サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
Wikipedia
www.shinshu-liveon.jp
信州大理学部(松本市)の小松貴研究員(31)=生態学=らが出版した「アリの巣の生きもの図鑑」が、昆虫愛好家らの間で注目を集めている。アリの社会に依存して生活する甲虫やカメムシなどの「好蟻性(こうぎせい)生物」を捉えた生態写真の美しさが特長で、2月の初版発行からわずか4カ月で重版になり、3刷も間近という。小松研究員は「地面の下にあるアリと好蟻性生物たちの豊かな生態系を感じてほしい」と話している。 好蟻性生物は、アリの攻撃をかわしながら巣の中で一緒に暮らすもの、アリの体内に寄生するものなどさまざまなタイプがある。甲虫、ハチ、ハエ、カメムシなど昆虫だけで10目100科を超えるとされるが、研究は十分なされておらず、詳細はよく分かっていない。 本書は、小松研究員を含む研究者ら5人がアリと好蟻性生物の生態系を知ってほしいと一般向けに企画。主要な166種の生態写真と解説を載せた。500枚に上る写真の8割
SF小説の新人賞「第1回ハヤカワSFコンテスト」で、大賞を受賞した松本市のSF作家で会社員の六冬和生(むとうかずき)さん(43)の作品「みずは無間(むげん)」が早川書房から出版された。4日に出身地・岡谷市の書店を訪れた六冬さんは「本の形になり、本当にうれしい」と語った。 六冬さんは諏訪清陵高校(諏訪市)から信州大経済学部(松本市)に進学。高校時代からコニー・ウィリスら海外のSF作家の作品を愛読し、大学卒業後の20年ほど前に本格的に執筆を始めた。これまで10作余りのSF小説を書き、文学賞に応募したこともあるが受賞は初めてだ。 「みずは無間」は、天文学の研究者雨野透(あまのとおる)が主人公。雨野の人格を転写した人工知能を搭載した惑星探査機が太陽系外を進み、人工知能の中で雨野が恋人みずはとの嫌な記憶をよみがえらせ、逃れようとする―との筋書きだ。 仕事と家事の後に執筆して10カ月ほどで書き上げ、「
佐久市教育委員会は、「読書に心地よい椅子コンテスト」の作品を募集している。3月に市望月支所内に移転した市立望月図書館の開館記念事業。応募作を図書館に置き、座ってみた人の投票で優秀作品を決め、市教委が購入する。読書に親しむきっかけづくりとともに、「コンテストを通じて図書館や地元の望月地区を訪れる人が増えてほしい」としている。 募集するのは1人掛けの椅子。手作りで、製作費が15万円以内であることなどが条件。椅子を作ることができれば、誰でも応募できる。 希望者は来年3月21日までに設計図と完成図、読書や作品への思いを記入した応募用紙で応募する。これを基に、市立図書館協議会委員や家具店経営者らによる選考委員会が一次審査をし、実際に製作してもらう作品を絞り込む。 完成品は来年夏の2カ月程度、望月図書館に置いて最終審査する。来館者が「心地よい」と感じた椅子に投票し、グランプリ賞(1点)など上位5点を選
小布施町の町立図書館「まちとしょテラソ」の前館長、花井裕一郎さん(51)=小布施町都住=が、東日本大震災の被災地に本を贈り、各地の商店などに置いてもらうプロジェクト「まちじゅう図書館」を実現させようと準備している。本をきっかけにして交流の場をつくり、被災者を元気づけたいとの思いからだ。被災地に贈る本を募っている。 花井さんは公募で図書館長に選ばれ、昨年11月末まで5年間務めた。これまでにも宮城県気仙沼市で、地元住民と連携して復興イベントを開催。今年5月からは図書館長の経験を買われ、岩手県大槌町の新図書館建設検討委員会の委員も務めている。 昨年の館長退任後、花井さんはあらためて岩手県や宮城県の被災地を巡り、被災者と交流した。商店街では、週末こそイベントが開かれにぎわうものの、平日は人も少なく寂しさを感じたという。 そこで、図書館長時代に小布施町で始めた「まちじゅう図書館」を、被災地でも実現さ
軽井沢町立中軽井沢図書館の来館者数が15日、4月の開館から4カ月半で10万人を超え、同館で記念イベントが開かれた。同町長倉の旧町立図書館(現・離山図書館)と比べ、しなの鉄道中軽井沢駅前と、より立地条件が良くなったことなどが要因とみられる。館長の青木裕子さん(63)は「引き続き多くの人が気持ち良く利用できる図書館にしていきたい」と話す。 10万人目の来館者は神奈川県藤沢市の小学2年、河崎真大(なおた)君(8)。同館職員が作ったくす玉を、一緒に訪れた家族や藤巻進町長と共に割った後、記念の軽井沢彫(ぼり)の本立てを受け取った。河崎君は「バスを待っていてたまたま来ました。新しくてすてきな図書館です」と笑顔で話した。 利用者は、同館出入り口のセンサーで集計。今月は夏休みのため毎日千人以上が来館している。同館によると、旧町立図書館の利用者数は最も多かった2011年度が3万4835人で、貸出冊数は8万8
松本市の旧制高等学校記念館(県3)、山と自然博物館(蟻ケ崎)、窪田空穂記念館(和田)は、連携企画展「北杜夫と松本」を各館で開いている。旧制松本高校で学んだ作家で精神科医の北杜夫さん(1927~2011年)の著作や昆虫標本、短歌などを生い立ちとともに紹介している。 旧制高等学校記念館は「北杜夫の文学と松本高校青春記」をテーマに、都内の世田谷文学館所蔵資料など約200点を展示。初の著書「幽霊」や、船医として乗り込んだマグロ調査船での経験をつづった「どくとるマンボウ航海記」、芥川賞受賞作「夜と霧の隅で」について、創作ノートや構想を練った原稿、本を並べた。 同校の先輩で作家の辻邦生さんからの書簡や、北さんの代表作「楡家(にれけ)の人びと」のために三島由紀夫が「これこそ小説なのだ!」と書いた推薦文(複製)、スランプになると読み返したという三島からのはがきも。自宅を日本から独立させようと、1981年に
大町市の木崎湖を舞台にしたアニメシリーズ「おねがい☆ティーチャー」(2002年放映)、「おねがい☆ツインズ」(03年放映)のキャラクターと記念写真が撮れるスマートフォン(多機能携帯電話)の新機能の運用が1日、湖一帯で始まった。放映から10年たった今も舞台となった場所を訪れるファンへの、市の粋なサービスだ。 市のマスコット「おおまぴょん」が中心商店街を案内するスマホ専用アプリ「まちナビおおまち」に、新たに機能を追加した。同アプリをダウンロード(無料)し、地図上に表示されるカメラ印の場所に立ってスマホをかざすと、画面にアニメキャラクターの画像が登場。そのまま実際の風景や人物と一緒に撮影できる仕組みだ。 木崎湖ではキャンプ場の桟橋やコンビニ店、パラグライダー場などアニメに登場した十数カ所を設定。中には湖の真ん中までボートを借りてこいでいかないと撮影できない遊び心たっぷりの場所もある。JR信濃大町
北佐久郡軽井沢町教育委員会と佐久教育会は2~4日、同町中央公民館で第65回軽井沢夏期大学を開く。大正時代に始まった伝統の講座。ことしは「出版文化を問いなおす」を全体テーマに、国立国会図書館の前館長で京都大学名誉教授の長尾真さんらが講演する=表。 3日間とも、午前の部(9時半~11時50分)と午後の部(1時~3時半)に分け、1人ずつ話す。初日は午前9時から開講式を行う。 軽井沢夏期大学は、軽井沢に避暑に訪れる著名な学者らを講師に、地域の教員や住民に教養を高めてもらおうと、1918(大正7)年、法学者で東京女子大学初代学長の新渡戸稲造や政治家の後藤新平らによって始められた。戦争の影響により一時中断されたが、49(昭和24)年に、軽井沢町出身の早稲田大教授市村今朝蔵らの尽力で再開。65回は再開からの回数だ。 聴講無料。事前申し込み不要。問い合わせは町教育委員会内の夏期大学事務局(電話0267・4
佐久市立中央図書館は、書籍を肉声で読み込んだ「録音図書」の貸し出しを始めた。佐久地方の音訳者有志でつくる「音の会」が作成してきた録音図書が一定数そろったため。音の会はメンバーを増やし、録音図書の蔵書を充実させていきたいとしている。 収蔵数は現在37作品で、歴史小説、随筆、佐久地方の民話など。12時間を超える推理小説もある。1回1作品(CD1枚)を3週間まで借りられる。対象は視覚障害者で、障害者手帳の有無は問わない。利用者カードは同館が預かり、電話で受け付け、郵送する。貸し出しや返却にかかる送料は無料。再生にはパソコンか専用の機器が必要で、機器の購入は自治体から補助が出る。 同館は2004年、蔵書に録音図書を加えようと、音訳者養成講座を始めた。書かれている内容を音だけで全て理解できるよう、言葉の意味や背景知識を調べ、練習を重ねた上で録音する。1期生の有志が07年に音の会を結成し、同館が録音機
佐久市立図書館は、専門的な知識や情報を持ち、図書館利用者の疑問に答える「レフェラルサービス協力人材バンク」の登録者を募集している。地域の情報センターとしての役割強化が狙い。県図書館協会によると、県内での本格的な取り組みは珍しい。 利用者から知りたいことを相談された職員が、文書や資料を検索するレファレンスサービスは、多くの図書館で実践されている。レフェラルサービスでは、登録された人材に相談内容を伝達。登録者は、同館を介したり質問者と直接連絡を取ったりして質問に答える。書籍や別の専門家、研究機関の紹介もする。 佐久市立図書館には、既に東京都、徳島県などの元公務員や食生活アドバイザーら16人が登録。薬学、食と健康、産業経済、地域史、新聞報道などの分野を担当している。 人材バンクは、4月に公募で同館長に就任した篠原秀郷さん(63)が「分からないことがあれば、まずは図書館に行こうと思ってもらえるよう
佐久市猿久保の市立中央図書館(篠原秀郷館長)は8月3~11日、開館時間を1時間早めて8時半にする「サマータイム図書館」を実施する。3回目のことしは期間を延長した。同時に、明治時代からの新聞記事を紹介するパネル展を開催する。 サマータイム図書館は朝の涼しい時間から利用してもらおうと2年前に始めた。昨年までは午前8時からで、実施日数は2日間だったが、「サマータイムと名乗る以上はもっと長い期間実施しよう」(同館長)と期間を変更した。 新聞コーナーでは明治以降に発行された信濃毎日新聞の記事から、北陸新幹線開通など佐久市に関係した記事も含めて十数点を展示する。 平日は午後6時半、土日は同6時まで。5日は休館。問い合わせは同図書館(電話0267・67・2111)へ。 (提供:信濃毎日新聞)
松本市は16日、市東部のかりがね自転車競技場などを解体して整備するサッカーJ2松本山雅FCの練習場施設の大まかな配置案を明らかにした。サッカー場2面と、松本山雅がサッカー場と一体的な整備を要望しているクラブハウスなどに加え、イベント開催や市民と選手の交流などに活用する「交流スペース」を盛り込んでいる。 市議会教育民生・総務合同委員協議会で示した。予定地の面積は約3万2千平方メートル。市が敷地を借りている自転車競技場と運動広場(計約2万4千平方メートル)に加え、南と東に隣接する農地など約8千平方メートルを新たに購入したり、借りたりして整備する。 市民と選手の交流スペースは、管理棟やクラブハウスの南側に配置し、市民が憩える広場をイメージしたレストスペース、サッカーの交流などに使える人工芝スペースを設け、市民と山雅の選手との交流や地元のさまざまなイベントに使えるようにする計画だ。 トップチームが
下條村陽皐(ひさわ)の陽皐郵便局は、同村睦沢にある村立図書館から取り寄せた本をカウンター近くに並べて貸し出す取り組みを続けている。ミニ図書館と名付けて1999年7月に始めてから、小学生からお年寄りまでに親しまれている。利用者はここ5年、年間延べ300~400人で推移。ピーク時(年間延べ約850人)に比べれば減ったものの、村立図書館の“分館”としての役割を担っている。 ミニ図書館には、小説や料理の本、絵本、実用書など計約200冊が並ぶ。映画化された小説や話題の本、お年寄り向きに文字の大きな本もある。利用者から要望があった本を村立図書館から取り寄せることもあるという。 利用者は郵便局が独自に発行する利用者カードを使って借りる。阿南町の住民も郵便局の利用に合わせて本を借りていく。村下條小学校や村下條中学校の児童・生徒が下校途中に立ち寄って読んでいく。自分の本を寄贈してくれる人もいるという。 村立
大町市木崎湖畔のJR大糸線海ノ口駅で27日、一帯を舞台にしたアニメの木彫像の除幕式があった。2003年に衛星放送で放映された青春群像劇「おねがい☆ツインズ」10周年の催しで、協力し合って駅周辺整備を進めているファン、住民、JR関係者ら約200人が設置を祝った。 3月から同駅に停車するようになった「リゾートビューふるさと号」の停車記念セレモニーに合わせて有志らが企画。木像は、02年放映の前作「おねがい☆ティーチャー」で片思いの相手にこの駅で告白し、失恋した女子高校生「縁川(へりかわ)小石」がモデルだ。劇中に登場したコンビニ店の若手らが紅白の綱を引いて除幕した後、待合室に飾られた。 名シーンの舞台になった同駅は、両作品の放映後10年を経た今もファンの訪問が絶えず、感想を書き留める待合室の大学ノートは既に70冊を数える。その初めの一冊を置いたという近くの郷津晴子さん(86)は長らく駅の清掃も続け
下水内郡栄村で文化財保全活動をしている研究者グループは3日に同村で開いた活動報告会で、江戸時代の善光寺地震で生じた同村北信の被害を示す古文書が見つかったと発表した。同村北信の被害は伝承しか残っておらず、研究者らは村内の被害が裏付けられたとしている。 グループは、2011年3月の県北部地震以降、村内で廃棄されそうになった古文書や民具を集め、整理している「地域史料保全有志の会」(代表・白水智(しろうずさとし)中央学院大学准教授)。同村北信の民家の土蔵にあった古文書に、善光寺地震で崩れた山の麓と千曲川沿いの農地の被害状況を示す絵4枚などが含まれていた。 4枚はいずれも同じ場所の絵で、縦約30センチ、横約50センチ。被災した農地を茶色で塗ってある。地震翌月の1847(弘化4)年4月に、地元の村役人が現在の中野市の役所に宛てて作ったが、実際に提出したかどうかは現段階では分からないという。 同会などに
県サッカー協会は26日、第6回「Jクラブフォーラム」(信濃毎日新聞社、信大共催)を信大松本キャンパスで開き、「理想のサッカースタジアムを目指して」をテーマにパネル討論などをした=写真。J2松本山雅FCとJFLのAC長野パルセイロのサポーターなど約200人が参加。スタジアム機能の先進事例などを学び、ホームスタジアムの在り方などを考えた。 橋本純一・信大教授は米国のプロサッカークラブのスタジアム構造を紹介。収容人数を3万人以下にして観客席をいっぱいにすることで盛り上がりの向上を図るとともに、高収益につながるVIP席設置や試合のない日に通路をフリーマーケットなどに利用できる試みがあるとした。今季からJ2のガンバ大阪の新スタジアム設計担当者からは建設資金を寄付金を募って準備している状況説明もあった。 パネル討論には松本山雅の上條友也・企画広報部長とAC長野の町田善行・運営統括本部長も参加し、それぞ
下諏訪町立図書館は、図書館の本や資料で調べてクイズに全問正解すると、宝箱の中から好きな賞品がもらえるイベント「図書館探検隊」を14日まで行っている。未就学児と小学生が対象で、資料を活用し、調べる習慣を楽しみながら身に付けてもらう狙いだ。 クイズは未就学児、小学校低学年、同高学年向けの3種類用意。それぞれ長野県の特徴や正月行事などにまつわる問題が五つずつカードに記されている。参加者は図書館の本や資料で調べて解答を記入。全問正解すると宝箱を開けることができる。 賞品は、町民が同館に寄贈した縫いぐるみなどさまざま。同館は「宝箱の中身は開けてからのお楽しみ。たくさんの子どもに参加してほしい」と呼び掛けている。 図書館探検隊は参加無料で、1人1回挑戦できる。開館時間は午前9時半~午後7時(土・日曜と祝日は午後6時)。期間中は無休。 (提供:信濃毎日新聞)
小布施町で、飲食店や酒店が所蔵する本を店内に置いて、来店客らが自由に読めるようにする「まちじゅう図書館」の動きが広がっている。町立図書館「まちとしょテラソ」が10月に始めた事業。10店舗の協力で始まったが、現在は16店舗に。本を通じて、人と人とのつながりをつくろうとの狙いがある。 協力しているのはレストラン、カフェ、酒店、みそ醸造店、銀行などで、本のジャンルは小説、ノンフィクション、学術書、雑誌、漫画など、さまざま。所蔵する本の数が少ない場合は、同図書館が店舗に本を貸し出す。 同町小布施のみそ醸造店では、店を経営する小山洋史さんの蔵書約150冊を置いている。買い物の途中に本棚をのぞき込む客の姿も珍しくないといい、希望があれば貸し出しもしている。小山さんは「商売に結び付くわけではないけれど、同じ趣味の人と話しが盛り上がることもあって楽しい」と話す。 まちとしょテラソでは、まちじゅう図書館のパ
東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市の市立図書館再建を支援しようと、北安曇郡松川村の村図書館で8日、売り上げの一部を再建費用として寄付する古本市が開かれる。インターネットでの古本売買を手掛け、拠点を上田市に持っている「バリューブックス」(東京)の呼び掛けに応じた。 同社は9月から、図書館を会場にした支援古本市の開催を県図書館協会を通じて呼び掛けている。これまでに伊那市と上高井郡小布施町などの公立図書館で開き、売上の8~9割、計約11万円余を陸前高田市立図書館の寄付に充てる。 大津波で蔵書がほぼ全て流され、鉄筋2階建ての建物も使用できなくなった同館は、今月1日に仮設施設で業務を再開。市民会館機能を持った複合施設としての再建構想はあるが、具体的な再建のめどは立っていないという。 松川村図書館も以前から被災地の図書館に本を贈ろうとしていたが、現地の受け入れ態勢が整わず断念。棟田(むねだ)聖子館
信大付属図書館(松本市)は16日、昼休みの30分間を利用して同大の研究者が学生に向け研究内容などを話す「学習の楽しさを伝える図書館講演会」を、同館で始めた。学生に図書館に親しみを持ってほしいと企画。初回は同館長で信大副学長の笹本正治教授(日本中・近世史)が「信大の宝物『上越秋山紀行』を語る」と題して話し、学生や市民ら約30人が聞いた。 「上越秋山紀行」は、江戸期に商人や文筆家として活躍した鈴木牧之(ぼくし)が1828~29年に秋山郷(下水内郡栄村)などを旅して記した風俗や習慣の記録。信大が持つ国内有数の山岳関係蔵書「小谷(こたに)コレクション」に当時の本がある。 笹本教授は秋山郷の住居や人々の服装を描いた挿絵とともに内容を紹介。「200年前は自給自足の生活だったが、今の私たちの食料自給率は約4割。200年前が遅れていたとみることもできるが、私たちの方が異様な状態なのかもしれない」と指摘。「
塩尻市の市民交流センターえんぱーくで30日、好きな本の魅力を人前で紹介して、聞いた人が読みたくなった本を選ぶ「ビブリオバトル(書評合戦)」が開かれた。同市内外の5人の発表者が順番にお薦めの本を手に熱弁を振るい、30人余の「観戦者」が聞き入った。 「本と人をつなぐ交流の場をつくりたい」と同市立図書館が初めて企画した。発表者は持参した本をそれぞれ5分間の持ち時間で、粗筋や感動した場面、主人公の特徴などを紹介し、観戦者と3分間の質疑をした。「主人公はどう成長したの」「最初にその本を手に取った理由は何」など活発に質問が出た。 全員の挙手で順位を決定。会社員木村剛さん(34)=塩尻市塩尻町=が紹介した「人質の朗読会」(小川洋子著、中央公論新社)が1位の「チャンプ本」に選ばれた。木村さんは「要点をまとめられるよう練習してきた。5分間は長いようで、あっという間だった」と話していた。 小説を紹介した主婦霜
複合施設「エスカルプラザ」内のレストラン。予約制レストランや入浴施設もあり、宿泊客を受け入れて周辺の宿泊施設を支援する=白馬村 白馬五竜スキー場(北安曇郡白馬村)を運営する五竜(同)は今冬、周辺の民宿などの宿泊施設を対象に、宿泊客への食事提供などを請け負うサービスを始める。高齢化などで家族経営の宿泊施設の廃業が増える中、一部業務を代わりに担うことで負担を軽減し、廃業を食い止める狙い。宿泊先の外で食事をする「泊食分離」をスキー客にも提案し、地域の魅力アップにもつなげたい考えだ。 五竜は冬季、飲食店や仮眠室、大浴場などを備えた複合施設「エスカルプラザ」をスキー場入り口で24時間営業する。これまでも地域の宿泊施設の依頼を受け、団体客の食事をプラザ内のレストランで提供するなどしてきた。 新たなサービスは個人客も想定し、レストランでの夕食や早朝到着時の仮眠スペース利用、施設内にあるサンドイッチ店から
朝日村図書館をより多くの人に利用してもらおうと、村教育委員会が図書館の改革に乗り出している。村民でつくる図書館協議会を立ち上げ、村民にもっと本に親しんでもらうため、屋根やベンチのあるバス停など数カ所に自由に読める本を集めた「ドコでも本ばこ」の設置を計画。図書館に置く雑誌を見直したり、新聞の種類を増やしたりする考えだ。 「ドコでも本ばこ」は3月から準備を始め、使用する本の寄付を募ったところ約200冊が集まった。設置場所は未定だが、その場で読んでもらう想定でバス停などを考えている。村内のあさひプライムスキー場で8月19日に開く音楽イベント「信州フォークフェスタ」の会場にもPRを兼ねて設け、この日を利用開始日とする方針だ。 運営するのは、村内地区の代表者計5人で構成する図書館協議会。2011年度の図書館利用者は前年度比196人減の3630人で、減少傾向が続く。このため「多くの人に利用してもらうた
古地図をデジタル化し、iPad(アイパッド)などの情報端末に映すソフトを作っている伊那市立伊那、高遠町の両図書館は24日、幕末以降に栄えたとされる同市高遠町西高遠の「相生(あいおい)・多町(たまち)」を散策する参加型講座を開いた。南信地方の約30人が、古地図を手に古い町並みを訪ねた。 相生・多町は、現在の高遠町の中心街とは三峰川の対岸に位置し、古い木造住宅などが並ぶ。高遠町誌などによると、1863(文久3)年、今の高遠中心部に当たる一帯で大火があり、復興策として新設された。旧東京市長などを歴任した政治家伊沢多喜男(1869~1949年)の生家があったとされる。 この日は、地元のボランティアガイド「ふきのとうの会」などが案内。参加者は、川の氾濫原にある町周辺の地形や古地図に示された屋号を確かめ、商店などで昔の街の様子も聞いた。初めて参加した宮田村の前林善一さん(72)は「祖母が相生・多町の出
北安曇郡小谷村が、JR東日本から売却を打診されていた同村栂池高原の同社系列ホテル「ファミリーオ栂池」を購入し、計21室の村営アパーートに改修する。もともと自炊ができるよう台所付きの部屋が10室あり、村にとっては住宅用に改築する費用が安く済むメリットがある。県建設部によると、下水内郡栄村や下高井郡木島平村で廃校や保育園を公営住宅に改修する計画はあるが、ホテルは珍しいという。 15日開会の村議会6月定例会に購入費約1500万円を含む事業費7400万円を盛った本年度一般会計補正予算案を提出した。 ホテルは延べ床面積約2千平方メートルで客室数23。1996年に開業したがスキー客減などで昨年秋に閉鎖した。敷地内にスキーゲレンデにつながる村管理の道がある。建設時に共有地をほぼ無償提供した経緯から、地元も村の購入を求めていた。 観光客低迷を踏まえ、村は「宿泊施設として利用する選択肢はない」(荻沢隆副村長
白馬村や白馬商工会などが、人気の「ゆるキャラ」にあやかって村の統一キャラクター作りを始める。村には1913(大正2)年にスキーが伝来し、2012~13年シーズンが100周年になることから、低迷するスキー観光を盛り上げようとの試み。ただ、村では少なくとも過去2回、同様のキャラクターを作りながらあまり定着できずに終わっている。「三度目の正直」はなるか―。 村観光農政課によると、村は、冬季国体スキー会場となった1987(昭和62)年と、旧神城、旧北城両村の合併40周年記念の96年にそれぞれキャラクターを作っている。村名にちなみ、国体の際はスキーヤー姿の馬を、合併40周年記念では翼がある「ペガサス」をデザインした。 しかし、二つのキャラクターが実際に使われたのは国体期間や合併記念式典などに限られ、別の行事で使われることもなかったとみられ、忘れられていったという。 今回は、デザインを村内外から広く募
首都圏や県内の鉄道愛好家有志たちが、松本市新村のアルピコ交通上高地線新村駅に保存されている「旧5000系車両」の塗装をしている。上高地線に来る前は、東急電鉄(東京)で活躍した。車体が緑色だったため「アオガエル」の愛称で親しまれた。同車両を東急電鉄当時の姿に復活させようと、昨年から作業している。 20日は、主に首都圏の約10人が参加。表面がさびたり、膨らんだりした部分を工具で削り、平らにするなどした。全国の鉄道愛好家でつくる「鉄道友の会」の東急電車研究会代表、仁平(にへい)昌之さん(55)=川崎市=によると、旧5000系は1954(昭和29)年から59年にかけて製造。東急の後は、旧松本電鉄や長野電鉄、上田交通(現上田電鉄)など、全国の地方私鉄で第二の人生を送った。 新村駅にある旧5000系は、松電が東急から購入後にクリーム色に塗り替え、2000年まで上高地線を走っていた。現在は、住民らでつく
小諸市を舞台にしたアニメ「あの夏で待ってる」の放送が15日未明、県内で始まる。映画などのロケ支援に取り組む小諸フィルムコミッション(FC)や市などが制作に協力。全国のテレビ局や衛星放送でも流れるため、市内では「小諸のPRにつながってほしい」との期待が高まっている。 同市で暮らす高校1年生男子が主人公。3年生女子との恋愛や、仲間たちとの青春を描く。アニメの中では、小諸駅前の相生町商店街やJR小海線乙女駅周辺、浅間山を望む田園など、市民になじみの深い風景が数多く登場する。 制作スタッフに佐久市と小県郡長和町の出身者がいたことがきっかけで、小諸市が舞台に選ばれた。これまでも全国放送されたアニメを手掛けてきた長井龍雪監督らスタッフ10人余りが昨年夏、同FCメンバーの案内でアニメに使う風景をカメラに収めた。 長和町出身の番組チーフプロデューサー大沢信博さん(47)=東京都=は「起伏のある山の風景がよ
飯田線では、主力として走っていた119系電車が老朽化のために廃止され、新しい車輌に置き換えられていくのだそうです。 考えてみれば、119系電車が飯田線専用の車両として配置されたのは、自分が高校生の頃。 その自分が45歳を過ぎているのだから、約30年間飯田線を走り続けたということです。 いつかは廃車になる時期が来るとは思いますが、「かなり速いペースで新車両への置き換えが進んでいるようだ」という噂を聞いたので、またまた写真を撮りに行ってきました。 狙うは、やっぱり青い車輌です。 もともと、119系電車は青い車体に銀のラインでやって来ました。この塗装は、飯田線専用だったのだそうです。 それまで「ゲタ電」が走り、「動く博物館」と言われていた飯田線に、「新型専用車両が導入される」ということで、とてもかっこよく見えたものです。 実際は、旧型車輌から取り外した部品などが用いられ、純粋な新車というわけでは
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『信州・長野県のイベント観光情報や話題が満載!信州Liveon』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く