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ウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)の花は雌性先熟で、糞や腐肉に似た匂いで小型のハエをおびき寄せ、花筒の奥の球形の部屋へと誘導する。部屋には柱頭があり、ハエは後戻りができずに、そこに閉じ込められる。その後、雄しべが花粉を出すと、部屋から脱出できるようになり、花粉を付けたハエは花から出ていく。 ウマノスズクサ。ツル性の多年草。 ラッパのように開いた口は、細い管のような花筒を通じて、毬のように丸くふくらんだ部屋に通じている。 花の内部。部屋の底には、太い六角形の花柱がある。花柱の上部には6つの三角形の柱頭があり、側面には12個の雄しべがへばりついている。子房は下位で、断面には胚珠が6列に並んでいる。 雌性期の花の内部。みずみずしい柱頭は横に広がり、雄しべはその裏側に隠れて下方に面している。葯は黄色でまだ花粉を出していない。花筒の奥には毛が斜めに生え、一方通行しか出来ないようになっているため
同一の構図で通常撮影・赤外線撮影した画像があれば、ランドサット画像などで使われる赤外カラー合成画像(フォールス・カラー画像)["false color infrared (bands 4,3,2)"と呼ばれるもの]もどきを作ることができる。 画像処理ソフト[ここではフリーソフトのJTrim(WoodyBells氏)に沿っている]では、次の手順で作成する(上の写真の番号と対応)。 赤外画像 「単色カラースケール」で赤の単色画像に変換 ふつうの画像 「RGB交換」で「赤緑青→緑青赤」に変換 「RGBの度合い」で赤のレベルを最低(-255)に落とす 「合成」(オプションは「加算」)で2と5のうち一方の画像をもう一方にクリップボード経由で重ね合わせる また、デジカメで赤外写真! (林治克氏)からダウンロードできるフリーソフト「赤外写真が出来るンです for Yahoo Camera」(弓場憲生氏)
Web site of FUKUHARA, T. (Fukuoka Univ. of Education): Plant Morphology & Systematics Last modified: 2008/09 | English Abstract | Computer translations of this page
人間の視覚は紫外線・赤外線を感じることができない。しかし、カメラのレンズは、近紫外線・近赤外線を透過し、デジカメの撮像素子(CCD・CMOS)も感受性を持つ。紫外線/赤外線を含む光源(太陽光線など)下で、可視光線を遮る紫外線/赤外線透過フィルターをカメラに装着して撮影することで、デジタルカメラを通じて可視光線に近い紫外線(近紫外線)と可視光線に近い赤外線(近赤外線)を画像化することができる。 プリズム(シータスク社製虹プリズム=左)で壁に投射した太陽光スペクトルをRICOH CaplioGXで撮影したもの。左―紫外線透過フィルター(オーエムジー社製UL-360)装着、中―フィルターなし、右―赤外線透過フィルター(富士IR-76)装着。フィルターとの組み合わせにより、菫色光に隣接する近紫外線と赤色光に隣接する近赤外線を撮影することができる。紫外線透過フィルターは赤色光〜近赤外線もわずかに透過
種子[seed]は、胚・貯蔵組織・種皮からできている。胚の一部である子葉が貯蔵組織を兼ねることもある。 カキノキ(カキノキ科)の種子と断面。茶色の種皮の中に半透明白色の貯蔵組織(胚乳)がありその中に2枚の子葉を持つ胚がある。 ダイコンの種子(左)とその断面(右)。赤褐色の種皮にまるまった胚が包まれている。断面右側ののっぺりした部分は子葉で、貯蔵の役割を果たす。 ダイコンの種子の断面。上とは違う方向に切ったもの。2枚の子葉と胚軸が折り重なるように納まっている。 双子葉植物の種子(A)と発芽して間もない実生(B)の模式図。胚は、シュートと根を1つずつ持っており、これらがそれぞれシュート系と根系の出発点となる。 胚[embryo]: 受精卵が分裂して出来た幼体。基本的には中心軸とその端についた子葉[cotyledon]---ほとんどの双子葉植物では2枚、少数の双子葉植物と単子葉植物では1枚
緑葉の太陽光反射量は700nmから750nmにかけて急上昇し、800nm以上では緩やかに低下する。1100nmでは半分以下になってしまう。このことを考慮すると、可視光の遮断にこだわるならIR-78・IR-80あたりの方がよいのだろうが、植生を白く映すにはIR-76が(多少可視光も通すとはいえ)最適と思われる。IR-86・IR-94になると緑葉の赤外反射の多くがカットされてしまうようだ。SC-72は赤色光をかなり通すが、白黒化した場合のIR-76との画像の差は小さく、露光時間はIR-76の1/3になるため、GXの場合、好条件時にはISO200〜400に上げて手持ち撮影も可能となる。 海外の赤外写真を扱ったページでは、ガラスフィルターのHeliopan 715nm・HOYA R72(またはRM72)、シートフィルターのWratten 89Bが定番として使われている。これらはSC-72と近い特性
紫外線透過・可視光線遮断フィルターとコンパクトデジカメを組み合わせ、太陽光を光源として簡易・安易な「ほぼ紫外線写真」(可視光線のほとんどを遮断し、近紫外線の反射率を強調するように撮影したもの)を撮ることができる。 シロタエヒマワリ(キク科)の頭花。舌状花の基部1/3が、外側と比べて暗く見える。肉眼ではともに濃褐色の葯と柱頭だが、葯の方がずっと暗く見える。Caplio GX ペラルゴニウム属(Pelargonium)テンジクアオイ系の園芸品(フウロソウ科)の花と簡易紫外線写真。上の2枚の花びらは、下の3枚と比べて、形と色合いの差はわずかだが、紫外線の吸収パターンが大きく違う。 CASIO QV-2000UX 菜の花(セイヨウカラシナ)(アブラナ科)の花。花びらの基部1/3くらいが紫外線を吸収する。花びらの脈も黒く見える。Caplio GX 太陽光線は、人間が感じることができる可視光線(
自然教棟から南側を撮影したもの。上から、ふつうの写真・簡易赤外線写真・簡易赤外線写真(白黒化)・赤外擬似カラー画像(→) RICOH Caplio GX 1/380s f/4.7 ISO64 5.8mm 対象物の明るさ7.9 WB:AUTO 露出補正(EV)-1.3 RICOH Caplio GX (+IR-76) 1s f/4.7 ISO64 5.8mm 対象物の明るさ-0.8 WB:AUTO 露出補正(EV)-1.3 EV値について Exif情報にはカメラの測光による「対象物の明るさ」が露出値(EV: Exposure Value)として示されている。この値は測光方式やWBにより、わずかに変化する。 被写体・設定が同じ場合、撮像素子の面積が2倍になるとEVは1増える。35mmフィルム面はGXの1/1.8型CCDの22.8倍の面積を持つので、35mm換算する場合はEV値にLog2
作成: 福原 達人 (〒811-4192 福岡県 宗像市 赤間文教町 1-1 福岡教育大学 理科教育講座) 電話 (0940)35-1387 [生物事務室] 電話 (0940)35-1392 ファックス (0940)35-1716 一通り完成していますが、文章や画像の追加はひんぱんに行っています。間違いの指摘、ご意見など頂ければ幸いです。 各ページの内容の著作権および責任は,福原に帰属します。文章・画像とも、リンクおよび適正な引用には制限はありません(教育目的・非営利の限定された複製・配布を含みます)。 教育目的で利用された場合、気が向いたら、その概略をメールなどで御一報下さると、ページの維持・公開が継続しやすくなります。 © FUKUHARA, T.
上の内容は、下のように表わすこともできる ツユクサ目 ミズアオイ科 ホテイアオイ属 ホテイアオイ ツユクサ科 ツユクサ属 ツユクサ マルバツユクサ ムラサキツユクサ属 ムラサキツユクサ ノハカタカラクサ ムラサキゴテン イボクサ属 イボクサ ヤブミョウガ属 ヤブミョウガ このように、種を階層的に整理したものを「分類系」(または、「分類システム」「分類体系」)という。分類系は、大きく分けて、2つの役割を持っている。 さまざまなデータから推定された生物の類縁関係の要約であり、多様性を研究するにあたっての枠組みを与える 生物の多様性が含んでいる膨大な情報を一冊の本にたとえると、分類系はその目次や索引のような役割をする。 種を属に、あるいは属を科にまとめる「グルーピング」の基準は、次の2つだ。 形質共有 「はっきりとした共通性があるものどうしをまとめる」 系統的近縁性 「共通祖先から分岐した年代が
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