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今回の大震災は「貞観地震」と酷似しているとしばしばニュースで言われます。「貞観」は「じょうがん」と読み、ウィキペディア日本語版には「日本の元号の一つ。天安の後、元慶の前。859年から877年までの期間を指す」とあります。実はこの時代のことをぼくたちはほとんど知りません。最大の理由は、現在の東北地方が完全には未だ「大和朝廷の支配下に入っていなかった」からです。わかりやすく言えば「日本ではなかった」わけ。貞観と今では呼ばれるようになった時代になにが起きていたのかを、小生が20年近くの長い年月をかけてまとめた『ネイティブ・タイム−−先住民の目で見た母なる島々の歴史』(北山耕平著)を以下に引用しておきます。1000年以上も前の出来事、学校の教科書には載ることのない歴史を知ることも、役に立つことがあるでしょう。なおここに掲載する『ネイティブ・タイム−−先住民の目で見た母なる島々の歴史』は現在地湧社で
アメリカインディアンと我々に共通するもののひとつにトンボにたいするよく似たイメージというのがある。 古代に、九州から大和地方に侵攻した神武天皇が新しい土地を一望して「やまとはなお あきつのとなめせるがごとし」と言ったことから、日本のことは「蜻蛉島(あきつしま)」と呼ばれたされている。「となめ」というのは「臀舐め」と書いて飛びながら交尾をすることだし、「蜻蛉」「秋津」「アキツ」というのは「トンボ」のことだ。トンボが飛びながらセックスをする姿と国土がどのように似ていたのかイメージはつかみにくい。言えるのはその頃からたくさんのトンボたちがここでは群舞していたと言うことだ。 先日信州の友からのメールで田んぼに赤とんぼがたくさん飛びはじめたと伝えられた。8月に安曇野で風をひらいた際にも、沼のまわりを赤とんぼではなかったけれどトンボたちが群れをなして飛んでいた。日本列島がトンボの島々であるという認識は
昨日のエントリーについては個人的にもいくつかのメールをいただいた。ショックを隠しきれないで困惑している人も見受けられた。しかしこの問題は、20代の後半から20年以上ネイティブ・アメリカンの世界と関係を持ち続けてきたぼくとしては見過ごすことのできない重大な問題だった。個人的な意見としていわせてもらうならば、『リトル・トリー』という本をとおしてアメリカ先住民を理解されてしまうことはたいへんに困ったことなのである。日本のみならず世界のニューエイジとされる人たちのほとんどがその本を絶賛し、感動して、涙を流したと公言してはばからないものにたいして、あえてそれを逆撫でするようなことを口にするのは、そうした生き方をしている人たちすべてを敵にまわすかもしれないにせよ、なお心ある人たちにほんとうのことを伝えなくてはならないと思ったからなのだ。 この『リトル・トリー』という本について、実際のチェロキーの人たち
ヘェメヨースツ・ストーム他 述・著 再話 北山耕平 Japanese text version 4.0.1 むかし、あるところに、一匹の野ネズミがいた。 とてもいそがしがり屋のネズミで、長いひげをひくつかせ、かさこそかさこそと、草むらをかきわけては、あちらこちらと、いつもなにかを探しまわったり、食料にする種をあちらからこちらへと移させたり、こちらからあちらへと運んだり、とにかくひとつの場所にすこしもじっとしていることがなかった。 まあ、ネズミにもネズミのやることがあり、ネズミというものはだいたいがそういうものではあるわけで、ごたぶんにもれず彼も、そういうネズミたちの一匹ではあったのである。 しかし、でも、しかし−−。 そうやって、たえずいそがしくしている彼ではあったが、ときおり、さよう、ごくたまにではあるけれど、頭を宙にもたげ、まるでなにかをさぐるように、長いひげをひくひくさせて、ひとり遠
「インディアン」という言葉は、今ではぼくたちのものだ。ぼくたちはインディアンである。インド人とはまったく関係がない。ぼくたちは、アメリカのインド人ではないのだ。ぼくたちはインディアン。「イン・ディン(In-din)」と発音する。それはぼくたちのものである。この言葉は、ぼくたちが所有しているのだ。誰が返したりするものか ——シャーマン・アレクシー『The Unauthorized Autobiography of Me(ぼくについての独断的な自叙伝)』の一節より(シャーマン・アレクシーは1966年にワシントン州のスポケーン・インディアン・リザベーションで生まれた。アメリカ・インディアンの新世代の作家・詩人として注目を集めている。) この「BLOG」をお読みいただくに際しておことわりがある。それは、わたしはこれまで自分の書いたり話したりすることのなかで「アメリカ・インディアン」「アメリカン・イ
日蝕の日が近づくにつれて、人々の奇妙な振る舞いが目立つようになってきた。あわてて本を出版したり、さまざまなグッズを売り出したり、ツアーを企画したりと、この機会に金儲けを企む人たちもあちこちからあらわれているし、メディアもこぞってこの日空を見ようとあおり立てている。南の島ではレイブパーティまで開かれるという。日ごろは天界の出来事に興味も払わなかったにもかかわらず、うなされたように日蝕のことを話題にする人たちも多い。どうやらスピリチュアルとされる人たちも、この流れには逆らわないらしい。それどころか妙に熱心なのもその人たちなのだ。最近は友人の中にも「お前のいうそんな教えはどうということはない」と公言する人物まであらわれた。まるでぼくは孤立しつつある。 でもぼくは知りたい。昔から、いったい世界のどこに、日蝕を見ることをすすめるメディスンマンがいるというのだろうか? 日蝕を見ることをすすめる聖者がど
ネイティブ・ジャパニーズとそう遠くないところにいるイヌイットの人たちが伝える「喉歌(のどうた)」を紹介したい。モンゴルのホーミーとも似ていて、歌とはいっても、どちらかといえば「詠唱(チャンティング)」にちかいもの。世界で最も古い音楽の形態のひとつであるそうだ。 普通人は一度にひとつの音しか出せないと思われているけど、喉歌のシンガーたちは、一度に最低でもふたつ、時にはそれ以上の音を出すことができるという。息を吸うときとはくときの両方で喉を共鳴させる特別な技術があるらしい。唇と、舌と、顎と、口蓋と、喉頭だけの、体を微妙に使うことでユニークなハーモニーを奏でてみせる。 映像はケトラー姉妹(姉のカリンと妹のキャシー)が伝統的なイヌイットの喉歌を聞かせているもの。多くの場合赤ん坊の子守歌だったり、狩りに出た恋人の無事を祈る歌だったりする。立ったまま顔を見合わせて一緒に歌うことがあり、この時はどちらか
オホーツク人と呼ばれる漁撈の民たちがかつて北海道の東の沿岸域に暮らしていた。モヨロ貝塚など遺跡がかなり残されている。ロングハウスと呼んでもいい大きな集合住宅に、おそらくはクランごとにまとまって基本的には暮らしていたらしい。内部は家族ごとに区切られた空間があり、中央に共同作業スペースが設けられていた。クマ信仰があり、食べるものはすべて海から来ると考えるカヌーを自在に操る人たちで、またあらゆる人がアーティストだったこの人たちは、あるときにはアイヌの祖先たちと戦をしたり、またあるときには婚姻関係を結んだりして自分たちの文化的影響を与えあったりした。アイヌの祖先とされる人たちは「擦文土器」を残した人たちのことだが、オホーツク人は最終的に擦文人のなかに姿を消してしまったとされている。日本の歴史書の中では「粛慎(みしはせ)」という名前で呼ばれているともいわれるが確かではない。住居遺跡の周辺にはいくつも
デーリー・メールというイギリスの新聞が二日程前に「これが未来の食べ物なのか?」という日本の植物工場の特集記事を掲載した。これはそこに使われている写真の1枚。土も、太陽もなにもない実験室のような植物工場で無菌状態で栽培され続ける植物たちに、いったいどんな力があるのだろうかと、ぼくもよく考える。植物はただ人間の腹を満たすために地球にやってくるのではないだろう。植物や動物を、工場のようなところで生産することに、ぼくは疑問を感じてならない。これはいのちというものを考慮しない食物生産であって「農」の範疇におさまるものではない。自然をこのように扱う日本は、ほんとうに大丈夫なのだろうか? われわれの生き方にバランスは取れているだろうか? ぼくは「土と太陽に幸せに育てられた野菜」を食べたいと思うけど。 追記 記事の後ろにつけられたコメントを読むと、西洋の人たちはみんなこれを「クール!」と言っているのが、な
これがもっと大きな話題にならないのは、ぼくの前の世代があまりインターネットに主体的に参加していないからなのかと、少なからず考え込んでしまった。早晩いつか必ずこれが実現する日がくるだろうとは考えていたが、思ったよりも早く実現したと言うべきか、あるいは「遅すぎるよ」と文句のひとつでも言うべきか悩むところだが、でもひとつ気を取り直してこのニュースを伝えておかなくてはならない。 同志たちよ! 頭に栄養は足りていますか? 60年代後期から70年代をとおして、そして80年代も90年代すら、そしておそらくは21世紀になった今も、時代がまるごとその影響下にあり続ける偉大なカタログである「 Whole Earth Catalog 」の最初の68年秋号、69年春号、69年秋号、70年春号、70年9月号、71年1月号、71年6月の The Last Whole Earth Catalogとその補遺号、74年5月
中国のゴビ砂漠のなかの古代の墓の遺跡から、2700年前のマリファナ(乾燥大麻)が1キロ近くも発見された。マリファナはまだバッズの青い部分まで残っていたという。ディスカバリーニュースが12月3日に伝えた。このニュースはアメリカなどでは「世界最古の大麻が押収された」「古代人もガンジャを好んだ!」としてけっこうな話題になっているが、時代に逆行する日本では報道されそうもないのでここに詳しく紹介しておく。 Journal of Experimental Botanyという実験植物学の専門誌によれば、これはおそらく残存する世界で一番古いマリファナではないかということだ。いくつかおこなわれた成分分析の結果、この2700年前のマリファナの束には、いわゆるマリファナの効く成分がちゃんと含まれていて、古代の大麻は着物や綱を作ったりするためだけのヘンプとして栽培されていたとする理論に疑問を投げかけている。270
今のペースで温暖化しても2100年の気温は実は「縄文時代と同程度」だ。 地球の温度は昔から激しく変化しており、人類誕生後だけを見ても、海面が現在より30メートル以上高かった高温期が何回もあった。 北極の氷はなかった時代の方が長いし、北海道にもサンゴ礁の化石がある。 多くの人々が「普通の状態」と思っている気温は、地球の歴史から見れば瞬間的な、たかだか過去200年程度のものにすぎない。 日本人が「日本人の利益はヨーロッパ人と共通だ」と考えて温暖化防止をするのは勝手だが、それは決して「地球のため」ではない。
アムール川は黒竜江とも呼ばれているユーラシア極東の大河だが、この川の上流から下流にかけての両岸、河口付近の中国東北地方及びロシア・沿海地方地方に、そして古代の日本列島の北海道島や本州島の東北部にも暮らしてきた比較的背の低い漁労と狩猟のツングース系モンゴロイドのネイティブの人たちが「ニブフ」で、ロシア語で複数形になると「ニブヒ」と呼ばれてきた。ニブフは彼らの言葉で「人間」「ヒト」を意味し、彼らは長いこと近隣の別の部族からは「ギリヤーク」と呼ばれた。言語についてはかなり独特で、ネイティブ・アメリカンの言語との類似性を指摘する学者もいる。カラフトの南で生まれて暮らしていたニブフの人たちの一部は、同じツングース系のウィルタの人たちなどと一緒に戦後すぐ「日本人」として送還され、つい最近まで北海道島で暮らしていた。もともと日本列島の先住民の部族のひとつで、列島古代史のなかに登場する「粛慎(しゅくしん、
上空のヘリコプターに向かって弓を構える戦士たちの写真は、当ブログのみならずさまざまなメディアを通じてあなたの元に届けられたに違いない。テレビや大新聞やいくつものブログで、ロイター通信やサバイバル・インターナショナルによって「発見されたアマゾンの非接触民」というタイトルのもとその写真はニュースの世界を駆けめぐった。ぼくは見ていないけれど日本ではNHKも動画を流したらしいし、当ブログもブログの主旨から言ってスルーするわけにもいかず、「写真に撮影されたアマゾン熱帯雨林の未接触部族」として、ちょっとした興奮と共にその写真を数葉掲載した。 ニュースの根幹部分は、ある写真家がペルーとブラジルの国境付近のアマゾンの広大な熱帯雨林の上空をヘリコプターで飛んでいるときに、文明と接したことのない先住民の部族の戦士たちを見つけたというもの。映像と写真はその物証として写真家によって公開されたもののはずだった。 し
NATIVE TALK : Spectator interview with Kohei Kitayama(北山耕平インタヴュー完全収録) 昨年の夏に刊行された雑誌のスペクテイター vol.17 特集「日本放浪旅〜VAGABONDING IN JAPAN〜」所収の小生のインタビューを、あらためて同誌編集長の青野氏に許可を得ることができたので、当ブログが4年目の今月に100万アクセスを通過した記念として、ここに全文をそのまま一挙掲載しておきます。長文ですので、覚悟を決めて時間があるときにでもお読みくだされば幸いです。なおすでにお読みの方はスルーしてください。 関連する過去記事: 長い旅の話をさせてください(Native Heart, Thursday, May 24, 2007) 日本国内を長い時間をかけて旅しながら、行く先々の土地のことを理解しようと考えるなら、地図と一緒に携えていくべき欠
プラスチックに含まれる化学成分が人間の発育に害をおよぼすかもしれないと、ロサンジェルス・タイムズ紙が昨日大きく報じた。問題となっているのはプラスチックに含まれているエストロゲン様化学物質で、これが発育途上の子どもたちの脳と生殖器に害を与える可能性があるというもの。連邦政府の保健機関が今週の火曜日に公開された報告でそう結論づけている。 国立衛生研究所の内部組織のひとつ国立毒物学研究部門が、低レベルでも動物を傷つけるビスフェノールA、あるいはBPAが、ほとんどすべての人の体内から発見されていることからみて、胎児や赤ん坊や子どもたちにとっては「相当な危険がある」と結論をくだしたもの。 Source : Chemical in plastic may harm human growth BPAはポリカーボネイト・プラスチックの材料となるもので、現代の産業のなかで最も広く使われている合成化学薬品のひ
自分の考えていることに注意せよ、それがあなたの言葉になる。 自分の口にする言葉に注意せよ、それがあなたの行動になる。 自分のとる行動に注意せよ、それがあなたのくせになる。 自分のくせに注意せよ、それがあなたの性格になる。 自分の性格に注意せよ、それがあなたの運命になる。 じつは「フランク・アウトロー」なる人物は存在しないという。それでも、この五行の言葉がインターネットの上で引用される時は、たいていいつも著者として「フランク・アウトロー」という名前が使われていると、インターネット的なQ&Aサイトであるウィキ・アンサーには書かれている。 2003年ぐらいまでに編集されたいろんな有名人の言葉を集めた引用句の本にはまだ収録はされていないので、それ以降のものであるかもしれない。とある都市伝説では、2003年にこれを書いたのは自分だと名乗りをあげた「エリザベス・C」なる女性がいて、彼女によれば1998
『雲のごとくリアルに −− 長い距離を旅して遠くまで行ってきたある編集者のオデッセイ 青雲編』(ブルース・インターアクションズ刊)が本日発売される。ブルース・インターアクションズ社のサイトには『ビート・ジェネレーション ジャック・ケルアックと旅するニューヨーク』(ビル・モーガン 著 今井栄一 訳)という本と同時発売というお知らせが掲載され、日本のアマゾンでも数日前から予約は可能になっていた。売文の徒にとって、本が形になるのは無上の喜びではあるが、とはいえ印刷される部数の関係で、すべての書店で並べられるとは限らないから、興味のあるかたは、そんなことで書店に文句を言う前に、こういう本を扱ってくれるニュータイプの書店にさっさと行くか、通販書店でご購入ください。:-) これは、インターネットがまだ想像の範囲にとどまっていた頃、運命的に昭和の御世の帝都 TOKYOで「若者雑誌編集者」という職業に就く
先週のベルリン映画祭における記者会見で「音楽で世界は変えられないのでは?」という記者からの質問にたいして、目をつり上げるようにして「音楽が世界を変える時代は過ぎ去ったのだ」と応えたニールのその発言はこの週末に世界中を駆けめぐったようだ。あまりの反響の大きかったことにあわてたのかどうかは知らないが、ニールはアメリカ東部時間11日午後1時51分に、真意を伝えるべく以下のような声明を出していると、RollingStone 誌のブログが伝えているので、とりいそぎ日本語にしておく。あわせてオリジナルの英語版も掲載しておく。 ただひとつの歌だけでは 文 ニール・ヤング どんな歌であれ、ただひとつの歌だけで世界が変えられるわけではない。しかし、それは歌をうたうのをとめる時だということを意味するものではない。この地球のどこかでは科学者がひとりだけで研究している。彼、もしくは彼女がなにを今考えているかなど、
風邪で寝ていた時、「The Interview With God」という著者不明(author unknown )の文書が届いた。ぼくにははじめて読むものであり、なかなか可愛らしい文章だったし、真実にやさしく迫っていたので、どこかで誰かがもう翻訳しているかもしれないが、ざっと日本語にしてみた。ご笑覧を。 神さまとのインタヴュー 著者不明 神さまにインタヴューしてる夢を見た。 「で、インタヴューをしたいって?」と、神さまがたずねてきた。 「もしお時間がおありなら」とぼく。 「わたしなら時間はある、永遠にね」神さまは微笑んだ。「で、どのような質問があるのかね?」 「種としての人間についていちばん吃驚(びっくり)したところは?」 神さまはこたえた・・・ 「子どもであることに退屈して、いそいで大人になろうとしたあげく、もう一度子どもに帰りたいなどと言い出すところ」 「お金を作るために健康
産経ニュースに連載中の「試行私考 日本人解剖」〔第3章・ルーツ・縄文人のかたち(4)〕がアップロードされていた。今回は「北の影響」についてである。 記事によれば、縄文人がどこからきたのかついては、かつては南方説が支持されていた。ルーツは東南アジア(寒冷期に海面が下がって亜大陸となっていたスンダランド)方面が想定されたと。 しかし90年代以降に遺伝子によるルーツ研究が盛んになると、北方説(シノドント)が優勢になってきて、日本人が「縄文人と弥生系渡来人との混血」という論は現在も幅広く支持されてはいるものの、南方起源説には否定的な見解も多くなってきた、とある。 ここでいう北方の「シノドント」は日本人もそのなかにふくまれる北東アジア人で、上顎(じょうがく)切歯(上あごの前歯)の内側がシャベル状にくぼむなど大きく複雑な形の歯をもつ人たちで、アメリカ大陸先住民もシノドントに分類されている。 縄文人が特
現代の世界で、宗教や神なんてどうでもいいと考えている国民を最も多く抱えている国のトップ50というリストがある。ケンブリッジ大学の研究者であるフィル・ザッカーマンが発表した「同時代的無神論または不可知論者の割合と傾向[Atheism: Contemporary Rates and Patterns]」に出ている。これによると、2004年現在の世界で神さまなんてどうでもいいと思っている罰当たりな(^^;)無神論者、もしくは神などと言うものはおよそ認識することは出来ないものとする不可知論者たちが国民のなかで占める割合の大きい国のトップ10は以下のようになっている。 1. スウェーデン(人口の85%が神を信じない) 2. ベトナム 3. デンマーク 4. ノルウェイ 5. 日本(人口の64%から65%が神などどうでもいい) 6. チェコ共和国 7. フィンランド 8. フランス 9. 韓国 10.
「新世界最初の住民は日本人か? New World's first dwellers Japanese?」という記事が、8月16日のジャパン・タイムズ紙に掲載されていた。ロンドンから共同通信が発信したものだ。記事はニューサイエンティスト New Scientist という雑誌の最新号に、南北アメリカ大陸を最初に小さな舟で旅をしたのが日本からやってきた漁民だったのではないかとする、研究の発表がなされるというもの。 これまで「最初のアメリカ人」はおよそ13,500年年前にベーリング氷橋を歩いて渡りアラスカに入ったアジアからの狩猟採集人[ハンター・ギャザラー]たちとされていたが、今回発表された研究はこの説に疑問を投げかけるものになると記事は伝えている。 オレゴン大学で考古学を教え、パレオインディアンと呼ばれる原インディアンの研究、なかでも環太平洋の古代海洋民の研究をしているるジョン・アーランドソ
日本はタテマエのうえでは差別などないことになっているからこういうサイトはないと思うのだが、あらかじめ差別と偏見があることを社会が認めて——タテマエ上はそうした偏見を是正しようと努力している——アメリカには、世にはびこる偏見の原因と理由について考えようとしている、つぎのようなサイト「Understanding Prejudice.org」がある。サイト自体も興味深いのだけれどその全部を紹介できないので今回は、そのなかの「小中学校の先生向けのコーナー」から「ネイティブ・アメリカンの問題をどう教えるか」という情報を取りあげてみた。ここにはネイティブ・アメリカンについて伝えるときに「してはいけないこと」と「すべきこと」のリストが掲載されている。参考になるかもしれない。 インディアンをものと同一視するような使い方はするべきではない。たとえばアルファベットを教えるためのカードで「AはアップルのA」「B
[上の写真はギャップという服飾メーカーの広告に使われたジャック・ケルアック (1922-69)の写真である。「ケルアックはカーキを着ていた」というコピーがさりげなくつけられている。道の上を住み家としていた彼の姿は今でもまぶしく見える。以下の「現代散文のための信条および技術」はあくまでも個人的な覚書のつもりで翻訳したもので、理解がたりずに誤って翻訳している個所がないともかぎらないが、おそらくケルアックが伝えようとしたことは、すべての文章を書く人、特に新しい時代の文章を書く人——書きたいと熱望する人——にとって役に立つことではないかと思えたので、ここに掲載することにした。そして今後はなんのおことわりもなくバージョンアップがなされる可能性があることも書いておかねばならない。:-) ぼくは第二次世界大戦後のアメリカに登場した「ビート」と呼ばれた一群の人たちは、白いインディアンの先駆けとなった人たち
今夜は眠れませんか? 満月のせいです。相模の国では薄い雲の向こうに満月が輝いています。今月の満月は、一年でいちばん大きい満月。BIG FULL MOON といわれるものです。月の軌道が一定でなくて、一方が地球にぐっと近づいているためにこういう夜があるのです。近い満月と遠い満月。今夜は近い満月なのです。 (追記 調べてみると近い満月と遠い満月の間では50000キロメートルの差があるとありました。科学的には「近地点の月」「遠地点の月」と言われています)
アメリカ・インディアンのステレオタイプ作りに最も効力を発揮したものが映像媒体であることは間違いない。とりわけアメリカ製の映画におけるインディアンの影響は無視できない。世界中の多くの人たちがアメリカ・インディアンと聞いて頭に思い描くものはたいていは映画によってインプットされたものだと言っていい。映画とインディアンの関係は、そのはじまりから切っても切れない縁で結ばれていた。19世紀に発明王のトーマス・エジソンが「キネトスコープ」と呼ばれた最初の映画の素材として、南西部アメリカのプエブロの人たちの村を撮影したイメージを使って以来の関係である。20世紀になると、ネイティブ・アメリカンが悪者であるというイメージ作り——プロパガンダ——に最も効力を発揮したのがハリウッドで無数に制作された西部開拓史の時代を描いた西部劇映画だった。1910年から1913年までの3年間におよそ100本のネイティブ・アメリカ
アメリカ・インディアンの世界には特別な英語がたくさんあります。主に今を生きるインディアンの若い世代と話をしたり、またシャーマン・アレクシー(Sherman Alexie)のような現代アメリカを代表する若いネイティブの作家の小説を楽しんだりするときに知っておいた方がよい言葉を集めて解説してみました。ひとつひとつ言葉の裏にあるもうひとつの意味みたいなものがわかると楽しめると思うし、なによりも「日本人」をやってる僕たちが自分たちの英語を作るときにもきっと参考になると考えています。そろそろ「命令されたことを実行する能力を鍛えるだけの植民地英語」から脱出しましょうよね。なお以下の言葉の並びは順不同です。 ブーシェット(BOO-SHET) - "bullsh*t" 「雄牛の糞」を意味する呪いの言葉。 エニット(ENNIT) - 文章の末尾につけて確認を求める言葉。 "Isn't that right?
Let us know peace. For as long as the moon shall rise, For as long as the rivers shall flow, For as long as the sun will shine, For as long as the grass shall grow, Let us know peace. 今回の大震災は「貞観地震」と酷似しているとしばしばニュースで言われます。「貞観」は「じょうがん」と読み、ウィキペディア日本語版には「日本の元号の一つ。天安の後、元慶の前。859年から877年までの期間を指す」とあります。実はこの時代のことをぼくたちはほとんど知りません。最大の理由は、現在の東北地方が完全には未だ「大和朝廷の支配下に入っていなかった」からです。わかりやすく言えば「日本ではなかった」わけ。貞観と今では呼ばれるようにな
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