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アメリカ大統領選
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今日は憲法記念日という事もあって黒塗り街宣車の右翼が派手に騒いでいる。爆音を鳴らしながらいかめしい街宣車が何十台も列を成しているのは恐ろしくもおぞましい風景だ。これを見れば一目瞭然なのだが、この手の「旧来・本筋」の右翼の行動こそ年々凶暴さと過激さの度合いを増している。最近では在特会デモばかりが取り上げられてその影に隠れ(?)、こうした事が忘れられているのではないか。先程筆者が見てきた右翼のデモは、爆音や人数、周囲に与える威圧感などで在特会のそれとは比べ物にならない規模だ。もちろんそれを警察がご丁寧に守ってやっている訳だが。 こういう本筋の極右連中が、(自分らよりも規模的にチンケな)在特会だけを悪者扱いして自分らを美化・正当化するのに利用しているのは何の冗談なのか。典型的なのが、以下の森達也が書いた愚劣極まりない記事だろう。 http://diamond.jp/articles/-/348
筆者は今まで「ナントカ終了のお知らせ」というネタの記事を何回か書いてきたが、さすがに原子力資料情報室に対してまでこのネタをやる日が来るとは思わなかった。それだけ日本の、それも原発を巡る情勢が世間で思われている以上に惨憺たる状況だという事だろう。 情報室が公開している「暮らしの中の放射能 第19回 子供相談室4」という動画にとんでもない発言があったのだ。 http://www.cnic.jp/movies/5034 この番組の中で「僕は将来結婚して子供をつくっていいのでしょうか?」という質問に対して、情報室共同代表(!)の伴英幸がこんな事を言っている。(以下はその動画のスクリーンショット) 原子力資料情報室共同代表・伴英幸曰く「(福島で)基本的には普通の暮らしをするということが大前提で必要なこと」 いくら何でもこれは凄すぎ。「普通の暮らし」が出来ない不安を抱えているから、藁にもすがる気持
最近の日本では韓国について「反日国家だ」「いや、そうではない。今の韓国の大衆は日本に親しみを持っている」という、実にくだらない言い合いをしている連中が目に付く。前者は言わずと知れた在特会や嫌韓流の主張であるし、後者はそれに対抗しているらしい右派・左派問わぬ幅広い層の統一見解と言って良いだろう。先日取り上げた安田浩一その他1名(笑)の書いた本もそうした典型例だ。 では本当の所はどうなのか? 両方とも全く正しくない上に、韓国と日本の現状と過去を見誤らせる有害な説だ。大韓民国は建国から今に至るまで極めて親日的な国家である。ただし韓国で真に親日的な層とは「大衆」でなく「支配層」なのだ。 韓国は建国以来反共を国是としており、そもそも北朝鮮や中国に対する防波堤の為にアメリカと李承晩の合作でデッチ上げられた国だった。以来韓米日同盟体制で北朝鮮に対して軍事的・経済的に圧迫を加えて現在に至っている。この
|日付別:2013年03月25日の記事|くるしくても
実業之日本社の漫画サンデー(略称マンサン)が筆者の予想よりも早く潰れてしまったのにはいささか驚いた。「静かなるドン」が終わってももう少しぐらいは持ちこたえるんじゃないかと思っていたのだが、ああもあっさり廃刊するとは…。とは言え、末期は本当に「静かなるドン」と「蒼太の包丁」以外まともに読める漫画がなかったのだから、仕方があるまい。 末期マンサンには純粋に画力やストーリーのレベルが低過ぎる連載が多かったが、同時に差別や人権侵害を助長するひどい内容の作品も多かった。最近の日本の悪しき社会的風潮に媚びてウケを狙ったつもりなのだろうが、結局それでは人気と部数を挽回出来なかったのである。そんな「右傾化戦略」で出版社の売り上げ挽回がならない事は草思社や岩波書店を見れば明らかなはずなのに、先人の過ちを学ばぬ者というのは後を絶たぬものだ。 その末期マンサンと同じ路線を歩んでいる最たる存在が日本文芸社の別冊漫
http://mainichi.jp/select/news/20130220k0000m040100000c.html 川崎市:朝鮮学校に横田さん著書支給へ 補助金未執行分で 今回の朝鮮学校に対する措置について、この阿部孝夫という市長のやる事なす事は、人間の想像力の限界をはるかに超越していると言って良い。 だが、阿部市長のやっている事はすでに今の日本では全く特殊な例ではなく、当人も特別なクレイジー首長ではない。同じような事をしてきた連中は橋下徹や石原慎太郎をはじめとして、日本全国に山のようにいる。阿部市長の例は、今の日本で民族差別がどれだけ当たり前になっているかを示す一例に過ぎない。今の日本は国を挙げて在特会に成り下がった。 それでも今回の一件がとりわけ悪質なのは、補助金として横田めぐみの本を「現物支給」だと言って押し付けるいやらしさにある。単に補助金を支払わないのではなく、それをよりに
前回の記事で少し取り上げた「kojitakenの日記」とそのコメント http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130213/1360712895 についてもう少し批判しておきたい。 このブログの管理者とその記事にコメントを寄せている人間達に共通しているのは、恐ろしいまでの無神経さ、鈍感さであろう。朝鮮半島問題に関する根本的な無知と、自分達の歪んだ優越感と、朝鮮に対する差別感情が一緒くたになった、極めて醜悪な日本人像を垣間見た気がする。 この手の左派日本人に最近多く見られる「今の北朝鮮は大日本帝国と同じ論」「北朝鮮は日本の右派を手助けしている論」ほど、日本のリベラル・左派系の堕落を体現しているものはない。一見この手の連中は大日本帝国(日帝)に批判的なスタンスに見えるが、実際には自分達の清算すべき過去である日帝とその犯罪そのものを全く討とうとしていない。それどこ
北朝鮮の核実験について、当初予想してた通り日本や韓国では右も左も示し合わせたように非難の大合唱だ。まあ確かに世間一般に言われているように「アメリカとの交渉材料」として核実験をするというのは、外交的手法という面からは良いやり方とは思えない。だが、今回の件について多くの人間が見落としている重大な事実が一つある。それは今回に先立つ昨年(2012年)12月6日(たぶん現地時間)に、アメリカが臨界前核実験をやっていたという事実だ。以下の記事参照。 国際的な非難に直面するアメリカの核実験 アメリカの地下核実験に対する反発 この実験に対してはイランが強く反発し、日本では広島市や長崎市、それに新宿区などの一部地方自治体や被爆者団体などがアメリカに抗議しているが、世間的には核実験があった事自体がほとんど知られていないのではないか。韓国では日本よりももっとひどく、筆者がネットを検索した範囲ではこのアメリカ核実
とうとうやりやがったな、というのが筆者の正直な感想である。これは北朝鮮の核実験に対するものではない。日本の方についてである。 http://news.livedoor.com/article/detail/7401061/ 日本でプルトニウム生産を再開へ 朝鮮日報2013年02月12日08時10分 日本政府が、福島第一原子力発電所の事故が発生して以来中止していたプルトニウムの生産を再開し、ウラン濃縮施設も新設・増設する方針を打ち出した。 青森県六ケ所村にある使用済み核燃料の再処理工場を運営している日本原燃株式会社は、今後3年間にプルトニウムとウランを混ぜた酸化物(MOX)の粉末16.3トンを製造する計画を立て、原子力規制委員会に報告したという。東京新聞は10日「六ケ所村で新たに生産する16.3トンのMOXには、核兵器への転用が可能な核分裂性プルトニウム5トンが含まれている」と報じた。
前にもちょっと触れた事があるが、韓国の延世大学教授・文正仁(ムン・ジョンイン)と高麗大学教授・徐承元(ソ・スンウォン)の新著「日本は今何を考えているのか」という本を購入して現在読んでいる。本当は金がもったいなくて購入すべきかどうか迷ったのだが、事前に聞いていた書籍情報や文正仁へのインタビューから内容に関する概要は筆者もある程度知っており、ネタ的には非常に面白そうな本なので思い切って取り寄せる事にした。何よりもこの本が今後日本でも翻訳出版されるかどうかが分からないので、それを待っていても仕方がないという事情もある。 向こうで話題の書とはいえ、正直言って韓国でだけ出版されている本をネタにしても、日本ではほとんどの人に何の事やら通じないだろう。朝鮮語の分かる在日でも、この本をわざわざ取り寄せて読んでるような奴は極めて少ないはず。にも関わらずこの本を敢えて取り上げるのは、それなりの理由があっての事
最近のハンギョレの論調がおかしい原因の一つは、記者達の歴史認識にも大いに問題があると思う。その典型的事例とも言うべき記事が載ったので、翻訳抜粋する。全文翻訳はどうせそのうちハンギョレ日本版が機械翻訳で載せてくれるだろうから、筆者がわざわざやるまでも…。 この記事は最近の「尖閣問題」中日関係が悪化して軍事衝突の危機が高まっている事を取り上げているのだが、記事の終わり近くでこんな事を言っている。 http://www.hani.co.kr/arti/international/japan/573216.html 特派員コラム 誰が韓日関係を破綻させようとしているのか 鄭南求(チョン・ナムグ)記者 「日本が『平和憲法』の束縛を抜け出し、軍隊を保有して、戦争の出来る国になるのは安倍総理の外祖父である岸信介元総理の彼岸であった。(中略)7月の参議院選挙に勝利すれば、憲法改正に向かってさらに一歩
ある兵庫県の市議が、婚約者の祖父が韓国人だという理由で婚約破棄したという例の事件。すでにあちこちで報道されているので多くの方が知っているだろう。 http://mainichi.jp/select/news/20130128k0000e040180000c.html 婚約破棄:「在日差別意識に起因」 女性が市議を提訴 毎日新聞 2013年01月28日 15時00分(最終更新 01月28日 16時11分) 婚約相手だった兵庫県内の自治体の30代男性市議に自分の祖父が在日韓国人だと告げたところ、婚約を破棄されたとして、大阪市の会社員の女性(28)が市議に550万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。市議側は結婚できない理由として「政治的信条から消極的にならざるを得なかった」と説明しているが、女性側は「差別意識に起因し、不当だ」と批判している。人権問題に詳しい専門家からは市議の対応を
かつて小沢一郎が唱えた、日本が明文改憲せずに解釈改憲で自衛隊を海外派兵して政治大国・軍事大国化する道、いわゆる「普通の国」という路線。当の提唱者たる小沢自身は先の選挙における自党の敗北で政治的影響力を極小化させてしまった。だが、そのイメージ(構想)自体はまだしぶとく生き続けている。それも思わぬ人脈がそのイメージに具体的なプラン(計画)を打ち立てて。最近の韓国(日本ではない)を見ているとそうした嫌な懸念がとても強く感じられる。 小沢の「普通の国」のイメージを、その後最も忠実に継承し、なおかつそこへ実現可能性の高いプランを立案してそれを提唱・実践してきた日本人の最たる存在が和田春樹であると思う。金光翔氏の以前の記事に詳しい。 http://watashinim.exblog.jp/12577810 和田春樹について(1) 日本が憲法9条を変えないまま軍備を増強し、海外派兵をよりスムーズに推し
北朝鮮では現在、空前の英語学習ブームだという事を以前の記事で書いた。朝鮮語が出来て北朝鮮現地の事もある程度知っている人には周知の話だが、北朝鮮の公用朝鮮語というのは極力外来語を廃したものを使ってきた。これは強烈な民族主義者だった先々代の金日成主席の意向も強く反映していただろう。加えて、北朝鮮に限らず旧共産圏諸国において外国語教育というのは完全な「エリート層の学問」であり、それを学べるのは共産党幹部子弟やよほど勉強の出来る子といった、限られた層にのみ許されたものだった。それがここに来て、一般の北朝鮮国民達は老いも若きも英語の勉強に熱を上げ、かつての「エリート層の学問」が驚くほどに一般化・大衆化してきている。何しろ今の北朝鮮では小学校3年から英語の授業を始めているのだから。おなじみオーマイニュースの訪朝記「在米同胞おばさん北朝鮮へ行く」にそうしたエピソードが載っていた。 http://www.
今日(1月12日)新大久保で在特会が例によって反韓デモをやったらしいが、そのまとめとやらがあった。 http://matome.naver.jp/odai/2135796685167049001?&page=1 デモの写真やらツイッターの反応やらがたくさん載っており、在特会のキモさや乱暴狼藉ぶりがよく分かる。だが、筆者がこのまとめに目を通して最悪だと思ったのは在特会のデモ呼びかけや連中の写真そのものではなかった。ツイッターで在特会を批判したつもりになっている「一般の日本人」の方がはるかにキモいし、本当は恐ろしい差別主義者と感じる。以下にその手の発言を画像化して列挙しておきたい。 「あそこでやってもかなり無意味だと思う」「新大久保にいる韓国の人はなんも悪いことはしてない」「これじゃあ中国や韓国の反日デモやってる連中と変わらん」「新大久保でやる意味ないっす。反日感情のあるところでせいや!そう!
「北朝鮮報道の第一人者」を自称しておきながら、石丸次郎が「グーグルのシュミット会長訪朝」についてコメントの一つすら語れずにいる事を先日こきおろしたばかりだが、その後少しばかり反応らしきものを見せた。以下石丸のツイッター画像がそれである。 見ての通り、グーグル会長が北朝鮮当局者に対して「自分とこはおまえの国より金持ちなんだ」といってエラソ-な態度を執るのが見たい、という馬鹿丸出しな他人のツイッターをリツイートという形で引用している。石丸はこのつぶやきに批判的な突っ込みもせず引用している事から、このdragonerとかいうツイッター発信者の言う事に共感しており、自分自身も「グーグル会長訪朝」に対して同じ見解を抱いているという事は明白であろう。つまり石丸はグーグルのような巨大企業にしてみれば北朝鮮のような小国は歯牙にも掛けない存在だ、北朝鮮はいい気になるな、と考えている訳だ。 石丸が今でも筆者
前回の記事でグーグル会長の訪朝と北朝鮮が推し進めているインターネット一般開放の関連性について述べたが、それについて日本と韓国に住む者が認識しておかねばならない事が一つある。 それは北朝鮮の国民が決して「外国の情報から閉ざされている人々」ではないという事だ。今や北朝鮮には中国を通じて南のテレビドラマや映画のDVDが入って来るだけではない。仕事や商売で中国やロシアと頻繁に往来している人間が国内の家族や知人と当たり前のように携帯で会話し、そこから外国の情報もいくらだって入って来る。そうしたルートを通じて北朝鮮国民達は日本や韓国の人間と大して変わらない国際情勢の知識を入手しているのだ。だからよく日本や韓国の右翼や「人道的介入論者」達が主張する「北朝鮮の人々は外の世界を知らない。だから北の国民に世界の情勢や外国のエンターテイメント映像などを大量に流してやれば、金正日(金正恩)体制は簡単に崩壊する」
グーグルのエリック・シュミット会長が元ニューメキシコ州知事のビル・リチャードソンらと共に北朝鮮を訪問している事は周知の通り。だが、日本のニュースを見ているとシュミットが向こうへ行って核やミサイルについて「懸念を伝える」だろうという事をやたら強調しているが、これは向こうで行なう話の本筋では全くなかろう。彼ら訪朝団メンバーが再三強調しているように今回の主題は二つあり、その第1はもちろん拘束されているアメリカ人の釈放で、実際に韓国のニュースではどこも今回の訪朝を核やミサイル問題とは結び付けていない。例えば以下中央日報日本語版(記事自体は連合ニュースからの配信)や民衆の声といった保守派・進歩派問わずどちらのメディアでもそうだ。 http://japanese.joins.com/article/222/166222.html?servcode=A00§code=A00&cloc=jp|ma
「はだしのゲン」の著者である中沢啓治が先月の17日に亡くなった。「はだしのゲン」については説明不要なほど有名な原爆漫画だが、それでもやはりというか、若い世代には読んだ事がないという者も少なくないようだ。歴史に対する無知の最たる例と思う。筆者の子供の頃には「はだしのゲン」が必読書というか当然の嗜みだったものだが。と言っても、その「ゲン」が必読だった時代の子供者達が今や40代以上の世代になって日本右傾化の主翼を担っているのだから、作品の内容的評価は別として、「ゲン」が与えた社会的影響がどれほどのものだったかについては別の評価が必要かもしれない。 それでもかつて「ゲン」が連載された週刊少年ジャンプ編集長だった西村繁男によると、こうした作品を載せる事は雑誌としての良心だったという。創刊から間もない頃のジャンプには中沢啓治の反戦漫画以外にもみやわき心太郎のゲバラの漫画が載っていたりしたし、こうした
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