居住実態がない自治体が発行した国民健康保険証を使用した詐欺の疑いで福岡県警に6日逮捕された過激派、革労協主流派活動家の後藤あざみ容疑者(69)は、24年前に神奈川県真鶴町で起きた凄惨な内ゲバ殺傷事件で瀕死の重傷を負った被害者だった。その後、潜伏生活を続けていた。 数々のテロ・ゲリラを繰り返してきた革労協は、平成11年に主流派と反主流派に分裂し、激しく対立。12年2月8日、福岡市の反主流派の拠点が主流派に襲われ、大学生が殺害された。犯行グループは鉄道で本州方面に逃走したとみられる。 翌9日午後0時20分ごろ、神奈川県真鶴町のJR東海道線真鶴駅のホームで、後藤容疑者ら主流派の男女2人が尾行してきた反主流派の男3人組に出刃包丁でめった刺しにされ、伊東発東京行きの上り電車に転がり込んだ。駅員の判断で病院が近い3駅先の小田原駅まで電車を動かし、2人は救急搬送されたが、男性は死亡、後藤容疑者は一命をと