県立さきたま史跡の博物館は25日、国指定史跡・埼玉古墳群(行田市埼玉)で3番目に大きい前方後円墳「鉄砲山古墳」の、一般市民向け現地説明会を開き、周堀が長方形をしていたという新発見など、7月から実施した発掘調査の結果を参加者に説明した。 6世紀後半に造られたとみられる同古墳は墳長が推定109bで、同古墳群で二子山、稲荷山古墳に次ぐ規模。1979、83、08年に行われた調査で、墳丘の周囲を内堀、中堤(ちゅうてい)、外堀が囲む2重堀だったことは分かっていたが、形状は不明だった。今回、前方部と後円部のコーナー部分の調査で、角を持った外堀の形が確認された。 また、前方部、後円部のいわゆる古墳「上下」の周堀が、側面の「左右」の周堀の幅より狭く、凝縮されて形成されていることも分かった。「左右」が外堀幅10b、中堤幅7bほどであるのに対し、「上下」は外堀、中堤ともに幅5bほど。同博物館の西口正純学芸主幹は