なぜ日本の放送は「IP化」が遅れたのか 放送と通信の間にあるマインドの“ズレ”:新連載:小寺信良の「プロフェッショナル×DX」(1/2 ページ) 11月からスタートする本連載では、テレビ放送システムや、番組制作におけるIP化の動きなどを報告していく。 放送とIP、あるいは映像制作のクラウド活用については、すでに2015年ぐらいから日本でも検討が進んできた。ところが2020年からコロナ禍となったことから、急速に注目されるようになった。コロナ前とコロナ後では、明らかに「やりたいこと」も違ってきているし、その逼迫(ひっぱく)度というか温度差もまた違っている。 しかしながら、現時点では放送システムのIP化は、これまでは必ずしもうまく行っているとは言えない。その要因として、個人的に大きな課題だと思っている事がある。それは、放送と通信では業界で当然とされる知識や考え方、いわゆるマインドが全然違うことか
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