サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
画力アップ
d.hatena.ne.jp/K416
■[雑記][時事][本]麻生さんの発言に関連して 麻生さんがまた問題含みな発言をしたと(陳謝済みらしいけど)。以下http://www.47news.jp/CN/200811/CN2008112601000936.htmlより引用。 麻生太郎首相が20日の経済財政諮問会議で、「たらたら飲んで、食べて、何もしない人(患者)の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」と発言していたことが26日に公開された議事要旨で分かった。 首相は19日の全国知事会議で「医師は社会的常識がかなり欠落している人が多い」と発言し、陳謝したばかり。病気になるのは本人の不摂生のためとも受け止められる発言で、波紋が広がりそうだ。 20日の諮問会議では、社会保障制度と税財政の抜本改革などを議論した。首相は同窓会に出席した経験を引き合いに出し「(学生時代は元気だったが)よぼよぼしている、医者にやたらにかかっている者がいる」と指摘
■[雑記][本]『福祉国家/社会的連帯の理由』(の齋藤論文) 『福祉国家/社会的連帯の理由』の齋藤純一論文を読む。学会報告しようとしてることの内容に一番近い論文だと思ったので。他の方の論文はユルユルと(新川論文も――特に、ボランタリー・アソシエーションと連帯、あるいは社会(関係)資本の関係について論じた後半部分は――読んだけど)。 福祉国家/社会的連帯の理由 (講座・福祉国家のゆくえ) 作者: 斎藤純一 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房 発売日: 2004/04 メディア: 単行本 齋藤は、序論で、本書の目的を以下のように説明する。 本書は、社会的連帯の理由をあらためて問いなおそうとする試みである。ここでいう社会的連帯とは、互いの生を保証するために人びとが形成する人称もしくは非人称の連帯を指す。非人称の社会的連帯は、保険料の拠出や納税というかたちをとった資源の移転をともなっており、社会的
■[雑記]お返事をいただいたが http://d.hatena.ne.jp/K416/20080910/1221067465#c1221076487にて、id:kajuntkさんにお返事をいただいた。http://d.hatena.ne.jp/K416/20080910/1221067465#c1221076487の上14項目について。ありがとうございます。 分かったことも多いように思う一方で、やっぱりかみ合ってない部分があるかなって感じがしました。再度返答していこうと思うのですが、できるだけ短い答えになるように(かつ読みやすいように)、先にやり取りを引用して、後に項目ごとに返答させていただく形式を取ります。 まず まず、俺の上14項目を先に引用。 誰しもファシズムや差別意識を持っているというのはそうだと思う。 でも、「だからファシズム・差別的な行為を皆がすべき」とは言えないよね。なぜなら
■[雑記][本]下の件 追記その2(追記1は下に) 長くなったので、http://d.hatena.ne.jp/K416/20080910/1221067465にて、論点を箇条書きにしてみました。でも、あくまでもこれは箇条書きなので、詳細が知りたい場合は下に続くエントリを読んでもらえれば。 下の件の続き。id:kajuntkさんからコメント欄(http://d.hatena.ne.jp/K416/20080910/1221037559#c1221054958)にお返事をいただいたのだが、コメント欄で書くには長いこと(kajuntkさんも指摘された通り)なので、引用した上でお返事を。 お返事 引用 kajuntkさんのコメント。 ようやくフランス革命とかに言及してくれる人がブコメの中に出てきたのでロベスピエールについて言及すると、彼は自分の責任を分散させましたかね? というか、いわゆる彼ら僕
■[雑記][本]『差別論』 差別に関する本(当たり前だ)。「差別する側」に注目しながら、差別が起こるメカニズムと差別をなくす方法を導くための理論を構想しようとするもの。 著者自身が述べる、著者の問題意識や本書の目的は以下のような感じ。 大雑把にいえば、さまざまな差別問題の共通性は「差別する側」にあります。人はどうして差別をするのか。あるいは特定の人々を排除したり攻撃したりおとしめたりする理由は何か。このような問題は、さまざまな差別の問題に共通のテーマとして設定することが可能だし、現に特定の差別問題に依拠しない理論が作られてきています。その代表格が、本書が批判の対象とする偏見や差別意識に関する理論です。 本書のタイトルである「差別論」という言葉は、個別の差別問題について論じるのではなく、さまざまな差別問題の共通点を扱うのだということ、そして、「差別する側」に着目して考えていこうとしているのだ
■[雑記][本]『社会学的想像力』 以前(学部のとき)、図書館で借りて読んだことはあったんだけど。 『社会学的想像力のために』を先日読んで、「こんなに面白い本だったっけ?」と再度読みたくなったので、購入。 社会学的想像力 作者: ミルズ, Charles Wright Mills, 鈴木広 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 1995/04 メディア: 単行本 当時の(主としてアメリカにおける)社会学の状況に対して、ミルズが、「社会学ってこういうものなんじゃない?」って批判する感じ。 で、当時の社会学ってどんなかと言うと、以下の3つ。 (前略)社会学的な仕事としていま承認されているものが、次の三つの一般的方向のうちの一つまたはそれ以上の方向をたどって動いてきたこと、その方向のそれぞれが歪曲され解体されつつあることについては、おそらく一般に同意がえられよう。 〈第一の傾向〉歴史の理論
■[雑記]そんな話ではないですよ ブクマでコメントをさせていただいたHALTANさんから、トラバをいただく。http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20080808/p1とhttp://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20080810/p1にて。 以下、順に引用。 (9日追記) 2008年08月09日 K416 追記2部分。hokusyuさんは経営学全般を指してナチスだって言ってる(経営学全般を批判してる)のではなく、ある経営学者が理想とする組織がナチスと通底する部分があると言ってる(ある経営学者を批判してる)ような。 http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20080808/p1 あなた、それ本気で言ってますか? そうすると、fuku33先生≒ナチス呼ばわり!? 問題というのがまた出て
■[日記][雑記]講義とそれに関連する話 今日の講義は、結構楽しくできたんじゃないかしら。 「公共」・「公共性」の話から「公共空間って?」って話をした後、「公共空間で何らかの主張を行うことや自分たちの存在をアピールすることの大事さって?」って話をするために、いつものようにスケボーの例を引きつつ。Love Park(http://en.wikipedia.org/wiki/LOVE_Park)のことを描いたドキュメンタリーを観つつ。 公共空間の使い方って、頭ごなしに決めるもんじゃなくて、議論(公共空間に住む者みなの)で決めるものだよねって話。 で、学生さんもそれぞれにいろいろ考えてくれたみたい。ありがたい。 関連するような話として、h-sharkさんが紹介されていることが興味深い。「Nike Park」(「Season of Hammerhead Shark」(←リンク)より。以下引用。 (
■[雑記][時事]トラバをいただいたが yousanotuさんから、「釜ヶ崎の暴動に反対します。」(←リンク)というタイトルでトラバをいただいた。 「厳密には俺に宛てられたトラバじゃないんじゃ…?」という思いがぬぐえないのだけれども。論点がいくつかあると思うので、順に。 「報道のあり方に問題はない」 「報道のあり方に問題はなかった」というご意見から。以下引用。 あの時点で、報道は問題ないと思う。 新聞にも載ったし、ニュースサイトには掲載されたし、TVでもある程度報道されてたでしょと。 id:good2ndのああいうエントリに釣られて、「そういえば報道されてない気がする!不思議だ!報道規制だ!ジャーナリズムの怠慢だ!」などと騒ぐひとはおかしいと思いますけどね。 大体ジャーナリズム云々言うんだったら、貧困や差別やらとっくにやってなきゃと思うんですよね。叩くならそこでしょ? 「警察のと労働者の
■[雑記][時事]ひどい話 good2ndさんの、「日本で暴動起きてるんですけど」(「good2nd」)(←リンク)を読んで、釜ヶ崎でえらいことが起きていることを知る。以下、まるまる引用(強調は原文ママ)。 しかも3日連続で。なぜテレビじゃほとんど流れないんだぜ? 大阪市西成区のあいりん地区(釜ケ崎)の労働者らによる騒ぎは15日夜も続き、約280人が大阪府警西成署前に集まって、一部が投石などを繰り返した。警察官ら4人がけがをし、府警は新たに少年(17)を公務執行妨害容疑で逮捕した。騒ぎは3日間連続し、逮捕者は計15人、けが人は14人となった。 同署などによると、釜ケ崎地域合同労働組合幹部が15日夕も「労働者が暴行された」などと主張して抗議するよう呼びかけ、集まった人が機動隊員らに投石するなどした。見物に来たとみられる若者も多く、一部が興奮して機動隊員と小競り合いになった。 asahi.co
■[日記][雑記][デモ]拒否られた 先日のデモの件で、fufのブログにて「お詫びとお断り」が出てて(http://fnfukuoka.jugem.jp/?eid=141)。そこのコメント欄で、ゼロさんという方が、 「お前らが申請なしにやったせいで、他のデモ団体まで同列(=無法者)に見られる」 「デモをしようと思って、申請取ろうとしたらなかなか取れない」 「どうしてくれる」 ってこと(ものすごい大意)を書かれていたので、「それはひどいよね」としつつ、こう書いた。以下引用。 でも、これって、今回のうちらのデモ(俺も参加していたので)の「不備」(仮に不備だったとして)を(本来はここに「理由として」が入る:引用者注)、そちらへの道路使用許可を渋る警察に文句を言うべき話なのでは。 主催者を同じくしているわけでもないんだから、「最近こういうことがあったから、申請認めるのはどうか」なんて論を用いている
■[雑記][本]『反貧困』 貧困問題(の研究と実践)をやってきている著者が、日本の貧困問題と、その捉え方を分かりやすく示したもの。 文章は分かりやすいし、理論的にも色々な論文やデータがふまえられているしで、非常にいい本。 途中出てくる事例で、涙が出た。42ページから掲載されている、貧困のため老いた母親を殺して自殺を図った人の例。自分が母子家庭で育った一人っ子ということもあるんだろうけど。それ以上に、この人の例は、さまざまな社会的圧力によって貧困になったことがよく分かる例で、人を貧困にし、結果として殺してしまう現在の社会に腹が立って涙が出た感じ。 反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書 新赤版 1124) 作者: 湯浅誠 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2008/04 メディア: 新書 著者は、この問題に対して問題意識を強くもっており、その問題意識を元にきちんとした論を組み立
■[雑記][デモ]なるほどね、とも tot-mainさんから、再度トラバにて指摘をいただく。勉強になる。 「多少読み違えていた事」(「泣き言メイン(琴子のセンス・オブ・ワンダーな日々)」(←リンク)という文章。 やはりいくつかに分けつつ以下引用。 でも、この場合、実際に無届けで警察に制止されても実行に移した方が社会的にお得だったんじゃないのかな? って思います。つまり、そのまま制止を振り切っても活動が出来るという前例を作るか、実際に何らかの形で制止や強行的な手段を執られた場合は、司法による解決という形で決着が目に見える形で付いたんじゃないのかな? そうした意見、分かります。ブクマでも指摘されてた方いたし、そういう風に思う面が俺にもないではない。「許可出しといて、デモやって良かったんじゃ?」って気持ち。「あるいは、無理してやってしまっても?」(というのはやや無責任だし、俺も逮捕されたら嫌だか
■[雑記][時事][デモ]デモに関する報道 昨日のデモ(http://d.hatena.ne.jp/K416/20080501/1209644251)に関して。 西日本新聞の記事があった。http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/19950?c=210より。以下引用。 福岡県内のフリーターなどでつくる労働組合「フリーターユニオンふくおか」(小野俊彦執行委員長)はメーデーの1日夕、福岡市中央区天神で、仮装して楽器を鳴らしながら練り歩くデモ行進をしようとしたが、道交法に基づく道路使用申請がないとして福岡県警の警察官が阻止。両者がもみ合う騒ぎとなった。 デモ行進は「薄給や不当解雇で非正規雇用者を苦しめる企業などに異議を唱える」(小野委員長)目的で計画され、作家の雨宮処凛(かりん)さんら約40人が参加。警固公園を出発した直後に約50人の警察官に行く手を阻まれ、「歩
■[雑記][デモ][写真]デモ未遂 デモ。フリーターユニオン系の。メーデーなので。http://blog.livedoor.jp/hesalkun/archives/51389423.htmlやhttp://illcomm.exblog.jp/7796052/にも関連情報が。 で、天神の警固公園へ。 主催者や参加者、雨宮処凛の話の後、いざデモに行こうかと。 公園を出ようとしたら、警察がワーっとやってきて。 「そんな変な格好した奴が歩くと(=コスプレしてた人が多数いたので)道路交通法に違反するおそれがあるから公園から出るな」だとか言って、行き先をふさぐ。後から聞いた話だけど、そんなことを言っていたんだとか。 で、当然先頭にいた人たちは抗議し、後ろにいた俺らは野次を飛ばしで、辺りは騒然。警察がおそらく50名ほど。デモ隊を囲んで、周囲の人と隔てようとして。で、立ち止まる人には、「通行の邪魔になる
■[雑記]「〜すればいいじゃん」 y_arimさんの「転居することの大きな負担と千早お誕生日おめでとう」(「らめぇ」)と、hokusyuさんの「どうして逃げないの?」(「過ぎ去ろうとしない過去」)を読んでいて思う。 お二人のエントリは、「日本が嫌なら引っ越せばいい」(大意)って物言いに対して、「そんなこと(1)経済的に、(2)文化的・心理的にかなり厳しい」ってことを指摘するもの(y_arimさん)と、「『だって逃げられるじゃん』って物言いが追い詰める側を免罪してしまうこともあるし、『逃げる』ってことが道として用意されてることで、それを選択しない奴に責任が被されることもある」(hokusyuさん)って指摘をするもの(ものすごく大雑把に言うと)かと思った。 お二人の指摘には完全に賛同する。「どうして〜しないの?」「〜すればいいじゃん」って物言いが、「逃げる」以外にもいろいろな事象に対して用いら
■[雑記][時事][本]そう言えば 橋下知事の話。 http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080307/lcl0803072236009-n1.htmより。以下引用。 大阪府の橋下徹知事は7日、3日目となる府議会本会議の代表質問で、同和問題についての認識をめぐって、代表質問に立った共産党府議と激論となった。 代表質問で共産党府議団の黒田昌子政調会長は「同和行政を継続することは、かえって『逆差別意識』を生じさせるなど、同和問題解決にとって有害。同和行政を完全に終結することが必要では」と問いかけた。 これに対し、橋下知事は「差別意識はまだ残されており、同和問題は解決されていないと認識している。一般施策によりその解決に取り組んでいる。解決されていないとういうのは、私の経験でも実体験でもある。いわゆる同和地区というところで育ったが、現在、同和問題は全く解決
■[雑記][時事]これまたひどい vanacoralさんの「何か下衆がはしゃいでやがるんだが【追記あり】」(vanacoralの日記)(←リンク)や、t-kawaseさんの「「奴隷」の見本」(美徳の不幸)(←リンク)経由で知ったんだけれども、花岡信昭さんがまた沖縄の事件について言及しているらしい。 http://hanasan.iza.ne.jp/blog/entry/498132やhttp://hanasan.iza.ne.jp/blog/entry/499008/など。 読んで気分がムカムカと。 いろいろとあるけれど、いくつか。以下引用は上記2記事(http://hanasan.iza.ne.jp/blog/entry/498132、http://hanasan.iza.ne.jp/blog/entry/499008/)のどちらかから。 「告訴の取り下げ=暴行はなかった」って論理は成立
■[雑記][時事]ひどい話 good2ndさんのブログを読んで、産経新聞が沖縄の女性暴行事件を取り上げていることを知る。「犠牲者をダシにすんな」(good2ndの日記)(←リンク)というのが当該エントリ。 産経がどんなことを言っているかというと。以下(http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080212/plc0802122007008-n1.htmとhttp://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080212/plc0802122007008-n2.htmより)引用。 また、なんともやりきれない事件が起きた。沖縄の駐留米兵による少女暴行事件だ。 関係当局は事件を徹底的に調べ、糾弾すべきは糾弾してほしい。当然ながら、この米兵は厳罰に処せられるだろう。中学3年生、14歳の少女に一生背負わなくてはならないキズを負わせた
■[日記][仕事]講義の(追記アリ) 次回講義の準備を少々。 昨日の講義への感想で、ちょっとした意見と言うか疑問と言うかな感じのコメントが出されていたので、それに対する回答を作成。 受講生さんが出した意見と言うか疑問と言うかな感じのコメントが、何に基づいてる話なのかよく分からなくて、「聞けば良かった」と思ったんだが、とりあえず関連しそうなデータを探してみて。で、意見と言うか疑問と言うかな感じのコメントが妥当なのかそうじゃないのかをちょっと検討。 在日外国籍人の生活保護受給率の高さに関するコメントだったんだけど、いろいろ見てみた結果、確かに日本全体の保護率と比較すると高いではある。 ただ、それが本当に「高い」と言えるかどうかはまた別だし、高さから何を読み取って「だからこうすべきだ」なんて話になるとさらにまた別。つまり、「データと解釈と提言は別なのよ」ってことを言ってみようかしらと。 rnaさ
■[雑記][本]読み終えた。『ひきこもりの社会学』 昨日著者ご自身からコメントをいただいたこともあり、読了。 まず大まかに感想を書いておくと。 俺は中学校1年の終わりくらいから3年の頭くらいまで不登校で。その後3年から登校し始めるんだけども、やっぱり休みがち/こもりがちな生活を送ってきた経験があり。 なので、「ひきこもりって不登校と近い人たちなのかしら」という個人的な思いと関心とがあったため、この本についても思い入れを持って読むことができた。 で、「ひきこもりって不登校と近い?」なんて思いを持ち、自分もこもってた経験があるにもかかわらず、「ひきこもりとは何ぞや」というモヤッとした思いがあったので、 本書は、(中略)誰かに責任を負わせるために主張される原因論らしきものとは一線を画して、社会学という社会科学の立場から原因理解を行うことを目的としている。(p.2) という本書の問いには、「これぞ
■[雑記][本]読んだけどもさ。『学問とは何か』 以前、掛谷英紀氏の『学者のウソ』に対して疑問を提示したら(http://d.hatena.ne.jp/K416/20070324/1174725736)。ご本人から「疑問を呈されている点については、拙著「学問とは何か −専門家・メディア・科学技術の倫理」(大学教育出版)がほぼカバーしていると思います」とのご指摘をいただいたので(http://d.hatena.ne.jp/K416/20070423/1177339444)、入手して読んでみた。 学問とは何か:専門家・メディア・科学技術の倫理 作者: 掛谷英紀 出版社/メーカー: 大学教育出版 発売日: 2005/04/20 メディア: 単行本 結論から言うと、疑問は全く払拭されず。むしろ以前持ったのと同じような疑問を再度持って。構築主義への理解もやっぱり変だと思ったし(基本的に『学者のウソ』
■[雑記][ハンセン病][本]『北朝鮮へのエクソダス』 テッサ・モーリス-スズキの。 在日コリアンが経験した、北朝鮮への帰国事業について。この事業の裏にあった政治的思惑を中心に。 研究者の書いた硬い本かと思ってたら、全くそんなことはなく。 きちんとしてて、かつ読みやすいドキュメンタリーであった。 北朝鮮へのエクソダス―「帰国事業」の影をたどる 作者: テッサ・モーリス・スズキ, 田代泰子 出版社/メーカー: 朝日新聞社 発売日: 2007/05/08 メディア: 単行本 本書で書かれていることは、以下の文章で要約できる。 北朝鮮への帰国は、究極的には冷戦の分断線をまたぐ暗黙のパートナーシップによる創作だった。すべてのパートナーが同程度にそこには関与していたわけではないし、結果についてもすべてのパートナーが同じ責任を負っているわけでもない。それでも、こうしたパートナーの静かなる協力がなかった
■[雑記][本]読み始めたばかりだけど『ひきこもりの社会学』 ぱらぱらと読み始めたばかりだけど。 何だか引っかかる部分がちょこちょこある。 たとえば、「理念的な『ひきこもり』は『社会的行為の喪失点』として捉えられる」(p.93)という、ひきこもり定義の部分とか。ちなみに、「社会的行為」とは「他者へ意図を持って行われる行為」(p.92)で、この「他者」には「『直接接する他者』という限定」(p.227)をつけているようなんだけれども。「ひきこもるってこと自体が社会的行為の一環なんじゃないのだろうか」とか、「何で直接接する他者に限定するんだろうか。それにどういう意義があるんだろうか」とか、よく分からんのである。ヴェーバーの定義では「人間が行う行為のほとんどが社会的行為と捉えることができてしまう」(p.227)として、ホマンズの「人々が接触している他者に向けた行為」という「社会的行為」の定義を援用
■[雑記]怖いや Apemanさんの「本館」で。Apemanさんが書いた文章が元になって大騒ぎに。 Apemanさんの文章とは「リンチと化す“祭り”」(「Apes! Not Monkeys!」)(←リンク)というものなんだけど。 今日の朝日新聞朝刊にも載ってた、「「当て逃げ動画」ネット公開で波紋 車所有者は会社クビ」(←リンク:魚拓)というものが元記事。 まず元記事を引用すると、要するに、 インターネット上の動画投稿サイトに「当て逃げ」被害にあった瞬間の動画が掲載され、騒動になっている。映された加害車両のナンバーから所有者が割り出され、個人情報がネットでさらされた。所有者の勤務先の会社には電話などの抗議が殺到。同社は所有者を解雇し、ネット上で謝罪した。検挙できていない警察へも批判が向けられている。 (中略) 同掲示板や警視庁竹の塚署などによると、事故は昨年10月、東京都足立区内で起きた。
■[雑記][本]頭にくる。『働きすぎる若者たち』 後輩(下の後輩とは別の)が購入したので読ませてもらって。 その中にあった文章を読んで、頭にくる。 働きすぎる若者たち―「自分探し」の果てに (生活人新書 221) 作者: 阿部真大 出版社/メーカー: 日本放送出版協会 発売日: 2007/05 メディア: 単行本 重回帰分析とかクロス集計の解釈とかも「ん?」と思った箇所はあったんだが。 何より腹が立ったのが(というかあきれたのが)下の文章。 本筋の話とは関係ない部分なんだけど、やっぱりスケボーの話が出てくると、気になってしまう。 労働と(それとは別のところでおこなわれている)文化の間の関係を丹念に解きほぐしていくことが求められている。スケートボーダーの参与観察を長年にわたりおこなっている田中研之輔は、彼らの文化と彼らの間の関係を次のようにまとめている。 第一に、彼らにとってスケートボードと
■[雑記][本]『新批評の事情』 『批評の事情』の続巻。『批評の事情』を読んだのが確か学部の3年生の時。 時間の経つのが早いわ。 新・批評の事情―不良のための論壇案内 作者: 永江朗 出版社/メーカー: 原書房 発売日: 2007/05 メディア: 単行本 今回取り上げられてるのは、内田樹、小熊英二、藤原帰一、姜尚中、北田暁大、鈴木謙介、酒井隆史、三浦展、玄田有史、斎藤貴男、矢部史郎と山の手緑、稲葉振一郎、野口旭とリフレ派の人びと、金子勝、菊地成孔、陣野俊史、仲俣暁生、田中和生、縄田一男、山下裕二、森川嘉一郎、ササキバラ・ゴウ、本田透、荷宮和子、山崎まどか、ドン小西、遠山周平、赤城耕一、福野礼一郎、山口淳、松田忠徳、犬養裕美子。 面白かった記述もそれなりに多かったんだけど、特に来たのが以下の2つ。 まず、姜尚中のパートで 北朝鮮からの「脅威」で言えば、韓国は日本よりもはるかに大きなものを感
■[日記][雑記][時事]デモについての記事 昨日のデモに関する報道が。 新聞社やテレビ局が来てたんで、「報道するんかな」とは思ってたけど。 朝日新聞で報道されてた。「「もう我慢の限界だ」 フリーター労組がデモ、福岡で」(←リンク)という記事にて。 以下引用。 福岡市の天神・大名地区の路上で19日、フリーターなど低収入で不安定な暮らしを強いられている若者たちがデモ行進をした。デモ隊は台車にステレオを載せ、大音響でダンス音楽を鳴らしながら「もう我慢の限界だ」「まともな仕事をよこせ」「フリーターを使い捨てるな」などとマイクで絶叫、自分たちの「生きづらさ」を訴えた。買い物客らで混雑する夕方の繁華街は一時、騒然とした雰囲気に包まれた。 フリーターなどでつくる労組「フリーターユニオン福岡」(小野俊彦執行委員長)の主催。「五月病祭」と名付けられ、主催者発表で約90人が参加した。「生きさせろ!難民化する
■[雑記][本]『学者のウソ』 「学者であっても怪しいことを結構言ってるので、きちんと見極めましょうよ」的な本。 社会学者だと、山田昌弘や上野千鶴子が槍玉に。 学者のウソ [ソフトバンク新書] 作者: 掛谷英紀 出版社/メーカー: ソフトバンク クリエイティブ 発売日: 2007/02/16 メディア: 新書 他にも、ゆとり教育の問題とかが提示されてて。何でも、ゆとり教育では「個性伸長」が目的として謳われてて。「目的が正しいからゆとり教育はいいんだ」と言われることが多いが、結果はどうなのさ、と著者は言う(p.29)。結果を論じないと、ゆとり教育が良かったのかどうか分からんじゃないかと。その点で、ゆとり教育擁護論は擁護論として成立してない、と。「それはそうだな」とは思うんだが。著者はこの後、ゆとり教育は失敗だったと言うために、 実際、ゆとり教育的な方針が個性を伸長しないことを示す現象もすでに
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『真面目なふざけ、適度な過剰』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く