本年2月11日、『失くした二つのリンゴ~日本と中国のはざまで 長谷川テルが遺したもの』(中国放送制作)がテレビ朝日系で放送されたらしい。民間テレビと縁のない当方としては当然のこととはいえ、これを見のがしたのは残念な始末だった。 “長谷川テル”(1912~1947)著/高杉一郎訳・解説『嵐の中のささやき』(新評論)の表紙には、「日中戦争の時代に、中国の抗日陣営でたたかいぬき、解放の暁をみることなく死んだ反戦エスペランティストの半生!」とある。つまり、本書原文はエスペラント語で書かれていて、同じエスペランティストの高杉一郎氏(本ブログ「シベリア俘虜記『極光のかげに』の著者“高杉一郎”氏逝く」:http://blog.goo.ne.jp/inemotoyama/d/20080120参照)が訳したというわけだ。自分の文章だけでなく彼女は中国に渡る(結婚)前に、ワーキングプア時代の現在人気沸騰中のプ