「オバマ氏とデートし、飽きたらトランプ氏に乗り換える。そして、トランプ氏が嫌になって、バイデン氏と付き合う」 こう表現されるのは、アメリカ大統領選挙で勝敗のカギを握るとされる“スイング・ボーター”、「揺れる有権者」です。 特定の支持政党を持たず、選挙のたびに投票先が揺れ動く“スイング・ボーター”は今回、どちらに投票するのか。その理由は何なのか。密着取材しました。 (国際部記者 海老塚恵 / 高須絵梨) 投票日まで1か月あまりとなった9月末。 私たちが訪ねたのは、激戦州の1つ東部ペンシルベニア州に住むスイング・ボーターのスコット・リチャードソンさんです。 リチャードソンさんは1989年に地元でレストランを開き、夫婦で経営。開業から35年となった今年の春に引退することを決め、店をたたみましたが、自宅には、自慢の店の看板が飾られています。 リチャードソンさんは、20代の頃は民主党も共和党も支持し