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ノーベル賞
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スポーツを観て感動し、涙さえ流した経験のあるファンの方は多いはずだ。スキージャンプの原田雅彦選手が、リレハンメル五輪での失速を乗り越えて長野五輪で大ジャンプを見せたとき。巨人の吉村選手や近鉄の盛田投手が、大復活を遂げてグラウンドに帰ってきたとき・・・。 だが、「逆境や不幸を乗り越えた」などといった背景知識なしに、純粋にパフォーマンスだけを観て感動し涙を流した経験は、そうは無いのではなかろうか。 サラエボ冬季五輪(1984年)を観た多くのスポーツファンは、そんな経験をしている。フィギュアスケートのアイスダンスで、イギリスのジェーン・トービルとクリストファー・ディーンの2人が、モーリス・ラベルの名曲「ボレロ」に乗せて演じた演技である。 最終滑走でなかったにもかかわらず、芸術点で9人のジャッジ全員が「6.0」(満点)を出した。あとにも先にも、五輪フィギュアスケートの歴史のなかで、唯一の瞬間である
ご存知のとおり、国際スケート連盟(ISU)は、フィギュアスケート競技に一定の年齢制限を設けている。 7月1日に15歳になっていなければ、次シーズンの五輪には出場できない規定になっているのだ。この規定のため、シニアの世界大会・GP(グランプリ)シリーズ2戦目で衝撃的な初優勝を飾った浅田真央選手(15歳)は、トリノ五輪に出場できない。 ISUがこのような年齢制限を設けている理由は、表向きは、選手の健康面への配慮である。技が複雑化した近年、世界最高レベルの大会に成長途上の選手が出場し、トリプルアクセルなどの危険な技を連発すれば、怪我などで選手寿命をも縮めてしまうことになりかねないからだ。体操などでも、同様な理由で大会によって年齢制限が設けられている。 だが、これだけの理由では実は説明がつかない。GPシリーズだって、五輪と同様に世界のトップ選手が競う大会であり、五輪代表選手を選考するための大会でさ
高校野球の開会式で、選手宣誓を楽しみにしている方も多いだろう。だが、高校生に素晴らしい作文を期待している訳でもないのだが、正直言ってガッカリすることのほうが圧倒的に多い。 まず選手宣誓とは本来的に、ゲームの前に「フェアに正々堂々と競技することを誓う」場である。「薬物を使わずに、真の意味のフェアプレーで」と宣誓した、シドニーやアテネなどの五輪開会式を思い起こして頂ければ分かるだろう。 もちろん高校野球においても、その意味で素晴らしい選手宣誓は多い。地区予選などでも、「受け継がれてきたフェアプレーの精神で、全身全霊、正々堂々と競技することを誓います」(桶川高・平山主将)といった、簡潔で飾らない誓いを聞かせてくれた宣誓も多くあった。 だが一方で、高校野球の選手宣誓には、どうにも場違い・勘違いも多いと言わざるを得ない。まず、やたら多いのが、 「全ての人に元気と夢と感動を与えるプレーをする事を誓いま
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