13日、米ペンシルベニア州バトラーでの選挙集会で、大統領警護隊に囲まれ拳を上げるトランプ前大統領(AP=共同) 米国が再び「政治的暴力」に震撼した。東部ペンシルベニア州で13日に起きた共和党のトランプ前大統領の銃撃事件は、深刻な国内の分断を改めて露わにした。一方、トランプ氏は暴力の標的とされた事実を、11月の大統領選に向けて求心力を高める材料に用いる可能性が高い。 銃声が立て続けに響き、ステージ上のトランプ氏は耳を押さえながらうずくまった。警護要員が覆いかぶさり、会場に悲鳴が響き渡る。 英BBC放送が伝えた目撃者証言によると、犯人は付近の建物の屋根によじ登り、ライフル銃で狙撃。耳から流血したトランプ氏は警護に支えられながら立ち上がり、拳を大きく突き上げた。