東洋大学 文学部日本文学文化学科 准教授 博士(文学)。専門分野は和歌文学、中世文学。第33回より東洋大学「現代学生百人一首」選考委員、第34回では選考委員長を務める。論文に「甘露寺親長の歌会 ――室町和歌史一面」(国語国文86巻11号)、「歌人式子内親王の揺籃期をめぐって」(和歌文学研究106号)など。 ▶東洋大学入試情報サイト「TOYOWebStyle」で高柳先生のWeb体験授業の動画コンテンツをご覧いただけます。 日本の伝統文化を知る − 「歌会始」をめぐって − 実は政治的意図があった?現代短歌ができるまでの和歌の歴史に迫る ──はじめに、現代短歌のルーツとされる和歌について教えてください。 和歌とは、五・七・五・七・七の三十一文字で、四季や恋愛などさまざまなテーマを表現する古典詩です。三十一文字の形式は、成立当初から崩れることなく、現代まで継承されています。私が専門に研究している