◆防衛大綱上の制約 自民党において、策源地攻撃能力の付与を年末に制定される新防衛大綱に盛り込むかの議論がされているさなか、北朝鮮が核実験を強行し、その後散発的に短距離ミサイル試験を実施、日本の防衛力強化を強いる行動に出ている。 さて、策源地攻撃というと、筆頭に思い浮かぶのはF-2飛行隊に500ポンド爆弾やJDAM,クラスター爆弾を搭載し、ミサイル発射装置を虱潰しに撃破することだが、航空攻撃によるミサイルの無力化の難しさは、偽装や囮構造物により事実上任務達成に至らなかった湾岸戦争の事例や、加えて、航空自衛隊は、飛行隊の大半が要撃飛行隊で、要撃任務とともに対艦攻撃、付随的に近接航空支援を行う支援戦闘機による飛行隊が3個、という状況で、策源地攻撃任務にあたるには、F-2飛行隊を少なくとも五個飛行隊程度増勢しなくては、どうにもならない。これは基地面積や予算的、防衛大綱に明記された作戦機の上限からし