サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
デスク環境を整える
blogs.itmedia.co.jp/matsuoka
日本郵政公社が10月の民営化で発足する「ゆうちょ銀行」の基幹システムを一括購入する方針を決めたとか。今朝の日経新聞によると、5月末に一般競争入札をし、6月初めに購入先を決めるそうです。大手銀行の基幹システムを全面的に買い取る方向で、これに対し日立製作所が旧UFJ銀行(現三菱東京UFJ銀行)のシステムを提案するほか、複数の大手システムベンダーも応札を検討しているようです。 大手銀行の基幹システムは、世の中にあるコンピュータシステムの中でも最も巨大かつ複雑なものの象徴として捉えられてきました。システムベンダーにとっても、大手銀行に基幹システムを納めていることが「大手」の証となっています。大手銀行はこの10年ほどの間にさまざまな合従連衡を経てきましたが、基幹システムを納めているベンダーは、三菱東京UFJ銀行にIBM(2008年末にシステム完全統合予定)、みずほ銀行に富士通、みずほコーポレート銀行
今日、とても気になる新聞記事がありました。その記事によると、日本郵政公社が2007年の民営化に向けて3年前から導入したトヨタ自動車の生産方式をめぐって混乱しているとのこと(朝日新聞10月29日付け朝刊)。同公社が採り入れたのはトヨタ方式を応用した「JPS(ジャパン・ポスト・システム)で、表向きはその効果を強調していますが、全国の郵便局を「査察」したお目付け役のトヨタ社員によると、「81%がデタラメ局」「うその報告をあげている」などと厳しく指摘。一方、現場からは「作業が混乱し、効率は低下した」などと批判が相次いでいるとか。 一面に大きく取り上げられていた記事なのでご覧になった方も多いと思いますが、こうした話が表沙汰になることはあまりありません。この記事が載った経緯は分かりませんが、内容から推察すると、おそらく現場からのリークだと思われます。いずれにしても組織全体として、JPSの実践にあたって
昨年来、IT業界でホットな論議を呼んでいる「Web2.0」。その正体を掴んでビジネスに結びつけようと、業界関係者はいま必死に知恵を絞っています。とはいってもこの言葉、次世代インターネットにおける事業やサービス、およびそれらを支える技術などを総称して使われるケースが多いだけに、その全体像を捉えるのはなかなか難しいようです。 ただ、ビジネス的な観点から本質的なポイントとして一つ挙げられるのは、これまでのWeb(Web1.0)が主に企業や組織から消費者個人に情報発信されていたとすれば、Web2.0では消費者間、あるいは消費者から企業への情報流通も可能になったことです。この情報流通革命ともいえる現象を巻き起こした原動力となったのがブログでしょう。 ではブログがもたらしたイノベーションとは何なのでしょうか。ブログ技術をリードしてきた米シックス・アパートの日本法人トップである関信浩代表取締役が、明日8
「IT投資を本気になってやっていく」 6月26日に行われたソニー首脳陣の記者会見で、中鉢良治社長がこう意思表明しました。なかでも緊急の課題として掲げたのは、ソフトウェア開発を支援する仕組みの構築。さらに、これまで部門や地域ごとにシステムがバラバラに動いていた「部分最適」の状態を、できるだけ早く「全体最適」の形に持っていけるよう注力すると強調しました。 中鉢社長のこの発言を聞いて、本日発売の『月刊アイティセレクト』8月号の編集長インタビューに登場いただいた木村裕之シマンテック社長が語っておられた言葉を思い出しました。 「日本企業のIT投資は、ともすれば場当たり的で、部門ごとに最適化してしまっているケースが少なくありません。経営環境が少し良くなってきた今こそ、全体最適に向けた戦略的投資を行うべきです」 ではなぜ、これまでIT投資が部分最適にとどまってしまい、全体最適へと進まなかったのでしょうか
仕事柄、これまでIT業界をはじめ各界のキーパーソンにインタビューする機会が多々ありましたが、よく「だれが一番印象的でしたか?」と聞かれます。人物だけでなくインタビューしたタイミングもあるので一概には言えませんが、そう聞かれたときに思い出す人のひとりは、CSKグループの創設者、大川功氏です。大川さんの足跡はあらためて紹介するまでもなく、よく知られているのでここでは割愛しますが、亡くなられた2001年3月のおよそ1年前にインタビューさせていただく機会がありました。 経営者としてオーラが出ている人はほかにもいますが、大川さんのオーラはそれまで私が経験したことのない迫力でした。静かながらも場を丸ごと飲み込んでしまうような気迫、眼光鋭い雷おやじとやんちゃ坊主が同居したような立ち振る舞い、そして大阪人ならではの間の取り方と緩急をつけたトーク……私も大阪人なのですっかり大川さんのペースに乗せられてしまっ
このたび、『編集長日記』なるブログを始めることになりました『月刊アイティセレクト』の松岡と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします。このブログでは、日常の取材を通じて感じたことや、ITについて思うこと、そして時にはニュースの舞台裏などを、私なりの視点でまとめてみたいと思います。 まずはこの時期、IT業界にも多くの新しい人材が期待に胸を膨らませて入って来られることでしょう。そこでIT業界、とくに情報サービス分野で仕事をすることの意義について考えてみたいと思います。 いま日本の情報サービス産業の市場規模は10兆円規模に及んでいます。この産業がこれだけ大きな規模に発展したのは、情報サービスが「ITを使って企業のビジネスや社会インフラを支える仕事」として世の中で重要な役割を果たしてきたからです。 私は、ITが社会に及ぼす影響力は金融と同じだと考えています。金融が経済社会を支えているように、ITは
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『blogs.itmedia.co.jp』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く