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  • 古代中国箚記 『角川新字源 改訂新版』は、こういう人が買うべきだ

    古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 あえて言いましょう。 『角川新字源 改訂新版』 は「買うべき」です。 ただし、中国や漢文を少しやったことのある方に、あるいは、校正者や校閲者を目指す方に限ってのことです。これほどいい教材はありません。固有名詞の間違い、変換間違い、地図の間違い、日語として意味が分からない点などがちりばめられている、すばらしい教材です。 なにか漢和辞典を1冊、、、という方は、少なくとも初版は買ってはいけません。 辞書なんだし、角川新字源なんだから、そんな間違いとかないでしょ、と思う方や、営業妨害でもしたいのかなこの人、と思う人もいるかもしれませんが、数頁を検討した結果(詳細はすでにTwitterで発表すみ)、今回改訂の編者の筆頭である阿辻先生とは知り合いだけれども、

  • 古代中国箚記 (財)東洋文庫ミュージアム・オープン

    古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 ・(財)東洋文庫ミュージアム http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/index.html 2011/10/20からオープンしたのを受けて、仕事の終わりにちょちょっと行ってみました。 たいしたことないだろう・・・と期待せずに行ったので、よけいに興奮しました。これ、好き・オリエント好き・歴史好きにはたまらないミュージアムになりそうです。 諸事情のため、あんまり時間がなかったのですが、辛亥革命100周年記念コーナーには、なんと・・・ 毛沢東 孫文 蔣介石 の直筆の書や筆談やら書類が!!! なんだよ、東洋文庫、やるじゃんか!と思いつつ、宮崎滔天伝来のモノも含まれているようでした。でも、この3人の直筆を同時に見られるだけでも

  • 古代中国箚記 書いても消せるボールペン・マーカー(超便利!!!)

    指摘者さん 指摘者さん ご指摘ありがとうございます。たしかに消えてしまうものなので、メーカーとしては宛名書きや証書類には推奨しないでしょうね。 でもでも、私は使ってしまいます。-20度~60度の間では消えないそうです。ただし、摩擦熱では消えるので、フリクションの先ではなく、普通にこすっても消えますね。 2011/06/14(火) 10:38:52 | URL | 古中 #FvLIUmYM [ 編集] あの~。 注意書きに、証書類、宛名書きには使用できません。とあります。ご注意を。 2011/06/12(日) 16:28:33 | URL | 指摘者 #/wCHgXfw [ 編集] 今度、試してみようかな? こんにちは!丁度、消せるペンを探していたところでした^^ 今までの「消せるペン」は、蛍光ペンだと紙の裏に染みだしたり、 擦れると消えやすかったり…。論文作業では大変でした。 ちなみに、パ

    shig-i
    shig-i 2011/06/05
    「封筒や葉書で宛名書きに失敗した経験は誰しもが持っていることでしょう。でも、フリクションさえあればそんなことはもうありません。」
  • 古代中国箚記 『新潮日本語漢字辞典』これ、マジでいいです。

    発刊当時から気になっていたのだが、辞書は山ほどあるし、買うのをためらっていた。 先日、地域図書館でたまたま見つけ、よくよく見てみると、非常に有益な辞典だということが分かった。 どこがいいかというと、まず、親字の字形の選定方式が書かれていて、「代表字」として字体を示し、それ以外を康煕字典体などに拠っている点。いわゆる「新字」「旧字」が一目瞭然なのだ。 7頁・凡例に □代表字の定め方 常用漢字については、常用漢字表にある字体を代表字として収録した。 人名漢字の場合、人名用漢字表内に異体字が共存していることがあるが、それについては以下のような優先順位で代表字を定めた。 (1)常用漢字表の字体 (2)平成九年(一九九七年)時点の人名用漢字表の字体 (3)平成十六(二〇〇四年)以降に新たに加わった人名用漢字の字体 (4)表外漢字字体表の字体 (5)以上の表にない字体 例…「万」と「萬」の場合は「万」

  • 古代中国箚記 遂に出た!二畳庵主人『漢文法基礎』

    古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 まだ現物を見ていませんが、幻の書と言われた漢文の解説が復刊されました。 2chの漢文参考書スレには必ずといっていいほど登場する。 そして古では必ず1万円以上する!! というのも、いわゆる受験参考書だったために一般に流布せず、従って、国会図書館にも蔵書がなければ、地域や大学図書館などにもほぼ蔵書がないというものでした。扱いとしては図録と同じですね。でも、最近は図録は図書館でも見かけるようになりました。 知る人ぞ知る、『漢文法基礎』です。久々に「買い」のが出ましたよ。は買わない宣言しちゃいましたが、今年はこの1冊だけ買って打ち止めにしようとすら思ってます。たぶんあまり数を刷っていないでしょうから、学術文庫版も早晩、品切れになるかと思われます。

  • 古代中国箚記 円満字二郎『漢和辞典に訊け!』 を読んだ

    古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 円満字 二郎 『漢和辞典に訊け!』 筑摩書房 (ちくま新書)、2008年。 第1章:とりあえず漢和辞典を使ってみよう 第2章:漢和辞典で漢字の音読みを調べる 第3章:漢和辞典で漢字の形について知る 第4章:漢和辞典で漢字の成り立ちを理解する 第5章:漢和辞典をつかいこなす 「外郎」の「外」は「ウイ」と読む唐音だが、「唐音」って何? 「龍」と「竜」はどちらが正しい? 「政」の「正」は四画か五画か? 「東」は木に日が昇るところか? 「輝」の部首は「光」ではない? 「鉄道」という熟語が載っていないのはなぜ? そして同じ字でも辞典によって部首や画数が違うのはなぜ? ―漢和辞典はナゾだらけ。しかしその根拠を知れば、千年以上にわたる日人の漢字受容の歴史が浮か

    shig-i
    shig-i 2010/02/11
    「『康熙字典』の弊害についていくつも事例を挙げて説明しているところがいいですね。いわゆる正字というのは実は非常に危ういところで成り立っているのだということに同意できた」
  • 古代中国箚記 学恩

    古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 詳しいことは書けないし話せないが、自分にとってショッキングなことがあった。 研究者のはしくれとして、ある研究者の生き様、研究姿勢に感心することが時々ある。 研究者とはいえ、人間である。その人間として尊敬すべき人と知り合えたことに感謝したい。 そうした先生方の恩に報いるには、なにより研究成果をお見せすることなのだが、その点は 自分は全然だめで、きちんと学恩に報いなければならないなぁと思った。 昔、ある東洋史の大先生のところに挨拶に行った弟子がいた。 その弟子は手ぶらで挨拶するのは何だからと思い、菓子折を持参して挨拶に行った。 大先生は菓子折を受け取るなり、こう言った。 「こんな土産はいらない。論文を持ってきなさい」 と。。。 ある意味で、正しい師匠と

    shig-i
    shig-i 2009/06/11
    「その弟子は手ぶらで挨拶するのは何だからと思い、菓子折を持参して挨拶に行った。大先生は菓子折を受け取るなり、こう言った。「こんな土産はいらない。論文を持ってきなさい」」
  • 古代中国箚記 ここまできた中国語電子辞書!

    古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 もう10年も前になるだろうか。。。専門学校で中国語を教えていた頃のこと、電子辞書が出たてでしかも安く売っていたので買った。もちろん、中国語の語彙ものっているバージョンを買った。 講談社の日中辞典と中日辞典(どちらも初版//w)が使えて、物の紙の辞書をひくことは少なくなった。 それでも、語彙数が足りないので、 にあたることも時折あった。 しかし、時は流れ、今や 愛知大学・大修館書店『中日大辞典 増訂第二版』 約150,000語句 講談社『中日辞典 第二版』 約87,000語 講談社『日中辞典』 約76,000語 を収録するばかりでなく、中中辞典(という言い方はあまりしないが英英辞典のそれと同じ意味です)の定番である、 中国社会科学院『現代漢語詞典』

    shig-i
    shig-i 2009/03/24
    電子辞書3万円台 英中・中英辞典などもあり
  • 古代中国箚記 中国の考古学を知るために

    古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 幸いにして、来年度からとある大学と母校とあとピンチヒッター?で非常勤講師として中国史などを教えることになりました。 大学では中国史を教えたことはないので、実質的なデビューですが、いま、講義レジュメを作っています。 今週は、2つの大学から、ようやく担当する講義の時間割が決定したとの通知をもらいました。 3月中下旬にならないと分からないということだったので、希望が通るか不安でしたが、希望通りの時間帯に決まりました。連年担当していれば、前年と同じ時間帯でだいたい決まりだと思うのでしょうけれど。 「中国史」といっても、何千年もあるわけですからたとえ1年の通年であっても、教えることはほぼ無理に近い(浅くやったとしても)のですが、ある程度通史的な授業にしたいと

  • 古代中国箚記 古代中国の服装・服飾

    古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 古代中国の人々がいったいどんな姿をしていたのか、どんなものを着て、どんな風に生活していたのかは、実はあまり研究されているわけではない。 戦前から戦後にかけての、原田淑人氏の研究が単著としては唯一くらいなもので、論文も多くない。 杉正年『東洋服装史論攷』〈古代編・中世編〉(文化出版局、1979・1984年) もあるのだが、この研究は評価が分かれるかもしれない。それほど体系的ではないし、消化不足のようなところもある。しかし、かなり面白い議論がなされているので、思わず見入ってしまうことが多い。 この分野の研究が多くないのは、モノとナマエを同定する名物学的な研究が近代では歴史研究の範疇の外として認識されてしまうことが多かったのではないかと思っている。歴史

  • 古代中国箚記 漢代の法律

    古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 夏に行った時に買ったの中に、『歴代刑法考』(全四冊)がある。 ・沈家『歴代刑法考』(全四冊)中華書局、2006年。 http://www.frelax.com/cgilocal/getitem.cgi?db=book&ty=id&id=LDXF193770 (→書虫さんのページ) 140元(も)するので、購入を若干ためらったが、75%がけの屋だったので、即購入決定。1985年初版の重版。最近は、基的な書籍がつぎつぎと再版されて、入手困難だったが買えるので、うれしい悲鳴だ。 さて、この中国古代から歴代の王朝の法律制度や刑法、処罰、などなどを正史や法律書の記述を主として考察したものだが、とりわけ書の約三分の一を占める『漢律摭遺』(二十二

    shig-i
    shig-i 2007/09/15
    基本文献
  • 古代中国箚記 異体字・くずし字・規範字をネットで調べるなら

    古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 前回のブログの記事「漢字の異体字字典>「獨」の異体字に寄せて」では、主に漢代~南北朝を中心とした漢字の字姿、字体を載せた字典類を紹介したけれども、もちろん『淳化閣法帖』なども非常に役に立ちます。 ブログ「古代中国箚記」お薦めリストの「漢字の字形を調べる字典」のページにも字典類を紹介してあるので、興味のある方はご覧ください。 今日はネットで漢字の字体を調べられるところをいくつかご紹介します。 ・異體字字典 http://140.111.1.40/main.htm 台湾のサイトなので、文字コードをBIG5にすれば見ることができます。 「字形檢索」→「部首索引」で、部首ごとに調べるのが便利です。 これで見ると前回とりあげた「獨」の異体字も収録されていま

  • 古代中国箚記 漢文文法参考書 と 漢語(漢文)の時代区分

    古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 いわゆる「漢文」と日人が呼んでいるものは、中国語では「古典漢語」「古代漢語」「古漢語」または「文言」などと言うことが多い。「漢文」という名称は、漢字だけがずらずら並んでいる原文でなくて、漢文訓読文(読み下し文、書き下し文)などを連想してしまうこともあるので、訓読された文ではなくて古代の中国語そのものだ、という意を強くあらわすためか、日でも中国の古典漢文を対象にした専門書では「古代漢語」「古典漢語」などと呼ぶことが多いように思う。 このブログでは、なにげなく日語化されている書き下し文を「漢文」と言って、原文を「古典漢語」と区別したり、また「漢文」という言葉で両方を含ませていたりする。 中国古典の原文そのものを「古典漢語」などと呼ぶことは、誤解も

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