西基幹公共交通の実現に向けた基本方針」の中で、将来の街づくりに多くの効果が期待できる新たな交通手段として打ち出された。高齢化の進展を見据え工場や観光地など各拠点を公共交通で結び、マイカーに依存しなくても高齢者が移動しやすく快適に暮らすことができる「ネットワーク型コンパクトシティ」の実現が狙いだった。 駅東側は昨年8月