度に行われた調査によると、全米の大学一年生の66% は、高校3年生時に1週間の授業外学習が6時間未満で す。そのうち48%が、A(信大の成績区分では「秀」) の成績で高校を卒業しており、その「秀」で卒業した学生 のうち70%が、自分の学力は平均以上か、同年齢人口の 上位10%に入ると思っているというのです(McGuire, 2006, p.7)。そのような学生に「リメディアル」を突 き付けても、自尊心を傷つけるだけでやる気を高めること はできません。信大生の学習時間調査(ニューズレター No.20を参照)を照らし合わせると、アメリカも信大 も、同じような学生を相手に苦労していると言えましょ う。 新しい学習支援―「リメディアル」を超えて 以上より、学生が学習時間を確保してすこし努力しさ えすれば、ある程度の解決が見込めることは明白です。学 生の質の低下や多様化に対処しようとして、大学の水準